ブログとnoteの住み分けはどうしてる?

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):というわけで、そろそろ質問へ。

経沢香保子氏(以下、経沢):皆さん、質問は思いつきましたか?

はあちゅう:では、お願いします。

質問者:ありがとうございました。先ほど梅木さんとはあちゅうさんがおっしゃっていた、「一度、価格を下げてしまうと上げるのが難しいから、他のものを売ったほうがいい」というのに、すごく納得している。

私、noteは見る専門なんですが、「ブログで見れるじゃん、同じような内容は別にわざわざnoteで100円、500円で買わなくても、なんかブログで無料で読めるんじゃないか」と思っている。

そこで、はあちゅうさんは、ブログとnoteの、さっきおっしゃっていた、ターゲットやカテゴリー分け、noteはこうしている、ブログはこうしているという点は、どういう住み分けをしているのかをお伺いしたいです。

はあちゅう:私に関して言うと、これはオンラインサロンもすごく似ていますが、『月刊はあちゅう』は、私のコンテンツをお金を払ってでも見てくれる人にしか話したくないことです。

例えば、自分の昔の思い出や最近の仕事での気づきは、ブログでも書こうと思えば書けるんですが、書き方がまったく変わってくる。

それこそ、私の場合は「アンチに刺される」というのが絶対あるので、そこをものすごく意識して書いた結果、書くものがぜんぜん変わってきちゃう。だけど、もっと友達に書くみたいに書きたかったりとかするときは『月刊はあちゅう』に出すという住み分けです。

ブログやKindleとは競合しない

質問者:もう1つ伺いたいのが、かなり高価格帯のnoteを出されていると思うんですが、その価値というか、そこでの自分の判断は、どういうふうに決めているのか、漠然とした質問で申し訳ないんですが……。

経沢:値決め?

質問者:そこは一番、みんな悩むところかと思いました。

梅木雄平氏(以下、梅木):論点的には良いご質問だと思っていて、これはnoteに限らず、いろんなビジネスにおける話なんですが、競合の設定をどこにするかというところです。私のnoteに関して言えば、ブログやKindleと競合していない。「帝国データベース」みたいなのと競合しています。私のnoteはデータ提供です。

なので、データっぽい見せ方、UIにしていますし、多分文章っぽくないです。一社一社、A社はこんな感じ、こんな感じという作り方をして、そのデータを法人の人や経営者が、数万円、オーダーメイドでやれば数十万円かけて。僕、実は発注されたこともある。

「過去1年分の資金調達状況をエクセルで持っているらしいな。それを20万くらいで売ってくれ」みたいな。それで、実際に売ったことがあった。それをコストダウンして提供している、という捉え方です。なので、純粋な文章、ブログや本とは競合しなかった。だから、高価格帯で実現しているという考えです。

とにかく書く修行をしている

はあちゅう:私も新しいコンテンツを作っている感じはあります。エッセイを書いているんですが、noteだからこそのおもしろみもあるなと思っていて、今日発売の『真夜中にシュークリーム』も、一応エッセイ本ではあるんですが、noteでしか出したくないようなコンテンツもある。

真夜中にシュークリーム

このスマホアプリの中で、隙間時間に読んでもらえるからこそ、おもしろみがあるんだろうな、というのがあって。それを最近『はあちゅうのごはん日記』にも出してるんですが、新しいツールをどのように使って、というところにコンテンツを書き出している感じです。

経沢:ブログとnoteの話から、本や有料課金の話で、私が2人に聞いてみたいと今朝から思っていたことなんですが、書くスピードについてです。例えば、私もブログは速いです。

ただ、「ちゅうつねサロン」の投稿はかなり時間をかけて書いているということと、あとは『DRESS』のコラムがとても大変です。構成を考えて、1600文字に魂を込める。

結局、それを本にさせていただけることになりましたが、それだけで食べていこうと思ったら、私はそこをギブアップしてしまいそう、無理だと思っているんですが、2人はけっこう書くスピードがすごく速いイメージ。はあちゅうは、先日お互いで話していたことが、30分後くらいにブログになっていて、びっくりした(笑)。

そういうのは、「すごいスピード速いな」と思うんですが、何かスピードを上げるために意識していることがあれば、教えてください。

はあちゅう:私の場合は、とにかく書く修行をしているからだと思います。10年間ブログも書いているし、これからの自分のライフスタイルはnoteを書き続けるということになってくると思うので、いかに早くおもしろいコンテンツを作るかというのは、日々修行しています。

でも修行を終えて仕上がったものを出すのではなくて、過程もコンテンツだと思っています。文章なんて、日々変わるし、正解はないので。

経沢:速く書こうと意識はしているんですね。

心を許している場所ほど、速く書ける

はあちゅう:速く書くという意識よりは、思いついたらすぐ書く。書くスピードも他の人よりは速いと思います。あとは、noteに関して言うと、さっきの質問の答えにもなるかもしれないですが、同じ話を飲み会で言うのと、スピーチで喋るのは、ぜんぜん違ってくる。

スピーチだと、それなりの時間がいりますが、『月刊はあちゅう』は、もっとすごい砕けて書けるので、ブログの2倍のスピードで『月刊はあちゅう』は書けます。

経沢:速いな。

はあちゅう:コンテンツにもよりますが、心を許している場所ほど、速く書けます。

経沢:なるほど。梅木さんはどうですか、スピード。

梅木:文章に関して言えば、仕事は速いつもりです。

経沢:速いと思います。

梅木:PDCAを速く回したい欲求が強くて「考えているならやれよ」と思う。だから、仕事が遅い相手と仕事をするのは、超ストレスです。

経沢:うんうん。

梅木:さっきのワークショップをやっている暇があるんだったら、その場で自分で書いてみろよと思う。

経沢:なるほど。

イケダハヤト氏とはあちゅう氏の“書き方”の違い

梅木:社会人、サラリーマンをしていた頃に「速いことがいいことだ」みたいな教育を受けたことがあって、7割の出来でも、とにかくスピードを重視する文化が自分の中にあった。なので、スピードは速いつもりですが、それでも、イケダハヤトさんとはあちゅうのスピードは、異常で驚愕するレベルだと思います。

経沢:いや、本当に私、コラム1本書くのに、土曜日と日曜日すごい「はぁーっ」みたいな感じになることもあって、すごいなと思う。でも、それも「3時間で書く」と決めればいいのかな。そしたら、どんどんスピード上がっていくのかな?

はあちゅう:イケハヤさんは、1コンテンツ書くために、時間を計って「何文字を何分で書けました。僕はこれくらいスピードが上がっています」みたいな感じで、あの人は自分研究マニア(笑)。

梅木:おもしろいな(笑)。

はあちゅう:そこまでしたらいいのかもしれないですが、私は感情的に動くタイプなので、書きたいと思いついた時にバーッと書いて、とりあえず書いてから直すようにしてます。

経沢:そうか。私も「あれ書こう」と思っているんだったら、もう書き始めちゃった方がいいということですね。

はあちゅう:そうですね。だから、2倍くらい書いて、バーッて半分くらい捨てることもある。

経沢:なるほど。

はあちゅう:きっと人それぞれだと思うんですが、そのスタイルを自分なりに見つけたら早くなると思います。

梅木:あと、集中力というか、何かが迫っている時は、Facebookに逃げちゃったりする。

経沢:わかる(笑)。

梅木:「あー、なんかちょっと休憩しようかな」みたいな感じ。

経沢:(笑)。

梅木:それで、Twitterとかに逃げちゃったりする。

経沢:それで、余計なリンクからどんどん飛んじゃったりする。

梅木:それでなぜか30分過ぎてた、みたいなことがある。

経沢:そうそう(笑)。

時間を決めてカフェでササッと書く

梅木:だから、1時間、1時間半と決めて、カフェでササッとやる。

経沢:よくスタバでお仕事されているんですよね。

梅木:はい。

経沢:それは、やはり集中力を高める環境にまず置くということですか。

梅木:いや、コーヒーが安いからです。

経沢:コーヒーが安いんですか?

梅木:2杯目、100円です。

経沢:なるほど。

はあちゅう:私はさらに安いガストにいます(笑)。

梅木:ガストは、そんなに集中できるの?

はあちゅう:普通です。

梅木:食べ物の匂いがきつそうじゃない?

はあちゅう:そんなことないですよー。

経沢:家が一番好き。ずっと家にいたい。

はあちゅう:ベストは、家です。家のコーヒーが一番おいしいと思います。