お金と同じように、時間にも優先順位をつける

ローリー・サントス氏:私の好きな提言のもう1つは、心理学者のガル・ゾーバーマンのものです。彼は「Yes-Damn Effect」と呼ばれるものについてたくさん話しています。

Yes-Damn Effectとは、何ヶ月も前に誰かが「このプロジェクトの報告書を書いてくれないか」「このミーティングを2、3時間設けてくれないか」「この会議に出てくれないか」とか言われて、それが非常に遠いように感じられると「はい」と答えてしまうことです。

しかし時間が経ち、その日がやってきてカレンダーを見て、そのばかげた予定がそこにあると、あなたは「くそっ」と思います。それがYes-Damn Effectです(笑)。ゾーバーマンは、彼が「No-Yay Effect」と呼ぶ、別の効果を受け入れるべきだと提案しています。

No-Yay Effectの仕組みはご想像のとおり、「このプロジェクトレポートをやってもらえますか?」「これをやってもらえますか?」と言われた時、あなたは断ることを約束します。

しかし、ただ「ノー」と言うだけではありません。「私がノーと言ったそのプロジェクトはいつ提出する予定でしたか?」と聞き、その後あなたはカレンダーを見て、その日付にあなたがやらなければならなかったとされていたものを書きます。

そしてあなたが当日その予定を見て、「私はこれをやらなくてもいい。イエーイ」と言います。それがNo-Yay Effectです。要は、私たちがしていることは、自分の時間を積極的に守ることなのです。お金について考えるのと同じように、時間についても優先順位をつけて考えるのです。

自分の時間を守るための方法

実際、アシュリー・ウィランズと彼女の同僚の研究によると、時間に焦点を当て、お金ではなく時間に投資するほど幸せになるといいます。みなさんがサウスバイにいらっしゃるのは、このようなイベントに参加するために、少なくとも何らかの余裕のある収入があるからでしょう。

ウィランズの研究は、時間を取り戻すために裁量所得を使えば使うほど、つまり時間を得るためにお金をあきらめればあきらめるほど、幸せになれることを示唆しています。そして、私たちはしばしば考えもしないような、本当にバカげた方法でこれを行うことができるのです。

仕事の合間にテイクアウトを注文したことがある人もいるかもしれませんね。私たちはそれを時間の節約とは考えないかもしれませんが、研究によると、そうすべきだとされています。

例えば、パッタイを外で買ったとしましょう。(テイクアウトすれば)自分で料理する必要もなく、レシピを調べてピーナッツソースを買う必要もありませんでした。おそらく1時間半、1時間45分くらいは節約したでしょう。その1時間45分をどのように使いますか?

つまり、より多くの時間を取り戻すためにお金を使うということです。時間の豊かさを守る最後の方法は、今ある時間を有効に使うことです。

私たちの時間は、家を食い荒らす“シロアリ”のように、小さな塊に分割されることがあります。これをジャーナリストのブリジット・シュルツは「時間の紙吹雪」と呼んでいます。Zoom会議が終わった後の5分とか、子どもが寝てしまった時の10分とか。しかしシュルツは、その「時間の紙吹雪」に投資することを提案します。

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