思春期の黒歴史を葬りさりたい貴方へ、画期的な新サービス
セブ山:こんにちは。今週も始まりましたバーグハンバーグバーグTV。この番組では株式会社バーグハンバーグバーグのことを、もっと好きになってもらうための番組になります。司会はわたくしセブ山です。よろしくお願いいたします。そしてお相手は、社長のシモダさんです。
シモダ:シモダです。よろしくお願いします。
セブ山:そして今回は社員ゲストには3名来ていただいております。まずは原宿さん。
原宿:よろしくお願いします。
セブ山:そして柿次郎さんと永田さんです。
柿次郎・永田:よろしくお願いします!
セブ山:この3人をお招きしてお送りする今回の案件は、「あの日の傷が疼く貴方へ 黒歴史の葬儀サービス ついに登場!」です。
(ナレーション)今回お送りする案件は、「黒歴史の葬儀サービス」。
(ナレーション)誰もが自我をこじらせてしまう思春期に、うっかり残してしまったイラストや小説写真を供養してくれます。
(ナレーション)貴方もなかったことにしたい、イタイ思い出の数々を
(ナレーション)破戒僧に葬り去ってもらいませんか?
原宿少年の黒歴史『魔導刑事ヴァイス』
セブ山:というわけでね。さっそくお話を伺っていきたいんですけども、今回の案件の見どころとか注目ポイントを教えてください。
永田:やっぱ、何と言っても原宿さんのマジの黒歴史。本当に中学生の時に書いてた小説『魔導刑事ヴァイス』を、とうとう初披露されたって、そこですよね。
セブ山:黒歴史がねえ~。
原宿:なんか「黒歴史がねえ~」みたいな感じが……嫌なんですよ。
セブ山:どうしたんですか?
永田:急にどうしたんですか?
原宿:なんかバカにしてるじゃん。「供養して下さい」って言われたから形だけしたけど……。
みんな:(笑)。
シモダ:まだ死んでないんだ。
永田:当時、自分のことをレッドラム少佐って。
原宿:そうですよ、レッドラム少佐ですよ。
セブ山:(笑)。
永田:なんで大佐じゃなかったんだっけ?
原宿:大佐にしちゃうと、結構な責任を背負うことになるんで……。
(一同笑)
原宿:少佐のほうが小回りがきくんですよ。
シモダ:なんで魔導刑事を書こうと思ったの?
原宿:設定の斬新さが気に入った。
セブ山:設定の斬新さってどういうこと?
原宿:魔導刑事ってのが何かって言うと、近未来ですよ。荒廃した社会があって、犯罪者のやりかたも警察よりどんどん凶悪になって……。
永田:今んとこ全部ベタだね。
シモダ:ありそうな話。
セブ山:いやいや、ベタとかじゃない。
原宿:そこと戦うどうするか? 特別な力を持った警官が必要なわけですよ。特別なチカラとは何か? ……魔導ですよ。
セブ山:(笑)。
永田:ベタじゃん。
柿次郎:メチャメチャある。
セブ山:設定はいろいろあるんですね。
原宿:攻撃魔法だけじゃなくて、回復魔法も銃に込めれるんですよ。
セブ山:どういうことですか?
柿次郎:使うところあるんですか?
原宿:あるじゃん。ホイミ(DQ)とかケアル(FF)みたいな回復魔法も、銃弾に込めて…
原宿:グ~~~~ってやって、ボルバーに銃弾に込めて、それを撃つと……。
セブ山:え? 回復なのに撃つんですか?
原宿:回復なのに撃つんですよ!!
(一同笑)
セブ山:ああヤバい!
柿次郎:なんか捕まったぞ……。
原宿:回復なのに撃つ!
永田:イノベーターの香りがする。
原宿:撃たれるときに痛みがあるんですよ。回復なのに。撃たれたら回復するんだけど、撃たれた時は痛い。
セブ山:ほう。
原宿:だから、回復魔法かけて欲しいけど撃たれたら痛いからなあ~って、嫌がるっていう恒例のやり取りが入れられるな。
(一同笑)
柿次郎:なんかマンガで見たことあるな。
好きな子にサプライズするはずが、「放課後のピエロ」に
セブ山:原宿さんの厨二エピソードみたいなのいろいろ聞きますけど……。
永田:ありますよ。放課後のピエロ事件とか。
原宿:この人、悪く言おう悪く言おうとしてますけど。
永田:いえいえいえ。そんな。
原宿:フツーにいい話なんです。
セブ山:いい話なんですか?
原宿:僕が当時中学2年のとき、好きな子がいたんですよ。
セブ山:いるでしょう。中学生ぐらいならね。
原宿:で、その子の誕生日があると。プレゼントあげたいじゃないですか?
セブ山:まあ……。
原宿:何がいいかな? と。で、選んだのがクマのぬいぐるみですよ。
一同:……。
原宿:クマを置いてるだけじゃなんのこっちゃわからん。誰かの忘れ物かな? とか思われるから……。
セブ山:え? 直接渡さないんですか?
原宿:渡さないです。それは。まずは、「私のことを好きな人がいるな」という感じを出したかった。
セブ山:ほうほうほう。
原宿:そこにメッセージカードを添えようと思って。誕生日おめでとう英語で“Happy Birthday”って書いて……。
永田:筆記体で?
原宿:筆記体で。
セブ山:(笑)。
原宿:書いて、差出人とか何も書かないで置いて、誰かわからないけど、いると。
セブ山:へえ~。
柿次郎:朝一ですごくざわつくんじゃない?
原宿:ざわつきましたよ。
永田:誰だってことになって?
シモダ:ヤバいって。
原宿:そしたら、「アイツいたよ」。
(一同笑)
柿次郎:え? じゃあそれすぐバレたんですか?
原宿:すぐバレた。
(一同笑)
セブ山:こんなやつでっかいの持ってたら……。
柿次郎:早朝からね(笑)。
永田:メチャメチャ目立つよ。
原宿:アイツだってことになって……。
セブ山:どうしたんですか?
原宿:「うん」って……。
一同:……。
原宿:……。
(一同笑)
セブ山:完全再現! 当時の完全再現でしたね今。
シモダ:こいつイジメられるわ。
終わらない原宿氏の黒歴史
原宿:ちょっとしたオリエンテーリングをその子に仕掛けようとして……。
セブ山:オリエンテーリングを仕掛けようって、どうゆうこと?
原宿:今で言う謎解きゲームですよ。
セブ山:あああ! 時代を先取りしすぎたんですね。
原宿:スクラップよりのほうが僕らのほうが何年も早かった。謎解きだなと。
セブ山:はいはいはい。
原宿:モテる=謎解き、だろうと。
セブ山:(笑)。
原宿:それをちょっと考えていたんですけど、それは未遂だったんですよ。
セブ山:未遂だったんですね?
原宿:謎を作っているところを後輩に見られて……。
セブ山:ええっ!?
柿次郎・永田:見られすぎでしょう!
原宿:「何やってるんですか?」って言われて……。
永田:家でやれや……。
原宿:僕、生徒会だったんですよ。生徒会室にワープロがあったんで。筆跡でバレないように……。
一同:あ~!!
原宿:ワープロで謎を打ってたんですよ。
永田:学校のやつですよね。
原宿:そこで「何やってるんですか?」って書記のやつに言われて、そこでちょっと我に返って。最後は、シャーロック・ホームズの本のどこかに1000円ぐらい挟んで、「それが報酬だ」みたいにしようかなと。
一同:……(笑)。
柿次郎:たどり着いたら、そこのページを開いたらピラっと落ちて……。
原宿:それが最終。むしろいいんですよ。そういうことをやってるやつのほうが絶対、伸びますよ、たぶん。今、やってる人もいるだろうけど、放課後のピエロに今なってる人もいるだろうけど……。
一同:……。
原宿:自信を持ってやってほしい。俺は未遂に終わったけど、好きな子には絶対、謎解きゲームを仕掛けるべき!
(一同笑)
原宿:これだけは本当に……。
柿次郎:そんなわけない。
本来は葬儀サービスのPR企画
セブ山:ちょっとごめんなさい。今日は原宿さんの黒歴史だけで終わっちゃいそうなんで。
永田:そもそもは、葬式の、葬儀サービスのPRなんで、マジでやったら怒られるじゃないですか? 死が絡んでいるものは。
セブ山:まあね。
永田:不謹慎だってことも言れると思うので、生命以外の葬儀にしないと怒る人も出てくる。
セブ山:なるほどねえ~。せっかくですから原宿さんの裏話みたいのがあったら、聞いてみたいんですけど。サイトを作るときに。
原宿:やっぱ、このサイトにも載せた『ヴァイス』……。
セブ山:あ、本物!
原宿:このイラスト、撮影の3日前に描いたんですよ。
セブ山:え?
原宿:なんかあったほうがいいなと思って。
セブ山:イメージをぽんとサイトに載っけるにあたって?
原宿:うん。なんで、これは 当時の僕ではなくて、今の僕が描いた。
セブ山:(笑)。というわけでね。黒歴史供養サービスというよりも、原宿さんの黒歴史についていろいろお伺いしてきたわけですが……。
原宿:まあね、黒歴史とは思ってないですから、それは。
セブ山:まあ、なるほど。自分の歴史だと。
柿次郎:たぶんまだあると思う。
セブ山:すいません。もしかしてまだまだあると思うんですけど、原宿さんのそういう、歴史。
原宿:はい。
セブ山:お楽しみということで……。
(一同笑)
セブ山:あ、ニヤリと笑った。ヴァイスみたいに笑った(笑)。というわけで、黒歴史の供養サービスについて伺ってきました。どうもみなさんありがとうございました。