ジモコロ苦労話
セブ山:いろいろ全国各地で取材してたら、単純にいろんな苦労が多いと思うんですけど。
柿次郎:いやー、大変ですね。いうても1人2人で地方にロケ行くんですけど、飛行機の手配やなんやとか、全部ほぼ1人でやっているので。
その流れで彼と作った記事で、代表的といいますか、2人で山梨とか静岡のほうに行った企画があるんですが。
まきの:僕、インドア派なので、1日でいろんなアクティビティに挑戦してみようみたいな感じで、1日でホーストレッキングとパラグライダーとラフティング。川を下っていくやつね。あれを1日でやろうみたいな感じの企画をやりまして。
朝6時に新宿を出発して、2時間半ぐらいかけて、ホーストレッキング場に。馬に乗って散歩。山道をパカパカ散歩していくみたいな。あれを1時間ぐらいやる。
10時半ぐらいに終わって、次のパラグライダーが11時に予約してて、そこから車で急いでちょっと、まあ近場だったんですけど、行って、1時間ぐらいパラグライダー。最後にまたラフティングで2時間半ぐらい川を下っていくみたいな。
柿次郎:乗馬はそこそこしんどいですよ。馬のパワーって、乗るとわかるんですけど、もう尋常ないぐらい草、食うんですよ。グーンって行くのを腕の力で戻したりとか。
セブ山:イメージみたいに楽しくパカパカじゃないんですね。
柿次郎:いや、ぜんぜん、ぜんぜん。
まきの:隙あらば草食む。「前向いて!」みたいな。
柿次郎:(笑)。
セブ山:へえ。
柿次郎:パラグライダーの撮影も2人なので、「ハイ、飛んで!」って言って、僕もそのあと、後ろでカメラ持って。
まきの:僕が飛んでるところを撮るみたいな。
柿次郎:そうそう。後ろから僕が横でこう撮って。
セブ山:飛びながら。
柿次郎:飛びながら(笑)。
今度は彼が降りてくるのを僕は下から撮らないといけないので、僕だけ先に急降下して、めっちゃもうグーンってこう、顔を潰れるぐらい重力でボロボロになってて、彼のこと撮って。
セブ山:怖(笑)。
柿次郎:そしたら今度、彼が顔真っ青んですよ。もう。
まきの:僕はもう顔真っ青なんで。急に酔い出して、「ちょっとごめんなさい……無理っすわ」「早めに行ってください」みたいな。
セブ山:それよりも早く下にグーンと行って。柿次郎さん行って、撮ってる。
まきの:そうそう。
おバカ企画が奇跡の出会いのきっかけに
柿次郎:それも休む間もなくすぐラフティングして、けっこう3時間ってハードなやつをやって。
まきの:それが終わったあとに、そのラフティングのコーチというか、やってくれた人が風岡さんのことを教えてくれて。
柿次郎:タケノコのあのおっちゃんを。
セブ山:あ、先ほどの記事の方。
まきの:偶然帰り道で「ここなんかタケノコのやってる人いるんですけど、この人フェラーリ2台買ったらしいっすよ」みたいな感じでさらっと言われて。
柿次郎:ボロボロなんですけど、その風岡さんというのがちょっと興味あるなと思って、直感なんですけど、絶対おもしろいと思って、会いに行って。
まきの:もう突撃ですよ。アポなしで。
柿次郎:話しかけたら、取材って言ってないのに、そこからもう1時間半話が止まらないみたいな。
まきの:「よくぞ聞いてくれました」みたいな感じで、ずっとしゃべってくれたんですよね。
柿次郎:ねえ? シモやん。
シモダ:いや、本当もう……こいつの頭のせいで、柿次郎がしゃべってるのか、まったく入ってこない。どっちがしゃべってるのか。
そんな大変でしたいうても、帰ってきた時も、アドレナリンがすごい出てるから……。
柿次郎:出てました。
シモダ:もう「聞いてください!」みたいな、パワーをいろんな箇所でもらってきて、吐き出す場所がないんで、ドカーンドカーンって感想を聞いて、「あ、今、このメディア、パワフルですごい、めんどくさいぐらいのエネルギーが溢れてるな」みたいなことをすごい感じましたね。
セブ山:たしかに今の話、熱ありましたからね。
一方PVは……
まきの:ただね、その僕のアクティビティの記事なんですけど、まったくPVなかったです。ぜんぜん当たらなかったです。
セブ山:(笑)。
まきの:知らないおじさんがアクティビティで楽しんでる記事ってぜんぜんウケないんです。
シモダ:確かに。個人ブログかなにかかな?
セブ山:確かにね。まあでもそのおかげで、そのあとのクワガタとタケノコのおじさんに会えて。
まきの:そっちのほうがめちゃめちゃアクセスされましたよね。
柿次郎:めちゃくちゃ当たりました。
セブ山:むちゃくちゃね、いってたわけですから。まずそもそも、なんか「前乗りじゃなくて、朝、新宿出発したんや」と思ったんですけど。旅費というか、そういうのもあんまりもらえないんですか?
柿次郎:普通の日常業務をしながら、地元の取材を設定する、1営業日、2営業日とかなんとなく計算するじゃないですか。「最低限抑えた状態で最大の効果を得る」というふうにしたいなと思ってるので。
シモダ:まあ僕としては正直、「なんで帰り、電車で帰るのかな〜……」とか「飛行機乗るのかな〜……」「新幹線乗るのかな〜……」「歩きゃあいいやん」ってぐらい。
柿次郎:いやいやいや、乗るでしょ(笑)。
セブ山:準備とかもたぶんすごく大変ですよね
柿次郎:いや、めちゃくちゃ時間かかります。
セブ山:アポ取りとかも考えると。
柿次郎:大変ですね。けっこう。
シモダ:僕としてはまあ、「じゃあ寝なきゃいいんじゃないかな〜……」みたいな。
(一同笑)
柿次郎:いや、本当ね、やってみてほしいですよ。このロケのヤバさ。
実は社長もジモコロに出たい?
セブ山:でも聞くところによると、なんかシモダさんも「ジモコロ」でなにかやりたいみたいな。
柿次郎:そう。ちょいちょい言うんですよ。飲むと、「お前、俺のことライター扱いせえへんやん」みたいな。
シモダ:いや、僕も一応やってるんですよ。連載があって。
柿次郎:そうですね。まあまあのやつをね。
シモダ:まあまあのやつ。うるさいっ!
柿次郎:(笑)。
シモダ:そんで、そのまあまあのやつをやってるんですけれども、なんかいまいち、ロケ行ってるわけでもなく、ただお悩み相談を受けてやや真面目に答えるっていう、あんまピンとこないコーナーを、ちゃんと教えるという、なんかちょっとね、後ろめたさというか。
シモダテツヤの……なんでしたっけ あれ。タイトル。
柿次郎:ちょっと僕も覚えてないです。
シモダ:そうそう。俺も覚えてないわ……(笑)。
セブ山:コーナーのタイトル名忘れてる(笑)。
まきの:まじで覚えてないな(笑)。
シモダ:なんかそういうやつ。Good counselorみたいなコーナーがあるんですよ。
まきの:Good counselor(笑)。
セブ山:ちょっと出しておいてもらいましょう。
シモダ:そうですね。
柿次郎:いや、でも、ちょいちょいネタ出してくれるんですよ。地元京都のネタとか。行こうとしても書かないんですよ。絶対。
シモダ:なんちゅうの……まあ引き出すタイプやから。
柿次郎:いやいや、それ、僕の仕事なんで。
シモダ:行きたいんですよ、僕は。
セブ山:じゃあ、あるかもしれないということで、今後「ジモコロ」を見てると、シモダさんがそういう地方行って書いてるのが。
シモダ:今年60本書きますから。
セブ山:今年60本! それもうこれ始めないと、やばいですよ。間に合いませんですけど(笑)。
シモダ:もうやりますよ。がんがん。
下ネタ以外は大体OK
セブ山:いろいろ聞いてると、けっこうなんでもやらせてもらえるメディアみたいな感じですが、そのなかでも「ジモコロ」、なにかボツになった企画とかあったら聞きたいんですけど。
柿次郎:ほぼないっちゃないですよ。アイデムさんがザルなんで。
セブ山:あ、そうなんですか(笑)。
まきの:そのぐらいだったら ? 大丈夫。ザルという。
セブ山:(笑)。
柿次郎:なんでも通るザル。
シモダ:ザルですか。なんか僕けっこう言われません?
柿次郎:あ、表現の?
シモダ:「表現に下ネタが多い」とか、編集長がけっこう戦ってくれてはるらしいんですけれども。
柿次郎:いや、まあまあ、最初のほうですよ。お互い初めて仕事するので……。
シモダ:そうなんですよ。お互い初めてやるのに、いきなりちんちん見せてしまったことをやってたんです。だから飲み会の席も「最近下ネタが減ってきてすごくいいです♡」って。
セブ山:そういう評価のされ方なんですね(笑)。
シモダ:でも、なんか柿次郎さんずっとかばってはってみたいな。「あの人から下ネタを奪うと、羽がなくなった天使と一緒なんです」みたいなことを、すごいいろいろ言ってくれて。
柿次郎:天使とは思ってないですけど(笑)。
シモダ:天使だったのか、まあわからない……もう堕天はしてるんですけど。
セブ山:どっちにしろ、それ下ネタを翼にしてますから(笑)。
シモダ:でも、書きたいんです。書きたいんですよ
セブ山:書きたいのはあるんですね。
シモダ:そうなんです。
セブ山:じゃあ、今日は編集長に対してのオーディションみたいな。
シモダ:直訴ですよ、だから。ち◯こ・う◯こ……もう1つの◯こは出さんでいいわ。
柿次郎:いやいや、選択肢少なすぎないですか(笑)。
シモダ:いやー、もう「オモコロ」からも追い出され、「ジモコロ」も端役なので、ボクの場所がないんですよ……。バーグTVも、もうぜんぜん東京倉庫が相手してくれへんし、なんかいざやるぞって言ったらすっごい高い金請求してくるし、決算前じゃなかったら泣いてるとこですよ。もう(注:そこまで高くありません)。
セブ山:そんなシモダさん、2016年は「ジモコロ」だけじゃなくて、シモダさんからも目が離せないということで。
柿次郎:ちょっとなにか一緒にやります!
シモダ:書きます。
セブ山:じゃあぜひ、本当に書くかもしれないですから、これはお楽しみということで。
というわけで、今回はどこでも地元メディア「ジモコロこの人なん」についてお話をうかがってきました。どうもありがとうございました
柿次郎:ありがとうございました。