「最速を繰り返すと最高に近づく」 梅木雄平氏が推奨する、スピード重視の仕事術

ちゅうつねサロンセミナー「本の読み方&作り方」 #6/6

オンラインサロン「ちゅうつねカレッジ」主催のセミナー「ちゅうつねサロンセミナー『本の読み方&作り方』」が2016年2月27日に開催されました。イベントの質疑応答では、会場参加者から寄せられた、「ネタ切れはしないのか」「競合の設定をどういう思考プロセスで決めたのか」「なぜスピード重視の仕事を心がけているのか」といった質問に対し、はあちゅう氏、経沢香保子氏、ゲストの梅木雄平氏が回答していきます。最後には、はあちゅう氏のnoteから生まれた新刊『真夜中にシュークリーム』の紹介も。noteを始めたい人、文章を書いていきたい人必見の内容となっています。

はあちゅうはネタ切れしない!?

質問者:継続的に記事を書いていると、ネタが切れてくると思うんですが、ネタを集めるために使っているツールがあれば教えてください。

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):私はネタ切れしないです。

経沢香保子氏(以下、経沢):日々いろいろ感じているから?

はあちゅう:なので、今「恋愛について書いてください」と言われたら、「何本書きましょう?」という感じで、何本でも書けると思います。

経沢:本当!?

はあちゅう:切り口を変える、視点を変えるということで、最近、有料noteの「コンテンツ論」というところにアップしたんですが、コピーライター時代に、1つの商品に対して、100本200本書かなきゃいけなかった。写真と同じで、フォーカスをあてる場所を変えると、同じネタが、違うものに見えるんです。

経沢:そっか。

はあちゅう:「これは、視点をどういうふうに持っていって書こう」みたいなことができるようになったので、ネタ切れはしません。

ブログカテゴリで分けるイメージ

経沢:梅木さんは?

梅木雄平氏(以下、梅木):最近ネタ切れしています。ネタ募集中。でも、考え方としては、いくつか軸になるフォーマットを持っておくとよい。1つのフォーマットがスランプになったら、別のフォーマットに逃げる。

僕だったら、ファイナンス論の話が多いんですが、ネタがなくなってくると、「メデイア論について、最近のnoteはどうなんだ」みたいな話を書いてみたり、いくつか自分の中で軸を持っておく。

経沢:梅木さんは、上場が増えると、書くことが増えそうですね。資金調達。

梅木:昨日は、IPOが2件あったので、IPO分析記事を出そうという。「これネタ切れの時に助かるわ、IPO発表があって」という感じです。

経沢:それはおもしろいですね。では、資金調達系、上場ネタ系、メディア論など、いくつか自分の中で得意なものをバーッと回していくということで、切れないように意識をしていくんですね。

梅木:だから、ぜんぜん切れます。切れて、本当に困ってます。

経沢:ブログのカテゴリ分けに近いかな、今の話を聞いて、梅木さんからインスピレーションをもらいました。例えば、私の場合だと、マネジメント上で悩んで乗り越えたこと、会社の商品、サービス。最近書かないけど自分のプライベート。

いくつかブログカテゴリーを分けるみたいなイメージだと、もしかしたら、入ってきやすいかもしれません。ネタが降ってきやすい。

質問者:ありがとうございます。

人の気持ちは、一度傷つけてしまうと取り返せない

経沢:あと私の場合、ネタがない時は、読んだ本のことを書きます。

はあちゅう:コメンテーターをやっていると、そういう力がつきますね。

経沢:そうなんです。たとえば、 中国の「南沙諸島」。そういうのを言わなきゃならなくて、「西沙諸島」や「南沙諸島」はわからないから、誰かに聞いていったり、NewsPicksを見たり、皆どんなコメントするのかなと考えたりしてるんですが、「西沙諸島」と言ってる時点でダメなんだよと怒られた。

要は、竹島問題で名前を認めちゃってるようなもので、あそこはパーシャル諸島だっけ? 何かあるんです、正式名称が。

中国が勝手につけている名前だから、そういうことを言っちゃいけないと言われて、それが私の中では発見だから、テレビでコメントしたら、誰かが怒ってTwitterで、「シリアスな問題なのにあの女は頭の中がお花畑で平和なコメントしかしない」と書いてた。たしかに、私は平和な人だと思った(笑)。本当に、この仕事はすごく勉強になる。

例えば、発言のリアクション。皆さんも有料noteをやっていると、リアクションは真剣だと思う。私も、社員に対して、うかつに言っちゃった言葉が、すごく社員のシコリになって、先週もそれでお詫びした。

人の気持ちは、1回傷つけてしまうと取り返せない。宗教や政治はみなさん、スタンスがある場合が多いので取り扱いが難しい。本当にワイドスクランブルは政治ネタが多いから、すごく怒られます。帰りの車の中で、Twitterで、今日は何怒られたか見るのが怖い。でも、それがすごく訓練になる。コンテンツづくりは、日々訓練ですね。

はあちゅう:本当に日々訓練ですよね。では、最後の質問にいきましょうか。

noteが売れている人は、自分を磨き切って、研究している

質問者:2点質問があります。1点は、先ほどの保育園の件からのつながりの質問です。

「価格のつけ方は、競合をどこに設定するかによります」ということを、梅木さんに言っていただいたと思うんですが、競合の設定をどういう思考プロセスでどうやって決められたか、参考までに何かコツがあればうかがいたいと思います。

背景としては、私が今からつくろうとしているものは、今はない情報だと思っていて、自分の情として、安くつくって提供したいという気持ちがあるのが1つと、あとはどうやって広げていくか、露出する場所によってもプライスラインが変わってくると思っている。

なので、口コミや妊婦さんが集まってくる場所に持って行く場合、5000円、1万円で1回のプログラムを受けるのであれば、そのくらいのお金を払える人たちが、1000円から2000円なら買ってくれるのではないかと、いろいろ思考して、競合というところで、思考プロセスが止まってしまったのですが……

経沢:何かヒントを、ということですね。

梅木:簡単に言うと、いろんなビジネスモデルを知ることです。私は、けっこうビジネスモデルオタクなので、ビジネスモデル系の本はいくつか読んでいます。

皆さん、自分が携わったことがあるビジネスモデルしか知らないことが多いと思います。

経沢:たしかにそうですね。

梅木:ネット業界も、パターンが広告とコマースと課金。これがメインですが、それを全部やったことがある人は、あまりいないんです。(経沢氏に対して)コマースやったことありますか?

経沢:(頷きながら)楽天にいたとき。

梅木:そうですか。

経沢:(はあちゅうに対して)「キレナビ」やっていたもんね。

はあちゅう:はい。

梅木:自分と馴染みのない領域だと思いつかないことがけっこう多いので、いろんなビジネスモデルをやったり、自分と関係なさそうなビジネスをやっている人にビジネスモデルを聞いてみたりすると、多少のヒントにはなると思います。

質問者:ありがとうございます。

はあちゅう:noteやってて思うのは、noteがちゃんと売れてる人は、自分を磨き切って、研究している。まったく自分のやりたいことだけやって、何の研究もしていない人は、やはりズレた努力をしていると思うので、研究するのは、すごく大事だと思います。

仕事で早さを重視する理由

質問者:ありがとうございます。すみません、もう1点よろしいでしょうか。

別の切り口になるんですが、保育園の話とはまったく別の話で、梅木さんが先ほど、「速いのがいいことだ」と若い頃に叩き込まれて、その価値観をベースでやられているというお話をされていたと思うんですが、速さが良いというのはなぜか、梅木さんが考えていることがあれば、教えてください。

梅木:これは実際に、当時の上司に言われたことなんですが、とある仕事を「期限1週間やる。1週間後に出してくれ」と言われた。

これを、次の日に出した。それをすごく褒められて、「1週間後に9割のものを出すよりも、次の日に7割のものを出したほうがいいに決まっている。残りの6日間で、残り3割をブラッシュアップできる時間があるから」ということを言われた。

なので、1週間、上司にまったく出さずに、もがいて作ったものが6割くらいの可能性もあるわけで、それよりは、1週間の期限がある中で、一刻も早く出して、自分のズレている部分を修正したほうが、最終的なアウトプットのクオリティは上がるはずです。

なので、その指導を受けた時に非常に腹落ちして、それ以来、そういう習慣が身についた。

はあちゅう:岩瀬大輔さんが、『入社1年目の教科書』の中で、同じことを言っていた。あと、藤田晋さんも、「最高のものか最速のものかしか生き残れない」とおっしゃっている。最高を出せないんだったら、最速で勝負するみたいな、そういう思考能力が、成功している人は皆あるなという気がします。

経沢:私が思うのは、私は本当に時間ケチというか、なんでも1分1秒でも速くしたい。だからタクシーは絶対Suicaで払って、領収書も「明細いらないから領収書だけ切ってドア開けてください」みたいな(笑)。配車もアプリで呼んだりする。

時間だけが全世界共通の平等なものだと思う。だから、人生を進める、人生を豊かにするには、いかに上手に時間を使うかだと思っています。

小学生の時から、塾の通路で一番早く行ける道を研究したり、電車の時刻表をいつも持っていて、何時の電車に乗れば、家に早く帰れるというのを研究してた。なので、早くやるというか、時間を短縮したいという気持ちはとてもあります。

はあちゅう:私も、5秒短縮できるのであれば、それは買うと決めています。5秒がつもりつもったら、何日分にもなるので。

経沢:うん、だから、時間は大事。

最速を繰り返すと最高に近づく

梅木:はあちゅうが言っていたことに、1つ付け加えると、「最速か最高か」という話は、最速を繰り返すと最高に近づく気がします。

経沢・はあちゅう:たしかに。

梅木:PDCAの回数が多くて、速く回していれば、クオリティが上がるので、二元論ではなく、最速を繰り返せば最高に近づける気がします。

なので、僕はふだんいろんな人と接していて、意思決定が遅い人は本当に嫌いです。「おまえ、どっちなんだ、早くしろよ」みたいな。なので、意思決定が早い人と付き合うというのが、自分の中の習慣を変えるヒントになると思います。

経沢:たしかにそうですね。だいぶ盛り上がってきたところなんですが、そろそろお時間です。はあちゅう、最後に『真夜中にシュークリーム』の話しなくていいの?

はあちゅう:あと25冊くらい持ってきているので、今日買っていただければ、税金分が(笑)。

経沢:消費税、8パーセント引き、市場価格より(笑)。

はあちゅう:はい(笑)。よかったら、あと25冊売りたいと思っています(笑)。

真夜中にシュークリーム

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