アニメ・サウスパークを考えてみる

山田玲司氏(以下、山田):こんにちは、山田玲司です。

おっくん:……。

山田:どうした? 先週、長渕のことでいろいろあって心があれな感じかな?

おっくん:いや、別に。先週はお騒がせしましてね。(注:マッドマックスが描いたのは「ここではないどこか問題」 映画ファンを熱狂させた理由を分析

みなさん、今日お待ちかねのサウスパーク回ということで! 先週放送の長渕で胸やけするのにさあ、なんか1人で今日長渕でサウスパーク作るとかって。

山田:サウスパークメソッドっていうのがあって、サウスパークの脚本の作り方ってのがあるんだよ。じゃあ長渕をテーマにトレイ・パーカーとマット・ストーンが作ったらどうなるのかっていう。

おっくん:なるほど。でも日本版を作るとしたら、おそらく長渕絶対出ますもんね。

山田:長渕出るね。園子温も出ます。岡田斗司夫も出ます。両手にハンバーガー持って出ますから。コーラ!? 両手にコーラ持って出ますね。コーラ大好きだから。小林よしのりさんも出ますね。浦沢(直樹)さんとかもすごい出そうじゃない?

おっくん:あっ見ました!? 漫勉(NHKテレビ番組『浦沢直樹の漫勉』)。

山田:その話すると長くなっちゃうんで(笑)。

おっくん:今日ね、皆さん、内容が素晴らしいことになってます。ここまで語るか!? と。特集回なんでね、ガッとしてギュッとした回でご期待に沿うこと間違いなし!

……ただ、やっぱアメリカのアニメですしね、ウチら日本人がワーワー言っても限界がありますし。

山田:俺の最強のポケモンの1人をアメリカから呼び寄せました。

おっくん:この番組最多出演!

山田:「早くも事故回の予感て」(笑)。

『ケンガンアシュラ』作者のだろめおん氏が登場!

おっくん:『ケンガンアシュラ』でお馴染みのだろめおん君です! (だろめおん先生は)帰国子女で。何歳までアメリカに?

ケンガンアシュラ 1 (裏少年サンデーコミックス)

だろめおん氏(以下、だろめおん):19です。5歳のときから。

おっくん:5歳から19歳までなんとアメリカはニュージャージー。ボンジョビの出身地ですね。

山田:だからなんでも聞いてくれって感じだよね。

だろめおん:そのつもりで、何でも受け止めようかなと思って。

おっくん:これいつ買ったの?

だろめおん:先月ですね。

おっくん:先月どこで買ったの?

だろめおん:先月アメリカで、あの、新婚旅行で。

おっくん:オイオイ〜こいつ新婚らしいぜ?

山田:うるせーよ(笑)。中2か。

おっくん:なんかねー、ノッてますねみなさん。リア充ですか。

そもそもサウスパークとは

山田:サウスパークってなんですかって話ですけど。おっくん、君は見てるんだよね、もともとね。

おっくん:俺は20歳すぎぐらいのときに友達にすげー好きな子がいて、DVD借りて見たら、まー! おもしろい! あの吹き替えのやつで。「やべーやべー!」つって、志摩ちゃんにすぐ。「サウスパーク知ってる!?」みたいな。

山田:知ってたの彼は?

おっくんの:知らなかった。

山田:じゃあおっくん経由で知ったんだね。

おっくん:そう、そしてそれを忘れてたの。「一番最初に見たのは映画のやつで……」って「いや、貸したの俺だから!」(笑)。

山田:どらはいつみたの?

だろめおん:僕は高校の時にたまたまTVでやってたのを見て、ですね。

山田:ケーブルテレビのカートゥーンネットワーク みたいなやつ?

だろめおん:えっとー……コメディ・セントラル。

山田:あれお金払うの?

だろめおん:向こうって、日本で言う地上波みたいなのないんですよ。ケーブルに入んなきゃ、基本TVなんてロクなもんやってないんで。

で、いくつかパッケージがあって、そのパッケージを買うと自動的についてくるチャンネルがいくつかあって、その中でコメディ・セントラルとかカトゥーンネットワークとかが入っているんですよ。

自分で選ぶから、わりと過激なものも、「じゃあお前見なきゃ良いじゃん」ってできるよね。わりとやりたいことができる土壌があるってことだよね。それで、これは有名なことなんですけど、8歳の小学生の5人の男の子がメインなんですけど。

小学生が中心となった日常コメディなんだけど、それが基本的に社会風刺をベースにしてて普通日本じゃありえないレベルの風刺をガンガン入れてくるっていうのが売りっていう、基本、前提としているのがコメディ漫画にはなってるんだけど。

ちょっと社会風刺性が強すぎて、まあ、これ日本でやったら殺されるよな、っていうレベルを遥かに超えてるやつだよね。その越え方が尋常じゃないので、一旦日本でもWOWOWでやったけど、まあ、あっという間になくなり、表に出てこれないくらい。

それで、このなかではおなじみの日本批判を作者の2人組がやってましてですね、トレイ・パーカーとマット・ストーンていうおっさんで。でこういう感じが有名だよね。やんちゃな大学生2人が作っちゃいましした、みたいな感じで。最初こんな感じなんだけど(笑)。

だろめおん:みんなコメントで「これ大丈夫なの?」って。

おっくん:いや、だから想像以上だから。

山田:そんで、このおっさんたちはいい感じの仕上がりになってますから。45歳くらいですから今。まあこういう感じ。トレイとマットって。これ映画にも出てる。若い頃にこういう映画にも出てたりして。

これトレイさんとマットさんね。この2人が大学の頃に作った自主アニメがもとになってハネたっていうことだよね。で、その作品がどういう経過で世の中に出たって話をちょっと聞いてみたいんだよね。

だろめおん:おもしろい映像を作ってる2人組がいるって聞いたどっかの金持ちが映像を見て、「これおもしろいな」って。

金持ちだから、クリスマスカードを送る風習、こっちでいうと年賀状をみたいな感じでクリスマスカードを送るんだけど、金持ちはただカードを送るだけじゃおもしろくないから、自主制作のアニメを付けたカードを送っていて、おもしろい映像を作ってる子がいたから、「じゃあ、制作費わたすからなんか作ってよ」って作って……。

もんのすごい金持ちだよね。「クリスマスのために俺のために動画作れ」って言ったっていう。で、センスの良い2人組がいるから「お前らちょっと作ってみろよ」って言ってけっこうな金出した。

だろめおん:円で言うと100万くらい。

山田:それが当時大学生だった、(お金が)このチャラチャラした2人組にいったわけだよね。

だろめおん:それでけっこうおもしろいものができたから、それを送って渡したら、みんな「超おもしろい!」ってなって、「みんな見てよ」ってなって、当時テープだったのでダビングして「おもしろいのあるよー」って少しずつ少しずつ広まって、一応都市伝説だけど、その中に1人ジョージ・クルーニーがいて、ジョージ・クルーニーが「これはマジでおもしろい!」って。

山田:また出てきたジョージ・クルーニー(笑)。キーパーソンなんだ。

だろめおん:1人でコピーを2〜3千本作ったって言われてて。

おっくん:ジョージ・クルーニーが?

山田:ジョージ・クルーニーが推したってそういう伝説になってます(笑)。

おっくん:メタルで言うとラーズ・ウルリッヒ的なポジションてこと?

山田:メタルで言うとね。知らない!

だろめおん:今で言う、YouTubeでおもしろいアニメ投稿して、みんなおもしろいおもしろいって言ってるけど、フォロワー数少ない人が言ってたけど、めっちゃフォロワー数のいるジョージ・クルーニーがRTした結果ウワーって広まっていろんな業界人が「じゃ。ちょっと俺と仕事しようよ」ってなって。

その結果こういう映画に出たり、「アニメ、テレビシリーズやる気ない?」みたいなことがはじまったりしたっていう。

山田:今「まさにサウスパークみたいな話」ってあったけど、まさに全米を巻き込んだ騒ぎになってくっていうのを地でいってるパターンがサウスパーク。