7年半の会社員生活を経て起業し、年商約1億円

橋本博司氏(以下、橋本):時間になりました。(本日はご参加いただき)ありがとうございます。起業など共通の興味のある方が集まっておられて、すぐに盛り上がったので、これもなにかの縁だと思います。これから起業しようと思うときは、こういう縁をすごく大事にしたり、チャンスに変えていけますので。あとでまた連絡先とか交換してもらいたいなと思います。

では、本日のセミナー講師の今井孝さんをご紹介したいと思います。株式会社キャリッジウェイコンサルティング代表取締役である今井孝先生、ですね(笑)。

今井孝氏(以下、今井):はい(笑)。

橋本:もう5~6年くらい前ですかね。もともと今井さんと(出会ったの)は、「究極のコンサルタント養成講座」という、今井さんがプロデュースとかをされてるセミナーを10期生として受講したのがきっかけです。(私はカンボジアの教育問題に取り組んでいるのですが)カンボジアにも来てくださってまして、こういったイベントなどでもお世話になっています。

今井さんは今、社員って奥さまだけでしたっけ……

今井:こんばんは。

会場:こんばんは。

今井:今井です。そうそう、基本一人ビジネスでやってますからね。社員は奥さんだけだから、なんでも気楽にやってます。

橋本:奥さんが手伝ってる。

今井:うん、経理を手伝ったり。

橋本:年商一億以上。

今井:一億、いったりいかなかったり(笑)。楽しいでしょ? そういうの。

橋本:もともとは会社員ですよね。

今井:会社員。昔はもう普通の会社員ですからね。IT系のシステムを作る会社にいました。情報工学科からそのまま行きましたんでね。

橋本:このままだと、僕がずっと質問して終わってしまいそう(笑)。

今井:いやいやいやいや(笑)。もうちょい絡んで(笑)。

橋本:もうちょいですか、はい(笑)。何年くらい会社員やってたんですか。

今井:7年半ですね。

橋本:7年半。もともと起業しようと思っていらしたんですか。

今井:なんとなくは思ってたんですよね。小学生くらいから、なんとなーく「会社員はイマイチかな」みたいなイメージだけはありました。

橋本:満員電車に乗って大変そうだ、とかそういう。

今井:いや、イメージだけど「働いた分だけ稼げたらいいな」とか。

橋本:小学生のときに思ってたんですか。

小学生の頃から30歳で起業しようと思っていた

今井:思ってた。だから「30歳で起業しようかな」というイメージが漠然とあった。「会社に勤めて、30歳で辞めよう」と小学生のころ思ってて、中学生くらいになったらなんとなく、現実が見えてくるじゃないですか。

だからちょっと日和ったりして「35歳くらいから」に(笑)。結局32歳で、7年半で辞めました。だいたいイメージしたとおりになりますね。

橋本:それってもう「よしこのタイミングだ。起業しよう」となったんですか。

今井:いろいろ実績が積めたし、あとは会社のプロジェクトの区切りがちょうどよくって「ここで辞めないとまたずるずるいくな」というのが重なって、「まあいっか」と思って辞めました。

橋本:辞めてからの苦労話とかいろんなこと聞こうかなと思うんですが(笑)。

今井:うん。

橋本:基本的にまったく打合せなしで、今アドリブで進んでますからね(笑)。もっと質問しちゃっていいですか。

今井:これおもしろいですか?

(会場笑)

橋本:いいんですかね(笑)。

今井:学生だと、働いていなくて、会社を辞める恐怖とかあんまりわからないでしょ? 怖いんですよ。会社でしか給料をもらってなくて生活していて、それを辞めるというのは。もう「死ぬんじゃないか」と思うんですから。上司に辞表を出すとか恐怖ですからね。こういうこと聞いても、あんまりわかんない。

橋本:入るより辞める方が大変ですよね。

今井:「辞めます」。なんとなく嫌じゃないですか。部活辞めるのに、退部届を出すの嫌でしょ? あれとは違うよ(笑)。

(会場笑)

もっと、もっと嫌な感じ。

橋本:(この質問形式は)どのくらいまで続けた方がいいかなと。

今井:もうちょいいいんじゃない?

起業を目指して大学時代にやっていたこと

橋本:もっと聞いていいんですか。じゃあ前の話に戻ります。小学生ぐらいに漠然とイメージを持っていて、起業に向けて大学生のときはどんなことをやってみたんですか。

今井:僕が学生になったのは1994年で、ちょうどインターネットが広がってきたぐらいなんですよね。起業って思わなかった。あ、でも、僕もHP作らせてもらいましたよ。

橋本:作らせてもらったというと。

今井:お金をもらった。コンピューターをずっと勉強してたから、プログラミングのバイトをしたいなと思ってた。それで、プログラミングのバイトを見つけて、やってたんです。だけど、そこのHPがなかったから「作りますよ」と言って。作らせてもらってお金をもらったというのはありますね。

橋本:ちょうど僕も同世代なので。HPがまだない企業が多かったですよね。

今井:そうそう。ああいうのは学生の方が詳しいという時代だったから。

橋本:今でもいっぱいありそうですね。企業としてはまだないけど「学生にやってもらいたい」みたいなの。

今井:そうそう。新しいこととか。年寄りが知らないことっていっぱいありますからね。

橋本:当時のことを振り返ると、僕もけっこう「あ、お金稼ぐの簡単なんだな」みたいに感じたときもありました。実際どうなんですか。

今井:そういうタイミング、すごく大事ですよね。でも僕ね、アルバイトをいっぱいしてたから。逆にいうと、そこまですぐ起業できるという感覚が身についてなかった。だから会社に入ったんですけど。橋本さんみたいにやってたら、たぶんもっと簡単に起業してたと思います。

橋本:起業、会社を作るのって、言ってしまえば書類を出すだけじゃないですか(笑)。

今井:会社を作るのは、簡単ですからね。法務局に行って届け出を出すだけだから。出さなくてもいいんですよ。記録されてるからあれだけど。法人は法務局に出して、個人事業主でやろうと思ったら、税務署に開業届を出すだけです。

出す義務はあるかというと、ないですよね。手続きをするかどうかが起業ではなくて、とにかくお金をもらったらいいんですよ。あとは正直に税金を払うかどうかだけの問題ですよね。

橋本:本当にそうですね(笑)。これやばいよね。大丈夫かなって思うくらい(笑)。でもまあそういうことですよね。確定申告を出すかどうかの話。

今井:手続き的にはそうです。だから、起業って実はそういう枝葉のことはどうでもいいんですよ。そんな「手続きどうですか」とか「書類はどうですか」とか、気にしなくていいですから。あとからついてくるから、そんなことはどうでもいい。大事なのは売ることですよね。

橋本:それしかないですね。

今井:じゃあちゃんと喋りましょうか。

橋本:そうですね(笑)。そろそろじゃあ。

今井:そうですね。

橋本:よろしくお願いします。

今井:はい。じゃあよろしくお願いします。

(会場拍手)

起業の極意は「小さく始める」に尽きる

今井:はい。改めまして、今井孝と申します。今日、その本はプレゼントですから。2冊合わせて3,000円くらいですからね。学生の参加費500円が、来ただけで6倍に化けたという。今帰ってもぜんぜんいいでしょ? お得でしょ? これだけで得してると思います。

青い方が1冊目で『起業1年目の教科書』で、それが5万部を超えました。赤い方の2冊目(『ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書』)を2017年12月に出しまして、合わせて今7万部超えて、7万6千部くらいかな。

起業1年目の教科書

ゼロからいくらでも生み出せる! 起業1年目のお金の教科書

さっきも話にありましたけども、一人でやってます。起業って言ってもいろいろあるじゃないですか。僕の場合はスモールビジネスで、もうほそぼそとひとりでやるスタイルです。とくに用事がなかったら、基本家で仕事してますね。パソコンがあれば家でできますからね。

用事があるときだけこういうところに出てきて、セミナーでしゃべったりお客さんとしゃべったりしてるということです。やっぱり基本通勤とかが嫌だったんで。東京の通勤、通学は大変ですからね。1日のエネルギーの半分くらいを消耗しますからね。

なのでちょっとしんどいなと思って、辞めました。起業を教えるとかマーケティングを教えるというのを、今本業でやっています。だいたいの人は、僕みたいに「一人でビジネスしたい」「ちっちゃいビジネスやりたい」という人ですね。

だから、コンサル型の人たちとか、「ピアノを弾けるんだけどぜんぜんお金にならない」というアーティストとかね。画家で絵を描けるんだけど、ぜんぜん売れないし、売ったとしても1枚1万円くらいだとか。カウンセラーとか、いろんな人。

あとパーソナルトレーナーも最近増えてきましたよ。ジムで働いてたけど、給料が少ないから個人でパーソナルトレーナーをやりたいという人ですね。そういう、1万円で絵を売ってた人が、今15万円とか30万円で売れるようになったとかね。パーソナルトレーナーで、1時間数千円でやってた人が、やっぱり3ヶ月コースで30万円のものを売れるようになったとか。

そんな感じのことを教えています。そんなん興味あります? いろいろあるじゃないですか。アプリを作ってIT系で起業するというのもあるし、飲食店をやりたいという人もいると思うんですけど。どっちにしても、とにかく今日持って帰ってもらいたいのは、一言でいうと、「ちいちゃく始める」ということです。

小さく始める。これに尽きます。これを「あ、なるほどな」と思って聞いていただければと思います。みんな成功しますからね。起業しようと思ったら誰でもできる。会社に入っても、今給料安いでしょ? 初任給20万とかで、もうちょっと経っても30万とかじゃないですか。

30万円の仕事が年に12個あれば生活できる

今井:月30万円を稼ぐために、月20日とか25日とか拘束されて、定年になるまでずーっと、1ヶ月くらいの長期休暇が取れないって嫌じゃないですか。1ヶ月くらい旅に出たいなと思っても、60歳まで待たないと行けないとか。ちょっと苦しいですよ。

30万くらいすぐ稼げそうじゃないですか。すぐっていうとあれだけど。さっきの橋本さんの話にもありましたけど、HPを1個作ったら30万円ですよね。ということは、月に1本作ったら会社に勤めなくていいことになりますよね。30万だったら、まあまあ食っていけるから。

だから年間12社、受注すればいいだけでしょ。起業って本当はすごいシンプルなんですよね。そういうことを知っていただきたいなと。ビジネスって、まだあんまり関わってない人も多いと思うんで、難しくイメージしてしまう人もいると思うんですけども。

難しく考えると、難しくなりますからね。今日はシンプルにビジネスというものを捉えてもらいたいなと思います。上手くいく人ってシンプルなんですね。「要はこれとこれでしょ」みたいな感じで、頭の中がすごい整理されてるんですよ。難しいと思ったら、難しくなります。現実も難しくなる。

ビジネスも、あれもやってこれもやってあれもやってこうなって、みたいにごちゃごちゃ考えると本当に難しいですけど、本当はすごいシンプルなんです。全部メモしなくていいですからね。僕(セミナーとかで)いろんな人を対象にしゃべりますけど……すっごい社長さんとか、寝てますからね。

寝ながら聞いて、「はーん」って、自分が「これやろっかな」と思ったところだけメモしてますからね。授業じゃないから。全部を暗記しないといけないわけではないので、必要なとこだけをメモって。大事なのは聞いたことじゃなくて、じゃあそれを踏まえて自分は何をしようかというアイデアをメモする方が大事ですからね。

そんな感じでメモってください。さっきの橋本さんのHP制作の話で、けっこういい話が出たんですけど、みなさん今、アルバイトってしてます?

(会場挙手)

してる人もいるし、してない人もいるし。だいたい時給ですかね。時給いくらでやってるんですか。東京だと千円くらい? 900円以下の人。

(会場挙手)

ほう。千円以上の人。

(会場挙手)

あ、やっぱ最低賃金高いね。昔と違いますね。いいですね。

家庭教師とかやってる人。

(会場挙手)

あ、家庭教師は最近少ないですか。僕の時代は、大学生というと家庭教師とか塾講師とかやってけっこう時給よかったんですけどね。1時間2,500円とか、高いところだと1時間5,000円とかですからね。昔はよかったですね。僕いろいろ掛け持ちしてましたもん。塾講師やって、家庭教師やって、夜はカラオケ屋で働いて。いい時代ですよね。

残業代で5万円稼ぐより副業するほうがいい

今井:ちょっと考えてほしいんですけど、どっちにしても時給じゃないですか。これをもし、成果報酬型にしたらどうですか。「お子さんが偏差値が5点上がったら、50万円ください」とか。「どこどこの大学受かったら、100万円ください」とか。まあ50万円かな? おもしろくないですか? 別に時給じゃなくていいわけですよね。

今、頭の体操的にいろんな事例を言いますけどね。僕が高校時代ってまだバブルが弾けてなかったんですよ。バブルの終わりぐらいかな。

いいバイトがあって、みんな誘われてやるんですけど、土日の朝にゴルフ場に早めに行って、プレーする券を取るという。ちゃんと並んで確保するというバイトがあったんです。クラスでもいかついやつがいて、なんか知らないけど、斡旋してて朝並ぶだけで一人8,000円くらいもらってました。

いい時代ですね(笑)。今だったら、例えばヤフオクとかメルカリとかで売ったことある人。

(会場挙手)

あ、すげぇ。そういう時代なんですね。いいですね。何売ったんですか? 本。一番高いのは。それは「稼ごうぜ」って感じではなく。気楽にできますよね。いいですね。みんなもう稼いでるじゃないですか。流石ですね。

でも、メルカリで月100万円くらいとか、ばしばしやってる人いますよね。「利益30万円くらいです」とかありますもんね。学生だと時間あると思うから。もうバイトしなくていいじゃないですか。やろうと思えば、いくらでもやり方ありますよね。

他の例でいうと、僕の友達が転職の斡旋会社にいるんですよ。最近多いのが、もうすでに副業してる人が転職しに来て、転職の条件を聞くときに副業OKかどうかを聞くんですって。そういうケースがすごい増えてきたっぽいです。最近だと、「地下アイドルをやってるんですけど、ここの会社行けますかね」という質問があったそうです。

今、もう自由ですよね。いくらでもお金を得る手段があるわけです。会社で月5万円給料を増やすってめちゃめちゃ大変ですから。いくら残業を増やしてもそんなにつかないし、なんか「残業し過ぎだ」と言われるしね。月5万円増やすことの大変さは、身に染みてわかると思う。

でも、自分で起業して、もしくは大学時代にある程度ビジネスをした経験があったら、会社に勤めながらプラスで副業で5万円とか10万円をコンスタントに副収入として持っておくというのも、実はそんなに難しくないです。会社の給料で20万、副業で10万円ってかなり裕福な生活ができます。

選択肢が多い方が自由になれる

今井:「起業しよう」という話ではなくて、いろんな選択肢を持ってると、めちゃめちゃ自由になれるってことですよね。会社を絶対に辞められない状態ってしんどいですからね。でもみなさんの時代は、いろいろ自由があって昔よりすごくよくなってますから。

お勧めなのは、学生時代に稼ぐ練習をしておくと。そうすると会社に入ってからも、自由度がかなり増すと思います。嫌な会社だったら、辞めればいいし。嫌な会社だったとしても、自分が別に副収入を持ってると「まあいいや」と思えたりするんですよね。「すぐ辞められるから」と思ったら辞めなくても気分的に済むし、そんな自由をぜひ手に入れてほしいなという感じです。

あと今って、テレビでもアルバイトの広告が多くないですか。バイト探しがどうのこうのとか、バイトするならほにゃららとか、ありますよね。

電車の広告でもあるし、アプリをどんどん入れてくださいという感じじゃないですか。今、人が足りてないんですよね。だから企業がアルバイトとか、臨時の社員さんとかを探すのにすごい困ってるんですよね。なので、自分からアルバイトに行くんじゃなくて、バイトを斡旋したら儲かりそうじゃないですか。

時給1,000円とか1,200円でしょ? じゃなくって「いや5、6人連れていきますよ」と言って、その斡旋料もらった方が大きくないですか。休んだりされると困るし、神経を使うけど。そういう考え方もあるんですよね。

いろんな可能性があるというのは、わかってもらえましたかね。なんとなくイメージできましたかね。チャンスはいろいろ転がってると。昔よりもやり易くなってるということです。アンテナを立てればいくらでも稼ぐ方法は見つかります。ないと思ってるからないし、学生はバイトしかないと思ってたら、やっぱりバイト探す方にいきますよね。

でも、自分がお客さんと直でやる方法があるんじゃないかと考えた瞬間に、いろんなことが見えてきますんでね。今からでも、いくらでも稼げるんだと思ってください。いきなり月30万とか100万とか稼ぐ必要ないから。まずは5万円からちょっとスタートしようかなとかでいいわけです。

1万円でもいいしね。みんなお小遣いってもらってるんですか? バイトでやってるんですか? 起業して、今副収入で5万円入ったらうれしい人。

(会場挙手)

あ、そうなんだ。5万円ぐらいだったらできそうじゃないですか? さっき橋本さんがHP作って30万円って言ってたでしょ?

5万円だったら6ヶ月分じゃないですか。なんかありそうじゃないですか。可能性感じてきました? 大丈夫?(笑)。 「あ、いけそうだ。なんかあるかも」という感じで考えて聞いてもらえればいいと思うんで。

ビジネスには何が必要か?

今井:さて、みなさんはアルバイトをどこで探すんですか。昔はネットとかなかったから、雑誌で探してたんですよ。『アルバイトニュース』って知ってます? 1冊200円くらいで毎週売ってた。月曜日かなんかに出るから最新号を買って、ぺらぺらめくって、バイトを見つけてたんです。

とか、学生相談所というところがあって、短期バイトを紹介してたりするんですよね。でもそういうところに出てるバイトは、あんまりよくないでしょう。不特定多数に告知してるバイトしかないんですね。

一番いいのは、直で仕事をもらうことです。最低賃金じゃないし、交渉次第でいくらでもお金がもらえますからね。僕も学生時代にHPを作る仕事を提案したら、バイト先の人がOK出してくれたりしましたし、僕がパソコン得意だったから「パソコンの使い方教えてくれ」というおじさんがいて、その人に1回1万円くらいでパソコン教室的なことをやってましたね。設定とかしてあげるという。

あの時代はそういうのもお金になりました。そういうのって、直でやるとお金になりやすいです。だからバイトアプリとか、普通のルートで探そうと思わない方がいいです。普通のしか出てこない。どっかにいい仕事があるんですよ。それを見つけよう。

でね、ちょっとビジネスの話をします。すごい当たり前の話をするんですけど、大事ですから。当たり前のことに気付いたときが、一番成長するから。人間って当たり前のことを言葉にできたときに「なるほど」と思うんです。それを気付きというんでね。

おもしろいですか? まだ本題に入ってないからおもしろくない? さて質問ですけども、ビジネスは何でできてるでしょうか。じゃあ質問を変えて、ビジネスには何が必要でしょうか。考えてもらいたいと思います。

若干しーんとしてるから、じゃあまた2、3人でビジネスには何が必要かを1分くらい、相談してもらっていいですか。別に聞きませんけど。はい、お願いします。

(会場相談)

はい、ありがとうございます。いろいろ意見出たと思いますけども。まあ全部正解ですね。とりあえず全部正解なんですけど、削ぎ落していくと何が残るかということを考えてほしいんだけど、例えばビジネスにホワイトボードは必要でしょうか。

まあなくてもいけそうだ。水は必要でしょうか。まあなんとか。マイクは? こんなときだけですよね。なかったら大声で叫べばいいですからね。ビジネスにトイレは必要でしょうか。オフィスは必要でしょうか。僕、基本ないですからね。

ビジネスに必要なものは基本的に2つだけ

今井:シェアオフィスを借りてるけど、ほとんど使ってないです。住所だけです。じゃあビジネスにお客さんは必要でしょうか。必要ですよね。(会場から)必要って声が聞こえる。ありがとう。そうなんですよ。ビジネスに必要なのは基本2つだけだと思うんですよ。

2つだけ。1個は商品。それと見込み客。お客さんという言い方じゃないのでややこしいんですけど、見込み客と呼ぶんですよ。まだお客さんになってないけど、買うかもしれない人のことを見込み客というんですけどね。

この2つがあるとビジネスができます。逆にこれがなかったらビジネスは成立しないですよね。あと税金の処理とか経理とか、観葉植物を飾るとか社長のいい机を買うとかいい椅子を使うとか、いろいろあるけど、それはもう周辺の話ですからね。それをどう効率化するかとか、事務処理の話だからね。

根本的に商品と見込み客の2つなんですよ。これだけ。商売ってすごいシンプルです。例えばさっきの話でいうと、商品が25万円だったとするじゃないですか。で、その年に40人とか、40社に売れましたと。

するとこれで、もう1千万円なんですね。簡単そうでしょ? 実際簡単。シンプルなんですよ。ビジネスってこれだけなんです。だから商品の単価がいくらで、それを何人に売れるか。それだけで売上が決まりますからね。

外から見てるとややこしいじゃないですか。テクノロジー系の会社とか、いろんなスマホを使ったり携帯を売ったりややこしいことやってるけど、実際は「いくらのものを何人に買ってもらうか」だけなんです。

ここまで落とし込んだら、やることがすっごいシンプルになる。最初はここからスタートしていくんです。大きなことまで考えない。たったこれだけです。なのでどういう商品を作ろうかと、それをどうやって売ろうかと。それだけです。

商品と見込み客を集めることだけに1年間集中する

今井:ビジネスを考えるってそれだけです。最初は店舗とか考えなくていいし、オフィスも考えなくていい。とにかくどんな商品を作って、どんな人に何人に買ってもらおうか。掛け算だけです。昔はHP制作で30万円とかありましたけど、今はまた別のチャンスがあると思うんですけど、1年間ずーっとこの営業してたら40社くらい買ってくれそうじゃないですか。

えんえんずーっと。365日ずーっとこればっかりフォーカスして、これに労力を集中してたら、40社くらい買ってくれると思いません? それだけで1千万円です。自宅とかでやってたらほとんどコストかからないから、けっこう利益残りますよ。本当はビジネスってそれだけなんですよ。

ややこしく考えるから、いろいろコストがかかったり変な投資をしてしまうんです。それと売るってことに集中しないと、エネルギーが分散するから上手くいかないんです。これも必要だあれも必要だ、開業届も出してとか、かっこいいHP作らないとダメだから……とかごちゃごちゃあんまり本質じゃないことをやっていると、上手くいかないんです。

商品と見込み客集めをすることだけに1年間ずっと集中していたら、普通に1千万円いきますからね。1人で1千万円だったら、まあまあよくないですか。こんなことをやればいいわけですね。簡単そうに思えてきた人。

(会場挙手)

あ、付き合っていただいてありがとう(笑)。

原理原則はシンプルで難しくはないというのを、まず前提で思ってくださいということなんです。ただ経験がないし、やったことがないから不安だという感情はあるかもしれない。その感情を現実だと思わないでください。

やってみたら簡単だったということ、けっこうあるからね。最初は難しく思うだけだから。最初から25万円の商品を作らなくていいからね。最初はテストで5万円で「ちょっとやらせてください」と言うわけだけど、法人向けだったら「そんなんだったらやってあげるよ」みたいな人が出てくるかもしれないでしょう。

この商品と見込み客の話を今日したいと思います。それで最後、今日からできることを、3つお話ししたいなと。学生時代にやっといたらいいよって話を最後にしたいと思います。

これで起業できそうですか。まだ途中ですからね。ちょっと休憩、休憩。