お客さんから学んだたくさんのこと

水嶋かおりん(以下、かおりん):そのまま業界話にがつがつ入っていきたいんですけど。私結構、お客さんにびっくりさせられたこととか、学ばせてもらったことがすごい多くて。

例えば私はM性感という、男性が受け身になって女性のほうががっつり射精コントロールを2時間ぐらいやるとか、ラップでぐるぐる巻きにしてちんちんの先っぽにローションをたくさんつけてストッキングでぐりぐりと、靴磨きをするように亀頭攻めをしたりとか、いろんな方法を教えていただく。

「こうやったらいいんですよ」、「あー、ありがとうございます」みたいな。全て客から吸収するみたいな形で非常に学びが多かったんですけど。

月緒氏(以下、月緒):ありますね。お客さんから学ぶことって本当に多くて。こんなものが気持ちいいんだとか。

事例1:夢は靴になること

かおりん:そうそう(笑)。腕入ってる、腕みたいな。

月緒:そうそう、そうそうそう。

かおりん:「理想は女の子の足を2人分入れることです」とか。

野ざらしマリー(以下、マリー):すごいですね。それはすごい。

かおりん:それはやばい。

マリー:それはアナルのほうですか。

かおりん:そうですね。アナルのほうで。

マリー:2つ?

かおりん:そう。入っちゃう。

マリー:入っちゃうんです、それ。

かおりん:靴になりたいそうですよ(笑)。

マリー:それ、いいですね。

かおりん:そこ、すごいですよね。

マリー:靴になりたい願望なんだ。

かおりん:そうなんですよ。

マリー:だから足2本分必要なんだ。

かおりん:足2本分。

マリー:なるほど。

事例2:直腸飲酒したがる客

かおりん:あと、なんか普段すごく生活が忙しくて飲んでいる暇がないから、直腸にビールを入れてウイスキーを入れて酔っ払いたいっていう。シリンダーをぐしゅぐしゅぐしゅぐしゅ、べろべろみたいな。どんどん顔が高揚していくんです。赤くなって。

月緒:直腸から入れると回りますよね。

かおりん:回るんですよね。

マリー:すぐ回るでしょう。

月緒:すぐぶわーって。

かおりん:そう。もし酔っ払いたい方がいらっしゃったら安全にやってください。

月緒:やり過ぎちゃうとね。

かおりん:救急車がね。

月緒:救急車が。

かおりん:呼ばなきゃいけないことがありますね。

事例3:本番ではなく、中出しを求める客

かおりん:もしよかったら、印象に残ったお客さんの。

月緒:これにも書かせてもらったんですけど……。

マリー:ちなみに写真とかは大丈夫ですか?

かおりん:写真撮影は全然OKです。野ざらしマリーさん以外は写真撮影OKですので。もし、この状況を実況したい方がいたらTwitterに流したりしていただいて大丈夫です。

月緒:20年やっていていろんな方に愛されて、何がびっくりだかわからなくなってしまって。

かおりん:だんだんね、いろんな人に埋もれていく。

月緒:そう。ただ、お仕事中この人はと思ったのが、デリヘルのときに、デリヘルなんで本番禁止なんですよね。しゃぶってたら、その後「中出しできないの?」って言われて。

かおりん:デリで「中出しできないの?」みたいな。

月緒:普通、その間に「本番できないの? やらないの?」っていう言葉があるのに、この人はもう中出し前提なの。

かおりん:全部をすっ飛ばして中出しスタートみたいな。

月緒:そう言ったから、「できないんだよ。ごめんね」って言ってしゃぶってたら3分しないでイっちゃって。

かおりん:ああ、そっかあ。

(会場笑)

月緒:この人、入れても入れなくてもどっちでもいい。

かおりん:本当同じだよー、みたいな。

月緒:そう。

かおりん:でもね、わかる。やらせてって言って微妙な人で、結構1回で出ちゃう、出ちゃう。

月緒:そう。すぐ出ちゃって。「俺は中出しじゃないと無理なんだ」って言ってたのに、あっという間にイかせて、しかも90分の中で3回も出してくれて。

かおりん:すごいですね。

月緒:こちらが「ごちそうさまでした」っていう感じで帰ってきたんですけど。

事例4:病院抜け出しちゃった

月緒:ほかには、このときはイメクラのときですね。点滴パックを持って。

かおりん:点滴セット! ガラガラガラ~。

月緒:手術が終わったばっかで、昨日「終わった」って言って、まだ抜糸してない状態で。

かおりん:すごいね! その状態で来たの? 感染症、大丈夫かな。

月緒:「病院抜け出してきちゃった」って笑ってるんで。しかも病院着のまんまで。でも、「帰りなよ」って言ったけど、取りあえず抜いて出しました。

かおりん:でもよっぽどなんかね。

月緒:会いたかったのかなって。

かおりん:たまってたんだよね。

月緒:「ありがとう」って言って。

かおりん:まず「ありがとう」。菩薩みたいだ。人間を超えるとはこういうことを言うんですね。

月緒:でも、来てくれるだけでありがたいじゃない。

事例5:「あかーん」大絶叫の客

かおりん:じゃあ、次で。

月緒:次、「あかん、あかん」って方は大阪の出張の方だったんですけど、ビジネスホテルで隣りもその隣りも同じ会社の人間だから、壁も薄いから静かにねって私もすごい言ってたのに、しゃぶり始めたら「あ、あかーん! あ、あかーん!」って言って、最後は「あかーん!!!!」大絶叫でイっちゃって。

マリー:いっちゃったんです? 台詞が。

月緒:「あかーん」って感じでいっちゃって、この人が1番うるさいよって(笑)。

かおりん:私はこの人に迷惑をかけないように、言葉責めとか耳元でささやくのに「はあー、もっとー」とか。隣りに声、絶対聞こえてるからね(笑)。

月緒:そう。もう筒抜けだから。

かおりん:わかります。

月緒:という方もいましたね。

事例6:血まみれ精子

月緒:あと最後かな。血まみれ精子さん。

かおりん:血まみれ精子。

かおりん:これね、手こきのときだったんですけども、「強く握ってくれ」というから強く握って、ずっとやってたらパッと出た瞬間が真っ赤だったんです。中の毛細血管が切れたみたいで「いやあ、これ切れたね」みたいな。お互いびっくりしちゃって。

お客さんも真っ青だし、私も真っ青だから取りあえずお互い病院へ行こうと。取りあえずついた精子を持って病院へ行って。

かおりん:ついた精子を持っていく。そこ、すごいですね。そのまま体だけじゃなくて精子も同行する。

月緒:手こきだったのでおしゃぶりがなくて、取りあえず見た分には傷もなかったし、先生も「そんなのどうでもいいから」と。

マリー:ちなみにそのピンク具合はどのぐらい赤かったか、ピンクのグラデ具合を知りたいんですけど。

月緒:処女膜の切れたときの血ぐらい。

マリー:難しいな、それ。

かおりん:それ、想像できるレベルだ。

マリー:真っ赤?

月緒:全部、真っ赤でした。

マリー:真っ赤。そうなんだ。

前立腺肥大の知られざる検査方法……

かおりん:たまーになんですけど、前立腺肥大でポリープがある人に精子に血が混じる。それで泌尿器科で調べたらわからないから、射精するところまでを検査の中でやって、出てすぐ中にカテーテルというかカメラを突っ込んでそれでポリープを発見するっていう。

月緒:かわいそう。大変。

マリー:それ病院でオナニーしなきゃいけないっていうことですか。

かおりん:そう。病院で。原因不明なクライアントさんだった。それで状態把握をするために射精をしてもらって、そのまますぐカメラを入れる。最近はスマホがあるから結構射精簡単に、これをおかずにいただくというのがやりやすいので。

マリー:ああ、なるほど。隣りの壁1枚で医者がスタンバって行くのね。

かおりん:そうです。血まみれ精子の方ね、たまに弱い方はもともとの尿道口とか切れやすいとか、あと包茎になっているんだけど、皮がすごい粘膜状で弱いから切れて出血しちゃうみたいな。

デリヘル嬢が直面する薬物の怖さ

月緒:でもね、この方ね、当時ではあまりよくない非合法のものをやってらして、感度はとても弱くなってて、すごい握りつぶすみたいな感じだったから。多分、もともとの感覚がね。

かおりん:ちょっとお薬を使う系の方って、どうしても立ちが弱くなっちゃったりする傾向があるので、余計に刺激が欲しくなるみたいで。

月緒:ですね。結構お年を召されてる方には、多いんですよね。

かおりん:そうですよね。私、ただ19歳のときに目の前で、お店じゃないんですけど、お客さんからその後ご飯を食べに行こうってことで、そのまま流れでホテルに行ったら、目の前でクリスタルガイザーのキャップにお水出して白い粉を溶いて、そのままポンプで注入されていて、「あんたはやっちゃ駄目だ」って「当たり前だよ!」みたいな。この人ちょっと怖いからもう付き合うのやめようみたいな(笑)。

月緒:私もデリヘルのときにあったのが、すごいテンション高くて「嬢ちゃんもやるか」って注射針向けられて。

かおりん:嬢ちゃんもやるか。怖いよ。

月緒:「嬢ちゃんもやるか」って言うから「やらないよ」って言って。

かおりん:そうですよね。でも、まあそういう機会も結構お客さんによっては幅が広いので。

月緒:そう。いろんな方と会うんですよね。

かおりん:いろんな方がいらっしゃるなって。

月緒:たまたま偶然ね。一期一会ね(笑)。

かおりん:これも1つの一期。それでね、今日ここでちょっとお話がネタになって回収できたかな、みたいな。

制作協力:VoXT