第5位「吉原高級店のリーサル・ウエポン」

くどうちゃん(以下、くどう):最初は新宿のお姉さん、それから吉原のお姉さんに行っていろいろ思い出深い人はいっぱいいるんですけど、この吉原高級店の7万の女がリーサル・ウエポンみたいな女で。

水嶋かおりん氏(以下、かおりん):がっつり持っていかれる感じですね。

くどう:俺の人生を変えた女なんです。

かおりん:おー、人生変わった。

くどう:何回か通っていくと、語学留学したいとか、次に行ったら劇団に入って役者になりたい。次行ったら探偵の学校に行く。なんでって聞いたら、役者をやったら元ソープ嬢だって告発されるから、調べる側に……。

かおりん:調べる側に回って、相手が何をしていくかというのを……。

くどう:次に行ったときの言葉が「くどうちゃんさ、私がエイズになったら、あんたどうする?」というのを7万の接客中に言われて(笑)。

「どうする」を僕はものすごく深く受け止めちゃって、その言葉を返すために、この業界に来て多分10年後ぐらいに返せるなと思ったら、ものすごい違う展開をその人はされていて、多分返してない。

かおりん:恩を返してない?

くどう:いやいや、その言葉を。「くどうちゃん、私がエイズになったら、あんたどうする?」の言葉に。

かおりん:それ、好きだったんじゃないんですか。

くどう:好きだったよ。

かおりん:恋してたんですよね。

くどう:恋してたんだけど、なんか彼女は火星に行っちゃったみたいな。そういう感じで訳がわかんない。

かおりん:遠いところに行っちゃって。

くどう:なんだかよくわからない。俺は地球での生活しか考えてない。

かおりん:でも、そうやって自分の人生を変えてくれた。

くどう:変えてくれたじゃなくて、もう変えさせられた。

かおりん:変えさせられた吉原のお姉さん。

くどう:トラウマです。

かおりん:次、行っていいですか(笑)。

第4位「大阪格安熟女店のモチツキ」

野ざらしマリー(以下、マリー):風俗原点からの4位! 大阪。

くどう:モチツキ。もうモチツキになっちゃった。

マリー:モチツキ。

くどう:結構、最近の話なんですけど、大阪の格安熟女店。それも堺東。「ガシ」向こうでいうところの。こっちでいうと溝の口みたいな町です。

かおりん:ちょっと外れている所。

くどう:そこの熟女なんですけど、すごく細くてすごくいい胸してて。

かおりん:どのくらいの大きさですか?

くどう:その熟女は当時、2年ぐらい前で42歳とか。僕が今46歳だから結構歳が近いんです。ネットを見ると本番接客。普通にヘルスで本番接客なんだけど……「地雷」。

かおりん:と書かれてる?

くどう:なんか話がよくわからない。変なことを言う。

かおりん:と書かれていると。

くどう:そう。

かおりん:それで、それをもとに会いに行ってる。先に情報を仕入れたりして?

くどう:俺、どっちかというと地雷好きなんですよ。

かおりん:出たー、地雷好き。

くどう:難しい女ほど燃えるみたいな。だって、さっきの吉原の高級店だって7万払って「私がエイズになったらどうする?」とか言われて。

かおりん:いやいやいや、7万も払らって、エイズもらうみたいな。

くどう:7万払って、2時間でそんな話でしょう(笑)?

3泊4日の風俗めぐりの最後のデザート

くどう:それで堺東行ったら、まあ段取りが悪いんですよ! まずそいつに体力がない! ホテルがたった1,000円なんですけど、待ち合わせ場所から遠くて。堺東の「かに道楽」からものすごい歩くんですよ!

かおりん:めちゃ遠い所……。

くどう:俺はその日に帰らなきゃいけないんですね。午前中に谷九で遊んで、昼に熟女キャバレーで遊んで、その後雄琴に行って遊んでの帰りなの。3泊4日の4日目なんですよ、それ。

かおりん:4発目ってことですか。

くどう:4発目どころか9人ぐらいやってるから、9発目とかそんな感じ。

かおりん:9人やった、最後のデザート。

くどう:そう。ただ帰るために梅田の高速バスに戻らなきゃいけないんだけど、堺東なんですよ。溝の口から上野とかまで戻らなきゃいけないみたいな、そのぐらいの。

かおりん:距離がある所にいて。

くどう:東京駅かな。

ベストプロポーションだったモチツキ

かおりん:そしてモチツキさんは?

くどう:会って俺が速足で向かうと、スタイルが細いというか体力がないんで、はあはあ言ってるの。

かおりん:かわいそう。

くどう:これはもうゆっくり歩くしかないな。確か70分コースかなにかが1番お得でとったんだけど。着いたでしょう、着いたらまずお風呂入れると。「お風呂もう入ったでしょう?」「まだやと思うねん」みたいな。

かおりん:ゆっくりされるんだ。

くどう:ぐだぐだ。「いや、だからもう入ってるでしょう」って言うと。もうプレイ時間が、終電から計算すると20分しかない。

かおりん:ああ、もうそこまでで。

くどう:もういいやと。スタイルいいからプレイなくてもと。「お風呂も入らないで、脱いでしがみついたらそれでいいかな」と思ったら……人生で数えるぐらいのすばらしいスタイルで。「わかった。もう俺、今日梅田のカプセルホテルかなんかに泊まるから。もういいわ、東京に帰らない、今日」とか思って。

(会場笑)

マリー:どんなスタイルだったんですか、ちなみに。

くどう:めちゃめちゃ細くて。どうだろうな、30キロ台前半ぐらいで。

かおりん:30キロ前半ー!?

くどう:小柄で。

かおりん:身長どのぐらいですか。

くどう:身長は150台前半ぐらいじゃないかな。

かおりん:でも150cmで30キロって、結構骨が出てる。

マリー:ない好きなんですよね? くどうさんね。

くどう:なんだけど、胸はFカップとかGカップとか。

かおりん:胸だけばーんとしてて。

マリー:くどうさん、ちょっとね、あと3人控えてるから、こってりな思い出もあるんですけど。

合いの手に笑いが

くどう:それで、そんなこんなでやったんですけど、それで本番やり出したら、もうなんかね、ずーっとしゃべってんの。「うちな、たばこやってへんかったらな、もっと体力あってな、もっと元気やったと思うねんけどな」というのをずーっとね、俺が腰振ってるときに言ってんの。僕は9発目でしょう。なんにも出ないのよ。

マリー:すっからかんですね。

くどう:お前、黙るか生でやらせるか、どっちか選べって言ったのね。

かおりん:むごい! 暴言来ましたね。黙るかやるか、どっちか!

くどう:そう。そしたら黙りました(笑)。そうして黙ったら、俺がトン、「あーん」、トン、「あーん」って餅つきみたいになっちゃって(笑)。もうね、これが笑っちゃって。「何、くどうちゃん、わろてんねん」みたいに。「わろてんねん」って、これ笑うしかねえだろう、みたいな。

かおりん:笑いでちんちん立つんですか?

くどう:立たないよ!(笑)

かおりん:すごい問題なんですよ。笑いで。

くどう:必死だよもう。なんか俺、死ぬんじゃないかとか思ってたもん。……というような思い出だったんですけど、2回目に行ったときも通ったし、来月大阪に行くんですけど、多分また。彼女がちょっと体調を崩したりとかあるんだけど。

かおりん:じゃあ、ぜひ餅つきさんにもひなまつりで。

くどう:そういう感じで、餅つきさんは記憶に残っています。

マリー:挿入と一緒に合いの手が入る餅つきさん。

かおりん:ちなみにくどうちゃんっていつも生なんですか。

くどう:違います。状況次第です。

第3位、風俗観を変えた「サンキューグループ」

マリー:3人目。

くどう:サンキューグループ。

かおりん:来ました。

マリー:タイムリー。

かおりん:ちなみに会場でサンキューわかるよっていう方、いらっしゃいます? あ、いた! いらっしゃる。いい方だ、ありがとうございます。

くどう:兄弟だったりする可能性もありますよね。

かおりん:兄弟なの? まあ、すてき。

くどう:女の子は基本的にそんなにピックアップできなかったんですけど、ここ最近だとサンキューグループは、僕の風俗観を変えましたね。

かおりん:風俗観を変えた! それは身近に感じるようになったということ?

くどう:僕は目黒に住んでたんですけど、隣りは五反田がメインのところだし、よく行ってたんですね。ああ、風俗嬢ってこんなんでいいじゃんという1番底辺の、これでオーケーというところを見つけちゃったんです。

かおりん:ライトな感じ。

くどう:ライトじゃなくて、それこそ別に志も意識も高くなくていい。

「味付け」は塩コショウだけ

かおりん:意識高い系好きじゃないんでしょう。

くどう:嫌いというか、さっきもちょっと言ったんだけど、かおりんは秀才型なんだよね。

かおりん:いえいえ、全然。

くどう:俺、秀才型にあまり興味がなくて、天才か落ちこぼれかにしか興味ないんだよね。

かおりん:上か下ということですね。

くどう:そう。天才はだいぶもう遊び尽くして飽きたんで、今は劣等生。

かおりん:劣等生を食いに行く。

くどう:結局、要は素材だけ用意してくれれば味付けは塩コショウで俺は食べるからという。

かおりん:お肉がおいしければいいよというところですか。

くどう:そうそう。だから、自分でつくる居酒屋とかなんかあるじゃない。

かおりん:完全なる肉欲ですね。

くどう:ゲンカヤみたいな。原価で出されたものを自分で調理してみたいな。そういうのが楽しい店。

人間性を求めていたら、風俗には行かない

くどう:楽しいとは言っても宝探しなんだけど。まあ宝も大したことなかったね、聞いたけど。

かおりん:宝もいたけど、それは別に自分のファンタジーじゃなかったっていうこと?

マリー:くどうさんが言うところの宝って、つまりちまたでいう地雷でしょう?

くどう:僕はスタイルが自分の好みだったら、人間性とか顔とか全てどうでもいいんです。どーうでもいい。

かおりん:人格はどうでもいい。

くどう:最悪男でも別にいい。

かおりん:おお。でもそうですよね。多分、後ほど出るのかな。

マリー:記号に生きる感じでいいですね。

かおりん:記号に生きる男。

くどう:そういうまとめ方は嫌だ。

マリー:ごめん、ごめん(笑)。

くどう:だから俺は女が嫌いで、女体が好きなだけなんです。女という生き物は大嫌いです。

かおりん:バッサリ。

くどう:だから、女は黙って股開きゃいいというそういう人。余計なこと言うなって。

かおりん:厳しい。最低。

月緒氏(以下、月緒):最低。

くどう:女に人格はいらない。

かおりん:これを胸張って言う人って、最近なかなか見ないというか。

くどう:昭和のくそ親父しか言ってないですね。

マリー:ある意味、直球な感じですよね。

くどう:でも、昭和のくそ親父って風俗客としては結構いいと思うんだよ。ストーカーなんかしないよ。ひどいことは言うんだけどさ、「お前はもうさっさと上がれよ」とか。

かおりん:「上がれよ」とか言って射精して……。

くどう:そう、「じゃあね」って「2度と来ねえから」みたいなそういう感じ。

月緒:感情のやり取りは一切できないですね。

かおりん:感情のやり取りする人は……?

くどう:いない、いない。感情なんて、もうそんなの欲しくねえから行ってるのに。

月緒:風俗遊びはちょっと損してるかもしれないですね。そうね。

制作協力:VoXT