2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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司会者:みなさま、こんにちは。本日は「はたらく学校 夏やすみ Career Break&through 市場視点で今の自分をBREAK&THROUGH」にご参加いただきましてありがとうございます。今回司会を担当させていただきます、NPO法人ハローライフの豊西梓と申します。よろしくお願いいたします。
本日は、マーケティング歴20年以上、多くの大手企業の支援実績を持つ池田紀行さんに、ご自身の市場価値を高めたい人がするべき「自分自身の育て方」や、就職活動、転職活動、もしくは今の働き方をブレイクスルーするヒントをおうかがいしていきたいと思います。
ではここから、OSAKAしごとフィールドの紹介をさせていただきます。今回の「はたらく学校 夏やすみ」を企画しております、大阪府の総合就業支援拠点、OSAKAしごとフィールドが企画運営をしております。このOSAKAしごとフィールドは、就活中の方や、これから転職を考えている方に向けてさまざまなサポートをしている場所です。詳細はこちらからご覧ください。
それでは大変お待たせしました。本日のゲストをお呼びしたいと思います。池田紀行さんです。よろしくお願いします。
池田紀行氏(以下、池田):みなさんこんにちは。よろしくお願いします。
司会者:よろしくお願いいたします。本日はご登壇いただきまして、誠にありがとうございます。
池田:こちらこそ。
司会者:まずは簡単に、私のほうから池田さんのプロフィールをご紹介させていただきます。
マーケティング歴20年以上。『次世代共創マーケティング』、そして、『『ソーシャルインフルエンス 戦略PR×ソーシャルメディアの設計図』『キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代』等の著書・共著書多数。そして、年間講演回数は60回以上で、現在までに延べ3万人以上のマーケター育成に貢献されています。池田さまからもプロフィールの補足があれば、お願いいたします。
池田:はい。1973年生まれの48歳、団塊ジュニアど真ん中ですので、大学を卒業して実質26年ですかね。社会に出て働いてきましたが、今の会社を創業したのが34歳です。今15年目の会社の代表ですけれども、それまでに転職を4回してるんですね。
なので、かなり転職の多い人間で、34歳で会社を創業しているので、何を思い、どのタイミングでどんな転職をしてきたのかというところとかも含めて、今日はお話ができればなと思っています。
司会者:ありがとうございます。本日のテーマである、「市場視点で今の自分をブレイクスルー」していくところで、池田さまのこれまでの転職歴に基づいた市場価値の高め方であったりとか、実際に創業されてからの、企業を運営していく上での視点あったり、社員の育成にも力を注いでいらっしゃるかと思いますので、そういった視点からも、ぜひ今回のテーマについて、熱くお話を聞かせていただければと思います。
池田:はい。
司会者:ありがとうございます。今回たくさんゲストをお招きするかたちで、この「はたらく学校 夏やすみ」を運営させてもらっているんですけれども、各ゲストの方にはオープニングトークで「夏休みの思い出」についてうかがっております。
池田さまは、社会人になって26年ということなのですけれども、大人になってからの夏休みって、取得するのが難しい方もいらっしゃるかと思います。池田さんの「大人になってからの夏休み」の思い出などうかがえたらと思うんですけれども。いかがですか。
池田:うちの会社では6~8月の3ヶ月間の中で、平日5日間、土日含めて連続9日間の夏休みを好きなタイミングで取ってよしという制度なんですけど。僕も毎年だいたい7月の最終週か8月の第1週の梅雨明けぐらいの時に夏休みを取っています。今年ももう取り終わっているんですけど。
僕は今鎌倉に住んでまして、4年前に東京から鎌倉に引っ越したんですね。この画面背景がすごくごちゃごちゃでうるさい場所はどこかというと、庭にあるガレージとつながってる書斎です。こんな感じの遊び部屋になってまして、そこからお送りをしています。
自宅が一軒家になったので、4年前から夏休みはDIYが恒例になっています。今年はやれなかったんですけど、去年まではウッドデッキを自分で作って、ウッドデッキの上のブランコを作ったりとか、ピザ窯を作ったりとか、そんなことをしていました。
大物の大工仕事をするのが夏休みの恒例で、汗をガンガン流しながら作って、完成物を見ながら、満足感に浸りながらビールを飲むというのが、僕の夏休みの定番でございます。
司会者:ありがとうございます。すばらしい過ごし方だなと思いました。先ほどの打ち合わせの中でも、背景(に映るお部屋が)が、大人の趣味が詰まっているようですごくかっこいいなと思っていました。毎年の夏休みで、範囲を増やしていってるんですね。
池田:はい。
司会者:ありがとうございます。その他に、最近の活動についてもうかがっていたりするんですけれども、最近の活動でなにかこんなニュース・トピックスがあったよというものがあれば。
池田:会社がようやく15年になって。創業当初は、会社設立のタイミングって当然お客さんがいないので、土日も含めてずっと働き詰めでした。仕事が好きなのでがむしゃらにやっていました。
今日そのお話もしますけれども、人生100年時代で働く期間がすごく長いので、好きなことじゃないとメンタルが病んじゃいますから、とにかく好きなことを仕事にすることが大前提だと思うんです。僕は仕事が趣味なのか趣味が仕事なのかわからないぐらい、仕事が生活と一体化しているような人間なので、仕事のストレスはほとんどないんですけれども。
とはいえ40歳を過ぎてからは、うちの奥さんが「あなた『いつかいつか』が口癖だけど、大丈夫ですか」って言うわけです。鎌倉の移住もそうですし、「いつかサーフィンをやりたい」だったり「ロードバイク(自転車)に乗りたい」「山登りをしたい」「キャンプやりたい」のように、僕は「いつか」がすごく多かった人間なんです。
仕事をずっとやってきて、土日も本も書いていたりしたんですけど、41歳を過ぎてから、“いつか撲滅運動”というのを始めたんです。Excelを立ち上げて、自分の「いつか」って思ったものを全部書き出してみたら、20個ぐらいあったんですね。それを数年間で全部やり尽くすっていうことを始めて。
こんな鎌倉の移住だったり、ロードバイクを始めたりキャンプを始めたり、ワーゲンバスを買ったりサーフィンをしたり、いろんなことを始めています。Twitterでは業界界隈から「池田さん、アーリーリタイアしたんですか?」って言われるぐらい、投稿に遊びの写真が多くなっています。最近ここ数年の自分の人生で、すごく大きく変わった流れかなぁと思います。
司会者:ありがとうございます。池田さんの40代を迎えてから遊びを本気で始めたという記事も拝見しました。30日間の休暇を取得した話がすごく印象的で。朝昼晩すべて30日間(スケジュールを)刻んで、それでもエネルギーを注ぎ尽くしたというところが本当にすごいなと思いました。
池田:そうです。徹底的に遊ぶ。仕事と同じように全部一生懸命やらないと気が済まない性格なので、計画的に遊びました。
司会者:すごいですね。ありがとうございます。まだまだお聞きしたいことはあるんですけれども、ここからは池田さんにバトンタッチさせていただいて、本日のテーマである、「市場視点で今の自分をブレイクスルー」についての講義を行っていただきます。
池田:みなさんあらためまして、こんにちは。トライバルメディアハウスという会社を経営している池田紀行と申します。今日は貴重な機会をいただきまして、「はたらく学校 夏やすみ」という場で、市場視点で今の自分をブレイクスルーしていくぞというお話について、60分という短い時間ですけれども、お話ができればなと思っております。
自己紹介は先ほどしていただきましたけれども。こんなような感じで、1995年に社会人になりまして、以降26年、社会人として働いてまいりました。今日お話をする内容は、若干“マッチョ”に感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そこまでやらなきゃだめなのか? みたいなところがあるかもしれませんが、人それぞれ価値観もペースも違いますので、そこまでやるぞという方もいらっしゃれば、まずは自分はこれぐらいから始めてみようという方もいると思います。とにかく「始める」ことが大事です。どこまでやるかの前に、とにかくやってみる。やり始めてみるということをしていただければなと思います。
池田:前提として、こういう略歴を本を書く時にも使っているものなんですけれど、これだけ見ると「なんだかよくわからないけどすごそう」みたいに感じるかもしれませんが。僕のキャリアのお話をする時に絶対に欠かせないのが、スライドにはありませんけれども学歴の話です。
僕が卒業した大学は、いわゆる世の中で「Fラン」と言われている、Fランクの大学ですね。偏差値が50すれすれぐらいの大学を卒業している人間です。なので略歴に早稲田政経学部とか慶応SFC卒業とか書いてないわけですけれども。
僕の場合、そのFラン大学を卒業した後、社会人になってから初めて「キャリアの形成をしていきたい」と気づいたわけですね。世の中にはいろんな一流大学を卒業して、超一流企業に勤めているような、同年代も先輩も、おじさんたちも、すごいいっぱいいる。その中でも「自分としては絶対にいけるところまでいきたいぞ」という思いがあった時に、学歴というすごく大きなビハインドを背負っているんだなと感じたんです。
転職活動をするにも、転職のエージェントに「あなたの学歴と職歴では、望むようなコンサルティング会社、マーケティング業界への転職は100パーセント不可能です」と断言されたりして。
「もう絶対に許せん! こいつの鼻を明かしてやるために俺は絶対やりきるんだ!」という反骨精神というか、コンプレックスをバネに今までやってきたなぁというところが前提にあります。
池田:今では本をいっぱい書いている人間でも、20代の時には指をくわえながら「すごい人が世の中にはいるんだなぁ」と思っていました。本というのは「書ける人」と「それを読む人」と「本を読まない人」という3分割にされるのであれば、自分は本は読むけれども、書く人ではなく読む側であるとずっと思っていました。
けれども、やっぱり「本を書きたい、本を書きたい」と思い続け、行動し続けた結果、29歳で処女作として『独立コンサルタントでメシを食う技術!』という本を出すことができました。書き始めたのが29歳で、出版したのが30歳ですけれども、夢を叶えることができたんです。
一方、1冊書くと「この人は10万文字の文章を書ける人間である」と出版社側にもわかってもらえるようになりますので、本を出版すること自体の難易度が劇的に下がるんですね。1冊書いてるか書いてないかって、非常に大きな違いがあると。
以降、専門領域を絞って活動してきたところも功を奏して、今は共著書も含めて出版物を10冊程度出版するに至りました。でも僕も本を書き始める前はみなさんと同じように、本なんてどのようにしたら書けるのか、自分が本の著者になるなんて想像すらできないという側にいた人間です。
でも、その本を書きたいという思いは絶対に通じるのであると。行動さえ起こせば、絶対にそのゴールに近づいているということをやり続けた結果、今それなりに、こういったお話をする側にもなることができているかなと思っています。
正解は1つだけではないですし、それが僕の人生の中で、僕がそういう努力の仕方をやったら、今こうなったよというだけなので。それが絶対の正解ではなくて、みなさんなりに「だったら自分はこういうやり方をやってみよう」と考えていただくヒントが、1つでもご提供ができればなと思っています。
池田:今やっている仕事は、みなさんスーパーとかコンビニエンスストアとかドラッグストアで、いろんな商品を日々ご購入されると思うんですが、ああいった商品を作っている、テレビCMをやっているようないろんなメーカーがいらっしゃるんですよね。そういったいわゆる大企業には、宣伝部ですとか、マーケティング部ですとか、広報部のような部署があって、そこで多くの方々が仕事をしています。
そういった大企業の宣伝・マーケ・広報部の方々は、インターネットですとか、TwitterとかInstagramとかFacebook、YouTube、LINEのようなSNSやソーシャルメディアを、いかにマーケティング上でうまく活用できるか、みなさん悩んでいるんですね。僕の会社は、そういった領域に特化してご支援をしている専門会社です。
今設立から15年で、社員数は日本国内で120人。ベトナムのハノイにエンジニアが30人ぐらいいますので、計150人ぐらいの会社になっています。
お客さんはみなさんがよくご存知のような会社で、僕たちの会社はそのサポートに入っています。ただ今日お話をするのは、マーケティングの話というよりは、キャリアをどう作ってみなさんの市場価値を上げていくか、望む転職をしながらキャリアを作っていくかというお話をしていきたいなと思っています。
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