今は隠れオタクに優しい時代 アラフォー男子が学生の頃の苦労を語る

「セーラームーン世代」座談会 #2/6

「セーラームーン世代」座談会
に開催

「セーラームーンR」が好きだったというあずきバー氏といけちゃん氏。当時セーラームーン内のキャラクターである「アルテミス」の声優さんは上手くなかったという話も……!? そんななか、皆さん「『セーラームーン』の最終話が感動的、泣ける」と口を揃えます。いっぽう、『セーラームーン世代の社会論』著者の稲田氏は、高校〜大学在学中のセーラームーンとの関わりを吐露。当時はビデオテープに録画していたものを、「○○○○」とラベルに書いていたのだとか。果たしてなんと記していたのでしょうか? それぞれの好きなキャラクターについても語り尽くします。

ルナとアルテミスが好きだった

稲田豊史氏(以下、稲田):(あずきバーに向けて)「R」はどこがよかったですか?

あずきバー氏(以下、あずきバー):なんだろう、単純に一番見てたのが「R」だったっていう……。

稲田:一社会的にグワーっときたのが、「R」の前半とかだったと思うんですけどね。

あずきバー:私、ルナとアルテミスが結構好きだったんです。

稲田:アルテミスちょっとキモくないですか?

あずきバー:許してあげましょう(笑)。

稲田:男なのにかわいい感じの声を出していて、「なんかキモいな」って。

あずきバー:ハハハ(笑)。それをピシャリとするルナが、よかったと思います。

稲田:そうですよね。そこはいいんですけど、アルテミス自体の、声優さんには申し訳ないいんですけど、あまり芝居がうまくなかった気がする。

あずきバー:そこまで覚えてなかったですね。

稲田:「やめろよ、ルナァ」みたいな。

はな氏(以下、はな):確かに声に特徴があったかも(笑)。

稲田:ちょっとね(笑)。なんかあれだけ嫌いでしたね。

(いけちゃんに話を振って)どこらへんが「R」?

いけちゃん氏(以下、いけちゃん):作品がおもしろいかどうかというのは、まだ小さかったんで、わからなかったと思うんです。

だけど、なんかノリにノッてきたというか。他の子たちも見るようになって、話が通じるようになってきたのが、そこら辺かなと思います。ごっこ遊びをしてました、みんなバラバラに変身して。

稲田:おもちさんは1人だけ「無印」がお好き、と

おもち氏(以下、おもち):そうですね。おぼろげな記憶の中で、一番印象に残っているのが「無印」だったんですけど。

その頃まで、アニメ見て泣くということがなかったんですけど、セーラームーンの「無印」の終わりのほうを見たときに、「初めてアニメを見て泣いた」っていう記憶がありまして……。

稲田:あれはヤバい。号泣しましたね、45話から46話ですよね。

おもち:そうです。話数もご存知、さすがですね。

泣ける「セーラームーン」の終盤

稲田:ちょっと喋っていいですか? 知ってる人は知ってるんですけど、うさぎちゃん以外がみんな死ぬんですよ。1人ずつ料理されていくっていうか、1人ずつ死んでいくんですよ。

おもち:そうです。1人ずつ死ぬ描写になっていて。

稲田:本当に死ぬんですよ、アニメなのに。敵がDDガールズっていう4人組なんですけど。1人が1人を、相打ちみたいに殺していくっていう。それで、うさぎちゃんだけ残って、最後(の敵を)やっつけるんですけど。

あずきバー:うさぎちゃんがこうやって(両手を合わせる)大技を出そうとしているところを、他の4戦士みんなが後ろから……見た、 見た!

稲田:なんかもう涙で画面が見えない。もう無理! あれは最高ですね。本を書くにあたってもう1回シリーズ全部見直したんですけど、もう1度泣きましたね。

おもち:私も今見たら絶対泣いちゃうと思う。

はな:泣けるとこ多いよね。

稲田:死んだのになんで「R」でまだ生きてるかっていうと、1回記憶をなくして、転生というか復活するんで、最終回ではみんなの記憶がないんですよね。

おもち:そうなんですよね。だから切なくて。

稲田:切なかったですよね。街ですれ違っても気づかない。あれはねえ……。それで「無印(が好きだ)」と。

おもち:そこのシーンがやっぱりすごい印象に残ってて。

稲田:そういう意味では、僕も確かに「無印」ですかね。お話としてはね。ハマって見ていたっていう時代で言うと、やっぱり「R」なんですけど。

正直、「無印」の最初のほうって作画というか絵的にも、まだこなれてないっていうか。あまり固まってないんだけど、お話としてはすごく感動的なのはやっぱり「無印」で。

脂がのってきて、キャラもイキイキ動いているのは、「R」のほうかなという感じですかね。

大学生になっても見ていた?

TANAKA:稲田さんは、リアルタイムで最初から最後までご覧になっていたんですか?

稲田:アニメも最後のほうは、飛ばし飛ばしでしか見てなくて、だから(最終シリーズの)「セーラースターズ」はあまり見てないですね。

TANAKA:大学生ですよね?

稲田:そうですね(笑)。

はな:いい年ですね(笑)。

(一同笑)

稲田:就職活動中は、さすがにちょっと「セーラースターズ」を毎週土曜日の7時に見るマインドにはなっていなかったですね。

TANAKA:その頃、高校生男子っていったらもうリアルでいろいろ充実してくる時代ですよね。

(一同笑)

稲田:そうですね。あまりバーチャルにいくと、模試の成績に影響を及ぼす。

TANAKA:そうですよね。大学生ともなればなおのこと、学校が忙しかったりサークルだったり、とかっていう中を……。

稲田:デートが忙しかったり。

TANAKA:という中を(セーラームーン視聴に)割いていたということですね。

稲田:まあ、あの……。言いよどんじゃった(笑)。

(一同笑)

ビデオテープのラベルに「SMTV」と記入していた

稲田:さっき申しあげたとおり、あまり見ていることを人に言えないような社会だったんですよ。「隠れキリシタン」みたいに見てたんですけど。当時まだDVDがなくて、ビデオテープってわかります? あれに毎週録画してたんですよ。それで保存するわけです。

ただ、大学のとき1人暮らししてたんで、友達が家に来るんですね。セーラームーンって書いてしまっておくとバレるじゃないですか。どこから漏れていくかわかんないじゃないですか。TwitterもFacebookもないけど、学校で口コミでとかになるじゃないですか。

ごく親しい友人には知らせてたんですけど、男だけですけどね。でも、ラベルに何も貼らないとわからないから、暗号みたいな意味でセーラームーンのテレビだから「SMTV」て書いていたんですよ。

(一同笑)

はな:それはそれで怪しいですよ(笑)。

稲田:やっぱりダメですか(笑)。今だからアレですけど、当時はなんとも思わなくて、暗号だからうまく隠せた。

(一同笑)

稲田:「SMTV1」「SMTV2」「SMTV3」って書いて並べといたら、バイト先の男の友人が遊びに来て、それを目ざとくみつけて、あらん疑いを……。

バイト先で結構ネタにされて、「あいつはSMのビデオを録り溜めて、しかも録るって何だよ、ダビングとかしてたのか? どういう奴だ?」というような、あらぬ噂が流れたという。

あずきバー:誰も直接聞いてはくれなかったんですか?

稲田:その場ではなくて、あとになって「なんかあれがさー」って言われたから「実はさ……」って弁解はしたんですけど。弁解した後のほうが恥ずかしくないかっていうのは、ちょっと微妙なところがあって。SMなのかセーラームーンなのか、なんですけど(笑)。

(一同笑)

当時は「隠れキリシタン」のように見ていた

TANAKA:同世代の男性でも女性でもいいんですけど、見てる方っていらっしゃいました?

稲田:周りにはいなかったですね。

TANAKA:語り合う相手がいなかった?

稲田:いなかった。いたかもしれないけど、みんな隠れキリシタンだから、それぞれに違う宗派で神様がいた感じだから、誰にも言えなかった。

TANAKA:じゃあ1人で見て、「あー!」って復習して、という感じでした?

稲田:そうですね。「今回は亜美ちゃんのパーソナリティがよく出てたな」とか(笑)。だから今みたいにSNSが発達してたらどんなによかったかと。鍵垢でTwitterやって、見ながらすぐツイートするわけじゃないですか。今は良い時代だなと思いますよ。

おもち:ですよね。隠れオタクに優しい時代になりましたね。ほんとに。

稲田:当時は迫害されてましたから。やっぱり今の若い方がうらやましいっていう。

バカでドジなうさぎちゃんに腹が立つ!?

TANAKA:好きなキャラクターとその理由。あと当時周りはどうだったか、誰が人気だったか。

稲田:周りも含めて、誰が人気だったかはすごく聞きたいです。

おもち:私はセーラーマーキュリーが実は一番好きで、子供の頃もそうだったんですけど。

理由はあまり覚えてないんですけど、「勉強ができる、頭が良い」っていうところが、すごい好きだったんですよ。あと、青い色が好きだっていうのが結構大きくて。

稲田:女の子で青ってちょっと斬新ですよね。

おもち:そうですね。なんかピンクとかよりは、青が好きな子供だったんですよね。今もどっちかっていうと青のほうが好きなんですけど。

稲田:1人だけショートカットですよね。

おもち:そうですね確かに。周りはうさぎちゃん、やっぱり主役。あと美奈子ちゃんが結構好きな子が。ヴィーナスも人気だったんですけど、私は亜美ちゃんが一番好きでした。

はな:私はセーラームーンが昔も今も大好きで。戦うっていうのもかっこいいですけど、お姫様。なんか守られてる存在、ただかわいく。

稲田:他と血統が違いますよね。

はな:戦って強い。そしてかわいいっていう。それが今でもすごくかわいいなーって。

TANAKA:なりたい願望みたいなものがあるのでは?

はな:きっとあったと思います。

TANAKA:これ終わったら(自分が着てるコスプレ衣装を)持っていきますか?

(一同笑)

稲田:別の女性から聞いたのは、「うさぎちゃん(のことは)そんなに好きじゃない」って。

あずきバー:私もそうです。

はな:えー! なんで!?

稲田:先に言うと、その人は腹が立つって。ドジで泣き虫で、すぐ私は戦いたくないだの、もうこれ以上争いたくないだの、うじうじするじゃないですか。まあしっかりしてくるんだけど。でもセンターにいて、みんなが頑張っているのになんか(顔をうずめて)「あー……」みたいな。

(一同笑)

稲田:あとやっぱ、リアルバカみたいなのが。天然リアルバカに腹が立つという一定層がいるってことらしいんですよ。

はな:へえー!

主役級より脇役の女の子に惹かれた

あずきバー:私はリアルバカがどうこうとかは、思ってなかったんですけども、(私自身が)屈折してるのか、「アンパンマンでいうバタコさん」とか、「ディズニーでいうミニーちゃん」とか、主役級の女の子がとにかく嫌いなので。

好きなキャラは美奈子ちゃん(セーラーヴィーナス)だったんですけど、主役には絶対になれないから、そこに対する女の汚いグニュグニュのあれだと思います。

稲田:あー。

TANAKA:(『ドラえもん』の)しずかちゃんは嫌いですよね?

あずきバー:大っ嫌いです!

(一同笑)

稲田:しずかちゃんは、お話にならないよ。(『サザエさん』の)カオリちゃんも嫌い?

あずきバー:嫌いですね。花沢さん派です。

稲田:あずきバーさんのパーソナリティが見えてきました。かおりちゃんとか、しずかちゃんなんて、全然……。

あずきバー:全然友達になりたくない。

稲田:しずかちゃんなんて同性の友達ゼロですからね。気持ち悪いですよね。

(一同笑)

セーラームーン世代の社会論

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