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勉強が苦手な生徒がさぼらなくなる? 家庭学習を支えるICT教育の可能性

勉強が苦手な生徒がさぼらなくなる? 家庭学習を支えるICT教育の可能性

2018年3月12日、熊本県熊本市の熊本中央高等学校にて、「基礎学力向上を実現するICT活用セミナー」が開催されました。教育現場にICT(情報通信技術)が普及しつつある中、インターネットを通じてゲーム感覚で学べるデジタル教材「すらら」を導入した学校の声を紹介します。本パートでは、熊本中央高等学校の森氏が、ICT教育を成功させるためのさまざまなノウハウについて語りました。

(提供:株式会社すららネット)

シリーズ
基礎学⼒向上を実現するICT活⽤セミナー > 熊本中央高等学校
2018年3月12日のログ
スピーカー
熊本中央高等学校 英語科 森智也 氏

「すらら」の問題は教科書の出版社ごとに対応

森智也氏(以下、森) 学習成果を上げるためのポイントを4つ、今からお話をさせていただきます。これはちょっと主観が入っていて、データに基づいたものもあれば基づいていないものもありますので、すべてがこれに当てはまるかはわかりません。 0077 1つ目は、「教材は与えるだけじゃなく、学習すべき箇所と期限を明示する」ということです。この教科書のレッスン1には「すらら」で言うならどこの部分が当てはまりますよ、という資料を作っています。 0079 ですので、私たちはそこから問題をピックアップして、今回は4時間あるから12個出そうとか、そういった年間計画を立てて、テストのときに課題提出が終わったら、また担当者で話し合って随時決めていくかたちを取っています。これはめっちゃ便利ですよ。これをパッとそこに当てはめればいいので。課題設定も簡単にできます。 あとは追加目標を設定したり、復習の登録という機能も便利です。復習登録しておくと、その生徒はやったんだけど、正解率が悪いからもう1回問題が出てくるんですよね。「なんか私だけ問題が多い」って言うんですけど、「それは正解率が上がっとらんけん」と言って、もう1回復習をさせます。 課題が配信されると、子どもたちの画面の右下に表示されます。ここをクリックして簡単に学習スタートです。 0080 プラスアルファで学習をしたいという生徒には追加の課題を設定します。

取り組みのなかの失敗事例

2つ目は、すららの学習を教科書の学習と関連づけ、生徒の学習へのモチベーションを高める。さっきの対応表を使ってやりますけれども、私たちは平常点を設けています。例えば定期考査によって、英語の場合はすららの平常点が1学期と2学期と3学期で若干変わるんですよ。 0082 全体で平常点を出すのに、例えばすららの配分が20点だったら、100パーセントやってる子には全員20点です。下の82パーセントの子には、平常点は16点あげます。ですから0点の次は、50パーセントから60パーセントやっていれば10点あげてといって、2点ずつあげていってるかたちです。必ずやらなきゃいけないよと。 毎回この表を出さないとわからなかったり、テストのときはもうテストの点数で舞い上がって忘れてますから、そのあとの提出物やノートを出さなかったり、「すららとってるからいいもんね」と言ったり。ちょっと点数をあげすぎたかなというのもありますので、今後考えていきます。 定期考査も実はすららの問題を出します。ですから、例題もちゃんとやっておかないといけないし、問題もやっておかないといけない。すららから例題を全部書きだしてプリントにして配ってたこともあるんです。 0083 それで「これは勉強しやすくてこっちがいいですね」と私も賛同して配ったんですけど、そうしたらプリントを見ておけばいいから、すららを見ないんですよね。 プリントを配ったら、もう大半の生徒がそれを丸暗記ですから、「あ、ちょっと失敗したな」ということで、今後、運営の改善が必要です。

教員間で協力して学習を促進する

先ほどの授業見学の中で、生徒たちがプリントを持っていたのがお分かりになりましたか。その課題のレクチャーを見ると、そこに括弧に当てはめていかなきゃいけないんです。これは、考えるというより当てはめるだけなので、どんな生徒もちゃんとレクチャーを聴けばできます。 そのあと、そこに出た問題が出題されたりしますので、そういったのを定期考査に設けています。それもけっこう20点分とか30点分とか出していますので、すららをやっておくと赤点を取らないようなところでやっています。 そして成果を上げる為に必要な3つ目のポイントは、組織を作ることです。今年は、組織で全体統括を担当するのは基本、私がやっていました。そして、重要なのは教科担当者ですね。教科担当者が学年でそれぞれ話し合って、課題をこうしましょうと、あれこれ議論をし合う事ですね。 0085 あとは、学習支援担当ということで、学年団や教務にお願いして、授業のフォローとか、放課後の補修のときにお手伝いいただいたり。放課後に残る子たちは、とくにできなくてわからない子たちなので、そこはTT(Team Teaching)ができるようなことでちょっと取り組みをしました。 ときには、残念ながら生徒より教員が多いときもあります。それぐらいですね。もうちょっとさせないといけないということも課題です。 それと教員間で協力して学習を見ることで、クラス別の情報を出しています。例えば「2年3組のほうができてるね」とか「2年4組ちょっと足りないんじゃない?」ということを言うと競争心を煽ったりできるので、そういった仕掛けもやったりとか。 0086 あとは、コース別ですららをやっている1年生と2年生のグループを比較して、「2年生のほうがやってるじゃん。1年生がんばらんと」とか。そういったところもすぐデータで出ますし、先ほどのパソコンでパッとボタンを押せば出ますので、そういったことをしてました。 あとは、ここはちょっと大事なところですね。 0087 教科担当が担任の先生の学習の取り組み状況を報告したり、担任が学習が滞っている生徒を呼び出して、放課後に残って勉強させるなど、学習の促進を行っています。

生徒を褒めることで進んで勉強をするようになる

課題への取り組み状況に対して、随時、教員が生徒に声掛けを実施すると。1人の教員が10回言っても、教員も生徒も大変じゃないですか。だからみんなで分担しようということで、「課題やった?」って。褒めるときも「課題やってますよ」と担任にも言っておいて、私たちが授業で褒めて、放課後に担任にも褒められるというような。そういったところで、お互いに声をかけ合いながらやります。 先ほど、授業で見てもらった時に、教員用の管理画面というのを紹介させてもらいました。あの生徒の学習状況が一覧表示されている画面を印刷して、2週間に1回ぐらい担任に配って、「この子は100パーセントできますから褒めてください」とお願いしています。 「お前できとらんだろう?」が先じゃなくて、「できたと? すごいね」って「えらいね」って。なぜそれをするかというと、実はすららの時間にできない子ができてる子に習いにいくようになるからです。だから、それは褒めてよかったかなと思うところです。 状況を共有するために、「すららトーク」というすららの会議をやります。集まって、すららネットの担当の方にも来ていただいて、やるんですけど。だいたい10人~15ぐらいが毎回集まって、1時間から1時間半程度ですね。今年度は全部で7回やりました。 0088 再来週ぐらいに来年度の内容が決まれば、引き継ぎとして「こんなことをやりました。こんなことをやりますよ」ということをもう1回やるつもりでいます。 会議に必要なデータや、資料はすららネットの担当の方にも協力してもらっています。それで、事前に会議の前に教員に配布して、会議のときに持ってきてくださいと。そしたら、会議のときにいろんな意見がでますよ。 0089 最後ですが、校内のみではなく家庭でも学習を行わせ、家庭学習のサポートを行うという事も重要なポイントです。従来は家庭での学習はブラックボックスで、ぜんぜん何してるのかわからないですよね。「すらら」であれば管理機能を使えば遠隔であっても、誰がどんな取り組みをして、どういう姿勢で学習をしたのかが分かります。また、こうやってコメントを送ることができます。 0091 例えば冬休みの間とか、「冬休みどうしてますか? 頭の体操にすららをやってみてね」。まぁログインしないと見れないんですけどね。でも管理機能を使えば教員は、生徒がログインしたかどうかわかるので。例えばこの先生はこうやって言って、そしてやっていない子に電話してやらせたりもしています。

教師が教え方や体制づくりに専念できる環境へ

あとは、やってる子には「課題に取り組んでがんばってるね」といったメッセージを送ったり、生徒からの質問に答えたり。生徒がなにを間違えたかという画面が出てくるので、それを見て質問に答えます。基本は私がやっていて、だいたい週に1回ぐらいは開くようにしています。 0006 わからないと思うところを質問できるということですね。こうやって画面が出てきますので、こうですよと。私のほうから生徒の質問に応えるということですね。来年度は、Chromebookを35台ほど入れる計画です。 来年度は、1年生から3年生まで全員「すらら」で学習をしますので、パソコン教室の稼働率も上がります。来年は、1・2年生の数学と英語の授業内それぞれ1時間ずつ「すらら」でやってみようという話をしています。 まだまだ私たちもやれていないところはたくさんありますし、やはり教員でもっともっと意思統一をしていかなければいけないなと。ただ、先ほども言いましたけれども、もうすららが全部やってくれるんですよ。 ですから、私たちがやるのは本当に生徒にどうやって教えようとか、学校の体制をどう整えようとか、カリキュラムをどうしていこうとかいうことだけを考えれば、あとはすべてやってくれます。もう本当にすららを選んでよかったなと思っています。 営業じゃないんですけど、本当に今後成果を出せば、もっともっと他の教員も納得していくと思いますし、違う意見があることが一番の進歩につながるのかなと思いますので、今後もし導入されたら、ぜひいろんなことを教えていただけたらなと思います。ありがとうございました。 (会場拍手)

  
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