2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
Does Ripping Off a Bandage Hurt Less?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ハンク・グリーン氏:みなさんは、ゆっくりはがす派ですか、それとも素早くはぎ取る派? ばんそうこうのはがし方には、人それぞれ持論がありますね。みなさんは、「強引に引っぺがせ!」陣営でしょうか。それとも、腕の毛を一緒に脱毛しないように、そっとめくりたいタイプでしょうか。
ところで、どちらか片方がより痛みが少ない方法なのでしょうか。少なくとも、ある研究によれば答えはイエスですが、これには大きなただし書きが加えられています。
2009年に発表されたこの論文によりますと、ばんそうこうは、素早くはがす方が、ゆっくりとめくるよりも痛みが少ないというのです。この実験では、65人の健康な大学生が、ピザを報酬として集められました。ここだけの話、大学生を集めるには、これは一番良い方法ですよね。
大学生の上腕部、手、足首にばんそうこうが貼りつけられ、素早く引きはがしたり、ゆっくりめくったりを交互に行いました。痛みは、11ポイント制の指標で評価され、0は痛み無し、10は一番ひどい痛みとされました。これは、医務室の壁によくかかっているあの痛みの指標と同じですよね。
この実験の結果、ばんそうこうを2秒以上かけてゆっくりとめくった場合、痛みのスコアは平均で1.58あったのに対し、素早く引きはがした場合のそれは0.92でした。
しかし、この実験結果をよく見ると、さまざまな違いが垣間見えてきます。
一例を挙げれば、女性の痛みのスコアは、男性より明確に低く、女性0.91に対し、男性は1.64でした。また、体毛の薄い人は、ゆっくりばんそうこうをはがす方が、より痛みを感じることがわかりました。
さらに興味深いことに、痛みのスコアは、痛みに対する被験者の先入観と密接な関係があることがわかったのです。言い換えれば、その人が「痛いに違いない」と考えていることが、実際の痛みのスコアに反映されたのです。
また、痛みの研究そのものにおいて、大きな問題点があります。痛みの感受性は、以前の痛かった経験や宗教、文化、ジェンダー、そして明らかに体毛などのさまざまな要素に影響を受けています。
2015年の実験では、熱い・冷たいを痛みで感じる場合、1日における時間帯で変化があることがわかりました。この実験で対象となったのは男性のみでしたが、一番痛みを感じることが少ないのは朝だということが判明しました。朝にベッドから出ることが苦痛な僕にとっては、皮肉な話です。
究極的には、痛みを感じるのは本人だけなので、科学的で偏りのない研究を行うことは、非常に困難です。前述の0から10までの指標による測定法が、痛みのような複雑なものを、極めてシンプルに他者に伝えうる最良の手段として、何十年も続けられてきました。
また、痛みはたいへん主観的なものです。僕が3だと感じる痛みが、他の人にとっては8かもしれません。他者の痛みを測定する手段が他にないため、痛みに対する治療法を探すことは、さらに難しいのです。
しかし、事態は進歩しています。さまざまな痛みを感受した脳の活動を見るため、脳画像が活用されるようになってきました。痛みをより定量的に測定できるようになりつつあるのです。
ばんそうこうをはぎ取る場合と、ゆっくりめくる場合のどちらが痛いのかを、客観的に判定できる日は近いのかもしれませんね。
関連タグ:
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
2024.12.09
10点満点中7点の部下に言うべきこと 部下を育成できない上司の特徴トップ5
2024.12.09
国内の有名ホテルでは、マグロ丼がなんと1杯「24,000円」 「良いものをより安く」を追いすぎた日本にとって値上げが重要な理由
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.12.10
職場であえて「不機嫌」を出したほうがいいタイプ NOと言えない人のための人間関係をラクにするヒント
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.06
嫌いな相手の行動が気になって仕方ない… 臨床心理士が教える、人間関係のストレスを軽くする知恵
PR | 2024.11.26
なぜ電話営業はなくならない?その要因は「属人化」 通話内容をデータ化するZoomのクラウドサービス活用術
2024.12.11
大企業への転職前に感じた、「なんか違うかも」の違和感の正体 「親が喜ぶ」「モテそう」ではない、自分の判断基準を持つカギ
PR | 2024.11.22
「闇雲なAI導入」から脱却せよ Zoom・パーソル・THE GUILD幹部が語る、従業員と顧客体験を高めるAI戦略の要諦