「テレビを近くで見ると目が悪くなる」は、どうしてウソなのか

Is Sitting Too Close to the TV Really Bad for You?

テレビの近くでずっと画面を観ていると「目が悪くなるよ」と言われたことはありませんか? しかし、この言い伝えですが、迷信であると判明しました。今回のYouTubeのサイエンス系動画チャンネル「SciShow」は、テレビ視聴で視力が落ちるかどうかを解説。眼精疲労が起きると信じられている背景には1960年代のある出来事が密接に絡んでいました。

テレビ視聴は視力を落とさない?

オリビア・ゴードン氏:親にはたくさんの決まり文句があるものです。「口を開けながらモノを食べない!」「ハサミを持ったまま走らない!」。他にも「テレビを近くで見ると目が悪くなるよ!」は耳に覚えがあるのではないでしょうか。

しかし、「テレビを近くで見ると目が悪くなる」という決まり文句に、化学的根拠は皆無と、ついに判明したのです。めでたしめでたし。

テレビを近くで見ると目は疲れてくるでしょうが、テレビが目を痛めつけたりはしないのです。

そもそもこの問題は、今から50年ほど前の1960年代に始まりました。安全基準をはるかに上回る10〜100万倍ものX線を放射する、欠陥品のカラーテレビがゼネラル・エレクトリック社(GE)から誤って発売されたことが原因です。

欠陥品についてお話しましょう。他の旧型の箱形テレビのように、GE製品も、映像を映す手段としてブラウン管を使用していました。

ガラスの真空管の内部では、電子が赤、緑、黄の蛍光体が塗られた画面に打ち出され、電子の当たった部分が輝き、映像となるのです。

高速で動く電子は、真空の中で物体にあたるとX線を発生させます。この放射能から人を守るために、技術者は真空管の中に鉛を混ぜているのですが、GEのテレビは欠陥品の真空管で製作されてしまったのです。2つの部品が調整不良でした。

X線はちょうどテレビの下部から床の方向に向かって屈折します。つまり、小さな子どもたちにX線が向くことになります。

今は好きなだけ、テレビの前に座っていられる

欠陥の判明により、このテレビの前に合計40時間いると、体の表面が赤くなり、痛くなるという放射線被害が引き起こされることがあると見なされました。とんでもないですね。

しかし、幸いなことに、誰もそんな被害にはあいませんでした。ありがたいことに、最近のテレビは有害な放射線などを放出しませんので、好きなだけテレビの前に座っていられますね。

だからと言って、Netflixに夢中になってばかりいると、頭が痛くなってくるでしょう。テレビでも、他のものでもそうです。本やスマートフォンなど、長時間夢中になっていると、目の中や周りの筋肉を疲れさせてしまい、眼精疲労を引き起こしてしまうでしょう。

何であれ、長時間何かを見続けると、そのうちふらつきやかすみ目が起こり、頭痛や疲れを感じるようになるでしょう。

幸いなことに、簡単な対処法があります。他のことをするのです。それか見続けないことです。

子どもは大人に比べると、何にでも集中してしまいます。眼精疲労を引き起こすこともないので、テレビ画面の近くに座りがちになり、それが当たり前となってしまうのです。1960年代にはそのことが問題視されたのです。

しかし、現在ではテレビの前に座りっぱなしになっていても、親が何を言おうと子どもが放射線被害を受けることはないのです。

ということは、これからは過去の名作映画をずっと観たい時には、好きなところに座って楽しめるということですね。でも、Netflixが「まだ観てるのか」と聞いてくるようになったら……目を休ませたほうがいいでしょう。

SciShow

Hank Green(ハンク・グリーン)たちがサイエンスに関する話題をわかりやすく解説するYouTubeチャンネル。

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