同性に嫌われるのを恐れないこと

大西明美氏:では、5番目にいきます。(スライドに)「別れたらどうしようというだけで、職場という大チャンスを自ら放棄しないこと」と書きました。付き合ってないのに別れることはないですよね? でも、別れたとしても他人になったらいいんですよ。そんなに気にしないことが大事です。むしろ気にするような付き合い方をしない。例えば、依存する関係にならないようにするとか。ちゃんと自立した生活を保つとか。

そういうことを心がけることによって後くされなく別れられますから、自分の覚悟の問題ですね。別れた時にどうしようではなくて、せっかく職場で出会って好きな人ができたんだから、「その人と一緒になるためにはどうしたらいいの?」と考えることが大事です。先ほど伝えた通り、職場の強みはお互いの個性と素の状態、「疲れた~」とか言っている状態を理解している。共通の知人も多いから、ネタもめっちゃ多い。

だから、職場恋愛というのが一番おすすめなんです。本当におすすめ。ちょっとすてきな人でも、ご飯誘っていいですよ。いい大人やったら「俺、あの人に誘われた」とか10人くらいに言いふらすとかないですから(笑)。ぜったい誘ったほうがいいですね。そんなに好きじゃなくでも、ちょっといいなと思ったら誘ったほうがいいです。数を増やすことが大事。

「あの人、男の人ばかり誘ってるわ」と変な噂がたたない程度に、例えば1ヵ月に1回、ちゅうつねサロンみたいに「今日のゲストはこの人!」みたいな感じで誘っていったら、噂にはならないですよね。ただ、第○の○曜日みたいに固定していくと、「次は誰を誘いに来るやろ?」という噂になるから(笑)。日程はばらけていったほうがいいですね。

派遣社員の場合は、出会いがなければ職場を変えるというのも大事ですね。「はい、撤収」と言って(笑)。だって、せっかく職を変えるんですからね。そんなに責任持たず、「結婚のほうが大事や」と思ったら、次の出会いに期待したほうがいいですね。ただ、あんまりやると派遣から話がこなくなるから、ほどほどにしなきゃいけないんですけど。どうしても同じ職場でなくていいんだったら、そう考えるということも大事。

だんだん佳境に入ってきました。同性に嫌われない女性は異性に愛されないという、「あれ、なんかふだんと違う」という話でしたけど。これ、正しくは、同性に嫌われることを恐れる女の人は異性に愛されないんです。なぜかというと、同性に嫌われないようにするというのは、自分をスポイルしているんですよ。嫌われないように、出る杭打たれないように。

例えば、私の友達でピンクのヒラヒラのスカートをはいて職場に行った子がいたんですね、25歳くらいの時に。その時に、28歳の先輩に呼ばれて「27歳まではピンクのスカートはいたらあかん」と言われたらしいんです(笑)。これはどういうことかというと、そんなんはかれたら(年上の女性は)絶対に負けるから。そこは、すてきな男性がいっぱいいる職場なんですね。だから、そんな反則は許さないよということだったんですよ。

その女の子は結局、黒いスカートにしなくちゃいけなくなったんですけど、それを守らないでピンクのスカートをはき続けた女が結婚していったんですよ、やっぱり。そういうことです。だから、嫌われないようにしたら目立たなくなるんです。目立たなくなるようにしてるんですから。そうではなくて、自分の個性は個性だとして貫くこともすごく大事で。

個性を貫くというのは、さっき話した、仕事に一生懸命打ち込む、趣味もやるという。(そういう時は)瞳孔が開くんですよ。瞳孔が開くと個性が出るんですよ。ちゃんとそれをやらないといけない。この時に、女の人から嫌われてはいけないという神経が働いた段階で、ブレーキを自分でガッと踏んでるんですよ。それが職場で恋愛できない原因になっちゃうんです。

ただし、例外として年下の同性には優しくするということがありまして。これはなにかというと、合コンに呼んでくれるかもしれないという、むちゃくちゃな理由なんですけど(笑)。例えば、私が39歳で、32歳くらいの女の子がいたとしますよね。その子にめっちゃ優しく接してて、なんか「相談あるねんけど、(一緒に)合コンしてくれへんかな?」とその子に言ったとするじゃないですか。

そうしたら、「いいですよ」と。仲よくしていたら、そういう可能性が高いですね。その時(後輩が)連れてきた男は、私と同世代になるんですよ。32歳の女によって来る男は、うちと同世代なんですよ。ということは、話題が合う可能性が高いですね。だから、後輩をいじめている人がいたらやめましょう(笑)。今日から後輩に優しくすることが大事ですね。

そのかわり、ヨイショしてもらうとかはしなくていいですよ。「そういう場所に行ったら、若い人ばっかりの合コンになるんじゃないか?」という心配はしなくても(大丈夫)。(男性は)5~7歳上が来ますから。(自分とは)同世代になるんで、「同世代だね、あはは~」と言ってチャンスをゲットできる可能性が高いです。

LINEのやりとりがヤバい人ほどいい男

(スライドを指して)最後ですね。LINEでスタンプとか押したことのある人? LINEのスタンプをポンと、友達とかと。

(会場挙手)

やっぱりほとんどですね。LINEのスタンプは押さないことにしているという方、いますか?(笑)。

(会場挙手)

いますね。これ、どっちかというと「押さない」が正解ですね。あんまり押したらダメというのがあるんですけど、理由を言います。すてきな男性はめっちゃ忙しいです。さらに、むだなことが嫌いです。なんでかというと、そのむだなことのせいですてきなことができなくなるからです。自分でやっている仕事だったり、趣味だったり。

このLINEのラリーほど不毛なものはないんですね。しゃべったら済むやつをポンポン返してたら、30分ほど平気でいくのは(男性は)耐えられないんですよ。だから、リアルで合っているんだけどLINEになった瞬間に「この人やばいかも」と、「めっちゃつまらん人かも」という経験したことのある人、います? なんかリアルはよかったけど、LINEのやりとりはヤバかったという人?

(会場挙手)

いますね。ヤバい人ほど、いいです。出会った時のフィーリングがよくてLINEが最悪な人は、じつはめっちゃいい人の可能性があります。なんでかというと、さっき言った通り、すてきな人とLINEの相性はめちゃくちゃ悪いんです。むしろLINEブログ書いてる方がいいですね。有意義なことを書いているから。その人の状態を知ることができるから。LINEのラリーだと不毛な話しかできないから、なにかを発信することに時間をかけているほうがいいですね。

だから、LINEが盛り上がらなくても焦る必要はありません。次にいつ会うかの約束を取り付けたら、放置でもかまいません。そのくらいでぜんぜんいいです、すてきな男性に関しては。普通の男性はLINEのラリーとかやってたほうがいいんですけど、すてきやったら約束破りませんから、取り付けたら「しーん」でもぜんぜん問題ありません。気の利いた言葉とか別にいらないです。それで「グッときた」とか、ないですから。

むしろ、すてきな人に関しては、リアルで会ってその人の心を動かすことのほうが大事ですから。だから、気の利いた言葉とか、スタンプで「ねぇねぇ」とか押す必要はありません。これ(LINEのラリーをやめること)が最後の捨てることですね。リアルに会う時間をいかに増やすのか? これがめっちゃ大事です。LINEはそのためのツールです。ラリーするためのツールではありません。

最悪、遠距離やったら電話を使う。ラリーが2~3回続いたら、「今、電話していい?」と言って、電話する。それを30分くらいで切っちゃう。それも「タイマーかけていいかな?」と言って。「30分のタイマーかけていい?」と聞いて、「NO!」と言う男性はいないです。なんでかというと、30分で工程が終わるんだという安心感があるから、会話に集中してくれるんですね。

キッチンタイマーを持ってLINEの通話をするほうがラリーの100倍いいです、コミュニケーションがリアルになりますから。ラリーが続くと、リアルきっかけを失っちゃうんですよ。だって、ずーっとダラダラ会話できますから。そんなふうに使っちゃいけないということですね。ちょっと余談になるんですけど、実はLINEというツールは、たぶん若い人はあんまりわからないかもしれないですけど、本当はメッセージより電話機能のほうがありがたいものなんですよ。

どういうことかというと、20年ぐらい前の(私が)もうちょっと若い時にはLINEもなかったですし、Skypeだってそんなに普及していなかったんで、携帯の電話とか長距離電話でやり取りすることが多かったんですよ、彼氏とか彼女とかとは。電話代ですごかったんですね。それが無料になったのが、SkypeだったりLINEだったんですよ。

なのに、みなさんはそれをメッセージだけというのは「どういうこと!?」という感じなんですよ(笑)。「せっかく無料で、電話でしゃべれるのに!」ということなんですね。だから、この機能をもっと使ったほうがいいですね。LINEのメッセージのやり取りばかりだと、本当に出会えなくなりますから。何度も繰り返しますが、いいなと思う人に出会ったら「メッセージはほどほどに」ということを絶対に忘れないでほしいです。

「若くてきれいな女の人」という土俵から脱出することが大事

以上で7つの習慣をお知らせしましたが、やめれば本当にリアルで魅力的な自分になれます。全部やめたらなれます。人間は波長があるとか言うじゃないですか。今日も(会場)後ろにいるヨコタさんとよくお話するんですけど。いろんな人が成長していくということがあった時に、ヨコタさんは企業研修もされていて、いろんな人のお話を聞くんです。

成長していくうちに友達が変わっちゃうんですというのはどういうことかというと、その人の魅力が上がっていくぶんだけ、魅力的な人が集まってくるということらしいです。らしいというのは、自分がそれを成しとげていないから自信のない話になるんですけど(笑)。ということは、魅力がアップすることは全部やるしかなくて、そのために(この)7つは全部捨てなあかんということなんですね。

魅力が上がるとリアルでチャンスも増えますけど、婚活世界でももちろん通用します。だって、同じ人間だもん。同じ人間なんだから当たり前なんですよ。この時に婚活を再開するというのが、ベストタイミングです。だから、もし疲れているんだったら1回やめるか休む。休んでから周囲のことをやったり、お使いに出かけたり、もっと外に出かけて行きましょう。

それで、職場の男性でちょっといいなと思ったら、声をかけるという。もう恥ずかしがらないという、これをやっていくことがやっぱり大事ですね。それができてきたら、婚活を再開してもOKです。もしかしたら、すてきな男性の気迫に勝てるかもしれないから。

明日からやめること、さっき言ったこの7つですね。大事なことなんですけど、誰かの気を引くとかではなくて、一番魅力的な自分になるにはどうしたらいいのかということを考えること。すてきじゃない男性からフィードバックされて、それが自分の価値におとしめられていくという心境が、婚活で一番やばいので。その状況になったら、まずそのことに気付くことです。婚活中はそれが魅力を一番下げます。

「他人目線で引け目を感じず」というのはどういうことかというと、なんで私がババアと言われて傷付いたのかというと、「若くてきれいな女の人」という土俵に自分が置かれたからなんです。若くてきれいじゃないもん。シワだってシミだってできるし、若くもないし、実際に。きれいじゃないのもわかってるし。そこが相撲だったとしたら、その相撲会場に自分が無理やり借り出された状態になっているんですよ。

勝てない試合をやらされている感じがして、傷付くんですよ。だけど、「一生懸命やるババア」というスポーツが1個できあがったんですよ。そうすると、そこのカテゴリーには若くてきれいな人は入れないわけですよ。今の日本の美の問題にも通じるんですが、30~40代になってもライティングだったりフォトショだったり。みんな、エセ20代に近付けようとするじゃないですか。

それは、20代の子たちの土俵の中で踊らされているんですよ。だけど、「実際はそうじゃないよね?」と。「30だよね?」「40だよね?」「イタイよね?」という話じゃないですか。だから、その土俵から脱出することがまずめっちゃ大事で。自分の魅力というのは、自分の世界観なわけですよ。それが、私の場合は「一生懸命やるババア」という、恐ろしいカテゴリーの中にハマってしまったんですけど(笑)。

ババアというカテゴリーである必要はないですけど、一生懸命やる年上の女性がいて、それを助けたいと思う年下の男性がいてもおかしくないじゃないですか。そういう世界を自分で作るには魅力的になるしかないんです。他人目線で、「他人より若くない」「他人よりきれいじゃない」なんて考えたら、もうアウトです。自分の中で一生懸命できることを探すことが大事。

それだって嫌われたり拒絶されたりしますよ。「うるさい、黙れ」とか言われますからね。だけど、そういうもんだと覚悟を決める。それをブレーキにしちゃダメです。そうすると今度、他人目線になるから。他人目線で自分をとらえた瞬間に、自分というコンテンツは死にます。他人に評価される自分になっちゃうから、それはもう自分じゃなくなってるんです。

本当は親しみやすくて、もっと生き生きしていて、もっと人と繋がりたい自分なのに、全部これが邪魔しちゃうんですよ。この状態を作らないようにするには、この7つを捨てたらできるようになります。そうすると、本当に出会えますから。この自分を取り戻してください、ぜひ。これが、めっちゃ最後にお伝えしたいことでした。

では、終わらせていただきます。ありがとうございました。

(会場拍手)