2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
Lemurs Are Into Networking, Too!(全1記事)
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プリンストンの研究者チームは、キツネザルが課題を解決する上でグループの社会的な地位がどんな影響を及ぼすかを調べました。
引き出しがあるアクリル樹脂の箱の中にキツネザルの好物のブドウを入れ、うまく開けないと食べられないという課題をやらせてみることにしたのです。
2グループに分けられた20匹のキツネザルに、お互いが接触できる状態で何度も箱を開けさせて、どんな反応を示すかを観察しました。これまでの研究では、「人脈」をすでに持っているキツネザルほど仕掛けを解きやすいと考えられていました。
実際、すでにグループ内で関係性をよりたくさん作っているキツネザルほどブドウを獲得しました。これはおそらく関係性が多いほどまわりを観察して、箱の開け方を学習する機会が多いからだろうと考えられます。
ですがまったく逆の状況も観察されたことは研究者たちを驚かせました。すでに持ってる関係性に関わらず、箱を開けることができたキツネザルはより一層高いポジションを獲得したのです。
ブドウを手に入れたキツネザルは年齢や性別に関わらず、一層毛づくろいをされるようになりました。しかも自分からはお返しの毛づくろいしなかったとしてもです。
こうした頭のいい個体と関係性を持つことの潜在的な価値を、他のキツネザルは見抜いたのではないかと考えられています。そうした関係性は将来、何かを学ぶ可能性も広げるでしょう。
動物の社会性の中で、他の個体との関係性に学習能力だけが影響を及ぼすことが観察されたのは初めてです。
またこのことで、認知能力と社会行動との間に密接な関係性があることもわかりました。キツネザルはブドウを求め、ヒトはキャリアアップを求めます。いずれにせよ、霊長類にとって「人脈」はなくてはならないものですね。
カエルやサンショウウオがコミュニティで広げているのは悪いものです。カエルツボカビ症、あるいは簡単にツボカビと呼ばれている謎の多い細菌性のこの病気は、世界中のカエルの数を激減させてきました。
カエルやサンショウウオの肌に感染して呼吸や保湿を阻害するため、その結果過去30年間において200種類のカエルがこの病気によって絶滅か、ほとんど姿を消してしまいました。そのため研究者たちはなんとかこの状況を食い止めようと努力を続けています。
新しい研究によって光明が見えた地域もあります。病気がとくにひどいエリアであるパナマでは、ある種類のカエルの数がカエルだけに跳ね戻りました(笑)。
病原菌はしばしばこのように伝染します。最も危険性の高い病気であっても、大流行の時期が過ぎ去る時期と、保菌者と病原体が共存し致死的な流行になる時期とがあります。例えば、腺ペストはいまだに存在する病気ですが、ヨーロッパ人口の半分を定期的に一掃するわけではありません。
ですが、こうした状態の移行が起きているのかが常にわかるわけではありません。なぜなら病原体の毒性が低い時もあれば、抵抗力の弱い保菌者を一掃したあとに耐性のあるものだけが生き残る場合もあるからです。
カエルの数が戻った理由を調べれば、生き残っている菌を解明して、より影響を受けやすい個体を守ることに繋がります。幸いなことに研究者たちは、流行が最もひどくなる前からカエルの個体数を調べていたため、パナマではその変遷を捉えることができました。
その結果、先週のサイエンス誌に発表された研究によれば、10年間も生き残っているにも関わらず、大流行を起こしても不思議ではない菌を保有していたのです。ですが、感染を生き延びた野生のカエルの肌から分泌された物質を調べると、病気が発生する前の同種のカエルより菌の成長が遅くなっていました。
つまり、ある種のカエルの数が戻ったのは、先天的に病気と戦える能力を持つ個体が生き延びて子孫を残すことで、菌に耐性のある種類へと進化したと考えられるのです。
確かにカエルが病気への耐性を持つことは、いいニュースです。少なくとも、ある種のカエルは自分たちの種を徐々に回復できるからです。ですがツボカビによって大きな被害を受けた別の種類のカエルの数を戻すうえでは、予期していない試練となりました。飼育されているカエルです。
飼育されているほとんどのカエルは、病気が発生する前に捕まえられた個体です。
つまり、そこで生まれた種類は病気の影響をより一層受けやすいと考えられます。そこで耐性を持つカエルをいくらか持ち込むことで、数を戻せないかと試みています。
2歩進んで1歩戻る。これは生物学を観察していく上でしばしば見られる光景です。ですが、少なくともカエルを救う研究者たちは、このように目を光らせて観察し続けることが種を救うことに繋がると知っているのです。
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