服が水に濡れると色が変わる理由

マイケル・アランダ氏:あなたが友達といるときに、かっこよく決めて、もしくは普段通りに水を飲んでいるとき、どういうわけか口を滑らせて服に水をこぼしてしまうことがありますよね。

そのとき、あなたは濡れるだけでなく、着ていたナイスな赤いTシャツには暗い模様ができてしまって本当にダサくなってしまいます。

これは、ある薬のせいです。その薬とは、光です。

光は何かに当たったとき、その角度を変えます。以前、鏡の仕組みについてはお話しました。鏡の場合、光はあなたに向かって跳ね返ってきます。まるでボールを壁に向かって投げた時のように。

光があなたの方向に跳ね返ってくることを、「反射」と呼びます。しかし、あなたのいる方向からずれて跳ね返っていったときは、「屈折」と呼びます。

これが、事態を面白くします。光は分散し、反射するものと屈折するものに分かれます。そして、一部は吸収されることもあります。これは、素材によって異なります。

光の反射と屈折が見た目の色に影響

さて、知識武装したところで、シャツについてもっと具体的に話しましょう。光は空気中を移動し、布に当たります。布が乾いているときは、一部の光は布によって吸収されます。そして、残りの光があなたの目に向かって反射します。そうして、赤色に見えるのです。

 

水をこぼしたとき、布の表面には水が染み込んでいて、光はまずそこに当たります。その直前、何割かの光は水に反射し、残りの光は水の中を屈折します。基本的に、その光は水の中を屈折し続けます。

しかし、他の障壁、つまり布に当たった時、光は再び反射します。そして、残りの光は布によって吸収されます。しかし、反射した光は、あなたの目にまっすぐ届くわけではありません。

光はあなたの方向に向かい始めますが、水の表面で一度、一部の光は内部全反射と呼ばれる現象を起こします。光は、水から出る代わりに、あなたの顔に向かって旅を続けます。

別の機会に、光は水の中に跳ね返ります。そして、この特別な旅は、シャツに向かいます。つまり、光の大半は布によって吸収されます。これが、濡れた部分を暗くするのです。

さて、水をこぼしたとき、なぜ赤いシャツに黒い影ができるのかを知ることができましたね。でも、やっかいなシミを作ってしまった事実は変えられません。最低でもそれがズボンまで届かないといいですね。