一夜限りの春画Bar
島貫泰介氏(以下、島貫):今日は皆さまおいでくださいましてありがとうございます。これから、「春画のいろは~一夜限りの春画 Bar~」を始めたいと思います。
最初に自己紹介からしていきたいんですけれども。今回のメインゲストです。今、永青文庫で開催されている「春画展」の実行委員をされていて、八重洲にある浦上蒼穹堂という古美術のギャラリーをされてる浦上さんです。
浦上満氏(以下、浦上):こんばんは、浦上です。今、ご紹介していただいたように、永青文庫で9月19日から日本初のオール春画で展示をやっておりまして、12月23日で終わるんですけれども。なんと、今日(12月18日)19万人を突破いたしました。ですから、間違いなく20万人は突破と。
今日、我々実行委員で話したことは、20万人目のお客様になにかプレゼントをしようと。それはグッズじゃつまらない。本物の春画をプレゼントしようじゃないかと。
会場:お〜!
浦上:皆さん、きてくださいね!
会場:(笑)
望月かおる氏(以下、望月):雑誌『美術手帖』編集部の望月と申します。今年の2015年10月号で、「春画特集」を美術手帖で初めてしました。その担当をいたしました。この10月号は非常に売れまして。今日は特別に会場に持ってきていますので、のちほど。
クドウ氏(以下、クドウ):こんにちは。株式会社TENGA広報宣伝部のクドウと申します。
今日は、江戸時代の性グッズと現代の性グッズというところで、irohaの説明をさせていただくために、私も前に出ていることになりますので、よろしくお願いいたします。
島貫:私が司会を担当する美術ライターの島貫と申します。よろしくお願いいたします。
今日の趣旨としては、永青文庫の「春画展」に関連していろんなトークがいろんなところで行われているわけですけれども。今回は、TENGAさんとタイアップしての開催なので、春画のなかに出てくる、いわゆるアダルトグッズと言いますか、性具を紹介するのにプラスして、永青文庫では見られなかった、かなりレアな変わった春画を紹介していこうかなと思っています。
春画ってなんなんだろう?
その前に、「春画ってなんなんだろう?」という、基本的な話も必要かなと思うので。最初に、浦上さんのほうから、春画のレクチャーをお願いできればと思います。
浦上:レクチャーというほどのものでもないんですけれども、「一体春画ってなんなの?」っていうのは大事なことなので、簡単にお教えましょう。