「怠けタイム」を生活のなかに取り入れよう

こんにちは。メンタリストのDaiGoです。今回は、前回に引き続いてですけれども、実は僕が毎日やっている、ちょっと意外な方法をご紹介したいと思います。

どんな方法かというと、自分の生産性を爆発的に高めるためにつくるある時間の解説をしたいと思います。これは、うまい言い方が見つからないですけれど、僕は「怠けタイム」と呼んでいます。一日の中に、やりたいことがあったり、どんなに仕事に追われていたとしても、やらなくちゃいけないことがどんなにあっても、必ず怠ける時間をつくるっていう妙な習慣です。

なぜこれをすると効率が上がるのかというと、「モラル・ライセンシング」という言葉があって、心理学的なお話ですけれども、人間はいいことをした後は、ちょっと悪いことをしてもいいかなって思ってしまいやすくなる傾向があるんですね。

だから例えば、テスト前の学生を対象にした実験だったら、テスト前に勉強して、あなたは今日どれくらい頑張って、目標達成のために勉強しましたかって聞かれて学生が答えると、あるいは自分がどれだけ頑張ったかが可視化されるわけです。

そうするとどうなるかっていうと、翌日だらけてしまったり、さぼる確率が高くなったり、その日の晩にお酒を飲みに行っちゃったり、つまり目標達成の妨げになるような行為をしてしまうわけですね。

つまり今日一日頑張ったんだから、ちょっと怠けてもいいじゃないかって感覚が働くわけですよ。それは抑えることができないんです。だからあえて、怠ける時間を作っておくわけです。

そうすると自分がどんなにいいことをしていても、今日すごいがんばった、と。だから明日は怠けてもいいやって一日潰してしまうのではなく、今日すごいがんばったから今日の怠けタイム、例えば1時間とか2時間とかを設定するんですけれど、今日の私の1時間の怠けタイムには、自分の好きな映画を観ようとか、普段あんまりテレビ見ないけど、お笑いの番組を見ながらゴロゴロしちゃおうとか、その1時間で今日はちょっとビール飲んじゃおうかなって、いいことをしたあと、必ず自分でコントロールできるレベルの怠けタイムを作っておくわけですよ。

そうするとどうなるかというと、今日はめちゃくちゃがんばった、でもちゃんと今日も怠けた。だからじゃあ明日も頑張ろう。そして明日も怠ける。毎日毎日頑張っていけるようになるわけですね。

怠けタイムをつくらないと、一日頑張ったから今日丸一日つぶれてしまうところを、1時間ないし2時間の怠けタイムを使うことによって一日つぶれてしまうことを、予防することができるわけです。

だから、毎日必ず無意味な時間とか、自分の目標とか仕事とはまったく関係ない怠ける時間を、必ず1~2時間作ることを習慣にしてみてください。

そうすると、自分がコントロールできないような怠けだったり、ゴロゴロして無駄になってしまう時間を、だいぶ減らすことができるようになりますので、ぜひ試してみてください。メンタリストのDaiGoでした。