マーシーの初体験は、中3のとき

西村博之氏(以下、ひろゆき):学生時代はどんな子供でした?

田代まさし氏(以下、マーシー):学生時代は、まあみんなが普通に通ってくる不良の道。

ひろゆき:普通じゃないじゃん。

マーシー:だからほら、育ったところが新宿で。

ひろゆき:佐賀出身で新宿で育ったんだ。

マーシー:新宿育ちなの。それで、周りに何かキャバレーのお姉さんたちは住んでるわ、オカマのお姉さん達が住んでるわ、ラブホテルがいっぱいあるというところで育っているから。

ひろゆき:ちらっと書いてあった「初体験はいつですか」とかっていうのは?

マーシー:中学3年。

ひろゆき:おお、早いですね。

昔はサザンと肩を並べていた

ひろゆき:ちなみにデビューのきっかけっていうのはどんなんですか。

マーシー:デビューのきっかけ? アマチュアバンドやってて、ヤマハのバンドコンテストにみんなでアマチュアバンドしてた時に出演していて。その時、偶然サザンも出てたんだけれども。

俺たちも一緒に出て、俺たちもサザンも両方とも優秀グループ賞っていうのを取ってサザンのほうが先にレコード会社から声が掛かって、1年早くデビューしたんだけれども。そのあとに、アマチュアコンテストを見に来たレコード会社の人たちに見初められて俺たちも認められて、「デビューしない?」って言われてデビューした。

ひろゆき:なんでシャネルズっていう名前にしたんですか。

マーシー:当時の名前を何にしようかなと決めていて、昔はロックンロールとか、リーゼントとか、そういうのに憧れていて。アメリカンチックな映画の中のヒロインでマリリンモンローっていうのが出てきて、マリリンモンローは寝るときに何も着ないでシャネルの5番をつけていたっていう話が有名で。それでシャネルっていうのがすごくいいなって言って。

ひろゆき:それでシャネルズって、ちょっと安直じゃないですか。しかも名前変えちゃってるじゃないですか(笑)。

マーシー:ちょっといろいろあって。

ひろゆき:やっぱシャネルに怒られたから、仕方なく名前を変えたんですか。

マーシー:いろいろ問題があったんだけれど、そこらへんはちょっと。

ひろゆき:うーん、まぁまぁいろいろね。

マーシー:秘密の話なんだけれども。

バンド=エンターテイメント=お笑い

ひろゆき:なんで突然バラエティ路線にいったんですか?

マーシー:みんなそうやって不思議がるんだよね、音楽から急にバラエティにいったって。でも、もともとシャネルズとかラッツ&スターのステージ上で歌は鈴木雅之、面白い部分は田代まさしってちゃんとコーナーがわかれていたので。

ひろゆき:そうなんですか。

マーシー:ステージ上で面白いことは、俺がずっとやり続けてきていたのね。昔からのファンの人は、やっぱりマーシーはバラエティに出てきたなと思っているんだけれども。

だから、たまたまそのシャネルとかラッツ&スターを見に来てくれていたバラエティ番組の関係者の人が、「こいつ面白いから使ってみよう」ということになって、俺だけ出てみないかという話がきて。

ひろゆき:桑マンはその時いらない的な。

マーシー:いや、その時は桑野も来ればって俺が連れてきたんだけど。

ひろゆき:その時代ってドリフターズもミュージシャンじゃないですか。なんでミュージシャンからお笑いに行くっていう流れが結構あったんですか、あの時代って。

マーシー:ドリフターズもミュージシャンだったし、クレイジーキャッツって植木等さんもバンドやっていたんでね。「バンド=エンターテイメント」っていうのはやっぱりいかに皆を楽しませるかっていう部分でいくと、歌と曲とお客さんをいかに楽しませるかに、バラエティの部分というのはすごく必要であると、俺はそういうふうに考えていたから。

今のミュージシャンは、お笑いに行かない

マーシー:ステージ上では、来てくれたお客さんに楽しんでってもらおうと思って、なんか途中で寸劇みたいなのがあったりとか。

ひろゆき:ライブなのに寸劇とかやったりしてたんだ。

マーシー:寸劇をやっていたりしてたよ、最初のころなんかはリーダーに「お前は日本語をしゃべるな」って言って、俺が通訳になって。リーダーはずっと「ユーアーマイサンシャイン」しか言うなって言っていて。

ひろゆき:あんな厳つい顔の鈴木さんがちゃんとネタの打ち合わせとかするんすね。

マーシー:俺が「鈴木さん、今日はライブやってどうですか」って言うと「オー、ユ―アーマイサンシャイン」しか言わなくて、「今、鈴木さんがこういうふうに言っていますよ」と、俺が通訳したりとか。

ひろゆき:なんで今のミュージシャンってお笑いに行かないんですかね。

マーシー:なんで行かないんだろうね、そういうグループ出てこないだろうね。

ひろゆき:最近全く聞かないですね。

出所して気づいた社会のは厳しさ

ひろゆき:そういえば、いかしたそのTシャツどこでゲットしますか。

マーシー:これね、最近作ったんですけれども、ひろゆきさんにも着てもらっているんだけど。

ひろゆき:はい、マーシーさんの顔がちょっとなんかチェ・ゲバラ風な、パクッた風な。なんでまたTシャツ作る気になったんですか?

マーシー:生きていく術? 今、これが生活の糧になっています(笑)。買ってください、お願いします、皆さん。

ひろゆき:めちゃくちゃリアルな話されて、ビックリしちゃった。

(会場笑)

マーシー:大変なんだから、生きていくの。俺、別荘から出てきてビックリしちゃったんだから、あまりの世の中の厳しさに。

ひろゆき:そんなに厳しいんですか?

マーシー:厳しいよ! 部屋を借りるのもダメだし、携帯買うのもダメだし。

ひろゆき:えっ、携帯はなんでダメなんですか?

マーシー:携帯はちゃんと住まいがあって、公共料金の引き落とし書とかをちゃんと持って行って買わなきゃ、今買えないのよ。

ひろゆき:免許証って持っていないんですか?

マーシー:免許証もちょうど俺が入る前に交通事故を起こして。人身事故だったんで、すごい点数引かれて免許取り消しになっちゃったのよ。

ひろゆき:パスポートとかは?

マーシー:パスポートも切れていると思うんだよね。だから携帯は買えない、家は借りられない。世の中厳しくて、仕事もないわ。

ひろゆき:それでTシャツ屋になろうと。

マーシー:そういうわけじゃないんだけど、たまたま温かい心の人がTシャツ出してみませんかっていう話をくれて、ありがとうございますって言って。

際どい着ボイスを録るのは、元気になった証

ひろゆき:そういえば、着ボイスも録ったんですよね。

マーシー:録りましたよ、ドワンゴで。

ひろゆき:僕は宣伝が苦手なんですよね。

マーシー:やってくれよ、なんか自分で言うのもさ(笑)。

(会場笑)

今、ドワンゴから着ボイスで、こないだ録ったやつが配信されていますので、買っていただけると。「つかまるー! つかまるー! つかまるー!」という声が入っていますので。

ひろゆき:そんなこと言わされているんですか? ほんと無理していますね。

マーシー:「あぶねー! あぶねー! あぶねー!」とかそういうのもあるので。

ひろゆき:もうちょっと仕事を選びましょうよ。

マーシー:選んでいるつもりだよ、これでも。今、選んでこういうのしか出ないようにしてんだから。

ひろゆき:もうちょっと、このセリフはNGにしましょうよみたいな。

マーシー:ちょっと悩んだけど、俺も。でも、もういいかなみたいな、これはもう俺は大丈夫だから、これはもう話題にしようっていうような気持ち。

ひろゆき:開き直っちゃったんですかね。

マーシー:開き直りっていうか、もう俺はここまで元気になりましたよっていうことを見せたいなって。

ひろゆき:皆、別に俺に気を遣わなくても大丈夫だよって。

マーシーの復帰を応援するか?

ひろゆき:もう最後なので、投票したいと思います。「田代さんの復帰を応援しますか?」1.応援する 2.応援しない 3.物凄く応援する 4.どちらでもないって、これ2が出たら結構へこみますよね。

マーシー:へこむよな。

ひろゆき:なんて心ないアンケートとるかね。

マーシー:こういうのじゃなくて、1.応援する 2.がんばって応援する 3.すごく応援するとかそういうふうに改変してくれないと。もう変なのきたらどうすんだよ!

ひろゆき:社会経験ですよ。足りないんだよ、やっぱり。田代さんは色んな経験してますからね。

マーシー:きっと足りてないね。1回(刑務所に)入ってみるか、おい!

ひろゆき:さすがにもう入るの嫌なんですね。

マーシー:絶対に嫌だね。

刑務所は、読書家には最適!?

ひろゆき:僕よくわかんないですけど、僕は家でずっとひきこもりタイプで、本読んでいるのがすごく好きなんですよ。なので、いまいち嫌さって伝わってこないんですよ。

マーシー:ああ、本読むんだったら最適だよ、多分。

ひろゆき:3食昼寝付みたいなもんじゃないですか。

マーシー:でも仕事とかあるから。

ひろゆき:あれ、さぼれないんですか?

マーシー:さぼれないよ。

ひろゆき:寝ているとどうなんですか?

マーシー:なに? 寝ているとって。

ひろゆき:「仕事の時間だよ」って言われて。「今日休みで」みたいな。

マーシー:そんなの、だめだめ、許されないよ。

ひろゆき:殴られたりするんですか?

マーシー:殴られたりはしないけど、独房みたいのに入れられて、ずっと正座させられて。なんか変なダルマみたいなの磨かされたり、1日中ね(笑)。

ひろゆき:なんか修行みたいな。

マーシー:俺そんな目にあいたくないなと思って、中でも頑張っていたんだけど。

ひろゆき:でもその独房でも正座しないでダラダラしてたら。

マーシー:怒られるよ。

ひろゆき:でも怒られるっても、殴るとかできないじゃないですか。

マーシー:うーん、どうなんだろう。その現場には俺は居合わせたことないけど。

ひろゆき:でも、ルール守れない人っているじゃないですか? そうすると、別になんかそういう人ってダラダラしても、でも、怒られるって口で言われる以外ないですよね。

食べ物を残しておいて、次の日に食べると怒られる

マーシー:食べ物残して次の日に食べたりしちゃいけないのね。

ひろゆき:そうなんですか、残したらもう捨てるの?

マーシー:捨てなきゃいけないの。

ひろゆき:夜食とかダメなんですか。

マーシー:ダメなの。俺、塩辛がダメなんだけど、次の日の朝のおかずが塩辛だったんで、いやだなと思ったら、前の日に厚揚げが出て、それを取っておいて次の日の朝に食べようと思って。

隠しておいて朝になって食べようと思って、口に入れた瞬間に「おい」って呼ばれて、その時、口から出してから振り返ればよかったのに、くわえたまま振り返っちゃったから「何食ってんだ」って怒られて。

ひろゆき:口の中に入れちゃえばバレないのに。

マーシー:だって結構大きい厚揚げだったんだよ。

ひろゆき:バレないように食えばいいのに。あっ、アンケートの結果出たみたいです。

マーシー:もうアンケートの結果が出たの。

ひろゆき:速いですね、じゃあ結果を出してもらいましょうか。

マーシー:やだな。

ひろゆき:1.応援する1048票。2.頑張って応援する178票。3.ものすごく応援する1126票。4.しない192票。すごいですよ、92パーセントが応援するですよ。

マーシー:しないが192もいんの。

ひろゆき:それはシャレで押す人もいますからね。わりと応援が多いじゃないですか。

くせのある雑誌からの連載依頼しか来ない

ひろゆき:最後にお知らせがあるんですけども、マーシーさんが先日収録した着ボイスがあるんですね。

マーシー:さっき言ったやつね。

ひろゆき:それでは本当に最後なんですが、マーシーさん今日の感想をお願いします。

マーシー:ここの場でお知らせとか言ってもいいですか。今月のおわりごろ、床屋に行こうかなと思っているんですけど、そのお知らせはいい?

ひろゆき:全然いいですよ、続けて下さい。どんな髪型がいいですかね。今風にドレットとか変わったのにしてみます? パンチパーマとかがいいですか。

マーシー:いやいや、今のはシャレで言っただけだから。今度、ロフトプラスワンでライブやったりとか。

ひろゆき:新宿のロフトプラスワンですか、はいはい。新宿のロフトプラスワンというイベントスペースでライブ。

マーシー:ライブをやるんで。あとなんか、ライブのゲストにちょこちょこ出たりとかそういうのはしているんですけど。

ひろゆき:どこの雑誌で今連載していますか。

マーシー:「ブブカ」と「ゲームラボ」っていう雑誌で連載していますんで。

ひろゆき:なんで、ブブカとゲームラボなんですか?

マーシー:わかんないです、たまたまお話が来て。

ひろゆき:なんかブブカとゲームラボって微妙になんかちょっとカラーがありますよね。

マーシー:カラーあるよ、ちょっとくせあるよ、そういうとこしかこねーんだよ!

ひろゆき:今後ともよろしくお願いします。

マーシー:今後ともよろしくお願いします、本当に。

ひろゆき:この辺で一応ニコニコ生放送終了なんですけども。そんなわけで次回もお楽しみということで。

マーシー:もう次回は出ないよ。

ひろゆき:すみませんね、なんか本当に無理していただいて。いやー、だってなんか言いたくないのに無理していう所あるじゃないですか。そこ直したほうがいいと思いますよ、こんな若輩者の僕が言うのは何なんですけど。

マーシー:この終わりになってダメ出し、参るな、ここにきてダメ出しされるとは。

ひろゆき:だって苦労多い人生ってキツイと思うんですよね、それではお疲れ様です。

マーシー:もう、おわりか!

ひろゆき:人間、楽したほうがいいですよ。

マーシー:頑張っていくよ、俺は。ということで、ありがとうございました。また、観てください。