アメフトしかしていない体育会就活生
芦名佑介氏(以下 芦名):よろしくお願いいたします。
司会者(以下 司会):それでは芦名さん、よろしくお願いいたします。
(会場拍手)
ちなみに、今日は芦名さんの誕生日です。おめでとうございます。
芦名:ありがとうございます。
(会場拍手)
芦名:誕生日にわざとかぶせました! よろしくお願いいたします。
司会者:芦名さん、すごい経歴ですね。何回見せていただいてもすごいなと思うのですが、アメフトをされていて、電通に入社されたのはどういったきっかけでしたか。
芦名:僕ですね、学生時代、ほんとはお笑い芸人になりたかったんですよ。今ちょうど前座で出てきました弟がお笑い芸人なんですけど。おもしろいかどうか僕もちょっとわからないんですが。
(会場笑)
まぁとにかくお笑いを頑張っているのは素晴らしいなと思います。僕もお笑い芸人になりたかったんだけど、そんな勇気はなかったんです。
最初は、周りが就職活動を始めたから、僕もなんとなく就職活動を始めたという感じでした。
同期の人間がずっとアメリカンフットボールしかやっていなかったくせに、突然「商社マンになりたい」とか言い出したんですね。
「海外から鉄を輸入して、海外に鉄を売るんだ! 鉄の専門家なんてカッコよくないか?」って。
いやぁ、そんなにカッコよくないだろ……って。
(会場笑)
「俺は銀行マンになりたい! 銀行で経営の知識を学んで、経営者と一緒に俺は成長していくんだ! カッコよくないか?」って。
いやぁ、そんなにカッコよくないだろ……って。
ただ僕は「就活をしない」という選択をする勇気がなかったので、仕方なしに就職活動を始めたんですね。
「飲み会」と「ドヤ顔」が決め手で入った電通
その時にたまたま「電通人」という人種の方にお会いできて、彼らがすごく魅力的だったんですね。どんな感じだったかというと、基本的にみんな飲み会しかしないんです。会ったらだいたい女性がいて、だいたいドンチャン騒ぎをしているという。で、一瞬シリアスな雰囲気になって「あのCMオレが作っているんだけどさ」ってドヤ顔するわけです(笑)。 「飲み会」と「ドヤ顔」。こんないい仕事ないなと思って。
(会場笑)
それで僕は電通に入りたいなと思って志望しました。
司会者:さすがですね。そのテンションで入れるというのが。
芦名:いえいえ(笑)。
司会者:電通に入られて、どんなお仕事をされていたのですか?
芦名:はい。電通では、クリエーティブ局でコピーライターという仕事をしておりました。だいたい僕みたいなアメリカンフットボール出身、体育会出身、雰囲気、見た目もこんな感じだと、営業に飛ばされる……という言い方をすると失礼ですが、営業に配属されるのが常なんですね。
僕はなぜかクリエイティブテストの結果が良かったみたいで、コピーライターに配属されてしまったんです。それ以降、外にも出ず、室内でずっとキャッチコピーを書く、そんな仕事をしてました。
でも、ついこの間までアメリカンフットボールしかしていないわけですよ。一番最初の電通の仕事が、女優の上戸彩さんが出演するCMでした。とあるCM撮影でご一緒させてもらって、上戸彩ちゃんの「おはようございます」から付き添いまして。
この間までアメリカンフットボールしかしていないんですよ。いきなり華やかな世界で上戸彩ちゃんと一緒に仕事ができるということにテンションが上がりすぎて当時持っていたiPhone3でこっそり撮ってしまったんですね。そうしたら上司にめちゃくちゃ怒られまして。
(会場笑)
それで電通を辞めるという。
(会場笑)
司会者:きっかけはそんな感じだったのですね。
芦名:いや、それで電通を辞めたのは冗談です。
ボコボコにしたい奴
司会者:電通のクリエーティブ局というと、花形のお仕事で希望される方が多いと思いますが、そんな中、1年半でお辞めになったのはどんなきっかけだったんですか?