あえて苦手な業界を受けたほうがいい

ナレーター:「カッコイイ就職をしたい」本音と向き合う学生。現実と野望の間に揺れる学生に、水谷が質問をする。

水谷健彦氏(以下、水谷):トップ1パーセントっていうのが、収入で言えば1億とかそういう世界で、トップ10パーセントが1,000万だとした時に、「自分はその程度のレベルだな」と思って置いてるの? 「いや、俺は本当は1パーセントのところでも勝負ができるぜ」と思ってるの?

玉井くん(以下、玉井):自分を(1パーセントに)置いても根拠がないので……。

並木裕太氏(以下、並木):でも行けると思ってるよね? だからもっと大きな目標を持ったらいいんじゃない? 「30歳までにこれをやる、だからそのために就職する。ってことはこの会社じゃなきゃダメなんだ」、みたいなのがいいんじゃない?

レアな存在ですよ。というのは「生意気なんだけど好感度はあるやつ」。だからいいと思いますよ。好かれると思いますね、たぶん。自信持って仕事してる人からは好かれる人だと思うんで、自分の高い目標を説得力があるように説明して、「だから、今はこれ!」っていう話をしたらいいと思いますね。

眞邊明人氏(以下、眞邊):君、たぶん不動産から受けたほうがいい。不動産とか証券とか金融とか、行きたくないとこから受けてごらん?

並木:外資金融だったら出世するよ、きっと。

眞鍋:それは別に「行け」って言ってるわけじゃなくて、今の理由は、結果的に「行かない理由」になってないってことが1つ。君の一番大きな欠点はわがまま、おぼっちゃまくん。それから一番危ないのは、感じはいいし、やることはやるけどすぐやめるタイプですよ。答えは、「自分が成長しない」って言ってやめる人。

なので、この就職活動っていうのは君にとって最大のチャンスで、行きたくない・やりたくないこと、最終的に行かなかったらいいんだから、別に行けって言ってるわけじゃないんだから、受けてごらんよ。そしたら違う感性が芽生えるかもしれない。

面接のプロたちのジャッジは?

ナレーター:ここで面接のプロたちからジャッジが下る。まずは並木から。

並木:ノーカードですね。僕好きです、彼のこと。これで例えばコンサルの業界は志望理由とか関係なくて向いてるかどうかなので、 もし向いてたとしたらコンサルタントとしてうまくいきそうなメンタリティを持ってるな、と思ったんでノーカードです。

眞鍋:僕はあえてこれかな。

眞鍋:レッドだね。なんでかというと、「真剣にやれよ!」ってう。真剣にやれよ、と。ここに来て「欠点知りたい」って言ってる場合ちゃうで、自分。「何してんの?」みたいな。結局そこが、何をやるにももったいないと思う。もったいないっていうか、ガチでやったほうがいいよ、なんでも。傷つけ傷つけ。

傷ついて、自分より能力あるやつに「お前ほんまできへんな」と言われる。「くっそー!」って思う。そこからのし上がる。そのパワーはあると思うけど、頭良すぎて絶対安全区域に入るから、試合になってないんだよ。バッターボックスに入れ! ボール来たら振れ! そこがポイントです。

水谷:じゃあ最後、鈴木さん。

鈴木康弘氏(以下、鈴木):僕はイエローカードですかね。総論は並木さんと近くて、一緒に働きたいなと思う人材なんですけど。僕は人材出身なんですけど、採用しない理由があるとしたら、「大切な他人」を作って欲しいと思ってます。なんかね、自分のためだけに働いてる奴って伸びしろにすごく限界があってさ、30代になってから伸びないんだよね。

お客さんのためにがんばるとか、自分が部下を持った時に部下の面倒を見ることをがんばってやろっていうと、それができるやつは自然と上に上がってく。

並木:失敗した時のセーフティネットのために中の上志向をしてるんだと思うんだけど、もっと上の上志向をしたほうがいいと思いますね。

面接を終えて

玉井:最初の導入部分として、就活に向けてかなり自分を奮い立たせてくれたものではあったと思って。多少期待の声も少なからず聞けたので、それも自分のいいところかな、と思って。いい面も悪い面も吸収しようと思って、ちょっと、玉井烈伝を。

並木:このまま、まあまあな会社に行ってその中でいいところに行くよりも、すっげーがんばっていい会社に入って、同期からボロクソにされてから玉井烈伝が始まるから、今はもっと勘違いして、いいところを受けていい所に入ったほうがいいんじゃないですかね。

ナレーター:面接のプロが下した結果はご覧の通り。