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VRビジネスのマネタイズは難しい? 次世代のショッピング体験を提供する「STYLY」の挑戦

VRビジネスのマネタイズは難しい? 次世代のショッピング体験を提供する「STYLY」の挑戦

2016年7月24日、ファッション業界の視点から「VR」の可能性を探る「Fashion VR Night」が開催。トークセッションでは、Psychic VR Lab・八幡純和氏、パルコ・林直孝氏、『WIRED』日本版副編集長・年吉聡太氏の3名がVRビジネスのマネタイズ方法について語り合いました。

シリーズ
Fashion VR Night
2016年7月24日のログ
スピーカー
株式会社Psychic VR Lab Creative Director 八幡純和 氏
株式会社パルコ 執行役 林直孝 氏
『WIRED』日本版副編集長 年吉聡太 氏

ファッション×VRビジネスのマネタイズ

司会者 (VRを)ベンチャーでどのようにマネタイズするのかが最大の問題であると。「既存業者以外参入できないのでは?」という意見もいただいてるんですけど、それについてどう思われますか? 八幡純和氏(以下、八幡) 既存業者というと? 司会者 要はコンテンツを持ってる人じゃないと……。例えば、さっきの不動産(オークション)だったら、その土地を持ってる人じゃないとできないみたいな話だと思うんですけど。 そういう点では、パルコさんはもうお店を実際に持っているわけですから、コンテンツがある。さっきの(屋上での)ライブもそうだと思うんですけど。 なにもないところから始めるベンチャーは、「こういうことをすればビジネスが始めやすい」みたいなのはあるんですかね? 八幡 僕らは今、ちょうど伊勢丹さんで「STYLY」のコンテンツを実験的にやらせていただいているんですけど、マネタイズに関して言うと、まだちょっとできていなかったりします。 そういったかたちでパートナーというか、僕ら(のサービス)も商品がないと成り立たないので。商品を持っているパルコさんだったり、ファッションブランドと、今、どういったことができるかというのを話して、実験的に作ることで、サービス開発をしているということですね。 林直孝氏(以下、林) 僕もパルコという企業もそうなんですけど、わりと新しいことというか、チャレンジする人を応援したいよねと。ちょっと上から目線と言われたら恐縮ですけど。「一緒に楽しいことをやろうね」ということが好きなので、本当にそういうのを伊勢丹の次にぜひ(笑)。 (会場笑) 八幡 もちろん(笑)。

VRのビジネスモデル

 話がズレますけど、さっきの『Pokémon GO』でもちょっと思ってるんですけど、みんなそれで歩くようになりますと言って、みなさん本当に歩かれるじゃないですか。 今度は、例えばなんらかの事情で歩けない、怪我してるから今は外にいけないというときに……でも『Pokémon GO』を楽しみたいわけですよね。 『Pokémon GO』を楽しみたい人の代わりにやってあげられるようなことというのは、怪我で外に行けない人は、ヘッドマウントディスプレイかなにかをして体験はできますよね。 僕はけっこうマラソンが好きなんですけど。外に行って歩きまわるのが好きな人が代わりにやってあげるというのも、ビジネス・マネタイズの話かなと思って。なにか新しいのが出てくると、ビジネスって必ずそういう広がりがあるというか、ニーズが出てくるので。なんでもできるんじゃないかなと。 司会者 今の話だと、人の体験の売買みたいな。その人しかできない体験を売って、体験できない人が買うという感じなんですね。 八幡 うーん、確かにそうですね。 司会者 VRのビジネスは2つあるなと思っていて、1つはいわゆる「THETA(シータ)」みたいなカメラで撮ってそれをVRに入れる。実世界の別の場所を体験するというもの。 あとはSTYLYさんがやってるようなデジタルのなかで、実際にモノをバーチャルに作ってそれを体験するみたいな2種類があると思う。それで合ってます? 八幡 はい。そうです。 司会者 今回いただいた意見はけっこう前者というか、実体験のものというか。例えば、不動産の建物を持ってないとできないみたいな話だと思うんですけど。 逆にSTYLYさんのほうだと、プログラミングをして、コンテンツを作れば誰でも開始できるというとちょっと語弊があるんですけれども……。でも、その部分ってどうですか? その2つの種類でビジネスモデルがけっこう変わってくるかなと思うんですけど。

『Pokémon GO』で儲かったのは、開発会社のNiantic

八幡 ゲームみたいなのがわかりやすいですね。CGで作るという。あとはコミュニケーションサービスとか。あとはCGというか、リアルの世界を持ってくる。 それ以外で言うと、今はスマートフォンで出したアプリケーションがあるときに、アイデア次第でいろんなサービスができるようになると思うんですよね。 年吉 別にVRに限った話じゃなくて、なにかしら新しいテクノロジーが出てきて。それが既存の業界を変えるんだろうみたいな話で。 そうやって、これまで既存のコンテンツを持ってた人たちが、そのまま自分たちが乗り出してそれに取り組んでいくというのも、やろうとはするんでしょうけれども、必ずできるものではなくて。 きっとそこに新しいテクノロジーを活用できる、八幡さんたちのような企業ががっつり入って、ビジネスが展開していくわけですよね。 例えばさっきから『Pokémon GO』の話がいっぱい出るんですけど。やっぱりあれはコンテンツとしては任天堂なりポケモンカンパニーが持ってたんでしょうけど、一番儲けてるのは開発しているNianticですよね。 『Pokémon GO』を出す前に『Ingress』というアプリを作って、それ自体はぜんぜんマネタイズはできなかったけれども、自分たちのテクノロジーを使ってしっかりプラットフォームを構築して、その上にポケモンというでっかいコンテンツを乗っけて、ワーっとスケールさせるみたいな。そこは必ずしも既存の任天堂が儲けたかというとそうではない、という話なのかなと思います。 VRでそれがどうなるかというと、今それに先んじて取り組んでいるから、なにかしら可能性があるんじゃないかなという気はしますよね。

次世代のプラットフォームとしてのVRの可能性

八幡 まさにプラットフォームという意味では、スマートフォンの次のインターネットで使われるためのプラットフォーム。VRがそのプラットフォームになると言われているというか、絶対になると思っているんですよね。 だから、コンテンツというよりプラットフォーム。僕らみたいにショッピングのプラットフォームを作ってしまうと、商品を扱っている企業さんに使っていただくことで、僕らもマネタイズできる。 そういったプラットフォームビジネスというのが、ファッションとかショピングに限らずこれからどんどん出てくるんじゃないのかなと思います。 年吉 八幡さんのところでやっていらっしゃるSTYLYというサービスは、伊勢丹だったり、そういう人たちから「そこに出品したい」というかたちになるんですか? 八幡 まさにそうです。 年吉 そこで一種のでかいデパートをネット上に作るということなんですか? 八幡 デパートというか、僕らはインフラを用意して……まあ、ツールですね。例えばWebでいったら、出店するときに楽天だったりAmazonだったりといったかたちで、「カエルパルコ」さんとかまさにSTYLY的な仕組みを使っていらっしゃるかと思いますけれども。  そうですね。 八幡 そういったかたちでツールとして使っていただいて、ネットショッピングやPCサイトの、VR上のショッピングサービスを、簡単に構築できるようなサービスとして提供する予定ですね。  ものすごくいいいなと思っていて、接客を拡張しますというのは、私がやっている仕事のコンセプトなんですけれども。 今までパルコという館のなかで営業時間が10時〜夜9時って決まっていて、どんなに美人なお姉さんの方でも(笑)、接客がすごく得意な方でも、夜の9時から次の朝の10時までは接客できないんですね。  ただ、ネットを使えばその時間帯も接客ができますよということで、パルコだとブログだったりTwitterとかInstagramとかWEARで接客してくださいねと。 その分、パルコのあなたが接客している店舗のショップの売上が上がるように、というのが「カエルパルコ」という仕組みなんです。要はネット上のカート、レジがついてるというサービスです。 やっぱりこの四角い何インチかの画面のなかで、どれぐらいリアルな女性の接客を受けられるのかというと限界があるので、次にステップとして、そういうバーチャルリアリティでというのはものすごく説得力あるというか、いいサービスになるんじゃないのかなと思います。

  

※続きは近日公開

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