なぜ“冷凍焼け”になってしまうのか?

マイケル・アランダ氏:夜、家に帰ってきて料理をする気も起きないとき、冷凍庫から冷凍食品を取り出します。

そして袋からラザニアを出してみると……ああ、冷凍焼け。食品が厚い氷に覆われ、もうダメになってしまっていることを知るのです。

よくあることですよね。冷凍食品を長く冷凍庫に放置してしまうとこうなるのです。でもなぜでしょうか?

答えは乾燥です。ステーキやアイスクリームやトウモロコシといった食材のなかには凍った水分子があるからです。それが、乾燥した冷凍庫内の空気のなかで、昇華、つまり氷から水蒸気になるのです。水を凍らせたあとの氷が縮んでいるのもそのせいです。

そうして逃げ出した水分子はあらゆるところで再び凍りつきます。冷凍食品のパッケージについたり、庫内の巨大な霜の一部になったりするのです。

それと同時に、食材からは水分が逃げて行きます。縮んだり変色したりしてしまって食欲も失せますね。

しかし、2重でパックするなりして冷凍焼けを遅らせることはできます。それでも、長く冷凍庫に置きすぎると、やはり美味しいごはんはいただけなくなってしまいます。

ただし腐りはしないので、見た目は悪くても冷凍焼けした食品を食べることは問題ありません。理論上ね。