ドリームワークスの設立

山田玲司氏(以下、山田):そして、さらにもっとすごいのが、94年なんだけど。

久世孝臣氏(以下、久世):あ、来た。

乙君氏(以下、乙君):めっちゃいきますね。前半で。

山田:80年代にもういろんなことがありすぎて、ちょっと割愛するんだけど、この流れでいくと、ルーカス、コッポラ、それからスピルバーグ、3人ともまあスーツ野郎が大嫌いなわけ。要するにインディペンデント系だから。

「俺が撮りたいと思ってるのに、出資者がどうこうとか言って、いいもん撮れるわけねーだろ!」「俺たちで、会社作るか?」っていって、ドリームワークスです。だから、ドリームワークス誕生が94年なんだよ。ここから、もう好き放題やれるわけ。あの人たち。ドリームワークス。だから、作家のための映画会社というのが生まれるんだよ。

乙君:ああ。なるほどね。

山田:昔フォーク時代に、拓郎と陽水と泉谷しげるで「フォーライフ・レコード」っていうのがあったじゃん? まさにフォーライフ・レコードだね。これね。

乙君:なるほど。

山田:そう。映画フォーライフができたのがこの時期です。つまり、ここで……。

久世:例えますねぇ。

山田:でも、おもしろいことに、この人たち、実はこの世代なんだよ。団塊の世代にかぶってるから、世代的には革命児なんだよ。なんだけど、大人の仕事をすることによって、大人を殺したんだよ。スーツを。

乙君:逆にね。

山田:逆に。これがまた深い。映画で反抗してるんじゃなくて、映画で喜ばせることによって、「スーツ、さらば」って、やってしまうと。

久世:カッコイイ。

山田:「大人は判ってくれないよね」ということの答えを、この2人……3人か、コッポラ込みで3人でやっちゃっているのが革命ですよ。(時間を見て)9時1分です。

(一同笑)

山田:そのあとの流れは、じゃあ後半は「君エヴァ」とこのあとの革命についての続きをやりますね。

乙君:そうですね。もうちょっと「このへんどうなってるの?」というのをちょっとやろうと。

山田:そういう細かいこともちょっとやろうかな。

『東京タラレバ娘』の実写化

乙君:あと質問もけっこう来てたので、それも拾い上げつつやろうかなと思うんですけど、じゃあ前半ここらへんで終わります。お知らせを1つ。次回は1月18日水曜日、ニコ論壇時評、ニコニコ公式生放送になりますね。いつものここではなくて、ニコニコのスタジオからやります。前回あれでしたもんね。先月は大好評な『この世界の片隅に』解説でしたし。

山田:まあね、あれ、急に求められても困るんだよね。

久世:目が泳いでいると思ったら(笑)。

乙君:来週はなにするかっていうのをちょっとだけプレビューすると、我々のボス、東村アキコ先生の『東京タラレバ娘』がついにドラマ化、実写化ということで。それをちょっと掘り下げつつも、ジョジョとか……。

山田:ジョジョやるんだってね。

乙君:銀魂か。

山田:うん。銀魂やるんだってね。

乙君:銀魂とかの実写化がかなり不評だ、みたいな。

山田:不評だというか、まだできてないのにね(笑)。

乙君:だいたい漫画原作で成功した例ってけっこう少ないですから。

山田:(コメントにて)「まじやだ」そうだよねえ。「安易な実写化」ねえ。

乙君:なので、不気味の谷現象とも言えるのかわからないですけど、そのへんの話を玲司さんが。

山田:(コメントにて)「ハガレン」ね。そうね。

乙君:タラレバ大丈夫かな? これ。

山田:(コメントにて)「今日はバッチグー」とか言わないように(笑)。

(一同笑)

乙君:あとは平成がついに。

山田:終わるね。

乙君:すごい急な話でしたけど。びっくりしましたけど。という、「平成というのはいったいなんだったんだろうか?」という玲司さんのあれと。あとエロ話がありましてね。そんな感じで賑やかに来週もやりたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。

山田:あっ、あとあれだ。コミックスの話しなきゃ。『CICADA』の。

乙君:え、今日言うの?

山田:あ、言わなくていいか。とりあえずでも『CICADA』の単行本が出るので、またよろしくお願いします。

乙君:そう。『CICADA』の単行本、来月の2月10日に発売になっております。

山田:よろしくお願いします。

乙君:これ予約できるんですけど、ちょっとイベントとして考えてることがあるので。

山田:まあでもいいよ。Twitterに買った本の写真を送ってくれれば。

乙君:そうね。買って届いたやつを写メ撮って、玲司さんにリプライでTwitterで送ってくれれば、玲司さんから「希望のライム」が。

山田:そう。個々にね。

乙君:個々に?

山田:うん。

山田氏の『CICADA』新刊を10冊買うと……

乙君:10冊買ったらなんでしたっけ?

山田:ああ、それは直筆のなにかが届くでしょう。

乙君:なにかが(笑)。

山田:俺が描いた。

乙君:リクエストも受け付けてくれるんですか? 「これ描いてください」みたいな。

山田:場合によっては大丈夫です。やります。

乙君:マジっすか。

山田:描く描く。

乙君:「スピルバーグ描いてください」とか?

山田:スピバーグ、困るなあ。

(一同笑)

久世:そんなリクエスト来るかな?(笑)。

山田:描くかも。でも、まあそんなことがあったり。

乙君:そんな感じで。100冊買えば、玲司さんが一晩付き合って悩み相談とかいろいろ聞いてくれるそうなので。

久世:すげー。

山田:上野で飲みましょうね。そしたら。

乙君:そんな感じでよろしくお願いします。

山田:ありがとう。

乙君:そして、その公式生放送の前、1月14日、今週の土曜日夜8時から、マクガイヤーちゃんねる、マクガイヤーゼミですね。こちら「マイナー手塚作品対決」ということで、先週からずっと言ってるんですけれども。

山田:(コメントにて「お年玉で買おう」「買う買う!」)ありがとね。みんな。ありがとう。

乙君:これもまた盛り上がりそうですね。

久世:うん。

山田:そうね。治虫ちゃんなので。

乙君:るみ子さんに怒られない程度に。

山田:俺が怒られる……失礼なことしたか? 俺が治虫に?

久世:してないっしょ。

山田:もうどんだけ好きか。

乙君:だから、るみ子さんに来てもらって、どっちが勝つかみたいな、ジャッジメントしてもらうっていうのはどうですか?

山田:お前それさ、お嬢さまを軽く言いすぎだろう。お前。

(一同笑)

山田:お嬢さまだぞ。お前。ピノコさまだぞ。お前。そんなのとんでもない。我々のようなものがさ。

乙君:一番公平だなとは思いますけども。

山田:まあね。すっごい緊張して、俺とマクガイヤー両方ともなにもしゃべれない。

(一同笑)

久世:「あの……あのですね……」。

山田:「あああああ」みたいな。

久世:「やっぱり別室で見ておいていただけませんか?」みたいになっちゃうと思うな。

乙君:おもしろい。ということで、来週と、マクガイヤーゼミ14日土曜日、よろしくお願いします。

山田:よかったら観てくださいね。

乙君:とくにないですね。後半は「君はエヴァンゲリオンというアニメを知っているかね?」の第16話になります。『死に至る病』のやつですね。楽しみですね。

山田:はいはい。

乙君:ということで、いったん公式に……公式じゃないや(笑)。

山田:あ、今、入ってくれた。ありがとう。

乙君:入ってくれた。ありがとう! では、また来週お会いしましょう! チャオ!

山田:チャオ!