絶対に後悔しない人生の進み方

質問者10:初めまして。このIVSの深夜枠の大ファンで、きょうは徳島から朝一便でやってきました。生でどうしてもこのセッションを見たくて。札幌(で開催されたIVS)の小澤さんのゴリラと画びょうの話が最高に面白かったです。ありがとうございました。

質問させていただきます。コンドウと申します。よろしくお願いします。先ほど孫さんのお話で出たんですけど、僕らの世代って、どうしても目先のテクニックとか、そっちのほうに頼りがちになっていると思うんですよね。どうしても、それだけ社会の変化の流れが速いと思いますので。

でも、僕はそこでできるだけ遠回りをするようにしていまして、例えば経済の勉強をするのであれば、経済の歴史から学んでいったりとか、テクニックのほうに逃げないように逃げないように、できるだけしているんですよね。そこで國光さんに質問なんですけど(笑)。

小野:孫さんはダシに使っただけ? まさかの、びっくりしたね。

國光:答える気になってきたなー(笑)。

質問者10:(笑)。すみません、申しわけないです。20代から中国、チベットとかをバックパックで回られていたとの話だったんですけど、そのときの10年間、30歳ぐらいまでの10年間というのは、今の國光さんにどういう影響を与えているのか、ぜひお聞かせください。

小野:今の質問に孫さんの前フリ必要だったの(笑)、完全に肩すかしですよね?

質問者10:できるだけ遠回りをして、世界を知っていこうというところで。

:名前入れとこうみたいな。

質問者10:違います違います(笑)。すみません。

國光:高校卒業して、でも、たぶんみんなもやりたいことというのはなかなかそんな簡単に見つかるというわけじゃないし。僕らもやっぱりその当時、ベンチャーというのもほとんどなかったので、高校卒業した後、何していいんだろうみたいな感じがあって。その後ちょうど地震とかがあって、そこで、「このままじゃダメだ、挑戦していこう」と思ったんですけど。

そこから結局、これは結構重要なんですが、本当にやりたいこととか、「これ!」という感じのことは、そんなに簡単に見つかるものじゃないと思っていたので、そういうのが見つかっていないときは、とにかく何かしら環境を変える。その環境を変えるときにやっぱり、「これが面白そう」みたいな、「これが困難そう」な感じのほうを選んでいく。

それで、ちょうど20代のときから海外に行くときに決めたのが、人生というのは一回しかない。人生、一回しかないから絶対後悔したくない。じゃ、どうやったら後悔しないかなと思うと、要するに選択。

人生の中でこっちのチョイス、こっちのチョイスみたいなことがあったときに、そのままのことをやっていると大体想像がつく。でも、別のを選んだほうの人生は想像がつかない。だから、とにかく人生のチョイスが出てきたら、変化する方向を選んでいこうという感じです。

20代のころというのは、ずっと自分の好奇心に任せるまま、とにかく全力でやっていって、選択で迷ったときは、変化していこうみたいな感じでやっていました。なので中国に4年間行って、あとバックパックしたくて2年行ってからアメリカに行って、そこから日本に戻ってという感じでした。

君らは「自分探し、ゆとり世代」だと思うんだけど、僕らは本当に「自分探し第一世代」みたいな感じかなと思います。ですので、重要なところは、目標がない人生というのは面白くないから、その目標は絶対見つけなきゃだめ。目標を見つけるためには、とにかく探し続けなきゃだめ。

今この場所に目標がないと思ったら、とにかく変化して、色んなところへ行って、その中で全力で目の前のことにぶち当たるみたいなことをやっていくと、いつかそういうのが見つかると思います。

僕の中国とか海外のことからいくと、とにかく色んなことに変化していって、その中で全力でやっていって、そういうところの積み重ねがあったというのが、結局今につながっていると思っています。

質問者10:ありがとうございました。

意識高い系の問題点

小野:ありがとうございました。真田さんはメッセンジャーを始めたり、小澤さんもちょっとつまらなそうな顔をしているので、そろそろ楽しそうな質問を期待したい、とハードルが上がったところでよろしくお願いいたします。

質問者11:わかりました。よろしくお願いします。社会人のシンドウといいます。失礼します。質問としては、僕を含め、きょうの参加者に、こういうところ気をつけなさいというアドバイスをいただきたいというような質問です。

どういうことかといいますと、きょうの参加者は、起業に興味があるとか、ベンチャーに興味がある学生とかビジネスマンが集まっていると思うんですけど、そういった層というのはすごく特殊だなと僕は思っています。いわゆる意識が高いと呼ばれる人たちであったり、成長欲求が高いみたいな、いい特長を持っている人たちだと思うんですね。

反面、何かよくないところというか、こういう特徴があるよみたいな、こういうミスを犯しがちだよねみたいなところがあると思っていて。IT、ベンチャーとかに興味がある若手の方とかを見てこられた皆さんに、こういうミスをよく犯すよね、そういうところ気をつけたほうがいいよ、みたいなアドバイスをお伺いしたいです。

佐藤:正解を求め過ぎることじゃないですかね。やっぱり正しい答えがあって、それを探したいから質問するとか、相談するとかね。自分の中に種火がない状態で、着火だけ、ガソリンだけ撒いてもらいたがるみたいな。

正解はやっぱりないですよね。なので、何かそれを頭でっかちに正しい答えを求めにいくというよりは、どちらかというと、自分がとにかく面白い人になるというほうが、大切かな。

だから、わりと意識が高いと、考える力もついていたりする。それなりに選択肢がたくさん思い浮かぶので、その中でとにかく意思決定できないようなしがらみから、いかにして自分を解き放つか、こういうことかなと思いますね。

質問者11:ありがとうございます。

とんでもない人材ばかりを集める方法

小野:ありがとうございます。次、行きましょう。よろしくお願いします。

質問者12:初めまして。社会人をやっているイノウエといいます。先ほど真田さんが、「人というのは探すものじゃなくて、発信して」とおっしゃったと思うんですけど、僕は今、起業したいというふうに考えています。

エンターテイメントの会社をつくりたい、芸能関係の会社を立ち上げたいと考えているんですけど、発信した後に、例えば、人が来るまでの間を待ちますか。それで、僕は今、それがすごく待てなくて、探そうと考えているんです。真田さんだったら、それを待てますか。

真田:社会人でよくあるんですけど、キーマンを探し求めて、交流会とか社会人勉強会みたいな……。そういうものにたまに講演などで呼ばれて、ものすごい名刺交換、もう100枚とか200枚とかしまくって、「僕、起業したいんです」とかと言っている人をたまに見かけるんですけど、そんなことしたって絶対、優秀な自分の生涯のパートナーになるような人は見つからないです。

もしやるんだったら、僕が学生時代にやったことの一つに、とにかく色んな団体を次から次と立ち上げる。立ち上げては解散、立ち上げては解散、立ち上げては解散……。それは何の団体でもいいんです。僕は主にイベント団体、パーティ団体を、3カ月後にこういうイベントをやろうと言い出して、100名ぐらいスタッフ募集して、イベントが終わったら解散ということを3年間くらい繰り返して。

合計何十回というイベントをやって、それによって何百人という学生と知り合って、その中で「こいつ使える」と思ったやつだけ、次のイベントにも参加させるということをやり続けていました。それで上澄み液だけをずっと残していって、そのメンバーで「リョーマ」という会社を起業しました。

発信もやり続けていたんだけど、同時に、何か一緒にやってみるとわかるわけですよ。僕は、それはイベントが最適だったなと思っていて、3カ月ぐらいで「この日に、これをやる」って日時を最初に決めちゃって、そこに向けて人を集めて一緒にやっていく。それが終わったら、その場で解散というのを繰り返したんです。それで結構いいメンバーがすごい集まりました。

知っている人は知っていると思いますけれども、僕の学生時代に集まったメンバーというのは、ほとんど全員が上場企業の社長になったんですね。

どうやって集まったんですかと聞かれるんですけど、実はイベントをひたすら繰り返しました。それに近いことをさすがに社会人になったらなかなか、学生みたいにイベントばかりやっていられないと思うんですけど、それに近いことをやってみるといいかもしれないですね。

小野:ここのイベントもそういう場なので、この中で探すというのが一つの手かもしれませんね。ということでありがとうございました。

セッションの流れに不満を感じる登壇者たち

小野:さっき、小澤と國光さん、何か談合していましたけど。

國光:いや、ちょっとなんかこの試合が膠着状態に入っているって形なので、展開を変えていかないと。

小野:うん、なんかそうですね。僕も感じていました。どうしましょうね。

國光:このままだったら、普通に終わっちゃうからね。

真田:(ブラジルW杯)ギリシャ戦で負けた日本みたいな、11人対10人になりながら、1点が入れられないみたいにずるずる時間が過ぎていっている感がありますね。

國光:あるね。ちょっとここをなんとかしていかないと。その質問にかかっているから、任せています。

質問者13:僕の質問に期待してください。

小野:それを破ってくれるかもしれませんよ。

國光:まず、この膠着を破ってくれ!

シード期に女性メンバーを入れるべきか

質問者13:慶応法学部のナカムラと申します。

國光:頑張れ! ナカムラ。

質問者13:ガチな相談なんですけれども。

國光:来い! ガチ、来い!

質問者13:今、女性向けのサービスをつくっているんですね。結論から言うと、シード期に女性をメンバーとして入れるべきかというのをすごい悩んでいて。女性の方々すみません、申しわけないです。

小野:済みません、國光さんがうるさくてよく聞こえなかった。

質問者13:シード期です。初期の段階において、コンセプトとかプロダクトが進んでいく中で、女性のサービスだからといって安易に女性を入れるべきなのか。というのは、僕、結構今までインターンを繰り返してきて、女性と仕事を通してうまくいったためしがなくて。

小澤:よし、じゃあこれはもう挙手にします。入れたほうがいいと思う人?

(全員挙手)

小澤:以上でーす。はい、ありがとうございました。以上です。次の方、よろしくお願いします。

質問者13:ありがとうございました。

小澤:絶対入れたほうがいいですよねー。

國光:絶対入れたほうがいいよ。わからないよ、男だったら、そんなのは。

小澤:女性向けのサービスだろう。当たり前だろう!

國光:男に女のサービス、わかるわけねえじゃねえかよ。

小野:何なら、社長は男の人じゃだめだよ。

小澤:女性蔑視だよ。

國光:ちょっと名前、何やったっけ。

質問者13:ナカムラです。

國光:ナカムラ君、ちょっと女性蔑視発言も果てしないな。おい、それちょっと問題じゃないかな、ナカムラ君(笑)。

質問者13:世間体が……。

小野:次の質問に移ります。

小澤:女性、最高だよ。

(会場笑)

小野:ありがとうございました。

ガンホー、ラグナロク時代の苦労話

質問者14:大学院1年のミウラと申します。お願いします。主に孫さん中心に質問なんですけれども。今、ガンホーという会社は、パズドラのヒットで一躍有名になったと思うんですけど、僕はちょっと昔、オンラインゲームに結構はまっていまして、ラグナロクとか結構好きだったので、そのときの苦労話とかをお聞きできたらと。

あとは、ソーシャルゲームが今盛り上がっていますけど、オンラインゲームで今後市場はどうなっていくのかというところで質問お願いしたいと思っています。

國光:それを面白くする答えは難しいですよね。泰蔵さん、頑張って、行こう!

:当時は、今と違ってアマゾンみたいなサービスがなかったんですよ。それで立ち上げるときに、オープンベータというサービスで、要するに今では当たり前だけど、無料で遊んでいただいて、それで本当に面白くなったらお金を払ってくださいね、というモデルにするというのがあったんですけど。

当時、サーバーがめっちゃ高かったのね。もう本当に、必死に借金、死ぬほどやったけど、資金調達とかできる状況でもないし、ベンチャーキャピタルとかほとんどいない時代でしたし、サーバーを足しても足しても、1Uで300万とかしていたので、本当にそれを2億とか入れても全然足りない。でも、収入はゼロみたいなね。

國光:うわ、キツっ……。

:本当に個人の借金の限界までやったんだけど、それでもみんなから「ログインゲーム」と言われてね。会社が(渋谷区)初台にあったんですけど、「あまりにもログインできないから襲撃しようぜ」ということで、会社の前に牛丼の松屋があったんだけど、「みんなで松屋に集合するスレ」とかいうのが立ち上がったりとかして。本当にびびって、毎日変装して会社に行っていたんですけど。

國光:ああ、怖いなあ。

:で……以上です(笑)。

國光:エエーッ!

小野:すばらしい。お話ありがとうございました。

:すみません、力不足です(笑)。

小野:いや、パス回しを速くするしかない。

:そう。ソーシャルゲームは、僕はようわからんから。

ベストな結婚相手の探し方

スタッフ:じゃあ、次のお客さんがいらっしゃっていますので。

質問者15:寺田アニと申します。

國光:アニ? なに人?

質問者15:日本人。

小野:じゃ、アニさんから。

國光:アニ、ゴー!

質問者15:再来週からイスラエルのほうに出かけて、クラウドファンディングとギャンブルとクラウドソーシングを掛け合わせたプラットホームで世界を獲りたいなと思っているんですけれども。

その会社を成功させるために一番重要なのは、組織をしっかりつくっていくこと、いい人を集めて、その人をモチベートしていくみたいなところだと思うんですけど、一方で会社の中の組織と、家族みたいなプライベートの組織があると思うんですよね。それであそこに仲間がいるんですけど、ちょっと悩みがあるそうなので、聞いていただけますか。

國光:なるほど、展開を変えてきたね(笑)。

小野:何で自分で言いに来ないのかな? アニさん、君の相談は何なの?

質問者15:それはすごく深刻な問題で、去年の8月9日の2時30分に、LINEがかかってきまして……。

國光:それは大変だ。聞いてみよう。本当にそんだけ深刻だもんね。じゃあ、何? 質問、頼むよ。

質問者16:アクセンチュアのオグチと申します。今月末で退職します。僕の悩みは、7年つき合っていた彼女にフラれまして、正直言って本当にこんなつらいことないかなって。

國光:つらい。わかる!

(会場笑)

質問者16:なかなか日本人の女性に出会う機会がないと。僕は、日本と外国人の人でもどうでもいい、誰でもいいんですけど(笑)。

國光:誰でもいい!

質問者16:思いを共有したいので、日本の文化になれ親しんでいるので、日本人の女の子と将来、結婚したいんですよね。

小野:じゃ、日本に残ればいいんじゃないの?

質問者16:日本に残りたいんですけど、でも、イスラエルのほうがワクワクするので今はイスラエルに行く……。

國光:なるほど。切り込んできたね。これはもうやっぱり小澤さんしかいないんじゃないかな。頑張れー、小澤。

小澤:イスラエルにいたほうがいいか、日本にいたほうがいいかということですか。

質問者15:いや、ベストな結婚相手の探し方を教えていただければなと。

真田:結婚相手の探し方を聞きたい?

質問者16:はい。

真田:別のチャンネルになった。

小野:深夜枠ですから。

小澤:(僕は)合コンで結婚したからね、合コンでいいんじゃない?

小野:ということで、合コン、よろしくお願いします。ありがとうございました。

寺田:ありがとうございました。

小澤:ほかの人、知らないよ。だって、人それぞれだろう?

IVS、もちろん宣伝は禁止

質問者17:日本大学芸術学部の内田アヤナです。相談なんですが、私、笑いで世界を一周ぐるっとするのが夢で。

小野:世界を?

質問者17:笑いで世界を一周させる。

小野:一周させる!?

質問者17:いや、別に何周でもいいんですけど。それで女二人でお笑いコンビを組んだんですね。それでやっていこうと思ったんですけど、このイベントに参加して、もっと何か夢が広がって、「チームお笑い」みたいなのをつくりたいなと思ったんですね。

真田:チームお笑い。

質問者17:そう。やっぱりコンビだけだと、力が足りないかなと思って、コンビ、プラスアルファ何か裏の作業をやってくれる人たちというのを求めたいなと思っていて。私の考えとかをアウトプットしてくれる力がある子だったり、面白いことを言ってくれる人がいたら、ぜひ私に言ってください。

小野:ちょっと待って。それはわれわれへの相談じゃないよね?

(会場笑)

質問者17:違う違う違う。

小野:こっちへの相談じゃないよね。この並みいる先輩方を差し置いて、今、そっち(客席)に質問したよね。

國光:いわゆる前フリですよ。今のは完全に前フリでね。質問がね。

質問者17:それで質問で、「チームお笑い」をつくりたいので、ぜひメンバーになってくれませんか。

國光:はい、頑張りまーす!

小野:じゃあ、なりたい人、手を挙げましょうか。……はい、どうもありがとうございました。

質問者17:え? どうしてやりたくないんですか。えーっ。

小野:どうぞ、次の方、よろしくお願いしまーす。ちなみに今、(IVPの)小林(雅)が怒りぎみで、「宣伝は禁止です」と。出禁になる可能性があるので、気をつけてくださいね。