宇宙開発・AI研究の勢力図は一変している--戦略科学者・中川氏が語る最新中国事情

【CafeSta】山本一太の直滑降ストリーム@Cafesta ゲスト:北村経夫参議院議員、青山繁晴参議院議員 #11/13

自民党のトーク番組「CafeSta」内のコーナー、「山本一太の直滑降ストリーム」。本パートでは、前回に引き続き、ゲストに戦略科学者で知中派の中川コージ博士を招き、中国事情を聞きます。中国で進められているAI研究施設の構想や宇宙ステーション計画などを解説。さまざまな分野に進出する中国の今に迫ります。

アリババが2兆円規模の研究開発拠点を計画

山本:コージ博士、中川博士、しょっちゅう中国行ってるじゃない?

中川:そうですね。聞きに行って。

山本:そうすると最新のいろんな情報を今一生懸命収集してるわけですよね。中国けっこうエンタメとかコンテンツとか追いついてきてて、恐るべしだよね。気をつけないと。

中川:いや、すごいですね。恐るべしですね。そう。だからこの間も文章書きました。若い方たちにスマホのソシャゲで「アズールレーン」というのが流行ってるんですけれども、それも中国製で入ってきて日本で一気に流行ったというもので。

今までは逆だったんですね。日本製が中国に行ってどうだということが多かったんですけど、逆が出てきたというのは本当にこの数年の傾向なので、このへんも要はビジネスの動きとしてはおもしろいかなということでお伝えしたいなと思いますね。

山本:なるほどね。あのさ、この間ちょっと話してた、中国は今とにかく資金力も抜群じゃない? 映画の世界でいうと、ハリウッドのどんなスタジオよりもでかいやつを作っているわけで、そこで全部ロケしちゃおうとしていて。

実は、中国のワンダグループ(大連万達グループ)がLegendary Pictures(アメリカの映画制作会社)っていうのを買収しましたよね。それで『ゴジラ vs キングコング』もそこで撮るっていうから怒ってるんですけど。

でも、やってるスケールが違うじゃない。なにか話してましたよね。あのでかい研究所を作った。AIだっけ? コンテンツだっけ? 言ってましたよね。なんとか院。

中川:はい。3番目の今日のあれのところにちょっとね、今日は予告編なのであれなんですけれども。

山本:あ、いいじゃない。

中川:これですね。

山本:これこれ。ダルマ院。

中川:この「達磨院(ダルマ院)」というのはね、みなさんご存じのアリババという中国で一番大きい、トヨタ自動車なんかよりもはるかに時価総額大きい会社があるんですけれども。

まぁ実際には1,000億元なので1兆7,000億円ぐらいなんですが、民間で2兆円の予算で3年間でAIだけの研究センターを作ろうと。もうNASAを超えてる。

山本:2兆円。これだけだよね。

中川:国じゃないんですよ、これ。一民間企業が2兆円弱ですが、1兆7,000億円出そうと。この達磨院についてまた今後このコーナーで説明していきたいなというのと。

山本:すごくおもしろい。もう達磨院というこのネーミングだけで恐ろしいでしょ? なんかもう「ダルマイン!」みたいなね。

中川:徳が高いですよね。

山本:徳が高い。

中川:徳が高いですよね。だって(笑)。

人類初の月面裏着陸を目指す中国

山本:せっかくなのでユーザーのみなさん、中国について「初耳」ってあるけど、なにを知りたいかちょっとコメント書いてくれませんか?

中川:いや、本当ですね。

山本:これなかなかね、中国の事情ってなにが知りたいか、中国でいうとなにが知りたい? AI? それとも宇宙? 共産党ビッグデータ? そこらへんちょっとユーザーのみなさんから意見を書いてきてもらいたい。

中川:書いていただいて。先ほど「中国なんて」とか「AIIBなんて」って書いてあったけど……。

山本:「中川の筋肉見せてくれ」、そうじゃねえよ!

中川:そうじゃない(笑)。

山本:「AI」「音楽」。音楽もだって。「宇宙」もだって。「チベット」。これも政治的だけどね。

中川:そう。だからこういう政治的な意見が多いんだけれども、このコーナーでは、そこはまずは1つ置いて、嫌中とか置いておいて、まずは知りましょうと。

山本:でも「ドラマ」とか「ロケット」とかあるよ。みんな。「経済で見てる」とか。

中川:経済。そうそう。

山本:「料理」だってコンテンツだもんね。

中川:そうですね。

山本:「中国の水不足」、「空母」。

中川:たぶんみなさん、軍事が多いと思うんですけれども、実際にその軍事というのもこのコーナーでも話そうと思いますけれども、でもそこだけ見てると逆にこう……。

山本:狭くなりますよね。

中川:そう。偏ってしまうので。でも、我々だって日本にいたって別に軍事だけで毎日の生活が動いているわけでもないので。基本的には、民間でこういった達磨院がありますよとか。これは宇宙ですけれども、人類初で月面裏に中国が今年行くと。それから中国が独自で宇宙ステーション……。

山本:すげえ! これなんて読むの?

中川:嫦娥(じょうが)。中国語では「ちゃんうー」ですけれども。

山本:「が」で「嫦娥」。

中川:嫦娥。そう、嫦娥計画という。これは日本語ですよ。

山本:怖いよね。モスラに乗っていくみたいな気がするよね。

中川:そんな感じ(笑)。でも、これはもう今年中に(月の)裏に行くそうですね。それから「天宮計画」。宇宙ステーション。

山本:「天宮」ってすごいですよね。

中川:そうです。「天宮」という宇宙ステーションが、これ2020年代半ばぐらいにはISSではなく独自で作りますというね。

山本:そうそう、言ってますよね。これちょっと日本乗り遅れるんじゃないかって言われてるね。

中川:そうそう。だからこういったことも、中国良い悪いじゃなくてまず現実を知りましょうと。知った上で「みなさんどうですか?」という判断は、別にそれぞれが判断すればいいというところで。

日本のマスコミが報じない中国事情

山本:この知っチャイナコーナーはね、たぶん日本のマスコミとかでは絶対出てこない話いっぱい出てきます。

中川:本当に出ない。

山本:なぜかというと、Dr.中川しか研究してないから。ここらへんどう? ビッグデータ。これおもしろい。

中川:これもねぇ。

山本:「ハロー、極東のビッグブラザー」って。なにこれ?(笑)。

中川:これも、要は個人情報とか関係ないから……スパコンで重要なのってビッグデータじゃないですか。情報をいかに取るかというのが重要なので、AIはアメリカ強いねとか言われていますけれども、個人情報だから取れないわけですよ。共産党ならできちゃいますというですね。

山本:なるほど。ある意味恐ろしいよね。

中川:そう。だから「ハロー、極東のビッグブラザー」なんですね。恐ろしいですねっていう話なんですよね(笑)。

こういうのを知った上で、じゃあビジネスとしてどうやってるのか? 軍事としてどうやってるのか? 両側面で見ていこうかなというコーナーにしたいですね。

山本:中国恐るべし。

中川:恐るべし。

山本:北京五輪の時のあのセレモニー。あれたぶん人類史上最大規模のセレモニーだったんだけど、そのときに何時間もあって、モダンアーティストの作品が紹介されたじゃない? 実は現代美術というかね、ここらへんのところもものすごく実は層が厚いんですよね。

中川:そうですね。だから北京798という地区では、特別に現代美術だけを奨励してたり。

山本:工場みたいなところね。行きましたよ。

中川:そうそう。行かれました? だから今すごくおもしろいエンタメコンテンツになっているなという感じがありますね。

日中はお互いを知ろうとすることが大切

山本:みなさん、中国というと外交・安全保障の問題もちろん対峙しなきゃいけないところあるんだけど、ほら、今中国からの観光客が増えてるじゃない。もう圧倒的に一番じゃないですか。

例えば500万人、もう700万人、800万人、1,000万人ぐらいになると思うけど、だいたい日本に来た中国の観光客って親日になって帰るんですよね。「日本人は教科書と見たのと違う」とかね。「日本人はけっこう親切だ」とかね。「こんなに日本食はおいしくて安全だ」とかね。これずっとやってたら、外交官とか政治家よりもぜんぜんいいと思いません?

中川:そうですね。

山本:だから、こちらからもいろいろ情報を仕入れ、中国の人たちのマインドセットも知って、いろんなものも知ってもらってというのはありますよね。

中川:だからまずは知るというのが本当に。敵になるにせよ、友達になるにせよ、まずは知らないと、握手もできないし、叩くのもできない。

山本:なるほど。Dr.中川。いや、みなさん来ましたよ、Dr.中川の名言。「敵になるにしても、友達になるにしても、相手を知らないと握手もできない」というね。

中川:なにもできない。叩くこともできないですからね。

山本:おもしろい。これが知っチャイナ。

中川:知っチャイナコーナー、よろしくお願いします。

山本:ということで、みなさん、この彼のキャラクターのおもしろさ、すぐわかっていただけたでしょうか? これからいろんな情報を出してもらいたいと思いますので。

中川:そうですね。はい。よろしくお願いいたします。

山本:新コーナーをやっていきたいと思いますので。ありがとうございました。すみませんでした。どうも。

中川:よろしくお願いいたします。ありがとうございます。

山本:ということでね、おもしろいでしょ? そんなことでね、みなさん、中国のAI事情とかね、FinTechの話とかね、コンテンツ市場とかね、ちょっと日本のメディアがほとんど取り上げていないところを中川さんにね。

今日はDr.中川って呼んでますけど、どんどんニックネーム変わるので、定着するまでは時間かかると思いますけれども、私が昨今会ったなかでも最もおもしろい人物の1人なので、中川さんに新コーナーで時々発信してもらおうと思います。

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