河野太郎氏はSNSの使い方がうまい政治家

山本一太氏(以下、山本):次のWeekly Taroコーナーにいきたいと思います。今週の太郎ということなんですけれども。

実は昨日、長谷川岳参議院議員という、北海道の参議院議員のエースの政治資金パーティに行ったら、ちょうど河野太郎とすれ違って。太郎が「一太さん!」とか言うから「あっ、太郎!」とか言いそうになって。

「外務大臣!」とか言ったらね、「いつもいろいろありがとうございます」って。もしかしたら私のブログとかTwitterを、河野大臣が読んでるのでそのことかと思ったのですが、「とにかくがんがんやってください」というふうに言ってちょっとすれ違ったんですけどね。

はい。Weekly Taro。ちょっとTwitterかな。いいですか。

例えば、「河野太郎外相の戦略的思考こそ正解だ」と。「日米、日中、日韓。やっぱり冷徹なリアリストじゃなきゃいけない」と。「河野太郎の言ってることはよくわかる」と言ったら、河野太郎はわざわざ、ちゃんと「一太さんとはジョージタウン以来もう30年のお付き合いです。いつもご指導ありがとうございます!」って。

歌は指導しようがないので、ご指導なんかしてないんですけどね。でも、ぜひ河野大臣にがんばってもらいたいと思います。昨今のいろんな発言も、いろんなところでいろんな反応がありますけれども、平昌五輪は平昌五輪としてしっかりやると。

そのあとはやはり日本としても、北朝鮮に最大限の今は圧力をかけて、とにかく非核化の方向にしっかりと進ませると。こういう方針を変えてはいけないというようなことも昨日言ってましたけれども、私は河野外務大臣の外交のセンス、感覚を信じたいと思います。

ということで、Weekly Taro。前回もみなさんに申し上げたのですが、今まで日本の政治家で、外務大臣で、河野太郎はたぶんフォロワーが30万人近くいるというのもあると思うんですが、これだけうまくSNSを使った人っていないと思うんですよね。

これ上手でしょ。ブルネイのゴールデンドリアンとかね。これだけでも「いいね!」が何百って来てるんだけど。

実は昔、太郎と中東に行ったときにドリアンを食べ過ぎて大変なことになったので、「ぜんぜん懲りてないのかな?」ってちょっと心配しました。ドリアンって強烈なんですよ。若手議員でがんがん食べたら、夜、大変なことになってね。なんかお腹壊した人も出たりしましたけれども。

今の河野太郎は、もう実は精神的にも肉体的にも抜群に調子のいいところなので、まぁドリアン食っても大丈夫だと思いますが、こんなかたちでどんどんSNSでも発信をしていっていただきたいなと思います。来週からもしっかりTaroコーナー続けていきたいと思います。

バレンタインデーの由来と格差問題

はい、次です。いいですか。河野太郎コーナーの次は、「一太の主張!」なんですけどね。最初の「一太の主張」はなにかな?

あ、そっか。まずバレンタインデーだって。バレンタインデーの由来について話そうと思ったんですけれども、調べる時間がなかったので、これは飛ばしたいと思います。

スタッフ:(笑)。

山本:たった1つ申し上げると、アメリカのジョージタウン大学に初めて留学して。昔のことだから、これを言っても許されると思うんですよ。イタリア人の彼女ができたんですね。今だから許される。20年、30年、40年……もっと前だから許されると思うんですけれども。

バレンタインデーの時にチョコをあげたら「これはなんだ?」って言われて。つまり、チョコあげるのは日本人だけですから! これは、別にアメリカでチョコ(をあげるとか)、しかも好きな男性のために女性が打ち明けてもいいとかいう習慣は世界にないです。

これはこれでなかなかいい習慣かもしれませんが、やっぱり小学校の時とか中学校の時とか、長尾さんはいいですよ。「きゃー長尾さん!」とか言ってチョコレートが集まってくるから。もらえるやつともらえないやつの大きな格差は、絶対問題だと思いますね。

でも、私チョコレート好きですから、今日も義理チョコをいっぱい食べてきました。ということで、バレンタインデーの由来はこれぐらいにしたいと思います。

草津温泉のスキー場を応援していきたい

はい、次は「一太の主張」。それからみなさん、私の生まれ育った草津町、草津温泉、白根山の噴火の現状なんですけども。これが黒岩信忠さんといって、もう辣腕の町長です。

実は草津町の私の後援会長でもあるのですが、安全第一で対策を強化したいという話が出てきてですね。とにかく草津町は、常に不利な情報があっても必ず受け入れてやっていくと。ビジネスよりもサイエンスを優先させるということを言っていますので、ずっと応援していきたいと思います。

結局、町が持っている2台のカメラが再起動しました。さらにもう1つ監視カメラもついて、ずっと本白根を今モニターしてますけれども、今のところとくに変わった兆候はないということでした。

それからあともう1つ、例のお客さんなんですけれども。草津のシンボルである湯畑の周辺には、もうほとんど観光客の方が戻ってきたと言ってました。ただ周辺部はちょっと苦戦しているということで、来月、草津温泉にスキーに行きたいと思っています。

本白根スキー場という100年の歴史があるスキー場なんですけれども、この日本でおそらく何番目かにかかったゴンドラが噴石でやられちゃって、「ここはもうダメだ」ということで町長も決断をして。本白根スキー場は滑れないんですけど、その下の青葉山スキー場、御成山スキー場、天狗山スキー場。ここらへんは滑れるということで、来月はまだ雪もあると思うので、私、滑ってきます。

そのときには、スイス生まれの貴公子、スキーの名人、長尾俊介にも同行してもらおうと思っていますので、その模様はまたこの直滑降ストリームで発信をさせていただきたいと思います。

今日もお話ししました、本当に全力でがんばっている黒岩町長さんを、これからもしっかり応援していきたいと思います。

アメリカの軍事行動シミュレーション

はい、次です! ここからですね、今日はちょっと、アメリカの軍事行動シミュレーションの話をしたいと思います。

前回の番組で取り上げましたけれども、今年に入ってから、在韓国大使に内定をしていた、ブッシュ政権で国務省のアジア部長を務めたビクター・チャさんが内定を取り消されました。それで、ワシントン・ポストである記事が載りました。

これ、先週? 今週だったかな? BSフジのプライムニュースでも実は議論をしたんですけれども。これを「鼻血作戦」という訳はやめたほうがいいと思うよ。Bloody Nose。とにかくバーンってちょっと殴って鼻血だけ出させようみたいな。つまり全面戦争はしないけれども、懲罰的に北朝鮮に対して軍事行動をやらせることによって、北をビビらせると。

ビクター・チャは、実は私の母校であるジョージタウンの先生でもあり、今はCSIS(Center for Strategic and International Studies)というシンクタンクのたしか朝鮮半島部長だと思いますけど。実はこういう政策方針に対して、「トランプ政権に対して異論を唱えたので外された」という記事がワシントン・ポストに載った。まぁ誰かがリークしたんだと思いますが。

これを受けて、どうもトランプ政権が相当本気で準備してるんじゃないかと。マクマスター大統領補佐官とポンペオCIA長官いっちゃってるんじゃないかと。どうも中でマティス国防長官が一生懸命それを止めてるんじゃないかという話がワシントンでもすごく広がっています。

個人的には、決してこの軍事行動の可能性が高いとは思いませんが、実はワシントンでは、もしかしたらかなり早くこういうことが起こりうるんじゃないかという、いろいろ議論になっているということはみなさんにお伝えをした上で、ちょっとパネルをお見せしたいと思います。

はい、いいですか。軍事行動シミュレーション。

米朝で戦争の可能性が起こる可能性

まず、クリントン政権下を思い出していただきたいと思います。もしかしたらいわゆる英語でいう「Preemptive Strike」、まぁ予防攻撃みたいな話ですよね。専門家の中で、「これがもし本当にできたとすれば、このクリントン政権の時だった」という人は多いんです。

思い出してください。1994年5月に予想された米韓連合軍側の被害です。開戦90日間で5万人以上の米軍の被害が出るという話がありました。韓国軍は約50万人亡くなると。南北間の隣接性と大都市戦争の特殊性から考えると、だいたいアメリカ人8万〜10万人を含む100万人の死者が出て、戦争費用も610億ドルを超すということだったんですよね。

これは当時の国防長官だったペリーさんが、間違いなくこういう計画があったともう暴露してますから。結局、韓国の金泳三大統領だったと思いますが、クリントン大統領に電話して「絶対やめてくれ」と言って立ち消えになったという話です。次。

昨今ペンタゴンは、実は1年ぐらいあまり情報を出していないんですけれども、時々、DIA(Defense Intelligence Agency)だったっけな、国防省の情報局からいろんな情報がリークされる。そういうなかで出てきたのは、わざだと思いますよね。

ペンタゴンのリークされた中身でいうと、だいたい核使用の可能性は10パーセント、1割あると言ってるんですよね。通常戦争の可能性、五分五分ですからね。通常戦争だったらば、だいたい1日死者2万人は出るだろうと。同時に北朝鮮が5,000トンの化学兵器を使用するんじゃないかという予想まで立ってるんですね。

核爆弾が投下された場合の影響

今から2年前2016年2月、スカパロッティ前駐韓米軍司令官が、アメリカの下院の公聴会に出てきて米軍の被害規模について言ってるんですけれども、これもう第2次世界大戦規模、40万人に匹敵すると証言をしてるんですね。

去年公表された国防総省の研究報告書でいうと、実は、ソウルに広島級(15キロトン)の核爆弾が投下されれば、62万人が死亡するというデータを出しています。

ここが一番問題なんですけれども、過去のシミュレーションでは、米軍基地のあるここの場所に20キロトンの核爆弾が投下された場合、死傷者は275万人に及ぶという結果だったんです。みなさん、覚えていらっしゃるでしょうか。実は9月3日に実験した水爆の爆発規模は、150〜160キロトンということなんですよね。この場合の被害規模は未定と言われています。

ちなみにこの前、前々々々、前々々々前世からじゃねえや、前々々前回ぐらいに紹介した有名な北朝鮮有事のシミュレーションがあるんですね。ヘリテージ財団のデクスター・イングラムという研究員と韓国のマイケル・ユーという学者が書いた、『 ウォー・シミュレイション 北朝鮮が暴発する日』という名著です。

これによると、例えば広島級だったでしょうか。この核爆弾が東京に落ちると、10万人が一瞬にして亡くなると。1ヶ月間、放射能の影響とかいろんなことでだいたい30数万人亡くなって、結局40数万人が亡くなるというシミュレーション結果も出ているということもあわせて言っておきたいと思います。