橋本聖子氏が急きょ出演

山本一太氏(以下、山本):冒頭、実はTwitterでも告知をしましたが、橋本聖子参議院自民党議員会長に急きょ出演をしていただくことになりました。聖子さん、ありがとうございます。

橋本聖子氏(以下、橋本):どうも、よろしくお願いします。

山本:みなさん、橋本聖子、同期なんですけれども、けっこう偉いんですよ。参議院自民党の議員会長って自民党の党7役の1人でね、毎週総理ももちろん出てくる、幹事長も出てくる、執行部の会議にも必ず出るということで。

しかもすごい今忙しいんですよね。平昌オリンピック行ったり来たりして。その橋本聖子に、昨日の夜だったかな、午後だったかな、橋本聖子会長に昨日電話して、「聖子さん、明日、番組来られませんか?」とか言ってね。すいません、本当に。

橋本:いいえ。

山本:来れなかったらインタビュー撮ろうと思ったんですけれども、橋本会長も、会長になる前からもうぜんぜん変わらないこの気さくな聖子さんが、まぁ、だいたい同期ですから。

橋本:同期ですからね。はい。

山本:なんか20年やったら4人しか残らなかったというね。

橋本:ねえ。

山本:「絶滅危惧種の会」作ってるから。ということで、今日来てくれたということで、みなさん、この橋本聖子さんの気さくなすてきな人柄をわかっていただけると思います。

ということで、聖子さん、平昌オリンピック真っ只中で。

平昌オリンピックにびっくり

橋本:ええ。先週金曜日から行ってきまして。総理も来ていただいて、開会式見ていただきまして。すごい大人気でびっくり。びっくりと言ったら悪いけど。

山本:その話から聞きたいんだけど、まず総理が開会式に出て、選手団を激励に行ったんですか?

橋本:そうです。開会式の前に時間があって、それで2箇所、平昌と江陵というところで。雪の競技と氷の競技に分かれてる。

山本:えらい風の強いところで?

橋本:そうそう。選手村に行ってきて。私も同行させてもらったんですけど。ボランティアの子たちというのは、だいたいがみなさん若いんですね。学生さんとか。もう行くところ行くところ、もうみんなカメラですよ。こうやって。もう総理と写真撮ってもらいたくて、もうなんかすごい殺到しちゃって。

山本:いや、これけっこう初めての情報だからね。つまり総理は、韓国の若者に今けっこう人気あるってことでしょ?

橋本:すごい人気でした。

韓国の若者はけっこう総理が好き

山本:だいたい私の友人たちに聞くとね、「非常に総理は右で、日本は軍事大国化しようとしている」みたいなことを言うのに、実は韓国のメディアの報道と違って、韓国の若者はけっこう総理が好き。なぜだろうか?

橋本:そう。ねえ。若者にはね、たぶんというか、リオのときのオリンピック……。

山本:あっ、スーパーマリオか!

橋本:そうそう。それがやっぱりすごいらしいんですけど。でも、実はボランティアって、若い方たちだけじゃなくて、けっこう年齢いってる方もいるんですよ。

山本:総理と写真撮りたいと言って?

橋本:その方たちがすごいの。

山本:肩組んで撮るみたいな?

橋本:そう。もうびっくりでした。

山本:ああ、本当。総理も「どうぞ」なんて。

橋本:(笑)。

山本:すいません、ぜんぜん似てなかったけど(笑)。

橋本:アイスホッケー女子も見てもらったんですよ。

山本:ああ、そうらしいね。

橋本:そう。ハーフタイムのときに会場をぐるっと。

山本:回って?

橋本:リクエストに応えて回ってたら、もう大人気でなかなか進まなかった。

山本:えっ、そのアイスホッケーの会場も。

橋本:その中。

山本:総理もすごく人気で、じゃあ韓国の人たちが「写真撮って」って来るわけですか。

橋本:そう。一般の観客が。

山本:いや、それはちょっと驚いたね。

橋本:ねえ。すごい。

山本:ぜんぜん報道されていることと違うってことですよね。

橋本:うん、違いますね。はい。

日韓を往復する橋本聖子氏

山本:なるほど。非常におもしろい話だったんですけど。そこで今日も、これからもうすでに注目のスケート競技が始まっているということで。

橋本:はい。始まってまして。

山本:今ちょっとそこにね、橋本聖子会長に見てもらってるんですよね。

橋本:はい。

山本:聖子さんね、この間の(リオ)オリンピックのときは団長。日本団の団長で。

橋本:団長で。ええ。

山本:今回はしかし、JOCの幹部、理事として。

橋本:副会長として。

山本:副会長として見に行かれて。また行かれるということなんですけれども。

橋本:はい。週末ごとに。

山本:週末ごとに行くということで。今日これから、いよいよ女子スピードスケート1,000メートル。

橋本:女子1,000メートル。今ちょうど7時から始まっていて、日本の選手3人出るんですけど、郷亜里砂と高木美帆選手と、そして小平奈緒選手といって。みんな世界ランキングが上のほうなので後半組だから、最後のほうなんですよ。

山本:まだ大丈夫なのね、じゃあね。

橋本:もうちょっとまだ。

プレッシャーを緩和するトレーニング

山本:もう始まってるけど、だいたいじゃあ小平さんたちは50分とか。

橋本:20時前後。

山本:20時前後にいくんですね。

橋本:郷亜里砂選手が19時50分ぐらい。

山本:なるほど。そういう意味じゃ終わらせなきゃいけないですね。聖子さんはそれを見ななきゃいけないと思うので。

山本:それでどうでしょうか? この2人はね、ものすごくメダルの期待もかかって、すごいプレッシャーのなかにいると思うんだけどね。高木選手、残念だったけど見事だったですよね。銀メダル。あの状況のなかでね。でも、金メダルとる実力十分あったでしょ?

橋本:十分ありました。

山本:ワールドカップ4連覇かなにかでしょ?

橋本:そうですね。

山本:それやっぱりプレッシャーかな?

橋本:ぜんぜんもうね、今はプレッシャーはかからないような訓練してるので。

山本:本当。どういう訓練?

橋本:あのね、もういろいろあらゆる部分の脳を改革して。

山本:それ、俺、知りたいわ。

インタビュートレーニングの実際

橋本:長く時間がかかるので、あとでまた。

山本:はい。

橋本:それとあとは、選手たちのインタビューって最近けっこういいインタビュー……。

山本:いい。上手だもん。

橋本:ねえ。あれはトレーニングの中にメディアトレーニング、インタビュートレーニングというのをずっと組み込んでるんですよ。

それで、自分自身の競技だけではなくて、将来のビジョンとか、なぜオリンピックを目指すとか、スポーツはなんのためにあるとか、そういうようなことをしっかりと自分で発信ができるような訓練をしてるので、もう選手たちは競技からもっと幅広いもので見ることできてるので、非常にいい状況に。

山本:それってきっと成績にもつながるんでしょうね。

橋本:もうすごいつながります。

山本:なるほどね。

橋本:やっぱり冷静な判断ができることになるので。

山本:ここまでの日本選手団の活躍を見て、まさに冬季オリンピックの日本のパイオニアは聖子さんなんだけど。「会長」って言わないで「聖子さん」って言うけどね。

橋本:はい。

五輪前半、躍動した選手たち

山本:どうですか? 例えば高木選手、銀メダルだけど、本当に見事だったと思いますよね。このプレッシャーの中で。それから高梨(沙羅)選手。この3位も本当に拍手を送ったんだけど、見事でしたよね。

橋本:見事ですね。やっぱり沙羅ちゃんは世界ランキングのトップだったので、金メダルをとる実力というのはもうずっとあったんですけど。でも今シーズンは、ほかの国の若手が伸びてきたこともあって、表彰台のトップには今までなかったり、4位5位というのがけっこう多かったので。

そのなかで、やっぱり絶妙なタイミングで、タイミングをオリンピックに合わせてきたというのは、さすが世界の第一人者。

山本:なるほどね。このオリンピックって運不運もあるから。例えば草津出身の荻原健ちゃんみたいにね、もうワールドカップ総合3連覇して「キング・オブ・スキー」って言われたけど、どうもオリンピックと相性が悪かったりね。

橋本:相性が悪かったね。

山本:だけど考えてみたらあれですよね。今季は高梨選手はランキング3位ぐらいだったから、普通でいったらなかなかちょっとでもプレッシャーかかったりしたら難しいところを、ちゃんとメダルとってきたというのは立派でしたよね。

橋本:はい。立派ですね。

山本:だから、あの涙はいろいろあると思うけど、やっぱりでも本当によかったと思って拍手を送りました。そのほかはいかがでしょうか? なかなかよかったじゃない? あのモーグルの。

橋本:モーグルね。

山本:あの彼。

橋本:ランキングは下のほうだったとは言いながら、彼は本当に海外留学をしてスキー一筋で。

山本:モーグル留学したんだよね。

橋本:モーグル留学をして。

山本:なんだっけ?

橋本:原(大智)。

山本:原さんね。

橋本:はい。やっぱり銅メダルは彼の積み重ねてきた努力というものが与えてくれたんだと思いますね。

ショーン・ホワイトと平野の一騎打ち

山本:なるほどね。それからあと、ほら、銀メダルを2回目とった、歩夢? 歩夢さん。

橋本:歩夢。平野くん。

山本:平野さん、すごいですね。

橋本:やっぱり最後、ショーン・ホワイトはやっぱり実力があって経験があるので、最後の1本はやっぱりすごかったですね。

山本:だって、彼は本当に世界ランキングでもトップのほうで争ってて、ワールドカップがあるのか、エクストリームゲームのほうが、もしかするとフリースタイルのスキーより上かもしれないけど、そこらへんででも優勝してるもんね。

橋本:そうですね。でも、まだまだ若いから、次の北京オリンピックで十分にトップ狙えるので。今回、全員がやっぱりね、次また狙えるというところがいいなと思って。

山本:そうですね。若手がやっぱりどんどん育っている感じがするもんね。

橋本:そうですね。今さらにもっとジュニアが育ってきているので。

山本:わかりました。

極寒の平昌、環境はどうだった?

山本:またちょっと選手の活躍ももうちょっとまだ時間があるからお聞きしたいと思うんですけど、平昌の雰囲気はいかがでしたか?

橋本:競技の環境ということになると、例えば寒さとか強風とか、そういうのでいうと、今までのオリンピックの中では3本の指に入るぐらい寒い環境。

山本:あ、本当? だってさ、なんか向こうにいたレポーターが耳も全部覆ってて、「超寒くね?」みたいな。あと上村選手がモーグルやってたときにもすっぽり耳隠してから、寒かったんですね。

橋本:そうなんです。それでね、ただ単に寒いだけじゃなくて、風で体感温度がものすごく低くなるんですよ。そこが。

山本:ふーん。じゃあもう本当に零下10何度とか?

橋本:ええ。それがやっぱり選手は。室内競技は、今、氷競技は室内なのでいいですけど、屋外のほうのスキー競技はやっぱりコンディショニング整えるのに大変だったなと思うんですけど。でも、それはみんな同じ条件なので、それもやっぱり1つの勝負ということになるのと。

あとはやっぱり、政治がスポーツを利用する、そしてスポーツが政治を利用するというのは、これは当たり前のことなんですよ。でも、そこに一番大事なのは、相手に、スポーツなら政治に対しての敬意というものがあり、そして政治もスポーツを利用する。でも、それはまさにスポーツを敬意を払ってという。

お互いがいい状況になっていくためのいい利用の仕方というのが、やっぱりオリンピックの憲章にもあるように、世界平和のためにオリンピック・パラリンピックは存在するんだということにつながっていくんですけど、それがちょっと今回の平昌オリンピックはちょっと行き過ぎてるかな。

山本:なるほどね。これはいつかまたゆっくりお話をね。全部平昌オリンピック終わったあと、実は参議院のほうでも、「朝鮮半島PT」というプロジェクトチームの座長なので、そこで平昌五輪はどういう五輪だったのかって。オリパラ?

橋本:はい。オリパラ。

山本:オリパラって言わなきゃいけないんですけれども、これはやっぱり総括しなきゃいけないということになっていて。そのときは聖子さんにちょっと来てもらってね、少し全体、平昌で見た感じをお話ししてもらおうと思ってるんです。

橋本:はい。