違和感に敏感になる癖は、企画力にも直結

司会者:僕が語ることじゃないけど、僕なんかも、まわりの後輩とかもみんなそういう(ふと疑問に思うことに敏感になる)ことを言ってて。気にしていなければ普通に通り過ぎてしまう日常のことを、どれだけ「あれ?」って思えるかだと。

「違和感に敏感であれるか」みたいなことは、もっと早い時からそういう癖がついてたら、いろいろなことに気がつけるかもなと……。編集の仕事でも、そういう企画を考えることとか、わりと近いのかなと思います。

鈴木芳雄氏(以下、鈴木):そうですね。だから、企画の出し方に直結するんだけれども、例えば、常に何かを考える時に、「AとBの対比で考える」とか。あるいは、「同じ種類のものを2個ずつ並べるとどうなるか」とか。「似ているものを2つ以上並べると、なんか意味が出てくる」とか、そういうことを常に考えてるんですね。「なんでもベスト5」みたいな。

例えば「おいしいトマトを5個言えるか?」とか(笑)。常にね、人に示す時に、そういうアウトプット……情報の入れ方と出し方を自分の中で整理して、自分の興味のある情報を入れて、人にそれをおもしろがってもらうためにどういうふうに出すかみたいなことは、すごく考えてるわけです。

どれだけおもしろい「考える癖」を持っているかどうか

鈴木:例えば、美術の話をさせてもらうと、「国宝って、きっといいものなんだろうなあ。でも、どこから見たらいいの?」ということを特集でやる時を例にします。日本の国宝って、1,000点以上あるんだけれども、どういうきっかけでそれを覚えて、それが入り口になって、さらに美術に興味を持てるかを考えた時に……とりあえず、なんでもいいから5個ずつ覚えてみる。

日本の国宝の絵を描いた画家は、みんなも知ってる「雪舟、俵屋宗達、狩野永徳、尾形光琳、長谷川等伯。この5人だけ覚えればいいよ」ということをどんどん言い切ってみる。本当は情報はもっと持ってるんだけど、出す時にどう整理して、どう切り取って出すかみたいなことを常に考えてる。

そこに、さっき遠山さんも言ったことに近いかもしれないけど、楽しみを見出してね。「こう言ったら相手に届くんじゃないか?」とか「わかってもらえるんじゃないか?」とか、「興味のない人も、多少興味の度合いが上がるんじゃないか?」とか。

トムさんが言ったみたいに、それを癖にするんだよね。だから、作業とか、やらなきゃダメだとか、仕事と思うと、「うーん、明日までに考えなきゃ」となってしまう。そうじゃなくて、考える癖です。どれだけおもしろい癖を持ってるか、そういう感じだよね。

社員旅行で部長にドッキリを仕掛ける

遠山正道氏(以下、遠山):よく例に出すのが、会社へ入って、社員旅行をしようとなったとします。「じゃあ、トムさん、社員旅行の幹事ね」と言われて「マジ? 最悪」って思うのも自由だし、「うーん、じゃあ、今までにない最高の社員旅行にしちゃうもんねー」っていうのも自由で。

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