良い企画は「ストレスフリー」から生まれる--ウェブマガジン「greenz.jp」の組織論

プロデュースおじさんの組織論。 #3/8

Tokyo Work Design Week 2017
に開催
2017年11月21日、Tokyo Work Design Week2017のトークイベントとして開催された「プロデュースおじさんの組織論」。NPO法人グリーンズ所属のプロデューサー小野氏、人気ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコム代表の青木氏、発酵デザイナーの小倉氏が、働き方と組織論について本音で語ります。本パートでは、仕事のストレスへの対抗策や、そもそもストレスフリーの組織を作るためにはどうすればいいのかに答えました。

ヨーグルトより大切なのは体温を上げること

小野裕之氏(以下、小野):じゃあ、ヒラクくんどうですか?

小倉ヒラク氏(以下、小倉):お腹を下しちゃうっていう話なんですけど。

小野:ああ、そっち(笑)。はい。

小倉:うん。僕は発酵や微生物のことをやってるので、腸内フローラとか、わりと専門的にやってるんですけど。すごくいい食生活して、毎日ヨーグルトを食べて、漬物とかキムチを食べて。すっごいいい感じの生活習慣を送ってても、ストレスがかかると台無しだっていう研究レポートもあります。

(会場笑)

小倉:なんかね、免疫力が下がるんですよ。

小野:いつも僕、ヒラクくんに注意されますもん。「ストレスためすぎです、小野っちさん」って。

小倉:とくにね、男子は宿命的に胃腸が弱いっていう人が多いので。みんながっていうわけじゃないんですけど、女性と比べるとね。だから、ストレスをためないっていうのが、本当に大事で。じゃあどうしたらいいんだ? っていうのが今日の組織論になると思うんですけど。

ブラック企業の攻撃っていう話があったじゃないですか。あれを受けてる以上、どんなヨーグルトを食べても無意味。

(会場笑)

小倉:発酵の専門家でもストレスの問題はどうしようもできない。

(会場笑)

青木耕平氏(以下、青木):食うだけ無駄?

小倉:うん、食うだけ無駄です。なんか、発酵食品をすっごいがんばってやっても、アトピーがひどいとか、ぜんぜん低血圧で起きられないっていう人いるんですけど、それはだいたいストレスで免疫をやられてる。ストレスが本丸だから、食ではないっていうところがでかいと思うので。

でも1個だけいいのがね、体温を上げるっていうのはすごい大事で。僕も超メンタルヘルス弱くて、なんかこう……メールボックスを見て、たまにすごい邪悪な気が……漂ってくるメールとかあるじゃないですか。

青木:はっはっは(笑)。

小野:タイトル?

小野:僕、とくにこじらせ女子のエントリーとか書いちゃってるから、「私の人生聞いてください」みたいな。ロッキング・オン・ジャパンの巻頭インタビューみたいな、2万字ぐらいの長文メールを知らない人が送ってきたりするんですよ。「私のだめな人生聞いてください」みたいな。

そういう邪悪な気が送られてきてるので、開封しなくても気だけでぐったり疲れる。

(会場笑)

人の免疫機能は、体温36.5度でもっとも活性化する

小倉:きたって思ったら、お風呂に入りますね。ゆっくりお風呂に入るのがすごい大事で。体温が上がってると、すごいいいんですよ。人間の体温って、36.5度のときにもっとも免疫機能が活性化してるので、なんかやばいなって思ったら、36.5度めがけて体温を上げてください。そうやって、物理的に守ってください。

やっぱり、精神的に守るのは働き方の問題になってくるので、フィジカルにがんばれるところは、体温を上げるっていう。お兄さん、ちょっと体温が低そうなので。

質問者1:めっちゃ低いです。お医者さんにも、ちょっと引かれるぐらい低いです。

(会場笑)

小倉:あのね、まず体温を上げるところからいくのが、すごいいいと思いますよ。本当は全身運動がいいんですよ。でも、ぜんぜん全身運動してそうな感じがないですね。

(一同笑)

小倉:お風呂に長く入る。20分以上入ると、結局水圧でね、筋肉とかは反発するんです。それが全身運動的な働きをしますので、体のなかで熱が生まれてくるんですね。だからそういうやり方で、熱を出してください。

質問者1:ありがとうございます。

小倉:なんか松岡修造みたいなまとめ方ですけど。

(会場笑)

小倉:熱が大事。

青木:これ組織論?(笑)。

小野:これ今、体の構造についての話じゃないですか。

青木:体のことだよね。でもさ、そもそもストレスを感じないように仕事するにはどうしたらいいか? みたいな。

小野:そういうことですよね。

小倉:それはこの2人の話で。

小野:ちょっと話そうかな、と思ってたんですけど。

青木:ああ、ごめん。

ストレスフリーな環境が生産性を上げる

小野:うちの会社、グリーンズとかで言うと、フルタイムが6人しかいないんです。アルバイトを入れたら10人ぐらいなんですけど、とにかくストレスフリーであることが、企画職にとって生産性を上げるためにすごい大事な要素だな、と思ってて。

これがなんか、労働集約的なものだったら、命令してある程度できちゃうのかもしれないですけど。自分のアイデアを源泉に生きてる人にとって、マネージされるっていうことが1番生産性を削がれることになると思ってるので。

うちは小さい会社なので、まず出勤の義務がない、と。あとは、報告の義務もないと。僕けっこう、スタッフが何してるか知らないですよ(笑)。でもそれだとさすがにっていう話もあるので、Googleカレンダーを共有して感じ合うっていう。

あそこでがんばってんだろうなあ、みたいな(笑)。あとは、そのもう1個高度なエチケットとして、人のGoogleカレンダーを常時表示にはしないっていう。それ、常時表示してる人のパソコンの後ろを通ったら、「あ、こいつ監視してんな」っていう感じが出るじゃないですか。

青木:なるほど。

小野:そこも含めて、僕はけっこう気をつけてるんですよ。それでたぶん、その青木さんの......舞台である、みたいなこととかすごい参考にしてて。ようは、なんだろうな。グリーンズみたいに、もうおもしろい仕事に就けているのだから、まずは楽しもうよっていう話ですよね。

世の中には、おもしろくない仕事とおもしろい仕事があるとは思わないですけど。あなたにとって最大限、現状存在するなかでおもしろい仕事に就けているのだから、まずはおもしろくないってことはないじゃないか、と。浮き沈みがあることはわかるので、楽しむ気持ちは持とうぜっていうのを、やっぱりすごい参考にしてて。

信頼に基づいた組織運営を目指したい

小野:僕の最近のテーマは、本当にそういうエチケットですね。命令し合わないとか、Googleカレンダーを常時表示し合わないとか。とにかくその、なんかやだなって思う要素をすごい減らして、基本的にはやっぱり理想論ですけど、信頼に基づいて運営していきたいなって思うので。

やっぱり、経営者側が丸腰であることを表明しない限りは、スタッフに経営者のことを信頼しろとか、お互いの信頼関係を大事にしろとか言っても、管理してんじゃん、みたいな話になると思っていて。

僕たちの組織は小さいので、そこを全部手放してみたら何が起きるかっていうこと。あとはマネタイズも。実は僕らはコンサルみたいなこと、ちょっとあったりするので。その10人ぐらいの小さい組織が、信頼に基づいて目的だけを共有して、役割を分業して走ったら、何が起こるかっていうのは、僕らにとって、すごい伝える?価値があるんですよね。

それを見た、例えばそれこそ大手企業の人たちが、そういうタスクフォースをつくりたいんだけど、社内にノウハウがなくてっていう。そこを、僕らは受注して仕事をしてるので。なんかけっこう、そこには経済性も伴ってきたりはしてて。これ、だいぶ組織論っぽくないですか?

(会場笑)

青木:はっはっは(笑)

小野:どうっすか?(笑)。でも、だいたい最近のインスピレーションは、僕は青木さんからもらってるので。(笑)

青木:いやいや。僕は、自分が超憂鬱で会社に行きたくないとか、明日やだなって思うのって、ミーティングで決めなきゃいけないやつが待ってるときなんですよ。例えば、何かの仕事を外部の会社に依頼しようとして、もともと考えてた予算が500万なんだけど、見積もりが700万ぐらいできてる。

これは値切ったほうがいいのか、値切ったらそれを理由に、パフォーマンスが悪いときに言い訳されんのがいやだからそのままやろうかな、どうしようかな......決められないな、明日決めなきゃいけないんだよな。とかっていうと、すっごい行きたくないですよね。

小野:決断はストレスですよね。

自分を手放すことで楽になれる

青木:そうですね。あとはなんか、その場で自分が何らかのパフォーマンスを求められる会議もすごく嫌で。ここって俺、なんか機能を求められてるなあとか、パフォーマンスしないと会議がぐずぐずになりそうだなあ、とかがすごいストレスなんですよね。だからそれって、たぶんすごい、ええ格好しいのところが自分にあるんだな、ってそういうときに思うんですよ。

僕の場合は、そこで失敗したくないとかいうことを、すごくストレスに感じていて。みんながこう、「青木さん、ここでひと言、何かいいこと言ってくださいよ」みたいな。「あるんでしょ?」みたいなときに、「え、ないんだけど」っていうのが(笑)、すごくつらい、みたいな。

たぶんそういうのがあるから、さっきの管理を手放すっていう話もあったけど、僕は、本当にもっと、自分を手放せたらいいな、ってすごく思いますね。まだまだ、それがぜんぜんできてなくて。そしたらもうちょっと、気楽にいけるのになあ、と思うんですけどね。

小野:どうですかね.......。

質問者1:はい。体を温めようって。

小野:はは(笑)。そっこうだ。

青木:でも、お風呂の話ははじめて知った。

小野:はい。体を温めるのは本当に大事ですよ。これは今、男子に言ってますけど、今ここにいる女性の方で、ちょっと血圧が低そうな人が何人かいますけど。体を温めると、すごい働き方が変わりますよ。

小野:免疫力弱い系男子のルーチンはあるんですか? 毎日の……(免疫力を)高める。

小倉:とにかくね、つらいことをやらないのと、お風呂っていうのがあるんです。やっぱりなんか、心の持ち方みたいなのはすごい大事で。

小野:なるほどね。

小倉:いろいろと黒い気持ちが出てきたときに、ぜったい人のせいにしない。人のせいにすると、自分のなかですごいダメージをくらうんですよね。自分がディスった相手もダメージをくらうんだけど、誰々のせいで自分は今こうだっていう思考回路になると、一瞬だけ自分が解放された気持ちになるんだけど、そのあと倍返しみたいな感じで自分にダメージくらうので。

誰のせいにもしなくて、自分がつらい状態は誰のせいでもなく。とにかくこう、今日は風が強い、みたいな。今日はなんか波が凪いでいる、みたいな感じだと思って捉えるっていうのがすごい大事で。

小野:人間関係は自然状態であると。

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