2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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矢澤麻里子氏(以下、矢澤):みなさん、こんにちは。サムライインキュベートの矢澤です。今日、どんな方がこちらに集まるのかなと思っています。女性起業家を通して起業家の視線を見たいという方なのかなと考えているんですが。
今回、山田メユミさん、奥田浩美さん、角田千佳さんをお呼びして女性起業家、そして女性に限らず男性も楽しんでいただけるようなセッションにしたいなと思い、開催させていただきます。
改めまして私、矢澤麻里子の自己紹介から入らせていただきます。私はサムライインキュベートでインキュベーターを担当させていただいておりまして、もともと私自身エンジニアでデータベースやったりとかビジネスインテリジェンスとかERPとかそういった経営フォームシステムを作ったり、コンサルタントをしておりました。
ただ私自身、自分で起業してサービスを作ったり、そうした経験からベンチャーキャピタルが一番向いてるんじゃないかということで、今こういったベンチャーキャピタルに転職いたしまして、サムライインキュベートでだいたい30社から35社くらいの企業を担当させていただいております。
同時にもちろん女性起業家というわけではないんですけど、なかなか起業しづらい状況がきっとあると思いますので、そこはもっと女性起業家だったりとか女性実業家だったりとか、そういった女性が社会で活躍するところをもっと盛り上げていきたいなと思っています。みなさま今日はどうぞよろしくお願いします。
(会場拍手)
それでは、アイスタイルの山田メユミさん。自己紹介をお願いします。
山田メユミ氏(以下、山田):山田と申します。よろしくお願いいたします。今、43歳になりまして、アイスタイルを立ち上げたのは26歳のときですので、会社を興して17年になりました。18期目に入る会社です。
男性の方もいらっしゃいますが、@cosmeをご存知ないかもしれないので、ちょっとだけ会社の事業説明をシートにしました。
アイスタイルは1999年に生活者の声を市場に届けようという思いをもって立ち上げた会社でございます。@cosmeという美容・コスメの総合サイトを運営しておりまして、だいたい月に1,400万人くらいの方に利用いただいています。ユーザーはほぼほぼ女性なので、20代30代の女性の2人とか3人が毎月なにかしらのかたちで使ってくれているサービスです。
これは日本女性の美容感度の表れかなと思ってまして、こういう方たちとともにビジネスを行っている会社です。
@cosmeというのは、クチコミを中心としたコスメの情報をランキング形式にし、消費者の方がみんなのためにコスメガイドをみんなで作るみたいなことを、コンセプトにスタートしました。
それを中心に@cosmeで人気の商品が買えるECサイトですとか、最近ですと美容業界で働きたい人と企業と人をつなぐような求人サイトもやってまして、美容に特化してさまざまなメディアを運営してます。
現在13店舗ありますが、全国に@cosmeの世界感を伝えるような@cosme store というコスメのセレクトショップもやっております。なので、ネット企業かというと、そればかりでもなく、いろんな人種がいるなというところです。
社内はだいたい6割が女性です。最近、海外事業にも力を入れてまして、日本の@cosmeを4ヶ国語に翻訳して展開したり、中国で越境ECなどの流通事業もやっております。
おかげさまで、17年間増収で来れましたが、もっともっとがんばらなければいけないというプレッシャーのなかで日々やっている次第です。後ほど、またお話させていただければと思いますので、よろしくお願いします。
(会場拍手)
矢澤:続きまして、奥田浩美さん。お願いします。
奥田浩美氏(以下、奥田):はい、奥田です。よろしくお願いします。スライド右側見ていただくと、「なんだこりゃ?」というくらい「サイコー!」と叫んでいるところなんですけども。たぶん左側はサムライにいた起業家の男の子だと思います。
この写真が意味するのは、これから今の小学生が大人になるころには半分くらいの仕事がなくなるという時代に、私はこの時代が最高だと思っているということです。
つまり、次から次に新しい仕事が生まれてきて、今ない仕事が生まれるということは起業家にとっては、何回でも何回でも起業できる最高の時代がやってくるということを示しています。
私は今、起業をしまして26年。現在3回目の起業をしておりまして、株式会社ウィズグループという会社と株式会社たからのやまという2つの会社を経営しております。
ウィズグループはもう20数年前から海外からどんどんやってくるイベント、例えばMacworldとかWindows World、とか、あとはInterop、JavaOneというような世界初の技術を次々に日本に広めるようなイベントの運営・コーディネートの会社です。
日本に学会のようなものしかなかった時代に、そういうトレードショーとかコンファレンスとかエキシビジョンといったものをどんどん日本に広める、おそらく日本で唯一の会社として立ち上げた事業の発展形がウィズグループです。
たからのやまは、新しい技術が日本や世界に広まってくるときに、果たして高齢者とか子供とかあるいはITの製品が作られる中心部にいない人たちに、どう意味があるんだろうかということを探るために作った会社で、現在本社を鹿児島県の限界集落にあるような地域においていて鹿児島でロボットの共同開発などをやっています。
共にロボットを作ろうとか、あるいは今は神戸でスタートアップ支援とか、そういう地域でコミュニティ等をつくるような仕事をしています。
(スライドの)左側に現在私がやっている役割、役職のおそらく4分の1くらいを書かせてもらいましたけども、今、30くらいの役目、役割、仕事をしています。
それはなぜかというと、そもそも人間というのは3分の1くらいはお金になることをし、3分の1くらいは、今はお金にならなくても後々なにか人の役に立つようなこと。後にお金になることをする、あと3分の1は、まったく誰がやってもお金にならないけれども人間誰かが担わなきゃいけないことをやるということを重視しているからです。
これを3等分ずつやって、十数年生きてきましたら、今は7割お金にならないことをやっていても事業がどんどん伸びていくような状況になっています(笑)。それはおそらく女性に限らず新しい働き方が生まれてきたんだなということで、そのあたりは後でお話させてもらいたいと思います。
矢澤:ありがとうございます。
(会場拍手)
エニタイムズ角田さん、自己紹介をお願いします。
角田千佳氏(以下、角田):みなさん、こんにちは。株式会社エニタイムズの角田と申します。私は大学卒業後に証券会社に勤めまして、その後IT企業に転職をしまして、2013年の5月に起業しました。なので今ちょうど4期目に入った会社になります。
現在なにをやっているかと言うと、いわゆる昔あったような地域の互助会のシステムを今の時代に合ったかたちでインターネット上でマッチングする事業をやっています。
具体的には、例えば日常のちょっとした用事で家事だったりとか、家具の組み立てとかペットの世話とかちょっとした相談だったりとか、そういったものを依頼したい人とあとは空き時間で仕事をしたい人をマッチングします。
登録すればどちらにもなれるので、自分がなにか困ったことがあるなというときは依頼者になったりとか、逆に空き時間で仕事をしたいなとか誰かの役に立ちたいなと思ったときは仕事をする側としても利用できる。そういった仕組みになっています。
私自身も、よくユーザーとして使っているんですども。今日もこの後英会話のレッスンを依頼していて、シンガポール人の方と英語のレッスンをするような予定があったりしています。
また、例えば先週は私が人生相談を受けていたりしています。今、こういった助け合いのプラットフォームを広げていこうとしています。
今日は大先輩のお二人のなかで本当に恐縮なんですけれども、勉強させていただけたらと思います。よろしくお願いします。
(会場拍手)
矢澤:ありがとうございます。それでは、すごいお三方をお呼びして本題に入りたいと思います。
最初の質問としてこちらが用意しているのが、起業した理由とその背景について。いろんな選択があるなかでなにを思って起業をしたのか。そして、その背景はなんだったのかというところをおうかがいしたいと思っています。では、山田さんからお願いできますか?
山田:1999年なのでけっこう昔のことになっちゃうんですけども、当時私は化粧品メーカーで仕事をしてまして、企画担当として商品に携わっていました。
そういったなかで、消費者のリアルな声を聞ける場はそうないなとジレンマを感じていて。ちょうど1999年はインターネットをふつうの女性たちが使い始めた時代で、パソコンを買ってメアドを取って、みたいな時代だったと思うんで、インターネットによって情報の流れが変わっていくみたいに感じていて。
趣味で始めたメールマガジンで、コスメに関するクチコミを自分で発信し始めて、どんどん読者の方からレスポンスをいただくようになりました。
今の@cosmeの利用者の声をメールでいただくようになったんですね。それを自分の手元に留めておくのがすごいもったいない。「世の中に広めたらみんなで作る、みんなのコスメガイドができるんじゃないか? それが化粧品業界を変えるんじゃないか?」ぐらいのすごく熱い思いを持つようになって、仲間たちと創業を考えたというところです。
なので、正直自分が経営者になりたいとか当時はまったく思ってなくて、こういったことを実現したいという思いだけで、仲間たちとスタートしたという感覚でした。
矢澤:じゃあ、ユーザーの気持ちに応えたいところが動機になったんですね?
山田:ユーザーの気持ちというか「消費者のみなさんの声の威力ってすごい!」みたいな驚きと、「それをなにか形にしなきゃ!」という勝手ながらの使命感という感じでした。
矢澤:逆にそういったものがなければ、起業は考えていなかった?
山田:まったく考えてないですし、今もサラリーマンしてたと思います。
矢澤:当時、そういったサービスはなかったんですね?
山田:1999年当時を振り返ると、データベース型のサイトもそもそもなかったですし。なのでサイトが重いとかアクセスが遅いとかというクレームの嵐だったんですけど、消費者の情報発信はこの10何年ですごく大きく変わったじゃないですか? 1999年当時はまだまだだったと思いますね
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