カドカワが手がけるN高等学校

野口かおり氏(以下、野口):本日は、2016年4月開講予定、学校法人カドカワドワンゴ学園、N高等学校の発表会にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

まずは本日の登壇者をご紹介いたします。みなさまから向かって左側、カドカワ株式会社・佐藤辰男代表取締役会長です。そして向かって右側、カドカワ株式会社・川上量生代表取締役社長です。

そして本日進行を務めさせていただきます、野口かおりです。よろしくお願いいたします。ではお二方、ご着席ください。

さて、先ほどお届けした映像の中で、カドカワが手がける学校の名前がN高等学校だということが初めて発表になりました。

では、新たに発表された内容についてお話する前に、前回7月の発表会の内容を改めてご説明いたします。

N高等学校とは今の中学生、高校生といったデジタルネイティブ世代が夢見るネットの新しい学校です。N高等学校ではネットを通じて学業はもちろん、各業界のプロによるキャリア教育を受けることが可能です。

また、職業体験や学校イベントなど、リアルな体験も充実しています。現在のインターネット社会に対応したITを活用した教育とは、ネットで豪華な講師陣の授業に、誰でも、いつでも、どこでも参加できます。

ネットで社会と学生とが早期に関係を築ける就業体験のマッチングを実施いたします。ネットで先生、同級生とつながりながら学べる学習の双方向性サービスを構築いたします。では佐藤さん、どんな思いでこの学校を設立されるのか。改めてお聞かせください。

デジタルネイティブ世代の理想の学校

佐藤辰男氏(以下、佐藤):佐藤です。よろしくお願いします。ネットの時代、それからデジタルネイティブの時代と。この時代の理想の高校をつくろうという事業がいよいよスタートするということで、私は大変興奮しております。

カドカワのコンテンツの力、それからドワンゴのIT技術、それからニコニコの双方向コミュニケーション、コミュニティーづくりのノウハウといったものを結集して、この理想の高校をぜひ実現したいというふうに思っておりまして……。すいません。ちょっと緊張しております(笑)。

引きこもりとか、不登校だとかと言われてる時代。これが一向に解決しないわけですけれども、そういった子供たちがニコニコ動画のファンであったり、あるいはカドカワのコンテンツ、ライトノベルやコミックといったもののファンであったり。

ということを考えると、こういった現場からこの高校をつくって、そこに集まった生徒さんたちが社会との接点を見つけて職業の教育を受ける、あるいは大学受験にチャレンジをするということで、社会に出ていくという場がつくれたら、これは理想であると思います。

私も微力ながらこの事業にまい進していきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

引きこもりや不登校の潜在的な可能性

野口:本当に新しい一歩になるかもしれませんけれども。では、川上さんにもお聞きしたいと思います。N高等学校設立への思いをお聞かせください。

川上量生氏(以下、川上):そうですね、今佐藤のほうからも話しましたが、1つは今引きこもり、不登校の問題というのが大きな社会問題になっているわけです。

そういう子たちがどこに逃げ込んでいるのかというと、実はネットに毎日アクセスしている人というのも非常に多くて、そういう形で引きこもってる人は、まず100パーセントニコ動のユーザーだと思うんですけども、同様にカドカワのコンテンツによって精神的に救われている方もたくさんいらっしゃると思うんですよね。

彼らが今社会的には行き場を失っている状態で取り残されているという状態なんですけれども、実はドワンゴっていう会社もそういう人たちが集まってつくった会社です。

彼らは本当に社会からの落ちこぼれなのかってことですよね。落ちこぼれに見えるかもしれないんだけれども、むしろネットの時代に優れた能力を持ってる人たちもその中にはたくさんいるでしょうし、そういう潜在的な可能性っていうのが、今全く社会的には活用されていないで存在している。

そういう人たちは今社会から取り残されているように見えるかもしれませんけども、将来的にはこれからネットの時代になるわけですから、むしろ彼らのほうが主役になる時代っていうのが、今後くる可能性があると思うんですよね。

そういった時代に対応できるような高校。「これは僕らがやらないと当分誰もつくらないだろうな」そういう思いで僕らはつくろうと決心した次第です。

N高等学校の初代校長・奥平氏による概要説明

野口:本当に楽しみなんですが、ここからはN高等学校の概要についてお話をさせていただきます。

では30年以上教育関連事業に携わり、このたびN高等学校の初代校長に就任することとなった奥平博一さんにもご登壇いただきましょう。

奥平博一氏(以下、奥平):どうも皆様、こんにちは。N高等学校の奥平博一でございます。

本当に長年教育に携わってまいりましたが、もう一度改めて「生徒たちにとって本当にあったらいいな」と思える学校。そして我々にとっても「こんな学校をつくりたかった」というものを、ぜひネットの高校、N高等学校で実現をしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

野口:はい、よろしくお願いいたします。では、奥平校長。N高等学校の概要をご説明いただけますか。

奥平:N高等学校は、いわゆるネットを使って通信制で学んで高等学校の卒業資格を取っていくわけですけれども、N高等学校の本校は沖縄県うるま市与那城伊計にございます。ご覧のように、本当に青い海に囲まれた小さな南の島でございます。

那覇から約50キロくらい離れてますかね。ただ本島とは、海中道路などを使って陸続きになっている所でございます。

N高等学校は、元は伊計小中学校という公立の小中学校の廃校を利用させていただいております。現在、来年度2016年4月開校をめざして、改修工事に取り掛かっている最中でございます。

沖縄県うるま市長からのメッセージ

野口:ではここで、うるま市長から届いたメッセージをお届けいたします。

島袋俊夫氏(以下、島袋):全国のみなさま、こんにちは。私は沖縄県うるま市長の島袋俊夫と申します。

伊計島は周りをきれいな海に囲まれた風光明媚な土地柄で、農業や漁業が盛んな地域でもあり、海洋体験やさまざまな自然体験学習などが楽しく学べるところだと、自信を持ってお勧めできます。

生徒のみなさんとの交流が、地域の活性化につながるものと大変期待をしているところであり、うるま市、ならびに伊計島を訪れる際には、心より歓迎を申し上げたいと思います。

野口:沖縄県うるま市の島袋俊夫市長からのメッセージでした。では奥平校長、引き続き説明をお願いいたします。