プログラミングがゼロから学べる課外授業

野口かおり氏(以下、野口):大きな目標が出ました。ありがとうございます。では、続いてご紹介する課外授業はこちらです。

ニコニコ動画を生み出し、常にIT業界をリードするドワンゴの現役エンジニアが教えるプログラミング授業。特別講師としてプログラミング言語Rubyの生みの親、まつもとゆきひろさんをお迎えいたします。これらの授業を受ければ初心者でもニコニコ動画のシステムを、1人で大体つくれるようになります。

充実したプログラミングの授業はJavaScriptやHTMLを使ったプログラミングの基礎から、Webアプリの開発、スマートフォンアプリの開発、そのほか応用として大学で学ぶコンピュータサイエンスの授業、トップエンジニアによる特別講義、人工知能にまつわる授業などを展開予定です。

川上さん、このプログラミングの課外授業といいますのは、どういった意図で考えられたんでしょうか。

川上量生氏(以下、川上):プログラミングをこれからの初動教育に必須な教養として取り入れるべきだみたいな議論は、世界的にされているんです。

まずプログラミングっていうのは、非常に重要な時期であるっていうことと、現代の日本でプログラミングができれば、多分食っていけるんですよね。多分というよりは、100パーセント食っていけます。

ですので、これは単位がもらえるような授業ではありませんけれども、ちゃんとウチの高校を出てプログラミングを習得すれば、社会では必ず職があると。そういった状態にできたらなと思っています。

実際このプログラミングの講義の内容は、ドワンゴの社内で使われている講義の内容をそのまま使っておりまして、そちらのほうでは現役のエンジニアが受けるコースっていうのが元にはなってるんですけれども。

普通の企画者ですとか、そういうエンジニアじゃない人でも何ヵ月間か特訓をすれば、例えば初期のニコ動と同じようなものがつくれるようになるっていう、そういう講義等、今、実際にこれ行ってるんですけれども、それと同等のものを生徒の方にも提供していきたいと思っています。

野口:今のところ知識がなくて不安だという方も、ゼロから学んでいけるということなんですね。

川上:はい、そうですね。

人気作家・クリエイターによる創作授業

野口:そしてカドカワの強みを生かした課外授業も行います。

未来のヒットメーカーを目指せる文芸小説創作授業、こちらでは現役で活躍する一流作家や編集者が具体的な技術を伝授。作家の森村誠一さんが特別講師を務めることも決定しており、最新のノウハウ、小説創作の今に触れることができます。

さらに小説、コミック、ゲーム、アニメなど人気コンテンツを多数生み出している電撃レーベル、電撃クリエーターによるエンターテイメント創作授業。ライトノベル作家を目指す生徒へ向けて『ソードアート・オンライン』の川原礫さん、『キノの旅』の時雨沢恵一さん他、電撃文庫などの人気作家陣がライトノベル執筆のノウハウの講義をします。

またイラストレーターを目指す生徒にはいとうのいぢさん、黒星紅白さんの他、現役イラストレーターによるイラストの講義が。

その他、コミック作家を目指す人。ゲームクリエイター、アニメクリエイターを目指す人へ向けての授業も展開します。佐藤さんとても充実した課外授業ですよね。

佐藤辰男氏(以下、佐藤):そうですね。大変豪華な講師陣にご協力いただけたと思います。

野口:こういった作家の方や、クリエーターの方が授業をするというのは非常に貴重な機会だと思いますが、いかがですか?

佐藤:そうですね。例えば、森村先生、川原さん、それから時雨沢さんですね。私、何度もお話する機会はありましたけども、先生方の創作の秘密に迫るようなお話を伺ったことがないので、私自身がこの授業を受けたいと思うほどですね。

野口:そうですか(笑)。

佐藤:電撃小説賞の新人賞の審査員をやっておりますけれども、やっぱりクリエイティブにはノウハウがあるし、ハウツーもあるし、それから何よりも心って言いますかね……立ち向かう心というのを、こういう講師陣から学ぶというのは生徒さんにとっては大変貴重な経験になると思います。

野口:そうですね。技術だけではなく、その心構えも知ることができるというのは大きな経験になるでしょうね。

佐藤:はい、そう思います。

バンタングループと提携した通学コース

野口:そして昨年ドワンゴのグループ会社に加わり、さまざまなスクール運営事業を行っているバンタンは、現役プロ講師によるクリエイティブな授業を行います。

現役デザイナーやスタイリストがファッションの授業を。パティシエ、シェフによる授業や、ヘアメイク、ネイリストなどによるトータルビューティの授業も展開します。

その他、ゲームプログラマーやアニメ声優など、一線で活躍する講師によるリアルな授業を受けることができます。

また、実際に通学したい人へ向けて、N高等学校とバンタンとの提携通学コ―ス「マイセレクトコース」も開始いたします。学ぶ分野も通学する日数も自分で選べるバンタン「通学コース」と連携。東京、大阪のバンタン校舎に通学して学ぶことができます。

33分野のクリエイティブ授業の中から、学ぶ分野も通学する日数も自由に選択することが可能です。また、自宅で予習し、実際の授業ではほとんど講義を行わず、実習の時間を増やすことで学習の効果を高める反転教育も導入。今後は、バンタンの通常授業も反転授業となります。

生徒にSlack、GitHubのアカウントを発行

そして、N高等学校はネットなのに熱い。ネットの高校ですがネットだけに留まらず、リアルの行事も充実しています。ネットで同級生と楽しい学園生活を送るために、生徒全員にメールアドレスとチャットなどができる北米発のチームコミュニケーションツール、Slackのアカウントを発行予定。

さらに創作物やレポートを共有することができる、GitHubのアカウントも発行予定です。 生徒同士がネットを通じてコミュニケーションを取ることができます。

川上さん、このSlack、GitHubというのが出てきましたけれども、これは簡単に教えていただくとどういうものなんでしょうか?

川上:Slackというのは簡単にいうと、今一番機能が優れているっていう人気のチャットツールですね。GitHubというのは開発者とかが実際に使っている、自分がつくったソース・コードやドキュメント、いろんな資料を管理するツールですね。そういうものを高校生の時から実際に使っていただこうという。そういう趣旨です。

ニコニコ超会議で行われる文化祭

野口:本当に生徒同士のコミュニケーションがかなり楽になりそうですね。ありがとうございます。そして、N高等学校ならではのリアルな行事とは。

まずN校生の文化祭は、毎年行われているニコニコ超会議で。ニコニコ超会議とは、ニコニコ動画の世界を全て再現したリアルなイベントで、ネットでコミュニケーションをとっていた仲間、同級生とリアルに触れ合うことができます。

その他ゲームのイベント、闘会議での課外活動、全国各地の夏祭りを盛り上げるイベント、ニコニコ超会議では地元の友だちと触れ合うことが。

池袋にありますニコニコ本社は自習室のような存在に。ネットの学校でありながら、リアルに触れ合える機会も多く提供していきます。

川上さん、このニコニコ超会議のようなリアルな行事も充実させていますけれども、こちらにはどんなこだわりがあるんでしょうか?

川上:そうですね、通信制高校に通ってる生徒さんの話をいろいろ聞くと、1つは勉強の悩み以上に「友達ができない」っていう悩みなんですね。やっぱり高校生っていうのは勉強も大事なんですけども、それ以上に友達をつくりたいっていう欲求がすごくおっきいわけです。

で、そういうことで友達をつくって、一緒に友達と学校生活を送ることで社会性を学んでいく。そういう機会が「ネットの高校で、だったらネットでつくればいいじゃないか」っていうのが1つ。

そしてネットだけでなく、それをリアルでも繋がることでそれがどんどん広がっていくような、そういった仕組みができればいいなと思っています。