成功の方程式なんてない、世界は常に変化している

三木谷浩史氏(以下、三木谷):私のほうから一方的に質問するというよりは、できるだけ対話的に進めていきたいと思います。まず、メディアの変化についてお聞きしたいんですけど。

ミシェルさんは760万人のファン、フォロワーがYouTubeでいるということで、10億回視聴されているという話でしたね、YouTubeでは。レディー・ガガがライバルというふうに考えていいですか?

ミシェル・ファン氏(以下、ミシェル):いや、違います。バービー人形です。バービーが、今のところ私のチャンネルでは1番よく視聴されているプログラムです。

三木谷:成功の秘訣は何でしょうか? 女の子はみんなミシェルさんになりたいと思ってると思うんですけれども、秘密は何でしょうか?

ミシェル:秘密などはありません。よく聞かれるんですよね、どうやったらこれを始められるんですか? 秘訣は何ですかというようによく聞かれるんですけれども、私が言うのは秘密や秘訣はありませんということです。

というのは、メディアというのは常に変わり続けているからです。方程式、例えばオンラインの事業に関して方程式を作っても、6カ月で陳腐化してしまいます。見ている人も変わる、新しいプラットホームも出てくるということで、すぐに方向転換をしなければいけないんです。

本当に好きなことでなければ、すぐに燃え尽きてしまう

ミシェル:なので私が言うのは、そんな秘密の方程式とかを探すんではなくて、自分が本当に好きなものが何かを考えてほしい。自分が本当に何かをやりたいかを考えて、それを追求すれば、仕事をやってるような気がしないと思う。

起業家としてはですね、いろんな仕事を気にしないといけません。PRもやらなければいけないし、CEOの役割、パブリッシュの役割、全部やらなくてはいけません。だから、本当に好きなことでなければ、これだけたくさんの仕事をやろうとすると、すぐに燃え尽きてしまうんです。

もし秘訣があるとするならば、それだけだと思います。ちょっとくさい話かもしれないけども、それが真実です。

それからふたつ目ですが、ストーリーテラーとしての能力が必要です。やはり物語があってこそいろんな人が繋がるわけで、物語性があって初めてブランドが生きてくるわけです。

ブランドがあるのであれば、物を売ろうとするんではなくて、ストーリーを売るようにすれば、人と繋がることができる、関係性が増えていきます。人間関係が増えていくということが、つまり秘訣だと思います。フォロワーやお客様との関係性を構築するということです。

他サイトとの違いはリアルクローズにフォーカスしたこと

三木谷:ジェスさんはスタイリストのプロモーションとかもされているわけで、1カ月あたり2000万ユニークビジターという数字が先程ありましたけども、Pinterestよりも影響が強いわけなんですよね? それは一体どうやって達成できたんですか? Polyvoreは他と何が違うんでしょうか?

他にもたくさんのソーシャルコマース、あるいはソーシャルメディアのサイトというのはあると思いますし、ファッションをテーマにしたものも多いと思うんですけれども、Polyvoreは何が違うんでしょう?

ジェス・リー氏(以下、ジェス):ひとつの理由は、コミュニティにフォーカスをしてるからだと思います。ミシェルさんが成功したのは、本物だからだと思うんですね。

コミュニティとしては、例えばニューヨークの編集長がパリ、ミラノでファッションショーに行って、これがいいと思ったからこれを着なさいと。そういうことでなくて、現実の実際の普通の人たちが、女性が何をいいと思っているかを知りたいわけです。

ということで、Polyvoreというのは真っ白なキャンバスです。ファッションで何がホットかということが大事なんではなくて、人々に発言をする機会を与えるということが重要なんです。

一人ひとりが、何がトレンディーかということを発言して、コミュニティとして決めていくことができる、やはりコミュニティを重視というのが成功の秘訣だと思います。

情報発信の速度が上がり、普通の人がコンテンツを発信するようになる

三木谷:これから10年先を考えると、どんなメディアになってると思いますか? メディアの形は。ファッション雑誌はどうなってるんでしょうか? あるいはファッション業界、テレビプログラムなどはどうなってるんでしょうか? 何かご見解がありますか?

ミシェル:もう今すでに物事が変わってきていると思います。ニューヨークの雑誌が、例えば統合されたり、あるいは廃刊されたりしている。インターネットについていけないからです。

例えばトレンドが出てきたとしても、雑誌としては6カ月後の記事を書いてるわけですから、1番新しいものは取り込めないわけです。ということで、おそらくメディアの世界はこれから進化、変化していくと思います。

それから、ユーザー・ジェネレート・コンテンツがこれから増えていくと思いますし、私たちのような普通の人間がコンテンツを出す、より現実的な形で、またアプローチが簡単な形で出してことが増えると思います。

つまり、権威のある人が情報を出すんではなくて、普通の人が情報を共有するということでユーザーが作成するコンテンツの量が世界中で増えていくと思います。

またストリートスタイル、例えば日本のストリートスタイルをクリックひとつで見ることができるとか、あるいは南アメリカのストレートスタイルをクリックひとつで見ることができるということで、そういった変化はすでに起きていると私は思っています。

三木谷:ジェスさん。

ジェス:私も全く同様です。twitterというのはまさにメディアの進化の典型だと思います。大手のメディア企業はみんなtwitterを通してオーディエンスにリーチしようとしている。

でも、やはりニュースを作っている人というのは、街に出た、街中でカメラを持った人たちですね。誰でも、例えばスマホで、例えばアラブの春のように写真を送ることができる。それがニュースとなるわけで、そういうのがどんどん膨らんでいく。

ですから、メディアというのは両極端になるでしょう。例えば、記者がハードコアの調査的なジャーナリズムをする一方で、街中で1人で、例えばカメラで写真を撮ってる人たちがストリートジャーナリストとして活躍する。両極端になると思います。

男性のソーシャルメディア適応力が低いのは、インフルエンサーがいないから

三木谷:私ども、Pinterestには早期の頃にかなり投資をしたんですけれども、どうやら男性よりも女性のほうがよりそのようなソーシャルメディアと言いますか、そういったものを受け入れやすいように思うんですが、そういった意味で男女の違いっていうのはあるんでしょうか? 

例えば、男性でミシェルさんのファンはいないですね。私はそういった人を見つけたいと思ってるんですけども(笑)。

ミシェル:先程も言いましたけれども、やはり最終的にはその正しいインフルエンサーを見つける、つまりリアルな声を持っていて、コンテンツを作れて、いいストーリーを持っている人を見つけることだと思います。

でも、すべては今から始まると思います。多分ミシェルファンの男性バージョンというのが、近い将来世界中どこでも出てくると思いますし、誰でもそれになりうると私思っています。また男性もやはりこういった意味では、例えば受け入れる要素があると思います。

例えば、ファッションにインスピレーションを受けたいという場合には、Instagramでハッシュタグ、#menfashionと入れると、いろんなインスピレーションを受けることができるようです。ですから、そこもやはり進化が今訪れようとしているんではないでしょうか? 

ジェス:今起こっていることというのは女性が顧客、もちろん人口の50パーセントで、そしてその世帯の購買力の80パーセントを握っているのは女性です。ですから例えば、そういったカテゴリーをねらってる人たちは、女性はユーザーですから、どういった製品がいいのかもアドバイスも受けることができる。

女性が例えば、自分用の商品を作り始めて、それが大きなビジネスチャンス、企業にとってのビジネスチャンスになってるわけです。やっと投資業界もそれに乗っかりつつあるんではないでしょうか? 

三木谷:私はこの業界ではベテランと言えます。1990年代、多くの女性のWebサイトというのが立ち上がりました。そして多くのベンチャーキャピタリストが、こういった女性のサイトに投資しました。

その時の理論というのは、女性は常に男性よりも将来のトレンドが見えてる、先が見えると。それから影響力も高いと、支出の意味でですね。そして女性が財布のひもを握っているという理論があったわけです。

でも、なかなかそのトレンドに乗ることができなかった。そのトレンドはどこかに消えてしまった。ところが、今そのトレンドがやっと戻ってきたように思います。ですから、とてもおもしろいなと思って拝聴いたしました。

女性の起業家がニッチな市場を埋めていく

三木谷:今後、どんどんシリコンバレーの起業家というのは増えてくるんでしょうか? 

ミシェル:今、大きな論争があって、どうやらそのバレーで女性の代表者が足りないと、少なすぎるということが言われますけども、実は数週間前、私どもはパネルで発表していまして、それが終わると50人ぐらいの女性が、自分が今開発しているそのアプリケーションを私に見せていました。

コーディングをしている人たちで、例えば家を売ってガレージで、車庫で暮らしていて、次のアプリケーションを開発してると。ブラジャーを測定するアプリケーションとか。私、これがほしかったなと考えました。

女性がエンパワーメントされて、そして今後ニッチの隙間市場をどんどん見つけていって、テクノロジーそして新しいブランドなどをどんどん作って、その隙間市場を埋めていくと思います。ですから、今後多くの女性の起業家というのがシリコンバレーでどんどん生まれてくると思います。

女性のロールモデルがもっと必要である

ジェス:私もその通りだと思います。ひとつ変えなければいけないのがロールモデルの欠落です。特に若い女性は、かなり早い段階で女性が何をすべきか、すべきでないかということをどうもすり込まれる。

例えば、女性のリーダーはなかなかいないから、もしかしたらリーダーにはならないほうがいいかもしれない。これは例えば、小学校、中学校、高校とどんどんと続いていきますので、ですから若い女性に対していろいろな仕事があって、男性だけではない女性だけの仕事でもない、あなたでも作れる仕事がたくさんあると。

例えば私の母は起業家でした。ですから彼女、今皆さんが耳で聞いているものは同時通訳なんですけれども、アパートで経営していました。彼女を見てても、やはり自分の会社の王様になれるということはすばらしいと思いました。

ですから女性がCEOとか、あるいは起業家であることは決して私にとっては稀なことではなかった。

衝撃を受けました。Googleに入った時、私の手がけた最初の上司がマリッサ・メイヤーという人で、彼女はYahoo!の今のCEOですけれども、彼女が言ったのは「常に厳しい道を選べ、自分をプッシュしろ」と。

そして「自分を居心地の悪い環境におけ」とか、「何かどうしたらいいかわからないような、そういう厳しい環境、くらっと頭がくらくらするような環境に身を置け」と。「そうしていることで成長するんだ」と彼女は言い続けました。「失敗したとしても、少なくとも何か学ぶはずだ」と。

ですから、常に学習するためのOptimization、最適化をする。常に自分をプッシュするというようなことを、私は若い頃からどんどん教えられていたので、私のキャリアの重要な意思決定ポイントでも常にそれを考えた。

マリッサ・メイヤーがYahoo!を運営している。それからFacebookのシェリル・サンドバーグがいる。そういったロールモデルを見て、私もできるかなと思うわけです。例えば、South by Southwest、Women's Startup Labとか、South by Southwestで女性もいっぱいしゃべってますし。

失敗は自分を正しい方向に導いてくれるコンパス

ミシェル:今、ジェスさんがおっしゃったこと、私も非常に共鳴する部分があります。皆様もそうだと思うんですが、それは失敗という言葉です。失敗は成功のもとと言いますが、成功の一部です。

我々、失敗を恐れるのは悪いことだと思うからなんですが、私は失敗というのはツール、コンパスだと思います。自分を正しい方向に戻してくれるひとつのことで、失敗しても、そうしたら別の方向に切り替えなければいけないことがわかったわけですから。

ですから失敗を恐れてはいけない。失敗というのは自分が謙虚になるし、また自分が進むべき道をより明確に教えてくれるからです。

オフィスのインテリアも会社を印象付ける要素のひとつ

三木谷:ちょっと質問をお受けしたほうがいいでしょうか? よろしければ質問をお受けしたいと思います。では誰か、手を挙げてください、質問がある方。どうぞ。あちらにいらっしゃる男性。マイクをお願いします。

質問者:すばらしいディスカッションありがとうございました。今バンコクで2カ月程働いていますが、日本の文化、女性の雇用の文化というのは非常に難しいもので、私実は10人のエンジニアとオフィスを組んでるんですけれども、全員男性で、そして本当に男性っぽいとても暗い、そういう環境です。

ということで、どうやって魅力ある会社、女性も入りたいと思うような魅力ある会社を作ることができるんでしょうか? 私も男性同士ではこれをやろう、あれをやろうとかいろいろと協議はしてるんですけれども、どうしても女性を雇用することができない。何かアドバイスください。

ミシェル:アドバイス、やはりデコレーションです。どんなオフィスでもきちんとインテリアが女性男性両方に受けるようなインテリアにすることです。ですから、女性にもインテリアを決めてもらって、例えばソファーを選んでもらうとか、あるいはアートワーク、絵を壁に飾るとか。

自分が安心できる、それからインスピレーションを得られるようなオフィスのインテリアにするということです。

どんな人物でもフェアにアイディアが出せる環境を目指す

ジェス:もうひとつ考えてほしいのは、やはり能力第一主義のオフィスにするということは、つまりベストなアイデアが必ず採用されるとこと担保することです。一緒に例えば、常にスコッチを飲んでいる。

飲みニケーションだけをやってる人たちのアイデアしか採用しないということではなくて、やはり男女ともに1番いい仕事をした人が見返りを受ける、つまりベストなアイデアを出した人が報酬を受けるということをきちんと示すことが重要だと思います。

女性はソーシャルなイベントには、なかなか招待されないかもしれない。会社というのはソーシャルな組織です。でも、重要な仕事についての意思決定っていうのは全員がいる時に決めるということが重要です。

それから内向きな人、ちょっとしたアイデアをあまり発言できない、あるいは手を挙げられないような人に対しても、やはりフェアであるということ、これはとても重要だと思います。

三木谷:ありがとうございます。あといくつか質問を受けましょう。あちらに手が挙がったようですが。

無意識なバイアスを探し、メンタリングを実施すること

質問者:すいません、日本語で失礼します。貴重なご機会ありがとうございます。僕は小さい頃から女性がとても強い高知県といったところで育ってきて(笑)。もう小さい頃から女の人に泣かされて育ってきたんですけども。

どうしてもこうやって小学校、中学校、高校、大学と社会に近づいてくるにつれて、やっぱり力強い女性といったものが、あまり自分の力を発揮しきれなくなってきているのかなと感じます。

それはやっぱりジェスさんがおっしゃったように、社会の中に活躍している女性のロールモデルが少ないといったところがあると思います。でもこうして僕たちは今日、こういった社会で活躍している女性といったロールモデルを知ることができました。

大切なことは、やっぱり僕たちがこの中で別の人に、今日この会場に来ていない人に伝えていくなどといった、ひとつひとつのことがあるのかな、とは思っているんですけれども。

そういった僕たちが民間レベルで、女性の活躍といったムーブメントを一過性のものに終わらせないようにするためには、明日からできるようなことは何があるとお考えでしょうか? そちらのこと意見をお聞かせいただければと思っております。

ジェス:まず、職場でできることですけれども、無意識なバイアスがあるということを認識して、それを積極的に探しにいくということが大事だと思います。つまり、いつも認識していくわけですね。今の制度というのは、もしかしたら少し女性に不利かもしれないということを常に意識するということがひとつです。

それからもうひとつはメンタリングですね。若手の女性が例えば職場にいるのであれば、その人をメンタリングしてあげるとか、あるいは自分の部下でも構いませんし、あるいは学生でも構いませんけれども、メンタリングしてみるというのもすぐに明日からでもできることだと思います。

褒めてあげることにコストはかからない

ミシェル:私もそう思います。やはり肯定的に評価してもらうということはものすごくパワフルなんです。なので、もしいい仕事をしたなと思ったら、いい仕事したねと言ってあげてください。そして、力を与えてあげてください。本当に正しいこと、いいことをしたんであれば、それを褒めてあげるべきなんです。

私も女性ですのでよくわかりますけれども、自分が何かをしてうまくできたなと思ったら、よくできたねというふうに他の人に言ってもらったらものすごく嬉しいわけです。ものすごく努力をしてやったのに、誰も評価してくれないというようなことがあると、やはりやりがいが感じられません。

褒めてあげるというのはお金もかかりませんし、ほんの数秒で済むわけですね。「本当によくやったね」とひと言言ってあげるだけでいいんです。

あとは、オープンな対話です。問題があったら心配せずに、正直に相談に来ていいんだよというふうに伝えてあげる。そういったオープンなコミュニケーションができるという環境も大事だと思います。従業員全員と、特に女性と関係を構築するには大事なことだと思います。

タイミングが来るまではマーケティングを続けること

三木谷:それでは最後の質問にしたいと思いますが、できれば女性の参加者の方からご質問いただけると嬉しいです。

質問者:ありがとうございます。ミシェルさんの話の中で「着想は持っていたんだけれども、取って置いた」みたいなお話があったと思うんですけど、何かそれを実際にビジネスとして始めようと思う時のタイミングは何かという話と、またはきっかけが何かあったのかということをお聞きしたいです。

最後の1歩っていうものを踏み出すことにためらっている女性に向けて、何か背中を押すひと言があれば、お願いします。

ミシェル:そうですね、タイミングというのはやはりすべての鍵を握っていると思います。ルールが決まっているわけではありません。ルールに従っていつという判断ができるわけではないんです。自分が何かに情熱をもっていれば、そのタイミングが来たということはわかります。今が時期だというのはわかります。

そのためにできることはマーケットのリサーチです。別にすべてのことを知らなくてもいいんです。自分の身の回りで、例えば日本の市場だけに限ってリサーチをしてもいいわけです。アイデアを人に提示してみて、聞いてもらえるかどうか。

あるいは調査をしてみて投票してもらうとか、これがうまくいくか、いかないかということに関して評価をしてもらう。クラウドソースなどを使ってできるだけたくさん情報を集めるということですね。それが私のデバイスです。

とにかくリサーチをしましょうということで、うまくいかなくても心配しなくていいんです。もしかしたら、自分が時代を先取りしてるかもしれないからです。それはいいことです。先取りし過ぎているのであれば、それを原因から学んで、さらにいいものを作っていけばいいだけの話です。

ですから、その最初の1歩を、やはり1番勇気がいると思うんですよね。でもその最初の1歩が出せれば、次のステップはもっとやりやすくなります。その次はもっと楽になります。

最初の1歩が本当に1番大変ですので、私のアドバイスとしては、とにかく勇気をもって飛び込んでほしいということです。やった! ということを実感できるだけでも、即やりがいが感じられます。

条件にとらわれる必要はない、まずはやってみるべき

ジェス:女性のほうが要件とか全体情報に注意を払う傾向があるという調査がありました。例えば、5年の経験が必要ですというような求人があった場合には、自分は5年経験ないといって諦めてしまうんですけども、男性からだったら3年しか経験がなくても、飛び込んでしまうわけです。

なので、そういった勇気も必要だと思います。いろいろ失敗もあるでしょうし、とにかくやってみることだと思います。

私の先生がこんなことを教えてくれたんですけれども、高校で、私受けてもいなかった授業の試験を受けなければいけないということになりました。先生はおもしろいからやってみろと言って、受けたんですけれども、実はうまくいったんです。

つまり、要件とか全体条件とかいろいろあると思うですけれども、それを無視してもいい時もあるんです。無視してしまうと、逆に非常にいい結果が出てサプライズということもあると思いますので、とにかく、やってみてくださいというのが私のメッセージです。

三木谷:非常にすばらしいセッションで続けたいんですけれども、残念ながら時間がなくなってしまいました。ということで、ジェス・リーさんとミシェル・ファンさんに大きな拍手をお願いいたします。ありがとうございました。

制作協力:VoXT