マイクロソフト社のエバンジェリストを務める西脇氏

司会者:さっそく第一回目のパネルディスカッションを始めさせていただければと思います。モデレーターの西脇さんです。よろしくお願いします。

(会場拍手)

西脇資哲氏(以下、西脇):ありがとうございます。さて、たった1時間しかないトークセッションをこちらで繰り広げさせていただきます。MIJSには、私も大変お世話になっております。メイド・イン・ジャパン・ソフトウェアコンソーシアム、ということですからね。

正直、Mirosoftというアメリカ最大のソフトウェア会社の社員の私が、メイド・イン・ジャパンを名乗っているイベントでお話をしていいのかと思いますけど、せっかく司会をやってくれというご用命をいただきましたから、ここから1時間お預かりして、みなさんの目の前でいろいろなことをお話ししたいと思います。

ただし、私の話をお届けしても、あまりいい話をお届けできるとはちょっと思えないです。私は起業したことはありますし、会社も2つくらい潰したこともありますし(笑)。もちろんいまだに残っている会社もありますけど。もっともっと、今のITや世界というキーワードで成功なさってる方をお招きをしながら進めたいと思っています。

さて、私はマイクロソフトで役員をやらせていただいていまして、何よりエヴァンジェリストというお仕事をやらせていただいております。ですから、今日はエヴァンジェリストという立場でみなさんとともに(過ご)したいと思います。

MIJSさんにも、エヴァンジェリストという立場でたいへんお世話になっております。セミナーにおうかがいしたり、いろいろな研修会でささやかなアドバイスをさせていただいています。ただ、(私が)ベンチャーとして関わりがあるのかというと、最近はダブルワークとかセカンドワーク、あるいはサードワークとかトリプルワーク、マルチワークと言いますよね。

ラジオ番組からスタートアップファンドまで多岐にわたる活躍

西脇:(私が)マイクロソフトのお仕事以外に何をやっているかというと、本を書いていたり、プレゼンの研修やコンサルなどを行っています。このパネルディスカッションのMCの仕事はけっこういただいています。今週だけでも3回目で、来週は2ついただいてるわけなんですけれども。いろんなお仕事をやらせていただいてます。

その縁がいろいろ重なって、最近はどんなことが増えてるかというと、モノノフの方ごめんなさいね、ももいろクローバーZではございませんけど。3年目になるんですけど、乃木坂46さんと一緒にラジオでレギュラー番組を持っているんです。

(スライドを指して)そうすると、その番組のシーンでこういうの(乃木坂46のメンバーと向かい合ってラジオ収録)があるんです。もう癒しの瞬間ですよ。

(会場笑)

これがないと1週間終わらないくらいです。毎週(ラジオ収録を)やっていますが、乃木坂さんはメンバーが多いので、こういう空間を共有することができるわけです。あんまり写真を撮って共有しないでくださいね(笑)。

ただ、ベンチャーのことも忘れていません。私自身は昔、3社ぐらい会社を立ち上げて、今1社が名古屋に上場して残っています。最近、ほかに何をやってるかと言うと、みなさんご存知のように、ドローンのスタートアップファンドをやっています。

誰とやってるか(というと)、今スタートアップで起業なさってる、このあとのパネリストの方も知っていると思うんですけど、コロプラの創業者の千葉(功太郎)さん。そしてもうひと方が、千葉さんのお隣にいる、このピンク色のシャツのおじさん。この方もすごく有名です。お父様が政治経済評論家の大前研一さんなんです。

それと千葉さん、ほかにいろいろな会員の方なども含めて、やっぱり「ドローンでビジネスを成功させたい」「俺は起業をやりたい」という方がけっこういらっしゃるんです。そうすると必ず、お金が必要なんです。このあと登壇される方も、どうやってその資金を調達したか。やっぱり気になるんですね。だから、お金を調達したい方々のためにドローンファンドと立ち上げて、ビジネスを応援しているんです。

他にもいろいろやっています。先日も堀江(貴文氏)さんにもファウンダーになっていただいて、ドローンレースチームを立ち上げまして、海外に日本人を派遣するというビジネスをやっています。年間数千万円で済みますから、そんなにお金がかからないんですね。

シェアリングエコノミーを加速させるtsumugの牧田氏

西脇:さあ、(ここからは)私の話じゃなくて、今日のパネラーの方をご紹介したいと思います。まずは3名様、揃って前にあがっていただきたいと思います。ではお願いします、みなさん拍手でお迎えください。

(会場拍手)

並び順はお好きなように、仲のよいように並んでいただけますか。ありがとうございます。今日は、みなさんもご存知の会社さん、それから起業家、スタートアップ、しかも大変有名な方をお招きしています。

実は私もお会いすることを大変楽しみにしておりました。みなさん、自由にしゃべってください。今日はよろしくお願いします。先に資料をいくつか準備いただいておりますので、まずはお三方の会社、ご自身のお話、事業の話をご紹介させていただきます。では、レディーファーストでいきたいと思っておりますので、牧田さん、お願いいたします。

牧田恵里氏(以下、牧田):はじめまして、株式会社tsumugの牧田と申します。

西脇:ツムグ、ですね。

牧田:はい、「つむぐ」と読みます。私自身は、起業経験が今2社目で、2.5社目みたいな感じで……、いや0.5+0.5+1社でトータル2社みたいな感じかも。

西脇:けっこうあやふやなところですね。

牧田:親の会社を一緒にやっていたりしていました。そこは20億で倒産したんです。

西脇:聞きました? 20億で倒産ですよ。

牧田:はい。今回の(イベント名は)、「世界で勝てるスタートアップ」というタイトルでしたっけ。

西脇:私もタイトルを忘れました。

牧田:そんなタイトルに合うような、たいそうな経験をしてるわけじゃないんですけれど、スタートアップをやったり、あとは孫泰蔵さんのところのベンチャーキャピタルでスタートアップの支援側をやったりしていました。

IoTのロックシステムは日常のどんな場面で活躍するか

牧田:今は、tsumugという会社でハードウェアベンチャーをやっています。(スライドを指して)これは今年の1月のCES(Consumer Electronics Show/コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)という、ラスベガスで開催している世界最大規模の家電フェアです。

今年はそこにメンバー15人ぐらいで参加しまして、(これは)そのときの写真です。今はメンバーがだいたい20人ぐらいいます。でも、このうちの半分ぐらいは違うプロジェクトも兼任しているメンバーです。

西脇:へえ。これはCES 2018の写真ですか。

牧田:はい、そうです。何をやっている会社かというと、このメンバーで、コネクティッド・ロック「TiNK(ティンク)」という鍵のデバイスをつくっています。TiNKという、今ご覧いただいている2つのデバイスがあります。室内に付けるものと室外に付けるもののセットで、単体でLTE通信する電子錠です。

実際にちょっと使い方をこのあと……ムービーがあるのかな、見ていただけると思います。

あるあるな日常の光景ですね。

西脇:あるあるですか、これ(笑)。

(会場笑)

別れるというか、あるあるで。

牧田:はい、LINEで(彼女に)浮気がバレて、その場で(共有していた)鍵を削除される。

(会場笑)

西脇:続きがあるんですね。

牧田:そうですね。こんな感じの、日常でIoTデバイスを使うイメージを持っていただきやすい(ものになっています)。

西脇:まだCMに続きがあるんですね。

牧田:そうですそうです。今、いいフリをしていただき、ありがとうございます。日常でIoTデバイスを使うイメージを持たれてる方もまだ少ないかもしれないですけど、こんな感じで、日常で使うイメージのストーリーが10個ぐらいYouTubeにあがっていますので、興味を持たれた方はぜひ検索してください。

西脇:YouTubeで何と検索すればいいですか。tsumugと検索すればいいですか。

牧田:えっとですね、tinklock.comといううちのサイトがあるんですけど、そこからも行けますし、TiNKで検索していただくと出てきたかも。ちょっと私もYouTubeで検索してないので(笑)。

(会場笑)

サイトから行っていただけると見やすいかと思います。今日はよろしくお願いします。

西脇:はい、よろしくお願いします。

(会場拍手)

お金には色がある

西脇:2013年から泰蔵さんのところで、いろいろ勉強なさったり、ご一緒にお仕事をなさっていたわけで。そこでいろんなことを学んでの起業ということですよね。

牧田:そうですね。「お金には色がある」ということを学ばせていただいたかなと。

西脇:「お金には色がある」。詳しく聞きたいですね。何色と何色と何色が(というのを)、ちょっと教えてください。

牧田:全部に色があるんだと思います。

西脇:お札一枚一枚に色がついてるという。

牧田:はい、そうです。

西脇:そして、色の間違ったものを手にしちゃいけないと。

牧田:色が間違ったら手を出しちゃいけないというよりも、色があることが理解できれば大丈夫だと思います。

西脇:本当ですか。けっこう重い意味があるんですね。

牧田:いや、だいたいベンチャーキャピタルさんやCVC(Corporate Venture Capital)さんも、どういうポイントを支援したいかとか、どういう方向にお金を使われたいかということを知ることができると、お互いにとっていいかなと思います。

西脇:いろんな使途、用途のお金があって、それをちゃんと見極めなさいということですよね。

牧田:そうですね。それが近しいところとパートナーシップを組めると、結果的にプロジェクト自体も楽しくできるかなという感じがします。