スタートアップのほうが実績を出しやすい

片桐:もっと言うと、スタートアップのほうが実績出しやすいから。

根岸:わかります。

片桐:超簡単だと思う。大企業で実績を出すよりも、スタートアップで実績出すほうがめちゃくちゃ簡単だから。というかもう基本的にダメだから。スタートアップはダメなことだらけだから。「なんでこれやってないんだろう?」「これなんでやってないんですか?」「えっ、そんなんあるの!?」っていう感じだよね。

万能でもなければ、経験もあんまりないし、なんかそういう中で自分の「これ普通こうじゃないですか」ということへの気づきだったり、経営の決定だったり、いろいろするから実績が作りやすいよね。「じゃあやってよ」ってなっちゃう。

根岸:確かにそうですね。

片桐:事業やっていると、こうやって説明会するじゃん。そうすると学生が、「これやったら勝てるのに、なんでやらないんですか?」って言われちゃう。

「俺もわかってる、それは」ってなって、わかってたり、気づかなかったりするんだけど、どっちもあるのね。「じゃあやってよ」「うち来て、じゃあやってくれたら、別にやってもいいから……」「事業を伸ばすんだったら、これなんでやらないんですか?」「うーん、じゃあやって」というのが簡単に言えるのがスタートアップだよね。

赤字でもOKとなるのがスタートアップの特徴

片桐:僕らとスタートアップの違いは、基本的には収支を見なきゃいけない。ここで、1億とか10億でも、使ったら3年後、5年後には絶対黒字化しなきゃいけない。

やるんだったら、その収支が合うような計画、やり方が必要だから、とりあえずぶっこんで膨らませてユーザー増やして、以上。それではダメなんですね。「そこからどうやって収益化するんですか」が問われてくるのが事業の難しさです。

例えばスタートアップの場合、下手したら、ユーザーが1億人いますっていったら、もうド赤字でもなんとかなると思う(笑)。

根岸:なります。「え、すごいじゃん!」とか言って。

片桐:うちはユーザー10万人でも黒字だったらそっちのほういいという。そういう考え方になっちゃうから、赤字でもOKとなりづらいのがスタートアップとの違いですよね。マインドの違いというか。

根岸:今日ここにいらしているみなさん、すごいラッキーだと思っていて、私ずっと大企業にいたので人と人とちゃんと向き合って、なにか事業を作ることがあまりないんですね。「スタートアップを見つけるの難しい」みたいな話してたんですけど、まさにそうだなと思っていて。こういう登壇してるみなさんの話を聞けて懇親会もすごいラッキーだと思うんです。

スタートアップに行くにしても最初から行くべきなのか

根岸:終わりまであとちょっと時間あるので、質問を受けて自由に答えてもらうみたいなのをやろうかなと思うんですけど。質問したい人、なんか挙手していただけませんでしょうか?

質問者1:お話ありがとうございました。今、私は大学4年生を休学して、スタートアップにジョインして社長と2人でやってるというステータスなんですけど。

根岸:すごい!

(一同笑)

質問者1:私の悩みとしては、大学にとりあえず戻るんですね。4月に4年生になるんですよ。大学行きつつ、スタートアップの正社員なので、そっちもフルに働きつつやっていこうかなと思ってるんですけど。

今みなさん3人とも大企業を経験してるじゃないですか。そのキャリアを聞いて、片桐さんも最初に「良いキャリアだね」っておっしゃったと思うんですよ。

私も、今スタートアップで最初働いていて、自分がどんどんめちゃくちゃな人間に成長してるんじゃないかみたいなのを思ったりして。「めちゃくちゃ」というのは、いわゆる常識みたいなものがあまりついてないような気はしていて、型破りな方法でずっとビジネスをやっている気がするので。

この状態で万が一スタートアップがうまくいかなかったとして世の中に放出されたときに、「自分どうなっちゃうんだろう?」みたいな不安があるんですよ。

(一同笑)

もしかしたら大学4年のときに大企業にもう1回就活みたいのをやるのも選択肢としてありなのかなというのを今考えていて。そのあたり、みなさん大企業の行かれてやっぱりよかったと思ってるのか、それとも行かずに最初からスタートアップ行ってればよかった、みたいな。

見た目の経歴だけでビッグオファーが来ることもある

片桐:本質的に難しいのは、生きていく力とそういうことはあまり相関関係ないんだけど、採用でいうとわかりやすい。だから、新卒で有名な会社に入ってスタートアップの経営陣に行くことは、キャリアパスとしては僕はすごいあると思う。

スタートアップにはとりあえずすごいキャリアの人、来ないから。

大企業で1回チャレンジしてみることにも価値がある

根岸:ちなみに、それなりの大学で新卒だったら、どこに行くのがおすすめなんですか?

片桐:僕だったら起業しちゃうからなぁ。

(一同笑)

根岸:答えてない(笑)。

片桐:DMMか……。そういう意味で言ったら、真っ当な人間に最近会うようになりました。本当にこんなにいい人がたくさんいて、頭がよくて、真っ当な人が多いなと思ったのはGoogleだね。

世界最高の会社ってこういう感じなんだなと思った。ちょっと感動したね。Googleはそういう人が多くない?

大野:すごい良い方多いし、本当にすばらしい人が多い。

片桐:多いよね。そう、ちゃんとしてるんだよね。普通に。

大野:なに聞いても答えられるみたいな。

片桐:そう。なんかもう「ああ、なんか、すごく!」みたいな。

大野:おっしゃるとおりですね。

質問者1:どうもありがとうございます。

片桐:(吉村氏に向かって)いや、今の質問に喋らなくていいの?

吉村:いやいや、もう大丈夫ですから。ぜんぜん。

片桐:答えておこうよ。立場もポジション違うから、そこはやっぱり言わないとおもしろくないから。

吉村:そうですね。僕は自分がLINEに入って正解だったなと思ってるし、それは人によっても違うかなと思ってます。

片桐:こんな金髪でピアスつけてる人はLINEにいなかったら信用できないですからね。マジでLINEの信用をもらいながら信用を作ってる(笑)。

(一同笑)

吉村:そうですね(笑)。僕の場合、人生1度は大企業やメガベンチャーで挑戦してみたいなと思って。自分で起業するかスタートアップにジョインして、世の中から自分や会社へのレピュテーションを掴んでいくほうが、下手したら、大企業の中で上司や経営陣から信頼を得るよりもわかりやすく簡単かもしれない。

それに関しては、LINEに入社してからなんとか築き上げました。2年くらい在籍して、やりたいこともバンバンやれたので「もうやることないな」と思っちゃったんですよ。

でも、IT企業の中ではイケイケだった会社がどういうやり方でプロダクトを作っていて、それこそ本当に最初にLINEを作っていたチームのメンバーの近くで座って仕事ができたんです。そこからどうやってこのMAU2億までのサービスに伸ばしていったのかというナレッジを学べるという意味では本当によかったですね。

片桐:それはいいですよね。スタートアップの人で、大企業というかLINEみたいな会社でも、そのレベルの人たちと一緒にできるんだったらめちゃくちゃおもしろいと思う。

吉村:そうですね。