2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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小泉進次郎氏(以下、小泉):だからやっぱり最後は、政治の覚悟なんです。だから年金も「保険じゃないじゃないか!」と言い出したら、「じゃあ年金は払い続けて早く亡くなったらっもらえないですよ」「そうしたら受益と負担は一致しないじゃないですか」「医療も介護も『ピンピンコロリ』だったら払っただけもらえないでしょ」と。
しかも医療と介護の場合は、負担の軽減の対応もしている。だけど受益は変わらない。そうするとね、「受益と負担が一致しないから保険じゃないじゃないか」という人に対しては、「いや、この現状を見てくださいよ」となる。そもそも公的な社会保険は民間の保険とは違って、個人のベースで言えば受益と負担って一致しないですよ。
生田よしかつ氏(以下、生田):今書かれたけどさ、言葉の問題かもしれないよ。これ。
小泉:それもあるかもしれないですね。
大澤咲希氏(以下、大澤):「こども保険」がわかりづらいといったら、全部の保険を、私たちが一般で買う保険の名前を全部変えなきゃいけなくなる。
平:みんな、生命保険とか損害保険とかCMをバンバンやってるから、保険って言えばそういうイメージなんだけど。こっちは社会保障なんだから、その負担金を保険料というだけの話なのよ。
生田:そうそう。それをね、ちゃんと分けなきゃいけないかもしれないよ。俺も初めてニュースで「こども保険」って聞いたときに、「なんだよ、子どもに生命保険を掛けるのか。子どもが死ぬのを待っているのか。気分悪いなそれ」って思ったもん。
小泉:一方で、それぐらい「パーン!」と反発を呼ぶぐらいのものを一回と出さないと、俎上にも上がらないですよ。「ああ、いいね」ぐらいのものだと議論は土俵にあがらないんですよ。ここは体を張らないといけなくて。賛否両論が巻き起こって初めて「さあ、どうなんだ?」っていう。だからこれは、平先生や僕がよくやることですけど。
大澤:テレビCM的な部分も、このネーミングにはあったんですね。
生田:なるほどねぇ。
小泉:だけど、本当に必要だと思っているんですよ。
生田:いやいや、必要だよ。
小泉:このことで「こども保険」は土俵にあがったんですよ。むしろ、今回ここで議論してもらいたいのは、よくもう1つある批判が「子どもを持っている人はいいけど、子どもを持ってない人には負担じゃないか」っていう話はあるけど。
大澤:確かに。
小泉:これは大澤さんにも聞いてみたいけど、ある民放のテレビ番組が街角インタビューやってくれたんです。「小泉さんを始めとする若手の議員が言っている『こども保険』に対して賛成ですか? 反対ですか?」って。そうすると「私は反対です。将来、子どもを持つかもしれないのに負担を生むだけかもしれないじゃないですか」っていう街頭インタビューがあったんです。
僕は、まさにそこにメッセージを投げたんです。「子どもを持っている、持っていないに関わらず社会全体で支えるというのが、この『こども保険』の議論で僕らが訴えていること」です。それを訴えている僕自身が独身で、子どももいないわけでしょ。
(一同笑い)
大澤:確かに。
小泉:説得力あるでしょ。
生田:早くすればいいじゃん。相手いっぱいいるんだろうからさ(笑)。
小泉:そんなことないよ(笑)。だからこれは、今後の日本の社会像を問うているんですよ。
生田:今はね。逆に少子化というのは否めないじゃないですか。絶対に起きることでしょ。だからそ、こに対する手当っていうことだよね。
小泉:少子化はやっぱり待ったなしだよね。しかも、この何年かでどれだけのボリュームの子どもたちが生まれるによって、将来の年金も介護も給付の質とサービスのあり方が変わるんですよ。
だから、これは実は子どもを社会全体で支えていくという構図を作ることは、子どもを持っている人・持ってない人の両方に対して、間接的かもしれないけど全体の利益に繋がるんですよ。
生田:だから社会保障なんだよね。これね。
平将明氏(以下、平):子どもが減っていくというのは「静かなる有事」って言われていて。国には領土があって、政府があって、国民がいる。でも、その国民がいなくなっちゃうわけよ。それをやると社会保障からなにから、財政からサスティナブルじゃなくなるわけよ。
そうすると国民が等しく負担増になる。それを回避するために、税金でやるか、社会保障でやるという議論はある。だから子どもを生む人も、生まない人も、将来のリスクを回避している。そういう理屈なんだよね。我々のやることはね。
小泉:よくある批判が、「それは消費税でやるべきだろ」です。これは、僕らもよく批判されますよ。「消費税から逃げるな」って。
一方で僕らは言いたいのは、「消費税に逃げるな」と言いたい。これはもうすでに子ども向けの財源は、8パーセントから10パーセントに消費税が上がるときに、7,000億円を用意してたんですよ。だけど今なにが起きているかというと、8パーセントから10パーセントに消費税を上げていないのに、7,000億円を先食いしているんですよ。
生田:へぇ、そうなんだ。
小泉:だから8パーセントから10パーセントでやるはずだったことは、もう前倒しでやっていて。8パーセントから10パーセントに上がったところで、もうその予算は食っちゃっているんですよ。まずこれが1つ。
2つ目が、8パーセントから10パーセントに上がって「なにをやるか」という使い道。これもすでに決まっているんですよ。
そして3つ目。安倍総理が仮に予定通りに2019年10月、つまり2年半後ぐらいに、10パーセントに上げたとする。でも、じゃあ新たなことを少子化対策とか、そういったことをやろうと考えるのであればですよ、11パーセント以降のことを考えないとできないんですよ。
生田:なるほど。
小泉:そうしたら8パーセントから10パーセントに上がるのが2年半後で、11パーセント以上に上げるのはいつなんですか、と。
大澤:確かに。
小泉:8パーセントに上げるために政権がいくつ必要になって、そして与野党で握手をして3党合意で上げるということを決めたのさえ風前の灯の中で、11パーセント以降に消費税がなったらやりますって、やらないって言っているのと同じですよ。
この待ったなしの環境で消費税増税でやれって言っているのは、筋論としては財政再建に必死で、まともに聞こえるかもしれないけど。僕からすればそれは現実を見てないですよ。
生田:なるほどな(笑)。
平:まさにそれは政治家は実際にできるかできないかだからね。小泉さんは本当にいいことを言うなと思ったけど。新聞のインタビューでね、それは「消費税増税でやるべきじゃないか」「消費税から逃げるな」と新聞に言われていたんだけど、「そういう新聞だって軽減税率を勘弁してくれって言ったじゃないか」と言い返していたのはその通りで、総論賛成各論反対なんだよ。
生田:なるほどね。
小泉:ある新聞が「こども保険」批判の社説を書いて、「若い議員が消費税増税から逃げるのはけしからん」「しかも10パーセント以降の議論もしろ」みたいなかたちで締めくくっていたから、僕はこんなフェイクニュースあるかと思って。だって、消費税10パーセントになっても、新聞は負担しないですよ。軽減税率が適用されるから。
生田:ひでー話しだな(笑)。
小泉:だからこれから新聞を見る、ニコ動を見ている人もね、よく考えてもらいたいけど。新聞社は全社消費税増税賛成ですよ。だけど消費税増税の負担は負わないですよ。
生田:汚いないな(笑)。
大澤:うわぁ、汚い。
小泉:本当の筋だったら、「自分たちは消費税増税賛成です」「だから軽減税率も要りません」というほうが、説得力あるじゃないですか。
大澤:そうですね。
小泉:だから、こんなもんですよ。
平:なかなか政治家でここまで新聞社に言える人はいない。
小泉:だから、反対があるなら言ってほしいですよ。
生田:いいねぇ。火が付いてきたね(笑)。
小泉:だって、言われまくってね、政治家できませんよ。
生田:サンドバック状態で黙っていられないよね(笑)。
小泉:ただでさえ、褒められることより批判されることが多い政治家でね。言われるばかりではね。
大澤:でも私たち国民が情報を知るのは新聞とかテレビとかしかないので。
小泉:だけど今、若い人って新聞読んでないでしょ。
大澤:でも新聞で出たことを授業で習うので、そこでこういうのも理解しちゃってました。
生田:これあれだね。まず「こども保険」というネーミングでマスコミが一人歩きして勝手な解釈で書いてる。だから保険と社会保障という部分を、ちょっと分けてもう1回きちっと説明してあげたほうがいいかもしれないね。
小泉:これはかなりそもそも論からの説明じゃないですか、これを限られた時間の中でどこまで説明を尽くして、そしてわかったと言われて、そこから議論をするというこのプロセスに、どこまで時間を掛けられるのかというのが政治の世界にはあって。
そうすると批判を受けながらもやるべきことと、その反発をある程度背負いながら、前に進めて山登って行かなきゃいけないというのが、やっぱり政治の宿命だと思いますね。
生田:これ本当に医療保険じゃなくて。医療保障とかさ、介護保障とかこども保障とか名前を変えてみな。だいぶ変わってくると思うよイメージが。
平:いや、言葉を変えるとまたゼロから説明しなきゃいけなくなる。それはまた同じことの繰り返しなんですよ。ということで、そろそろ小泉さんも次の予定があると思いますので。
生田:でも今日は非常に熱くなって喋っていただいたので、またぜひ来てくださいよ。
平:「小泉酔っ払っているのか」っていうコメントが入ってますけど(笑)。
小泉:今日ね、酔っ払っているように見えるんじゃないの?(笑)。実は昨日いっぱい日焼けしてね。
平:でも話はよくわかりました。大丈夫ですか? あと2分ぐらい。今もう閉めますので。
小泉:いつも平先生とこうやってると、なにか戦闘モードに入るんですよ(笑)。
平:いつもいい雰囲気になるんだよ(笑)。
小泉:平先生と一緒にいると危ない。特区時代のことを思い出した(笑)。
平:僕らなんて超戦闘モードだもん(笑)。
小泉:映画で『300』〈スリーハンドレッド〉っていう映画を知ってますか? 300人で何万の敵に立ち向かっていくんですけどね、そんな感じだったんですよ。
平:そんな感じだったね。
小泉:その時代を思い出しますね。
平:楽しかったね。
生田:いいですね。またぜひやりましょう!
平:自民党にもこういう人たちがいるのでね。
大澤:冷静でいつもヤバイということのない完璧な人だと思ったのですが、熱くなって新聞社とかも批判するようなのを見てて感動しました。
小泉:そうか。これから大澤さんの世代にちゃんと伝わるように。
大澤:けっこう、同級生が見てるんですよ。
平:大澤さんがそのテレビのインタビューで反対したような20代の女性を100人ぐらい集めますから、小泉さん、また今の話をしてもらいましょう。
小泉:じゃ、頼むよ(笑)。
平:ということで、小泉さんもこんな感じですよ。またよかったら来てください。
生田:すごくよかったと思うよ。
大澤:かっこ良くてくて、冷静で完璧で隙がないというイメージが変わりました。
小泉:そんなわけないけどね(笑)。ありがとうございます。
平:小泉さん、また一緒に戦いましょう! ということでこれにてお開きとさせていただきます。ありがとうございました。
(一同拍手)
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