誰が判子を押したのか

記者10:TBSのコマダと申します。明確に「瑕疵担保責任の放棄」を書いてある協定書に石原さんの判子が押されているんですが、先ほど「誰かが使った」というふうにちらっとおっしゃいました。それが正しいのかどうかということと。

先ほどから聞いていますと、石原さんの専門分野は文学だと思いますが、それ以外のことであなたは豪腕を奮ってきました。責任という言葉はもはや生ぬるい。ミスの連続だと思いませんか? 石原さんの。判子の問題と、自分のミスを認めるか、その2つを教えてください。

石原:いや、瑕疵担保の問題は専門的すぎて、交渉の当事者に委ねる以外はないじゃないですか。私は別にその席で東京ガスと交渉したわけではありませんし、それを担当している浜渦くんなりその後任者に任せる以外ないじゃないですか。

記者10:「瑕疵担保の責任の放棄」の意味くらいわかりますよね?

石原:そりゃわかりますよ、当然。

記者10:ではその文面に書いてあってなぜ判子を押しましたか?

石原:はい?

記者10:なぜ判子を押しましたか?

石原:いやそれはしかしね、その問題について私はその、なんて言うかな、これについてどう思うかということを聞かれたこともないし、瑕疵担保、瑕疵責任の留保という言葉も、この問題が起こってから初めて聞きましたし。私は物事の取引に携わったこともありませんし、これは今になってみるととっても大事な問題だと思います。

記者10:その判子は他の人が使ったんですか? それとも石原さんが押したんですか?

石原:それはわかりませんね。どんな判が押してあるか、知事の判を押したとしたらですね。

記者10:資料があります。ここにしっかりと石原さんの判子がありますが。

石原:知事の判子ですか? それ。

記者10:はい。

石原:そりゃそうですね。きっとそうなんでしょう。それは私が押したんじゃなしに、つまり行政の手続きとしてあがってきて、「こういうことで、これを了としてください」と説明を受けた私が、司司の責任、専門性にまかせて部下を信頼して、言われるがままに頷いて、その判子を押したと。それが行政の手続きの手順だと思います。

損害の責任は石原氏にあるのか

記者11:よろしくお願いします。ビデオニュースのジンボウと言います。一応念のため確認なんですが、「司司にはまかせていたが、最高権者として裁可を下したことの責任」はおありになると、お認めになったのかどうかをまず確認させていただいた上で、もしその責任があるとすれば現在都民が原告となって東京都に対して、東京都が石原知事に対して汚染を前提としない金額で土地を買ったことの過失・損害を返金する訴訟が今行われています。

現在は市民が東京都に請求している形となっております。石原さんご自身に、その最高権者として裁可を下した事に対して、その損害を返金もしくは弁済する責任がおありになるとお考えになるかどうか。その考えをお願いします。

石原:これはやっぱり裁判の問題でしょう。私は日本は健全な法治国家だと思いますよ。そういうものがまかり通るなら、私は不当提訴します。

司会者:それはどういう意味ですか?

石原:だっておかしいじゃないですか。だってみんなで決めたことでしょう? しかも私はそれをまとめた上で、「こういうことで合議が決まりましたし、議会にも相談しましたから、裁可願います」ということに「YES」と言ったわけですからね。これはやっぱり衆知を集めて決めたってことで、これに対して私個人の……(笑)。その、なんて言うのかな、住民訴訟で責任を問われる筋というのは、私は法的におかしいと思いますよ、これは。

それはむしろ私は繰り返し申したいけどね、今とにかく、豊洲は科学者が安全だと保証しているのに、これを使わずに、なんて言うんでしょう……野放しにして無駄なお金をどんどん土地ごとに積み重ねて税金から払ってるって、これはやっぱり不作為な責任だと思いますよ。これは問われるべきだと思います。

東京ガスとの交渉は浜渦氏任せ

記者12:フジテレビ、新報道2001のカワナミと申します。「浜渦さんが東京ガスと何らかの口約束を行ったのではないか」という疑惑が持ち上がっています。平成12年の2000年の12月4日に、東京都と東京ガスの交渉記録がありますが、そこで浜渦さんの発言として「水面下でやりましょう」という発言があります。

当時、浜渦副知事は石原さんの特命で動かれていたわけですが、石原さんの了承なしに、土壌汚染対策に関わる約束を東京ガスと結ぶことはあり得ないと思うんですが、これ本当に完全に任せきりで、石原さんも報告も受けてなかったということでよろしいんでしょうか?

石原:受けておりません。

記者12:記憶にないということではないですか?

石原:はい?

記者12:記憶にないということはないですか?

石原:なんの記憶ですか?

記者12:受けていないのではなくて、記憶にないということはないんですね?

石原:受けておりません。

記者12:はい。ありがとうございます。

石原:まだやるんですか。これ?

協定書を交わす際に誰が同席していたか

記者13:すいません、テレビ朝日のヒラノですけれども、先ほどの瑕疵担保責任についてうかがいたいんですが。

判子は押したの覚えていないとおっしゃっていたんですが、その際、東京ガスの岡本さんと豊洲開発のほうの柳沢さんも同席されてたと思うんですけども、判子押した際にですね、そのほかの方がお2人方、東京ガスサイドの方がいたことも記憶にないってことですか?

石原:なんですか? もう1回言ってください。

記者13:瑕疵担保責任を放棄することになったのが、平成23年の売買契約の際に、費用負担の協定書を交わされていると思うんですね、そこに判子を押したか押していないかという話だと思うんですが。

その際に、石原さんの下に、東京ガスの代表取締役の岡本さんと、豊洲開発の代表取締役の柳沢さんと、お二方が同じく捺印というか押印されているんですが、その方々がいらっしゃったと思うですけれども、それさえも覚えていないということですか?

石原:いや、それは覚えていませんね。残念ながら。

記者13:人が同席されてたかも、わからない?

石原:いろんな人がいろんな件で来ましたけどね、そういう重要な案件について、僕はその人たちに会って……複数で会ったわけでしょ? それは覚えてませんな。誰か立ち会ってないんですか? ほかに。都の役人は?

問題を知ったのは都から質問を受けたから

記者14:ジャーナリストのヤナガワアツシと申します。先ほど今、瑕疵担保責任の放棄は重要な決定だとおっしゃいましたよね。おっしゃいましたね?

石原:はい。

記者14:その時にはそういう認識はなかったんですか?

石原:そんな報告受けてませんからね。

記者14:でも、じゃあ、まったくわからないで誰かが判子を押したのを……じゃあ、いつそういうことがあったというのはわかったんですか?

石原:はい?

記者14:瑕疵担保責任の放棄を石原さんがなさったということを、ご自身が認識されたのはいつなんですか?

石原:これはね、東京都側からの質問を受けた時に、私そのことを知りました。

記者14:ということは、まったくあずかり知らないところで判子が押されていたということですね。

石原:そうじゃないでしょう。私はその事実を知りませんでしたからね。だから、東京側からの質問のなかに「瑕疵担保の留保の問題についてどう思うか云々」ってあったものですから、そういう事実があったということは知りませんでした。