キャリアの転換期は何歳の時でしたか?

西脇資哲氏(以下、西脇):さて、そんなみなさんに、こんなことも聞きたいんですね。

小島さんはおいくつ?

小島英揮氏(以下、小島):僕はたぶん29歳ですね。キャリアの転換点。

西脇:砂金さんは何歳?

砂金信一郎氏(以下、砂金):奇遇ですね。29歳です。

小島:マジですか。

西脇:マジで!? キャリアの話だよ。恋愛とかじゃないよ、これ。大丈夫?(笑)。

砂金:恋愛も多少入ります。

小島:マジですか。

西脇:砂金さん、なんで29歳なの?

砂金:古巣は、Oracleで、西脇さんと同じようなところで仕事をしてたんですけど、すごくいい環境を与えられていて、よかったですよね? 

西脇:Oracleは恵まれてました。

砂金:勝手に、好きな新規事業とかババッとやって。

西脇:好き放題やってましたね。

砂金:「楽しくやれ」って言ってくれて、なんの不満もなかったんですけど。このタイミングで、僕、辞めなかったら、このままOracleで働き続けるなって恐怖感がけっこうあったんですね。

西脇:ぬるま湯のなかでずっと長年いちゃうだろうと、居心地がいいから。

砂金:「辞めるなら、今だ」と。そういう甘えた環境から抜け出したいっていうのが1個と。あと、もう1個、私、離婚したのが29歳の時だったんですね。

西脇:やっぱりその話になるの(笑)。

砂金:マイク付けて話す話じゃない(笑)。

西脇:本当ですよ。誰かツイートしちゃいますよ(笑)。

砂金:マジ(笑)。お手柔らかにお願いします。

小島:でも間違いなくキャリアの転換点ですね。

キャリアは点の面積で考える

砂金:そうですね。ちょうど仕事でいろんなことを任せられて、仕事がめっちゃおもしろかったり。プライベートでそういう問題もあり。あと留学もちょっと考えたんですね、MBAとか。

西脇:そう言う人多いよね、20代後半って。

砂金:そういう人生のいろんな変化が、29歳、30歳くらいで、みんな1回来るんじゃないかなと。そこでご縁があって、私、戦略コンサルティング屋さんに1回行ったので、そこから先、だいぶ人生のキャリアの自由度が変わりましたね。

ずっとIT屋さんで、横並びのところに移ってたら、あまり自由な人生を送れなかったと思うんですけど、西脇さんがたまに言うやつですよね?

西脇:なに?

砂金:エバンジェリストをやって、乃木坂やって、ドローンをやると、俺の範囲が。

西脇:そうそう。私が言ってるのは、お2人は29歳ですけど、私の転換点も、やっぱり20代後半かなという気はします。砂金さんが先ほど言われたように、Oracleの時代なんですけど。

キャリアってすごくおもしろくて、西脇が考えてるキャリアがどういうものかと言うと、今、砂金さんがちらっと言ったんだけど、点の面積の話なんです。これ、すごく褒められる話だから、書きますね。

私って、もともとプログラミングができるんですね。ここにプログラミング。Javaとかも普通に書けるんですね。どちらかと言うと、C++で書いちゃう人なんですけど、一応ちゃんとC#入れとこうか。丼にしこうか(笑)。

プログラミングできます。それで、クラウドもできます。線で結べるんですね。プレゼンが上手で、がんばりましたと。

ここにプレゼンがプロットされるんですね。そうすると、これが、自分のスキル面積なんですよ。

なるべく、遠いところにポイントを押したほうが面積が増えるじゃないですか。だから私、ドローンをするんですね。そうすると、ドローンで、プレゼンができて、ITの話もできると、この面積じゃないですか。

だから、TBSさんから、ドローンレースをやった時に、「レースの解説員やってください」って言われたんですね。だって、「ドローンでプレゼンうまい人いないから」って言われたんですね。そしたら、TBSの仕事が入ってくるんですね。そうすると、またこれで面積が増えるじゃないですか。

今度、ここに、乃木坂が来るわけですよ。乃木坂って、プロット的にはここですよね。そうすると、テレビでお話ができて、ドローンで乃木坂と対談って、ここにくるわけですよ。

ていうのが、キャリアなんですよ。今までのキャリアの考え方って、線なんですよ。これはよくない。線ってどういうのかと言うと、こんなことやって、こんなことやって、こんなことやって、こんなことやって、って高さを競っていったんですね。

じゃなくて、キャリアって面積なので、いかに遠くのところに自分をプロットできるか。だから、やっぱり刺激。砂金さんも言われたけど、刺激とか、新しい気づきということを自分で吸収してキャリアに活かせるかだと思うんですね。お、けっこういい話?

自分の“ドメイン”をどこに置いていますか?

小島:1個質問してもいいですか? その幅が広がるのはすごくいいんですけど、ただ、絶対的に自分のドメインみたいなものがあったりするんです。例えば、僕もマーケッターとしては、かなりオールラウンダーだと思うんですけど、やっぱり自分はマーケッターなんだなということが、ベースにあるんですよね。そこから遠いところを押さえにはいってるんですけど、西脇さんもそういうベースは?

西脇:やっぱり、確固としたホームポジションというか、パーマネントなエリアって当然持ってはいるんですね。持ってはいるんですけど、やっぱりここまで来ると、それはいつなくなってもいいように、ほかを取りに行ってますね。砂金さんは?

砂金:僕はフェーズなんですよね。0〜1、1〜10、10〜10000みたいなやつで言うと、僕は、1から10なんですよ。0から1にするのが得意だったら、僕、玉川(憲)さんみたいにスタートアップをやったと思うんですけど。

西脇:玉川さん、AWSやって、今、ソラコムの社長の方ですね。

砂金:僕は、決して、0を1にするのがうまい人じゃないんですね。

西脇:0を1にするのはうまくない?

砂金:そう、たぶんね。

西脇:作り出すタイプではないと。

砂金:なにか作った最初の価値があって、それを10倍くらいにする。10xの世界を作り出すのは、僕はすごくうまくて、それをさらに世の中にバーッと広めるということは、もっと得意な人がいるから。常に、1を10にやる仕事をいろんなところでやり続ける。

Azure、別に僕が開発したわけじゃないですからね。そもそも芽があって、それをどうやって最初の段階、1を10にする努力ができるんだろうかというのはやってきたし、次、LINEに来て、今チャットボットみたいなものをやっているのも、チャットボットのテクノロジーは僕が開発したわけじゃない。

ただ、おもしろそうだなって芽を見つけて、それを10倍に伸ばす。

西脇:広げる力があるということですね。

小島:その考えでいくと、基本的にもう転職は必然ですよね。会社でキャリアをやっていったら、そういうわけにはいかない。

西脇:そうですね。次のところを選ばなきゃいけない。だから、私もいずれは、マイクロソフトじゃないエリアをどこかで選択しなきゃいけないけれど、でも、マイクロソフトを捨てなくても、今、選べるんですよ。働き方としてはね。それがやっぱり、非常に幸いだなぁと感じますよね。

砂金:そうですね。

これからどういうことをやりたいですか?

西脇:さぁ、そうすると、これから先の話ですよね。これからどういうことをやりたいのかを、紙に書くと時間がかかるから話をしてもらおうかな。

どっちからいきましょうか。砂金さんがLINEにお勤めになって、もうどれくらいかな?

砂金:1ヶ月(笑)。

西脇:1ヶ月か。LINEは平均年齢が、30……?

砂金:33歳くらいですけど、体感は、26、27歳ですね。

西脇:どんな体感をしているのかわかんないですけど(笑)。なにを体感したら年齢がわかるのかわかんない(笑)。

砂金:みなさん、もしよろしければLINEのオフィスに遊びに来ていただきたいんですけど、コンテンツ側のみなさんとかもいるので、気が若いですよね。よどんでない! キャッキャ、ウハハとしてる。

西脇:ちょっと待って! マイクロソフトもよどんでませんよ(笑)。

砂金:いやいや、そんなことない(笑)。

西脇:そこで、どういうことをやりたいですか? 3年、5年くらいで。

砂金:僕、このあと、どれくらいLINEにいるかってことも、いろんなところでお話はしてるんですけど、2020年まではいたいな、と。それはコミットして、そこまではどんなにつらいことがあっても、なにを失敗しても、やり切る覚悟はできていて。

さっき言った、WeChatの体験を、僕は、日本でLINEでやりたいんですよ。2020年までにインバウンドで来た方が、「日本すげぇいい国だったよね」と。その時にLINEのアプリをスマホに入れて、いろんなことが体験できたら、「日本ってすごいよかったじゃん。超便利だったよ」ってことを、みんなそれぞれの国へ持ち帰って。

小島:エクスペリエンスになにか。

西脇:インバウンドはやっぱり1つ、狙ってるポジションだよね。

砂金:そこには、マイクロソフトさんがお持ちのAIの機械翻訳とか、いろんなテクノロジーが全部入った状態で、ユーザーさん、とくに海外から来られた方のエクスペリエンスを作ると思うんですけど。

そういう、次に輸出できるなにかの玉が、2020年までに、LINEというフィールドを使って、作り上げられたらすごくうれしいかな。

インプットがないとアウトプットできない

西脇:そうね。さぁ、小島さんは?

小島:本当は、旅人を続けられたら。

西脇:旅人を続けるわけにはいかないから。

小島:これができればいいですけど、そういうわけにもいかないので。

西脇:とりあえずオファーは出しますね。

小島:いやいや(笑)。なかなか来ますね(笑)。

マジレスをすると、例えば、MSさんにしろ、どこにしろ、次にどこかに行くとするじゃないですか。なんとなく同じことをやるような気がするんですよね。僕も途中で投げたくないので、5年、6年やりたいですと。

それで、5年、6年経ったあとに、自分の幅が、もちろん新しいテクノロジー、新しいマーケットを知るという意味では、幅ができると思うんですけど、インプット量がもしかしたら足りないかもしれない。と。

西脇:そんなことを、まだ思うんですね。

小島:思いますね。インプットがあれば、アウトプットがあるので。インプットがないと、アウトプットができないので。だから、できれば、複数の会社にマーケッターとして携われるような働き方ができればいいなぁというのを、今ちょっとやってます。

ただ、世の中にロールモデルがないので、雇用形態とか、そういうのからけっこう難しいんですよね。

西脇:たしかに。それは自分で作るしかないですよ、ロールモデルは。

小島:起業したいわけじゃないんですけどね。でも、なければ作るしかないですね。