三井住友FGの谷崎氏より挨拶

谷崎勝教氏(以下、谷崎):こんばんは。三井住友フィナンシャルグループでCDIO兼CIOをやっております谷崎でございます。本日は、このような暑い中ご参集いただきまして、誠にありがとうございます。

昨今のテクノロジーの進化に基づいて、これだけ沢山のベンチャー企業や、スタートアップ企業がどんどん出てきている中で、われわれ三井住友フィナンシャルグループとしても、そういう企業をしっかり後押したいという思いと、また、われわれ自身も新しいビジネスを生み出したいという思いで、この「経営者道場」をスタートさせていただいたわけでございます。

この経営者道場は、この後ご挨拶いただくGMOペイメントゲートウェイの相浦社長に、第1回開催時にご登壇いただきました。その後、現在この世界で活躍されている、さまざまな経営者の方にご登壇いただいております。

本日は株式会社LIFULLの井上社長にお越しいただきまして、本当にお忙しい中ありがとうございます。株式会社LIFULLさんはみなさんご存知の通り、日本一働きたい会社NO.1に選ばれた会社でございます。また、日本最大級の不動産住宅情報サイトを運営されています。

われわれが井上社長から、学ばなければならないと思っていることは沢山あると思っていますので、私自身も今日のお話を楽しみにしておりますし、みなさんにもぜひ楽しみにしていただければと思います。

この「hoops link tokyo」は、みなさんのネットワークの場にしていただきたいと思っております。

これから羽ばたこうという企業の方たち、その人たちが上手くいって、登壇する側で出ていただきたいと心の底から思っておりますので、ぜひこの後の懇親会、ネットワーキングを含めて、みなさんと交流していきたいと思います。

それでは私の挨拶はこの程度にしまして、次に相浦社長にバトンタッチしたいと思います。

(会場拍手)

GMO相浦氏とLIFULL井上氏のつながり

相浦一成氏(以下、相浦):ご紹介にあずかりました、GMOペイメントゲートウェイ相浦でございます。どうも今日は多数ご参加いただきましてありがとうございます。今日、ご登壇いただく井上さんとは、もう古い付き合いでございまして、例えば海外IRにご一緒させていただいたり、僕よりも歳はまだ、井上さん50歳になった?

井上高志氏(以下、井上):49歳です。

相浦:49歳。今日僕は誕生日で、56歳になりました。

(会場拍手)

相浦:お互い上場して、マーケットにデビューして10年以上経つわけでございますけど。あまり井上さんもメディアに出られないわけですけども、レベル的には三木谷さんと同等ぐらいの経営者です。だから知る人ぞ知る素晴らしい方なんですね。でも、あまり本人はメディアに出たがらない。しかしながら、アフリカで恵まれない子どもたちに学校をつくられてる。

そういうユニバーサルな事業で、大きな世界を描いていらっしゃいます。あと、プライベートな側面では、自分のできることを、誰にも言わず人知れず素晴らしいことをされているわけですよ。僕より年下なんですけども、起業家としてファウンダーとして、僕はものすごくリスペクトしてます。だから、たまに時間があって飲みに行きたいなと思ったら、井上さんに電話して「今日何してる?」みたいなですね、そういう仲でございます。

(井上氏は)不動産業をITで変えようとしてるんです。僕はECの世界でITをやるんです。フィールドは違うんですけども、非常に素晴らしい経営者でございますので、今日の講演を楽しみにしていただければと思います。それではバトンタッチさせていただきます。ありがとうございます。

(会場拍手)

人間を成約から解き放つ社会をつくりたい

井上:みなさんこんばんは。今、相浦さんに過分なご紹介をいただきましたけども、単なる飲み友だちでございます(笑)。

(会場笑)

相浦社長に依頼されたことを、僕は絶対に断れないという師弟関係なので、今日は「ちょっと喋ってよ」と言われたので「よろこんで!」ということで、ここに参りました。今日は40分ぐらいしかお話しする時間がないので、けっこうスライドが沢山あるんですけど、情報量が多くなり過ぎて、たぶん消化不良になると思うので、「こういうふうに考えてます」という軸を共有したいと思います。

僕が人生のビジョンとして成し遂げたいことというのは、究極的には世界平和と人類の幸福なんですね。ここでサッと引いていただいて構わないんですけども(笑)。僕は勝手にですね、15、6年前から、僕の寿命は150歳まであるというふうに設定していて。「100歳までにこれを実現しよう」と、だからもうすぐ50歳ですから、ようやく折り返し地点がきて、最後の50年間は好き勝手なことをやるというふうに決めているんです。

世界平和とか人類の幸福に、僕がやっている活動はぜんぶ矢印が向かっていて。その中の1個で、事業活動として株式会社LIFULLがいろんな事業をやってます。それ以外にも財団とか社団とか、さきほどご紹介の中にもあった発展途上国の貧困国の支援だとか、そういうところに矢印が向いているんですね。その途中にあるものとして、なにをやろうとしているかというと、「人間を制約から解き放つ」社会をつくりたいなと思っています。

あと15年で会社という存在は無くなる

「世界平和」と「人類の幸福」という定義が一応ありまして、100歳の時には戦争もテロも紛争も全部そういうのをなくすと。争いごとがない社会にする。75歳まで、今から25年以内には、Base of the Pyramidというんですか? 貧困層をなくす。SDGsとかもそういうことを目指してます。これを25年以内にやって、水も食料も教育も、そしてちゃんと自分が能動的にやりたいと思って働ける場所とかも家も。

そういったことがきちんと与えられていて、医療とかもですね。分け隔てなく、貧富の差に関係なく必要最低限以上はみんなが手に入れられると。その先に自立ということを選べる、こういう社会にしていきたいなというふうに思ってます。今、孫泰蔵さんと「Living Anywhere」というプロジェクトをやっているんですけど、「Living Anywhere」なので、どこででも生きていくことができるっていうものです。

これは電気、ガス、水道とか、いわゆる、水道光熱費系はとりあえず限界費用ゼロにしちゃうと。今、僕の自宅に空気中から飲料水をつくる機械もあるんですよ。これを太陽光とか小型の風力発電とかでやれば、全部再生可能エネルギーなのでタダ。限界費用ゼロ。ずっと飲水をつくれます。この飲水の一部をWOTA「ウォータ」というシャワーがあるんですけど、これに流し込むと本来は1ヶ月に1600リッター使うシャワー。これが100リッターで、ずっとろ過されながら使い続けられます。

これでサハラ砂漠のど真ん中でも生活できる。東京に住んでいる必要はなくて、医療も遠隔医療が受けられる、教育も遠隔で受けることができる。しかもタダ。働くのもテレワークがだんだん増えていくと。こういうふうになっていくと あと15年ぐらいで、会社という存在がなくなるのだろうなと僕は勝手にイメージをしていて、そっちに向かっていく社会をつくろうとしています。

2ヶ月間、満開の桜に囲まれながら生活したい

人は自分の能力を活かして、働きたい場所で、働きたい人と一緒になってで、プロジェクトベースであったり、緩やかに繋がったり離れたり、いろんなコミュニティに属していく。もしそれができたら、僕がやりたいことは、日本の沖縄の方から始まって、桜前線をずっと追いかけながら、仕事をしながら生活をして、北海道の稚内で終わるみたいな。2ヶ月間ずっと桜満開の状態に囲まれて、そんなのいいじゃないですか。

こういうふうにテクノロジーを上手く使いながら、人々が幸福になっていく社会デザインをどうやってつくっていくんだっけっていうことをずっとやってます。なので社名がLIFULLになっています。もともとはネクスト。「次世代をつくるぜ」という意味だったんですけど、今は「あらゆるライフをフルにする」という意味で、世界中の人々の人生とか暮らしが良くなるような、さまざまなサービスをつくろうとしてます。

さあ、ここからちょっとスピードを上げていきます。今は東証1部に上がって1,200人ぐらいの会社で、三木谷さんにも20パーセントほど楽天から出資をいただいています。社是としては「利他主義」。

最近これは当たり前のように言われるようになりましたけども、20年以上前からすると、「利他主義って何ですか?」って言われていた時代から、みんなが「ああ、もうそんなのわかっているよ。今そうあるべきだよね」って変わってきていて。社会がすごく良いほうに向かってきたと思います。LIFULLの経営理念もイノベーションして世界中の人がハッピーになる。そんな社会をつくるぜという宣言になっています。