人工流れ星を作る宇宙ベンチャーの挑戦
「サイエンス×エンタテインメント」が次なるイノベーションを起こす

イノベーションを生み出す多様性社会 #1/2

Dive Diversity Summit Shibuya 2017
に開催
新しい社会のスタンダードと向き合う都市型サミット「DDSS(DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA) 2017」の中で、セッション「イノベーションを生み出す多様性社会」が行われました。登壇したのは、株式会社ABBALab代表の小笠原治氏、株式会社ALE代表の岡島礼奈氏、慶應義塾大学政策・メディア研究科特別招聘教授の夏野剛氏。「サイエンス×エンタテインメント」「アート×テクノロジー」というテーマを軸に、岡島氏が手掛ける宇宙ビジネスの話などさまざまなトークが繰り広げられました。
提供:DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA実行委員会

今、世界は宇宙ブーム

夏野剛氏(以下、夏野):みなさん、こんにちは。

イノベーションと多様性なんですけど、今日はこの前のパネルディスカッションから続きでやっています。前からの続きの方ってどれぐらいいらっしゃいますか?

(会場挙手)

あ、続きじゃない方もいらっしゃいますね。これはいい続きなんですよ。というのは、前のセッションでは「多様性ってどういうふうに社会に役に立つんだっけ?」という問いに対して、1つ仮説というか「そういうことなんじゃない?」というヒントが出てきたんですが、まさに体現していらっしゃるお2人のゲストに今日は来ていただきました。

ちなみに、なぜこの話の司会を僕がやってるのかはよくわからないんですけど、最近、僕、“宇宙づいて”まして。

小笠原治氏(以下、小笠原):そうですね(笑)。

夏野:最近……僕、宇宙政策委員なの。今。

岡島礼奈氏(以下、岡島):あ、はい。

夏野:しかも最近、衛星データのオープン&フリー化をやる経産省の委員会の座長をやっていまして、そこに小笠原さんがいて。

小笠原:いましたね(笑)。

夏野:そういうこともあってちょっと宇宙づいているんですが、今、世界は宇宙ブームです。ロケット飛ばすやつがいたり、衛星上げるやつがいたり、あらゆるデブリを追っかけているやつがいたり、そのなかでも一番ぶっ飛んでる宇宙ベンチャーをやっているのが岡島さんです。

岡島:ありがとうございます(笑)。

夏野:これは褒め言葉かどうかはよくわかりませんが、一番ぶっ飛んでます。なにしろ流れ星を作るためだけにロケットを打ち上げるという「なんじゃそりゃ!」みたいなことを真剣にやっている宇宙ベンチャーね。

それからもう1人。世界で唯一のアートのわかるエンジェル投資家、アートのわかるベンチャー投資家をやってる小笠原さんです。

小笠原:ありがとうございます(笑)。

夏野:ちなみに京都造形芸術大学の先生もやっていらっしゃいます。世界でもぶっ飛んだところにいる2人を今日はゲストに呼んで、2人はいったいなにを生み出すのか、そしてどう社会を変えていくのか、あるいは、我々はこの2人からなにを学べるのかということをいろいろと聞いていきたいと思うんですが、そんな感じでよろしいですか?

岡島:はい。よろしくお願いします。

流れ星を作る経営者、アートとテクノロジーを融合させる投資家

夏野:もうちょっと自己紹介します?

岡島:株式会社ALEという会社をやっています、岡島礼奈です。

先ほどご紹介いただいたように、流れ星を作ろうとしています。どうやって流れ星を作るかは、たぶん後ほど動画でご説明いたします。今日はよろしくお願いいたします。

(会場拍手)

小笠原:よろしくお願いします。

夏野:はい、じゃあ、歌って踊れる投資家。

小笠原:歌うのは無理なんですけど。僕、カラオケ大嫌いなので(笑)。

夏野:歌うのは無理。踊るのはいけるのね(笑)。

小笠原:僕は、もとはさくらインターネットというデータセンターをやっていまして、日本のインターネットのトラフィックの10パーセントぐらいを担わせていただいています。

ネット系によくありがちなんですけど、一度IPOして上場してお金を持って仕事をしない5年間を過ごして。最近ではエンジェルというか、スタートアップの立ち上げ時期に少しお金を出させていただいたり、ものづくり、IoTみたいなところの投資ファンドをやらせていただいたりと、わりと自由気ままにやらせていただいています。

最近のトピックとしては、京都造形芸術大学の新しいコースを来年からやらせていただくということで、そこがクロステックというんですけれども、アートとテクノロジーをもう一度混ぜようということをやらせていただいています。よろしくお願いします。

(会場拍手)

食っていくことを考えていない、ぶっ飛んでる人たち

夏野:じゃあ、みなさんが見てみたい流れ星のビデオをまず見ますか。

小笠原:いいですね。

夏野:はい、お願いします。

(人工流れ星プロジェクトの動画が流れる)

岡島:どういう原理で流れ星を流すかなんですけれども、人工衛星に粒々を詰めて、ロケットを使って打ち上げます。人工衛星が地球の周りをだいたい高度400キロのところをぐるぐる回ります。これは7.7キロメートル毎秒とか、そのぐらいの速さなんですけれども。

それで人工衛星から粒を後ろ側に放出します。こうすると粒が大気圏に落ちていきます。粒自体は地球の周りを4分の1周から6分の1周して大気圏に突入します。そして、加熱されて発光します。それが地上から見ると流れ星であったり流星群に見えたりします。天然のものより、ゆっくり長く流れるのが特徴です。

私たちの流れ星は宇宙にあるので、全世界に展開が可能です。

(動画終わり)

夏野:バカみたいでしょ?

岡島:(笑)。

夏野:バカみたいなんだけど、喜んで花火見ている人はこれをバカと言えないんですよ。スケール感がぜんぜん違うんです。

オーロラを生で見たことある人いますかね? オーロラのスケール感というのは、ものすごいんですよ。全面の天空を覆うから。

小笠原:そうですね。

夏野:映画とオーロラの違いが、10号玉の花火と流れ星の違いだね。

岡島:そうですね。我々の流れ星は上空60キロから80キロで発生するので、地上では直径200キロの範囲から楽しむことができます。花火はたぶん10キロぐらいなので、(流れ星は)かなり広い範囲から見える。とくに関東で200キロ圏内というと、その中に3,000万人の人がいるという計算になるので、3,000万人の人が一度に肉眼で楽しめるというものになっています。

夏野:いかにビジネスモデルを考えていないか、すぐわかっちゃいますよね。こんな話を聞くとね(笑)。

岡島:(笑)。

夏野:だから僕も最初にこの話を聞いた時に、「この人たちはなんにも食っていくことを考えていない、ぶっ飛んでる人たちだな」とすごく感じました。つまり、これを売る相手は国しかないっていうことですね。

岡島:ただし、私たち今いろいろな会社さんに応援していただいておりまして、最初の流れ星は2019年に広島・瀬戸内地方で流すことに決めているんですけれども、そこに企業のスポンサー様がいろいろ入ってくださっています。

なぜかというと、200キロ圏内でみんなで見える・楽しめるということで、そこで何百万もの人が楽しめるので、いろいろな経済活動や人の出入りがあるだろうと。そういうところに共感を感じてスポンサーをしてくださる企業さんが今いらっしゃいます。

夏野:よかったですねぇ。あらゆる芸術とかアートはやっぱりスポンサーがいないと成り立たないから。

小笠原:そうですね。

サイエンス×エンタテインメント=人工流れ星プロジェクト

夏野:経済合理性度外視から新しいものを生めるんですが、この岡島さんからもらったキーワードがあります。まずはそのキーワードについていろいろと話を進めていきたいと思うんですが、キーワードをお願いします。

「サイエンス×エンタテインメント」。ALEという岡島さんの会社がやっている人工流れ星プロジェクトは、まさにサイエンス×エンタテインメントですね。

岡島:そうですね。エンタテインメントとしてみんなが楽しめる一方で、たくさんの研究者・科学者の方々が一緒にやってくださっています。なぜかというと、流れ星、流れてくるものを観測して得られるデータを研究に生かしたいと思われていて。

例えば、高層大気と呼ばれている50~100キロのところはなかなかデータが取れない場所なんですけれども、ちょうどその場所に我々の流れ星が発生するので、そのデータを見て大気の様子を研究したり。そういう研究者の方々が、世界各国からコンタクトをくださっていて「2019年に一緒に観測しましょう」「それ以降も継続的にやっていきましょう」という話ができています。

夏野:このサイエンス×エンタテインメントは小笠原さんのテーマでもあるでしょ。

小笠原:そうですね。

夏野:これはまったく新しい組み合わせだと思うんですよ。20世紀までの科学技術というのは、サイエンスとテクノロジーをまず分けているし。サイエンスというのは明らかに、日本でいう理科系で、ちょっとエンタテインメントとはほど遠いところにいて。

小笠原:そうですね。かなり。

夏野:エンタテインメントを一緒に語ると怒るサイエンス系の大学の先生とか、いっぱいいるんですよ。

岡島:確かに。

小笠原:不思議なもので。

夏野:しかも、「じゃあなにがサイエンス系の人なんですか」というと、30年前に卒業した大学の学部なんです。

岡島:ほう。

夏野:また工学部と理学部のくだらない対決があって……すいません、内輪の事情で大変申し訳ないんですけど。そういう話があるので、サイエンスとエンタテインメントというのは本当にほど遠い位置づけだと思うんです。

小笠原:なぜなんでしょうね? それこそ江戸時代まで戻ると、日本のサイエンティストってほとんどみんなエンタテインメントに関わっていたり。

夏野:お、なにがあります?

小笠原:例えば、平賀源内って、いろいろなエンタテインメントの脚本を書いていたり、いろいろな技術を見世物にしていたり。

夏野:からくり人形とサイエンスみたいな話ですね。

小笠原:ですよね。人に見せるものを作っていたんですけど、とくに戦後以降や明治期以降って、途端に見せないものを作り始めていますよね。歴史としてこの100年ぐらい、日本のサイエンスは外に見せない方向に来ているなと、すごく感じますね。

エンタテインメント化で、サイエンスにビジネスからのお金を

夏野:なぜ流れ星に人生を賭けようとしたんですか? サイエンスなのに。

岡島:私、流れ星というよりも、やはりサイエンスとエンタテインメントを両立させるということに今、人生を賭けていて。

夏野:なぜそう思ったか。だってバリバリのサイエンス系でしょ。

岡島:そうですね、天文学の研究をしている時に「そんな宇宙の謎とかわかってどうなるの?」ということをすごく聞かれてたんですね。

夏野:そういうやつにかぎって星座占いとかはすごく気にしたりするんですけどね(笑)。

(一同笑)

岡島:私は基礎科学やサイエンスとテクノロジーが融合した途端にイノベーションが起きると信じていて。例えば、GPSも相対論がないとできないですし、半導体は素粒子ですよね、みたいな。そういうテクノロジーとサイエンスが融合した途端のイノベーションがすごく好きで。

夏野:そこまではわかる。サイエンスとテクノロジーが近いのはわかる。しかし、そこからエンタテインメントに来るか、という。

岡島:サイエンスって今まで公的資金だけの流れが多かったじゃないですか。

夏野:とくに日本はそうです。科研費。

岡島:日本はとくに。もし人工流れ星の事業がビジネス化に成功すれば、継続的にサイエンスにもビジネスからのお金の流れができて、ビジネスとサイエンスが両輪で走っていく。そう信じている。

夏野:それも、まあわかった。しかし、エンタテインメントにまだなっていない。

岡島:エンタテインメントってみんなが一番楽しめるもので、そこで楽しんでもらうことによって経済活動が生まれて、それで収益になる。

夏野:つまり、エンタテインメントは金を稼ぐ手段だと?

岡島:そういうわけでもなくて、みんなが楽しんでもらうということが大きくてですね。今まで天文学や宇宙開発も、限られた人のものだったんです。

夏野:そうなんだよなぁ。

小笠原:すごくわかりますね。

宇宙産業というガラパゴス

夏野:僕、非「宇宙人」として初めて宇宙政策委員になったんです。宇宙政策委員会の人たちは、自分のこと「宇宙人」と呼ぶんですよ。宇宙産業に関わってた人だけで。僕が言うのもなんだけど、ガラパゴスなんだよね。俺にガラパゴスって言われたら最後だよ。

小笠原:それ言いますか(笑)。

夏野:俺から見たら、宇宙産業は携帯なんかよりはるかにガラパゴスだからね。なんと日本の宇宙産業の規模は畳産業と同じぐらいなんですよ。3,000億円しかない。

岡島:畳と一緒なんですか。逆にいうと、畳が3,000億なんですね。

夏野:そう。その8割が官需。だから岡島さんの言っていることはすごくよくわかります。まず国民の関心がない。H2Aロケットが打ち上がりましたと言ったって「しょせんアメリカには遅れてるんでしょ? 以上、終わり」みたいなね。

小笠原:それ、感じますよね。「宇宙村」という言い方もされますけど、宇宙村出身じゃないとなかなか「宇宙人」として認めてもらえない、みたいな(笑)。

夏野:そう。だから最初は、発言を聞いてもらえなかったんです。俺の発言だけ議事録にないの。

岡島:えー!?

夏野:すごく気持ち悪かった。

小笠原:すごくわかります(笑)。

夏野:最後は入ったの。それが衛星のデータとかベンチャー周りなんですけど。

小笠原:でも、この間JAXAと内閣府で、S-Boosterという「宇宙ビジネスを考えましょう」というコンテストの審査員をやらせていただいていたんですけど、JAXAの人に聞くと、大半の方はやはり子どもの時に宇宙に憧れて「宇宙に関わりたい」と思って勉強して、「今やりたいことやれてますか?」と言うと、みんな苦い顔しかしないという状態になっていて。

夏野:勉強している間に忘れちゃったんだ。

小笠原:周囲の空気感というのがすごく大きいんでしょうね。それでさっきのサイエンスとエンタテインメントっていいなというか、もっと憧れる人の数を増やせば、そっちの空気感のほうが強くなる。

夏野:でも『宇宙兄弟』がこんなに読まれている今、もう十分注目は集まってるんだけど、やっぱり理系・文系の分け方がいけないと思うんだな。

宇宙をAKBのレベルに

小笠原:エンタテインメントって本当にいいなと思っていたのが、どうしても『宇宙兄弟』だと読み物だから、すごく積極的な人が能動的に情報を得ていると思うんですけど、エンタテインメント、AKBとかのレベルに落とし込めば、能動的じゃなくても情報が入ってくる。そこで変わっていく人もいるかなと。

夏野:AKBと言っている意味は、別にそんなに好きだと思わなくても視界に入ってくるということ?

小笠原:視界に入ってくる。

夏野:そりゃ200キロ圏全部視界に入るね。

小笠原:ですよね。ちょっと気になりだしたら、人って変わり始めるじゃないですか。そういう意味で、例えば首都圏で3,000万人が目に入るって、今までなかった超巨大ディスプレイなので、おもしろいなと思います。

夏野:わかった。僕はクールジャパンの委員会もやっているので、クールジャパンのために、「日本に来ると毎日流れ星が見える、願いが叶う、叶いまくって困る」みたいな。それどう?

岡島:それいいですね。やはりインバウンドのなにかとして使うのはすごく良いアイデアだなと思うのと、あとはやはり200キロ圏内ということで、流れ星って見るだけじゃない楽しみ方がいろいろあるはずで、いろいろな人の数だけ楽しみ方があるなと思っています。

私だったら例えば「屋上でビールを飲みながら見てみたいな」とかがあるんですけれども、このプロジェクトに参加してくださる方々ってもともと「宇宙」じゃない人が多くて。もともと宇宙じゃない人のアイデアが、すごくおもしろいんですよね。

夏野:聞かせてよ。言っちゃいけないの? 聞きたい。

岡島:いろいろあるんですけれども、そもそもこの「流れ星を見るのをお祭り化して、みんなで楽しんじゃおうよ」というアイデア自体も、宇宙がバックグラウンドじゃない人からのアイデアです。

夏野:まあ、そうだろうなぁ。

岡島:そうなんです。

夏野:そんなバカなことやらないもんね、普通。でも、そこが聞きたいよね。どういうふうにエンタテインメントに仕立て上げるかというところが、これから鍵じゃないですか。

岡島:いろいろなコラボレーションが考えられると思っています。例えばアーティストが地上で盛り上がっていて、プロジェクションマッピングの演出があったり、そこになにかが飛んでさらに流れ星が来るとか、そういうことも考えられますし。

あとは普通に屋上でご飯を食べていて、盛り上がっているときに流れ星が流れるとかでもいいですし、バーベキューをしていてもおもしろいかなと思います。

例えば商品コラボみたいなもので、流れ星の水みたいなものがあって、それを飲みながら楽しんでいるとかもおもしろいかなと思います。

夏野:流れ星で模様は描けるんですか?

岡島:模様はまだ描けないんですけれども。宇宙バックグラウンドの人だと、模様を描けないで「流れ星は、こうだよね」というスタンスで来るんですが、宇宙バックグラウンドじゃない人って「模様って描けるの?」と聞いてきてくれて、おもしろい視点をお持ちだなと思います。

思考実験をすると、確率はすごく低いけれど、そしてすごくお金や莫大な研究開発が必要になるけれども、できたりします。

夏野:こちらに向かってくるように打てば、やりようはあるよね。それでだんだん大きくなってくるとかできると思うんです。

岡島:そうですね。

夏野:模様みたいな話になってくると、急にショーアップの可能性がどかーんと出てくる。

岡島:なるほど。

小笠原:あと、色がずっと気になっていて。

岡島:色は今、研究室レベルでは青と緑とオレンジができるようになっています。

小笠原:もうそこまでできるんですね。

夏野:3色できると、いろいろ。

小笠原:いじれるものね。

岡島:ほかにもいろいろな色を出そうとしています。

小笠原:へぇ。

夏野:そうやっていろいろなものに仕立てあげていくというのが、エンタテインメントの世界なので。

岡島:そうですね。みんながどれだけ楽しめるかで、身近なものとして楽しんでもらえるかという。

日本には、エンタテインメント仕立ての学問が欠けている

夏野:岡島さんはサイエンス×エンタテインメントの極地のようなことをやっているんだけど、今の世の中でほかにも参考になりそうなものってあります? 

岡島:サイエンス×エンタテインメントでですか?

夏野:うん。

岡島:例えば、某テレビ局がやっている科学の実験のテレビ番組なんですけど、もう本当に科学の実験をそのままエンタテインメントとして見せていたりとか。海外だとけっこう「科学自体がエンタメだよね」というような、それで楽しむ風潮があったりしますね。

夏野:アメリカはとくにそうで、いわゆるディスカバリーチャンネルとかナショナルジオグラフィックとかの世界は本当にそうで。日本はサイエンスをいわゆるアカデミックな世界に閉じ込めちゃってるところが残念かなとは思いますね。

MITの先生の物理学の授業をNHKでやってるんだけど、これは相対性理論とかドップラー効果とかを、めちゃくちゃわかりやすくMITの教室で講義してくれるんですよ。うちの小学4年生の娘でも慣性の法則を、サルのぬいぐるみとサルのバネ付きの滑車で覚えちゃって。そういうことじゃないですか。

エンタテインメント仕立てにしたアカデミックな学問が日本にはまだ欠けてる感じがするので、ALEが成功するとそのイメージが逆転するかも。

岡島:そういうことをやりたいですね。

夏野:国立公園はいいな。イエローストーンの上に流れ星を流したら、イエローストーンに来る人の数が5倍になる。

岡島:そうですね。

夏野:半径500キロぐらいから。

岡島:きれいな景色が見れると思います。

夏野:あとエジプトのピラミッドの上とかね。やっぱりこれはインバウンド的に政府に売り込むのが一番いいですね。

岡島:がんばります。

夏野:19年は広島の瀬戸内でやるということですか?

岡島:はい。広島・瀬戸内地方です。

小笠原:どのぐらいの量の流れ星を流すものなんですか?

岡島:エンジニアのがんばり次第ですけれども、10粒とか20粒とかできたら。

小笠原:例えば、もし1万粒とかやると危険だったりするんですか?

岡島:大気圏の60キロまでで燃え尽きるので危険はないです。

小笠原:だったらすごい数の流れ星をやりたいですよね。

岡島:そうですね。やってみたいですけど、いろいろ……。

小笠原:ド派手な(笑)。

岡島:たぶん、何基も衛星を上げないといけない気がします(笑)。

夏野:最後は衛星そのものが、でっかい流れ星になって落ちてくるんですよね。

岡島:そうですね。一番最後。

夏野:その一番最後の流星は盛大なんですか?

岡島:たぶん。

夏野:それをスポンサーするのは一番高いんですね。

岡島:そうですね。たぶん最後の人工衛星はタイミングがよくわからないかもしれないです。

夏野:おもしろい。そこがいい。盛大に落ちる仕掛けは入っているんですか?

岡島:まだです。

夏野:七色に光りながら落ちてくるとか。

岡島:持ち帰って相談します。

夏野:そこが一番高く売れますから、ぜひがんばってください。

岡島:確かに。

Occurred on , Published at

ブックマークして続きの記事の通知を受け取ろう!

この話をシェアしよう!

このログの連載記事

1 人工流れ星を作る宇宙ベンチャーの挑戦 「サイエンス×エンタテインメント」が次なるイノベーションを起こす
2 「前例がないということは、価値があるということ」 夏野剛氏が語る、イノベーションが生まれる条件

スピーカーをフォローして通知を受け取ろう!

関連タグ

人気ログ

ピックアップ

編集部のオススメ

ログミーをフォローして最新情報をチェックしよう!

人気ログ

ピックアップ

編集部のオススメ

そのイベント、ログしないなんて
もったいない!

苦労して企画や集客したイベント「その場限り」になっていませんか?