2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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竹家正剛氏(以下、竹家):最後のセッション、地方創生・官民協働を始めたいと思います。が、非常に残念なお知らせが1つだけありまして、このセッションはスレッドごとに質問を挙げるコーナーがあるんです。みなさんから質問をいただいて、そういうことも織り交ぜながらトークを進めていくという展開なのですが、この官民協働、実は質問がゼロです(笑)。
(一同笑)
登壇する前に言われてましたもんね(笑)。もう最後なので、リラックスして話聞いていただくためにも、1回みなさん伸びをしていただきましょう。肩の力抜いて。
(会場の参加者全員で伸びの運動)
お疲れさまでした。それでは最後のトークセッションを始めたいと思います。私はモデレーターを務める、和歌山市政策調整課の竹家と申します。よろしくお願いします。
(会場拍手)
武内淳氏(以下、武内):同じくモデレーターの株式会社宿坊クリエイティブの武内と申します。よろしくお願いします。
(会場拍手)
武内:それでは登壇者の方々に簡単に30秒くらいで自己紹介をそれぞれお願います。
平将明氏(以下、平):みなさんこんにちは。衆議院議員の平です。
内閣府の副大臣をやっていて、2年くらい前に、地方創生というワードが出てきたときに、石破さんが大臣で私が副大臣で小泉進次郎さんが政務官で、国のほうで政策立案をやっていました。合わせて、今話題の国家戦略特区の担当副大臣をやっておりましたので、言葉に気を付けないと、週明け大変なことになるので(笑)、気をつけていきたいと思います。そのほか、クールジャパンとか科学技術イノベーションとか宇宙戦略とか、そういうのも政府で担当していました。詳しくはWebで見てください。以上。
(会場拍手)
木藤亮太氏(以下、木藤):みなさんこんにちは。宮崎県日南市というところで油津(あぶらつ)商店街の再生のプロジェクトを4年間やっていました、木藤といいます。
メディアでいくとグリーンズさんが去年、非常に素晴らしい記事を書いていただいたり、Forbes Japanで取り上げていただいたり、ソトコトの表紙にうちの商店街のゲストハウスが紹介されたりしました。
日南市は、5万人ちょっとの小さな町なんですが、300メートルくらいのシャッター街がありまして、飲食店を14、5店舗、それと物販店が少しありまして、東京からIT企業さんがサテライトオフィスを誘致したり、ゲストハウスや、最近では保育所が新しくできたりということで、4年間で目標としていた空き店舗解消20店舗を、今27、8くらいまで伸ばしているところです。
今は福岡に戻っています。福岡では、那珂川町(なかがわまち)という同じような5万人の町で、事業間連携という専門官をやらせてもらっています。
私は民間の専門的な立場から、日南でも那珂川町でも、行政と良い関係を築きながら仕事をしていくということを意識してやってきました。ですので、そのあたりから少しお話できればと思っております。よろしくお願いします。
(会場拍手)
藤岡慎二氏(以下、藤岡):こんにちは! 体育会系ですいません(笑)。藤岡と申します。よろしくお願いします。
僕は高校魅力化プロジェクトというものをやっています。北は北海道、南は沖縄まで、全校生徒300人から4人の高校まで、統廃合されそうな高校を魅力化して存続させようというプロジェクトをやっています。
もともとは島根県海士(あま)町で、隠岐島前高校魅力化プロジェクトを2009年から6年ほど離島に住んでやっていました。今は全国展開をしている、そういう感じです。あとは起業家育成などにも手を出しはじめています。よろしくお願いします。
(会場拍手)
脇雅昭氏(以下、脇):こんにちは! 流れに沿ったんですけど(笑)。
みなさん肩書が素敵な中で僕だけ「よんなな会発起人」ってすごく怪しい……。昨日から潜り込んでいるんですけど、誰も話しかけてくれない(笑)。
今日は官民協働ということで、私は官のほうです。仕事としては総務省から神奈川県の市町村課長に出向しています。私としては、公務員ってむちゃくちゃ可能性がある場だなと思っていて、今、全国の都道府県の市町村を含めた、若手の人たちを集めた会を組織しています。この前はヒカリエで、全国から550人くらい集まってもらって。
それをなぜやっているかというと、みなさんいろんな官の人と一緒に、公共と一緒にやりたいという中で、「後ろ向きな公務員多いんだよね」と言われます。ですがそれって逆に言うとむちゃくちゃ可能性だと思っていて、全国の公務員の1パーセントが志をあげたら、むちゃくちゃ世の中良くなるんじゃないかなと。その可能性に賭けていきたいなと思ってやっています。今日は官という立場からいろいろお話できたらなと思っています。よろしくお願いします。
(会場拍手)
武内:このような元気な4人でお送りします。まず、ざっくばらんに大喜利形式で楽しくいけたらなと思っているんですけど(笑)。
(一同笑)
そもそもこのテーマ設定が問題なんじゃないかと先ほどみんなと話し合いました。官民連携という言葉を聞いて、この中には民間の方が多いと思うんですけど、行政と一緒になにかしたいと考えている方はどのくらいいらっしゃいますか? 挙手お願いします。
(会場挙手)
おお、けっこう意識高いですね(笑)。ありがとうございます。今日はこんな素晴らしい方々がお見えになっているので、各方々が取り組まれてきた官民連携、それぞれご自身の立場で取り組まれてきた成功事例など、そんな話をどんどん挙手していただいて。大喜利形式で話していただければと思います。座布団はないので椅子がどんどん高くなっていくというような(笑)。
平:挙手でっていうのは初めてですけど(笑)。私、ベンチャーや企業の政策もやっているので、そういう方々が出ると「行政っていうのは頭が固くてだめだ」「やりたいことを邪魔してばっかりだ」みたいなイメージがあると思うんですが、実は国のほうはかなり柔らかくなっています。
例えば私は国家戦略特区をやっています。今は加計問題で叩かれていますが、あれってすごくいい仕組みなんですよ。というのは、新しいことをやろうとしますよね。イノベーションが起きる、例えばレベル4の自動走行とか、ドローンで何かを配達しようとかやると、必ずなにかの法律にぶつかるんです。日本はちゃんとした国なので。
イノベーションが起きやすいのは、アメリカ、イギリス、イスラエル、中国なんですが、アメリカ、イギリス、イスラエルは英米法なので、やっちゃいけないことは書いてあるんだけど、それ以外はやってもいい。日本は大陸法なので、やっていいことは書いてある。でもそれ以外はみんなグレーになるんですよ。だからイノベーションがやりにくい。なぜ中国がイノベーションが起きやすいかというと、共産党が「いいよ」と言えば何でもOKなので、あっちは別の世界です。
(会場笑)
平:そういった中で、大陸法というOSの日本の中で、英米法のアプリを入れたのが国家戦略特区なんです。だから地域ごとになにかやらせてほしい、でも今の法律じゃできない、でもその地域だけ認められれば、その地域がアドバンテージはあるわけですよね。
私が国家戦略特区でやったのは、秋田県の仙北市という7割が国有林の町があって。国有林ってうるさいんですよ、あれやっちゃだめ、これやっちゃだめって。それで秋田県の仙北市の市長はけっこうイケてるというかなんというか変わった人で(笑)、「豚の放牧を国有林でやりたい」と来たんですよ。基本的には林野庁に持っていったらバツですよ。それを国家戦略特区で認めたんです。どうぞやってくださいと。
そうこうしているうちに、ドローン特区もやりたいということになって、仙北市はドローン特区で、いろんな手続きを簡素化してやるようになり、田沢湖では(自動運転)レベル4のバスを走らせたいと、レベル4というのはドライバーなしのやつ、それを走らせたいと言って、走らせるようになりました。
こういうふうに、なにかやりたいなと思って行政が邪魔をするのは、我々は法治国家なので、なんでもやっていいですよとは言えないし、役所の人は仕事が増えるので、「難しいんじゃないですか?」と。これはあいさつ代わりなんで。そこをどう突破していくかなんですけど。
実は今、国家戦略特区、この先の成長戦略でレギュラトリー・サンドボックスというさらに進化型を入れましたが、僕らが政策を作るときは成長戦略と言うと自由貿易の推進と規制改革なんですよね。
特区というのは地域限定の規制改革なので、地方創生をローカルな経済成長戦略(ローカルアベノミクス)として考えたら、特区を取りに行くのが一番よくて。そういう受け皿がわれわれにはあって、実は年に1、2回公募しているんです。こういうことがやりたい、ああいうことがやりたいという人は来てくださいと。
そういった意味では、政治はみなさんが思っているよりかなり柔軟になっていて、逆に言うと、私と小泉進次郎さんが特区を一生懸命やっていた時に、最後にとん挫する例は、その地元の市長がくじける。
農業の改革をしたいといったら、その地域のJAの大物が県議会にいたり、漁業の改革をしたいといったらその漁協の大物がいたりして、大物がいてもいいんだけど、実は「俺は改革派の市長だ」とか恰好つけているけど、最後は泣きが入ってきて「国政のほうでなんとか......」というのもけっこうあって。なのでぜひ政治を毛嫌いしないで、相談をしていただければと思います。TwitterでもFacebookでもメッセージをいただければと思います。
木藤:ちょっといいですか。今の平さんの言葉、すごく心強いと思います。国がそこまで動いているというのは、我々はそこに乗っかりたいと思うんですけど、それを現場でどうやってうまく動かしていくかってすごく大事ですね。
僕は、300人の中から公募で選ばれて日南に行きました。市と委託契約を結びながら商店街の再生をやってきたんですが、行政と現場の通訳みたいなことをやっていたんです。
いまおっしゃったように、例えばいろんなしがらみとか、いろんなステークホルダーがいて、その中でものごとが進まないことが世の中にはいっぱいあるんですけど。私が日南でやっていたことは、商店街という現場と行政、お金を持っていたりそれをコントロールするような管轄しているところとの間に入る、グレーな存在として機能していたような気がします。
私は市役所に行くとだいたい商店街の悪口を言うんです。「あの商店街がもうからないのはおっちゃんたちが悪いからですよ」とか「不動産持っている人が動かさないから悪いんですよ」って言いながら、今度は商店街に行くと、一緒に行政の悪口を言っているんです。そうやって媒介のようにうろうろしていくことで、それぞれ実は思っていることは一緒で、共有しているんですけど、なかなか接点がなかったり言葉が通じなかったりして、物事が1つになっていかないという状況を、媒介していたような気がします。
今日来ている中にいは若い方もいらっしゃって、いろんな立場の方がいると思うんですけど、そういう主体がまばらにあるような地域にそれぞれいらっしゃって、それを通訳しながら、媒介しながら1つにまとめていく、そういう機能を担えるような人たちがこういうところにそろっているのかなということを、私自身の経験から感じました。
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