「宣伝カーで道に迷い、他人の家に突っ込んでしまった」起業家らが語る、学生時代の大失敗談

将来独立するために学生時代にやっておくべきこと #1/3

第3回TOKYO RECRUIT FESTIVAL
に開催

「将来起業したい学生のマッチングを手助けしたい」という思いから開催されたイベント「TOKYO RECRUIT FESTIVAL」の中で、起業家・経営者が登壇するセッション「将来独立するために学生時代にやっておくべきこと」が行われました。登壇したのはC CHANNEL森川亮氏、CAMPFIRE家入一真氏、SHOWROOM前田裕二氏。モデレーターははあちゅう氏が務めた。本パートでは、学生時代の失敗談を紹介。そこには意外な共通点がありました。

家入一真氏の学生時代の失敗は?

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):よろしくお願いします。今日は私がナビゲーターになって、みなさんにお話を聞いていきたいと思います。

そして、集まっているのが大学生の方ということで、大学時代の話からお仕事の話に移っていこうと思うのですが。アイスブレイクもかねて、みなさんの大学時代の失敗についてお聞きしてもよろしいでしょうか。

失敗と言えば家入さん。

(登壇者笑)

家入真一氏(以下、家入):僕は中2から学校に行っておらず大学時代がないので、失敗もなにもないのですが。……えっ、大学生って何歳から何歳ですか。

はあちゅう:18歳で進学して、22歳までです。

家入:その頃の僕はあれですね、引きこもりから脱却すべく、新聞配達のバイトをしていた頃ですね。

はあちゅう:かなりストイックな時代ですね。

家入:だから、なにか失敗しても、もともとがアレだったので失敗のしようがないというか、あまりしゃべることもないので次に行きましょう。

バンドメンバーの夜逃げと起業できなかった記憶

はあちゅう:では、前田さんお願いします。

前田:失敗ですか。……あ、声がこもっているな、聞こえていますか? 

1つあるのが、もともと自分、大学時代に起業しようとしていまして、2人でやろうと相当意気込んで準備していたんです。

実際にオフィスまで決めて「いざやるぞ!」という時に、そいつが別の道(国家試験)をやはり目指したいと言ってきて、結局頓挫しました。自分でやれば良かったんですが、けっこうショックだったということもあって、起業ができなかったということに一抹の後悔があります。

一般的な失敗の定義とは違うんですが、自分の中では、パートナーのモチベーションを担保できなかったという失敗であり、印象的に残っていますね。

はあちゅう:失敗というより、印象深い出来事、という感じですね。

前田:そうですね、印象深い。悔しかった。

はあちゅう:落ち込んだ。

前田:落ち込んだ出来事です。失敗と言う意味だと、正直全然出てこなくて。答えるのが難しいなと思いました。失敗を失敗と捉えたことがないから。

はあちゅう:そうですね、もともと失敗をチャンスにしていく方ですよね。

宣伝カーで道に迷い、他人の家へ突っ込む

森川さんはなにかありますか?

森川亮氏(以下、森川):そうですね。

僕、専攻が情報工学という理系だったのですが、あまり学校に行かずジャズバンドをやっていまして。ジャズをやりながらバイトをするという感じで、30種類くらいバイトをやっていました。

それで、ちょうど免許を取りたての時に、パチンコの宣伝カーを運転するバイトをしたところ……。最近はあまりないのですが、昔は音楽を流しながらいろんな道を運転したもので、僕は免許を取って初めてだったので道に迷っちゃったのですよ。

筑波大学だったのですが、もう大学が田舎で当時はカーナビなどもなかったので、音楽を鳴らしたままとんでもない所に入っていき、結局は人の家に突っ込んじゃったのですね。

はあちゅう:人の家! けっこう大きい失敗ですね。

森川:こわくて、そのまま逃げちゃったんですよ。でも僕……。

はあちゅう:犯罪じゃないですか。

森川:宣伝カーだから名前が出ているので、その後そうとう辛い目に遭いましたよ。まあそういう失敗です。

はあちゅう:えっ。警察沙汰ですか?

森川:まあ、いろいろと大変でした(笑)。

はあちゅう:ここで話して大丈夫でした?

森川:大丈夫です。

経営者は“ドラマー”が多い?

家入:僕はずっと油絵をやっていたんですよ。引きこもっている時からずっと。油絵にバンド、ジャズもやっていて、なんていうんですか。

はあちゅう:けっこうクリエイティブな活動をみなさんされていますね。

家入:そこから起業というのはなかなかめずらしい経歴かなと思います。

森川:僕はドラマーでしたが、ドラマーの経営者が多いんだよね。前田さんもたしかドラムだものね。

前田:そうですね。

森川:まあドラマーと言っていいのか。

前田:そうですね、練習し始めてという感じで(笑)。

森川:ZOZOの前澤(友作)さんもドラム。

前田:そうですね、彼は本当にまじめに。

家入:へー。ボーカルじゃないんですね。ドラム。

森川:そうですね。やっぱり客観的にみられるところがあるのですね。

前田:僕もドラムですね。

森川:偶然? やっぱりそうなんですかね。

家入:僕はオカリナを吹いていました。

前田:本当ですよね?

家入:マジで僕はオカリナを吹いていて、絵を描いている時に博多駅前でオカリナを吹いて生きていこうとずっと考えていました。

前田:それ、どうしてオカリナにしたんですか? ギターなんかもあるじゃないですか。

家入:癒されるのですよ。

前田:オカリナの音に?

家入:うん。素朴じゃないですか。

前田:誰か身近な人がオカリナをやっていたのですか?

家入:いや、ぜんぜんですよ。宗次郎さんというとわかりますか?

はあちゅう:ぜんぜんわかりません。

家入:(笑)。スピリチュアルなBGM、ヒーリングミュージックのようなものにハマったのです。そう。オカリナはいいですよ。

はあちゅう:はあ。オカリナから話を広げようかなと思いましたが、ちょっと無理そうです。

小学生路上ミュージシャン時代に初めての“投げ銭(ギフティング)”

はあちゅう:でも、前田さんも路上ミュージシャンをされていたのでしたよね。

前田:そうです。小5の終わりくらいに駅前で弾き語りを始めて、それをずっとやっていました。

はあちゅう:小学校5年生で。

前田:そうです、小学校5年生の終わりくらい。

はあちゅう:それはかなりめずらしいですよね。

前田:そうですね。小学生でやっている人が周りにいなかったので、目立つかなと思って。

はあちゅう:目立つだろうし、学校で逆にいじられそうといったことは思わずに?

前田:学校の友達にはほとんど言ってなかったので。

はあちゅう:近所のお子さんが見にきたりはしなかったのですか?

前田:地元の駅ではぜんぜんお金がもらえないことに気がついて、違う駅に繰り出してやっていたんです。だから、地元の人とは出会わなかったですね。

はあちゅう:でも、そこで小学5年生から投げ銭もらって。

前田:そうですね。

はあちゅう:その体験が今のSHOWROOMに結び付いているのですよね。

前田:そうですね。でも毎日やっていたのですが、最初の月は300円とか500円くらいしかもらえなくて。半年くらい試行錯誤を重ねた末に10万から15万ぐらい集まるようになっていました。

はあちゅう:小学生で。

前田:小6の終わりくらいですね、1年くらい頑張ったので。

森川:へー。

前田:そこでファンはこうやってつくるのだとか、ファンとの絆はこうやって深めるものなのだということに気づいて培ったものを、バンドに生かしていたなと思い出しますね。

「いつもいつも会社をやめたいなと思っていた」

はあちゅう:みなさん、音楽との関わりが深いのですが、そんな中でのやりたい仕事との出会いというのはどんな感じだったのか、きっかけを教えていただけますか?

森川さんお願いします。

森川:僕は経歴をみていると非常に会社員生活が長いのであれですが。

最初に入ったのが日本テレビで、もともと音楽をやっていたことから、音楽関係の仕事をしたいと思って入ったのに、専攻がコンピューターだったことからコンピューターシステムの部署に配属されてしまいました。そこが1番どうしたらいいかわからなくて、いつもいつも会社をやめたいなと思っていたのです。

しかし、どうせやるのであればということで、コンピューターをまじめに勉強して、いろんな物を作ったりもしました。でも結局、得意だから、お金がもらえるからということでは、自分的には合わなくて辞表を出してしまった。

好きなことをやって良い、そこから事業として新しい物を作るというのが自分にとっては一番ハマるなという感じでしたね。

起業は「自分の中の“やる意味”を粛々とやっているだけ」

はあちゅう:家入さんは事業を作ることを目指されていますよね。

家入:僕はあれですね。21歳や22歳で起業しているのですが、それまで何回か就職しているのですよ。でも、ずっと引きこもっていたせいか、どこにもなじめなくて。

朝、普通に起きて会社に行くことができなかったし、コミュニケーションが苦手でみんなと飲み会に行くこともできなくて。会議も忘れちゃったりしてクビになるというのを何回か繰り返しています。

だから、やむを得ず起業したというのがあるんです。やりたいことをやっているのでしょうが、「やりたいことをやっているか?」と聞かれると、どうかな……。やりたいことをやりたい、というのはあまりありませんね。

はあちゅう:流れ着いて?

家入:消去法でこの道に来てしまいましたが、やりたいことはもともとないのです。空っぽですね。

森川:でも、最近は困った人を助けるとか、そうした共感をするみたいなところはあるんじゃないですか?

家入:そこは“やりたいこと”というよりは“やるべきこと”だと最近は思っています。自分がいじめられた経験から引きこもりになったという経歴があり、そんな自分だからこそできること、やる意味があることというのは、きっとこういうことなのだろうなと思っているので。きっとこれがぜんぜん違う経歴だったら僕は、やることに意味を見出だせなかったと思います。

自分はある種のコンプレックスや、嫌だなと思った体験といったものを抱えて今まで生きてきたのですが、それが消化されるというか。自分の中でやる意味があることがそこにあり、それをただ粛々とやっているだけというような心持ちで、職人みたいなものなのです。

社長しか生きる術がなかった

はあちゅう:でも家入さんは、あまり人と違う道を歩むことにドキドキしたり、覚悟したりなどはしない方ですか?

家入:僕は普通の人間。普通の人生を歩みたくて、あまりおもしろくもないです。「人が敷いたレールの上を走りたくない」などもまったくなくて、むしろ走りたいのになぜか押し出されてしまうという。

はあちゅう:こっちに行きたいのに……。

家入:わかります? なんかいじめられて。もし、いじめられていなかったら、僕は普通に中学高校大学に行って就職して、今、たぶんどこかわからないけど、就職して働いていると思うのです。そんな憧れが未だにありますよ。

だから、レールの上を本当は走りたかったのに、いじめや親の自己破産などで、なんだかよくわからないまま、無理矢理、列車のレールから降ろされたような。

はあちゅう:気づいたら社長になっていた。

家入:社長しか生きる術がなかった。

はあちゅう:それはめずらしいですよね。

周囲の「うまくいかない」には可能性がある

はあちゅう:逆に森川さんの場合、おそらく日テレを辞める時に、かなりの覚悟が必要だったと思うのですが、どうでしたか?

森川:そうですね。僕の場合は家入さんと違って、人に言われてなにかをやることに耐えられなかったというか。

いろんな音楽をやってきまして、子どもの頃はクラシックをやっていたのですよ。そのあとにポップス、最後ジャズに移ったのですが、ジャズが一番気持ちよかった。

クラシックをやっている頃で一番辛かったのは「譜面通りにやれ」と指揮者に言われること。基礎練(基礎練習)をやって、譜面通りにやって、でも指揮者に怒られて、といったことを毎日繰り返していて、一体なんのためにやっているのだろうと。

まず大企業がそうした感じで。社長や部長に言われたことを淡々とやって、大成功してもしなくても、とにかく言われた通りにやることが仕事だったり。そういったものが耐えられなかったというところがありますよね。だからちょっと家入さんとは違うかもしれない。

家入:まあ、だから社会不適合ということですよね。

森川:まあ、そうかもしれないですね。

はあちゅう:一度大企業に入ると周りが止めませんか。「えっ、やめるの?」といった感じはありませんでしたか?

森川:まあ、僕がだいたいやってきて止められるというか、反対される場合が多いですよね。新しいサービスを出す時も、新しい事業をやる時も「絶対うまくいかない」とみんなから言われて、ただそのほうが可能性がありますよね。

結局、誰でもうまくいくものというのは、すでに誰かがやっているから真似するほうが難しいじゃないですか。真似して勝つのはすごく大変。でも、誰もやっていないことでナンバーワンになるほうが勝てる確率が高い気がします。

はあちゅう:そうしたタイプの人が新しい物を自分で提案していくのでしょうね。

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