Googleの原動力は「食」?

マルコム・オーモンド氏:おはようございます。マルコムと申します。Googleで最高の仕事を持っています。食べ物を担当しているんです。お腹が空きましたか? まだ昼食の時間じゃないですよ(笑)。

それでは、Googleと食の関係、そしてテクノロジーをどのように使っているか、人の繋がりをどのように実現しているかをお話したいと思います。

Googleの燃料は何でしょうか? すなわち、Googleの原動力は何かというと、私の立場からすると食が全てです。そして全てのオフィスにおいて、人の繋がりのためにも食を使います。そしてビジネスを続けていくためにも使います。

いくつかの数字があります。少し理解していただきたいのは、我々がGoogle Foodを運営するにあたってどういうことが関係してくるのか。また、我々がいかにしてテクノロジーを使っているかということです。

それからもう1つ理解していただきたい点として、我々は少人数のチームであり、何千人もいるわけではありません。30名以下でこの業務を世界的に担当しております。

そして1日あたり10万食以上を提供しており、これを実現するために世界中で45社以上もの会社と手を結んでいるわけであり、170以上ものカフェを持っているわけで、そして700以上ものマイクロキッチンを持っております。

マイクロキッチンは、簡単に「休憩を取る場」として考えていただければ幸いです。また、50以上もの国々で毎日こういったことをやっております。比較的大きなビジネスです。Googleは大規模な企業ではありますけれども、中でも比較的大きな事業を我々は担っているわけです。

我々は「Google Food」というふうに、このビジネスを呼んでいます。

「フードエクスペリエンス」を意識した食事提供

では我々はどういったことを信条にしているのでしょうか?

何をやっているのかと言いますと、食体験を通じて今日、明日、そして未来にわたってベストな状態を維持するために、どうサポートできるか? ということですが、我々の会社は16年間続いているわけですけれども、これからももっと長く我々は事業を展開するわけです。

したがって「フードエクスペリエンス」というものをどのようにやっていくかということが、我々が常に意識している点です。目的を持った食事ということを考えております。そして本当に人々をサポートできるような食べ物を提供しなければなりません。不可能への挑戦です。

これまで人の話が出ました。また、テクノロジーを使ってどうやって人の繋がりというものを実現しているかということは、不可能への挑戦でありますが、ここでイノベーションをどう発揮することができるか、またコミュニティが生まれる場所ということを考えております。

皆様方、おそらくこのあと昼食を取り、そして会話をすると思いますけれども、こういったようなコミュニティ作りというのは、食を通じて実現するものであります。

そして次に我々のミッション、我々のビジョンということになるわけですけれども、Google社員やコミュニティがベストな状態でいるためには、健康的な食を選び、食体験を楽しんでもらうことを目指しているわけです。

というのは、人が企業にとっての違いをもたらすことができます。また、ビジョンは持続可能なライフスタイルやコミュニティを築くために、食の知識や食体験を提供することです。我々はどういうふうに責任を果たすことができるかを、常に意識しているわけです。

東京においてもビジネスを食からサポートした

設立当初からGoogle Foodは大切であったわけです。もう初期の時代からフードプログラムというものを始めたわけです。また、初めての海外事務所である東京におきましても、我々のチームは早速やってきてスタートしたわけです。

それでは、これをどういうふうに達成するか。非常に大きな目標をどのような形でもって達成するのか。そして食材をどのような形でもって実現していくか、ということでありますけれども、秘密の成分ということになります。

すなわち、ラーメンの中の秘密の成分は何なのか。ラーメンではなく、本当はビジネスのことを言わんとしているわけですけれども。

数多くの国々を対象としております。また多種多様なパートナー会社があり、43社の会社と一緒にやっているわけです。また何万もの食体験というのがあるわけで、複数のシステムがあります。

それから、このグレーの部分でありますけれども、食に携わる人間はテクノロジーの人間ではありません。私はコンピューターサイエンスの資格を持っているわけではありません。私はコーヒーを作ったり、あるいは食を作ったりするのが専門です。そして、昼食を提供することです。

ではどうやって、世界中の人達との繋がりをどう実現するのかということをお話したいと思います。

Google for Workで世界のどこでもコミュニケーションが可能に

Google for Workというものを使っています。非常に単純なことです。我々は技術の専門家を採用しているわけではなく、食体験の専門家というものを採用しているわけです。そして各国でこれを展開しております。1つのプラットフォームを通じて皆様方が一体感を持って、このグローバルビジネスに挑むことができるようにしております。

まず最初にコミュニケーションです。

これは単純なことかもしれません。しかし、私は日本のレストランで初めて仕事をしたわけですけれども、いろんな国でコミュニケーションをどう図るかというのは重要な問題であるわけです。しかも素晴らしい優秀なチームがおります。

これは私ではありません。彼のほうが私よりもどうやら見栄えが良いそうですので、この写真を使っておりますが、我々のカフェです。そしてこのような形でGmailを使って1日が始まります。これでもって人々との繋がりを持ち、そしてどこでもインターネット接続さえあれば仕事ができるわけです。まずはGmailで仕事がスタートします。

そしてこれはシドニーのチームです。Googleのシドニーの先週の状況です。フードサービスのチームが初めてアジア太平洋地域、および一部の同僚はアメリカにいるわけですけれども、こういうふうに集まるのは年に1回くらい、そして年に2、3日くらいしかこうしてみんなが同じ場所で会議を持つことはないわけです。

コンピューターを持って、Gmailを通じて、そしていろいろな人々との対話をするのが一般的です。しかしシドニーは楽しかったです。非常に良い食材もありましたし、テクノロジーを使ってみんながここで会議に集まったんです。

私は日本で仕事をしております。そして日本の同僚の皆様方を見た場合、左側をご覧になっていただきますと、トーマスの名前が出ておりますけれども、彼はチューリッヒで仕事をしております。また、青で私の上司はマウンテンビルで仕事をしております。

では、いつみんなが会話できるかということを判断するかと言いますと、カレンダーとGmailのアドレスを見ます。そしていつ会話する余裕があるかということを調べることができます。

私のほうで夜の10時半であった場合には、私の上司は朝の6時半かもしれません。そしてチューリッヒもまた別の時間帯です。そのために、こういうような技術を使うことによって、いつ会話をするかということを決めることができます。

また、メリッサとキャサリンはシドニーで仕事をしているわけですけれども、そこに映しております。

そしてこれはタルンです。インドで仕事しております。そして我々は午後2時に会うわけですけれども、彼はインド時間では朝早いわけです。64インチの画面で冗談を言っているわけですけれども、こちらのほうの大きな画面でもお話をしています。

テクノロジーでもって人々は孤立するといわれておりますけれども、我々はチームの一体感を結ぶためにこういう画面を使っているわけです。そしてハングアウトなどを使うことによって、初めて各地にいる人達が一緒に会話をすることができます。

情報共有でわかる、世界の同僚の動き

それからDriveです。他の会話の中でもDriveの話が出ました。テクノロジーのことは我々よりも経験のある人達から既に話が出ましたけれども、私も毎日Driveを使っております。

こういうような形でもってまとめております。プレゼンテーションを今回のために用意しました。こういうような画面を用意しました。

そしてこの部分がありますけれども、このボタンをクリックすることによって、Gmailのアドレスを用いて簡単にチーム全員と共有することができます。

Foodの人間は食材に特化しているわけであり、必ずしもテクノロジーに特化しているわけではありませんけれども、しかし我々の仕事をやる上でこういうようなツールを使うことができます。

次に、共同作業です。コミュニケーションとか、情報共有とか、あるいはビデオ会議とか、そういったものは我々のビジネスを行って、そして共同作業をするための手段であるわけです。

いくつか、シドニーで会った人達と話をすることができたわけですけれども、私は真ん中に写っております。そして右側にダニエルです。ジャンパーを着ております。

ダニエルはシンガポールで仕事をしております。そして先週はアワードを提供しました。というのは、素晴らしいレストランのPRを行って、シンガポールの何百人もの人達の面倒をみたわけです。Google Foodの第1四半期の素晴らしい成果を彼が挙げたわけです。それを先週評価しました。

ダニエルがやった仕事の内容を、私自身が見たわけではありません。私は東京とか他のところにいて、彼はシンガポールのほうで、シンガポールの人間の面倒をみていたんですが、彼のやったことは全て我々のテクノロジーを通じて知ることができました。

Gmailとか、あるいは会議でいろんな話を聞きましたし、またDriveを通じて文書の共有があったり、あるいは毎週のハングアウトでもってビジネスの状況がわかったわけです。

また私の左にいるのはアグネスで、北京におけるGoogle Foodを担当しております。それから中国のほうから連絡を受けて、彼女は最高のGoogleのイベントを開催したということで、素晴らしい北京における夕食会を開いたということでした。

そしてGmailを受けて嬉しかったんですけれども、ハングアウトとか、あるいはいろんな会議とか文書の共有でもって、その準備のために彼女が2、3週間仕事をしたということはわかっていました。

また、黒いジャケットを着ているのはルビンです。彼はクアラルンプールのほうで仕事をしております。私は開設された時以外はまだ行っていないんですけれども、彼は非常によくやっておりますし、またチームをよくサポートしております。

それからスティーブンというのはシドニーにおります。忙しい1年でしたので、私は彼のほうのカフェが開設された時に行くことができなかったんですけれども、毎週Gmailで評判を聞いております。テクノロジーを通じて彼の仕事ぶりについて報告を受けております。

彼らは素晴らしい食材関係の人間であるから、我々のところで仕事をしているわけです。

こういうような形でもって、我々はテクノロジーを使って、テクノロジーの専門家でないわけですけれども、繋がりを持つことができるわけであり、そして会社をサポートすることができます。

皆様方も来年は、Google for work、あるいは皆様方のアプリケーションでより良い結果を残すために我々の技術をどう使っているかということを発表することになるかもしれません。どうも、ご清聴ありがとうございました。

制作協力:VoXT