「不可能に挑戦するから応援される」 15歳の起業家が語った「根拠のない自信」の作りかた

根拠の無い自信と勢い

Edu×Tech Fes 2013 U-18
に開催

Life is Tech !が主催する教育とテクノロジーの祭典「Edu×Tech Fes 2013」において行われた、高校生でVJ(ビジュアルジョッキー)として活動するVJ TKMi(吉田拓巳)氏によるスピーチです。15歳で起業した彼が、何かを始めるとき「根拠のない壁」を作らずに、それを意識できない速さで行動することこそが成功のカギだという。また、子供時代に好きなことへの視野を広げる時間をもったゆとり世代の可能性についても言及しました。(Edu×Tech Fes 2013より)

VJ(ビジュアルジョッキー)って知ってる?

Vj TKMi氏:超今っぽい「Vj TKMi」こと、吉田拓巳と申します(笑)。今日、たぶん僕のことを知ってる人はほとんどいないと思うので、軽く自己紹介を含めて、今自分がやってることとかも織り交ぜながら話をしていこうかなと思うんですけど。ちなみに今日って10代の方はどのくらいいらっしゃるんですか? 人が多すぎてめちゃくちゃ緊張するんですけど……。なるほど、ありがとうございます。

僕は、今紹介していただいたTehu君と同じ高校2年生で、平成7年生まれの17歳です。世間的にはなんかもうゆとり世代みたいな感じで言われたりもします。今福岡で基本的に活動していて、今日朝、福岡からやってきました。

好きな食べ物なんですけど、今日のサイバーエージェントさんの色となんか近いですけど、キュウリがめちゃくちゃ好きです。

今僕はVJというアーティスト活動をやっていまして。

そもそもこれを始めたきっかけが、小学4年生のときに父親にたまたま連れてってもらった父親の知人の結婚式の二次会のCG映像を見て、それまでは特にパソコンもあんまり触ったことなかったんですけど、映像がやりたい! っていうふうに思って、そのあと親に交渉してパソコンを買ってもらって、映像の編集、制作を始めました。

やってるうちにネットとかをどんどん使って、自分の視野や世界観が広がったときにVJっていうジャンルに出会って、皆さんVJってご存知ですか? ほとんどの方が知らないと思うので、ちょっと説明しようかなと思うんですけど。

VJっていうのはビジュアルジョッキーの略で、簡単に言うと、DJ、ディスクジョッキーの映像版って考えてもらえると一番近いんですけど、よくアーティストさんのライブのバックとかで、リアルタイムに映像が変化させるものを指します。

このVJっていうのは、本当にライブで生でやるもので、僕とかだと普通1時間とか2時間とかパフォーマンスをするんですけど、大体100本から200本ぐらいの映像素材をパソコンに組み込んで、それをリアルタイムに混ぜ合わせたりエフェクトを加えたりして、音に合わせて1つの演出をしてパフォーマンスをしています。

Apple Storeでイベントを開催

VJを始めたときに、福岡にApple Storeがありまして、僕ずっとApple Storeに「どうやってやったらいいか?」みたいな質問を図々しいぐらいにしょっちゅう言ってたら、店長さんがたまたま見てくれて、「ちょっとイベントやろうよ!」みたいな話になって。

ちゃんと本社の方に掛け合っていただいて、まさかのApple Storeの福岡店でレギュラーイベントを小6の初めから、もう6年ぐらいやらせてもらってます。最初は本当お客さんも1人もいなくてのスタートだったんですけど、今は本当に200人とか300人のお客さんに毎回来ていただけます。

Apple Store以外にでも、上の写真2枚はApple Storeなんですけど、他にも未成年が入れる真昼間に、ノンアルコールで「地元のいいアーティストの音楽を、いい音響システムで聞こうよ!」っていう学生が入れるクラブイベントの主催をやったりとか。

あと右下の写真は、Red Bullというエナジードリンクの九州のプロモーションでも、映像パフォーマンスとして、九州全部で関わらせていただいたりしています。

「何事もまず行動」の精神で15歳で起業した

こういう活動を通して僕は、行動することの大切さっていうのをすごく感じます。もともと前に出るタイプの人間じゃなかったんですけど、こうやって一歩踏み出したことで、自分の世界観や視野がどんどん広がって、すごい新しいものに出会えるなという思いで、僕は何事もまずは行動だと思ってやっています。

その活動の一環で、もともと1つのジャンルに囚われたくないという思いがあったので、ちょうど2年ぐらい前ですか? 16歳になる1日前、15歳のときにまた新たな別のジャンルということで、ITベンチャー企業を創業しました。

今の株主の後押しもあって、本当に「やろう!」と決めてから1カ月くらいで、特になにもやる事は決まってなかったんですけど、とりあえず会社だけ作ろう! っていうので会社を作って、今はWebサービスの開発とかスマートフォンアプリの開発を、企画から全部会社でやっています。

今は役員4名でやってるんですけど、僕の会社はちょっと変わっていて、プロジェクトごとに関わるメンバーがそれぞれ違って、デザイナーやエンジニアをそのプロジェクトに合わせてコミットしてもらって、物づくりをしています。

将来やりたいことは今すぐにでもできる

その中で開発したものをいくつか紹介したいんですけど、昨年の正月から始めた「お年玉.me」という、ネットでお年玉をやりとりできるサービスを作って。ちょうど去年やったときは1月1日からネットで大炎上しちゃって、Yahoo!ニュースとかにものっちゃうくらい大炎上しちゃったんですけど(笑)。

今回は、前回いろいろ指摘された部分を改善して、メンバーも増やして、またいい形でということで、今年もちょっと懲りずに1月1日から出してみました。

こうやって何かをやるときに、僕がとても意識してることが、いつやるかではなく、今やっちゃうっていうのをすごく意識しています。

何かのアイデアや、将来の夢とかを「半年後にやります」とか「将来いつかやります」っていうことをよく耳にするんですけど、そもそも自分が将来やりたいっていうことって、今の自分の価値観の中であるものだから、たぶんやろうと思えばすぐできちゃうんじゃないかな? っていうのが僕の考え方の1つにあって。

発想したら、僕の会社の場合だと企画書も書かないですし、とりあえず勢いでまず形にしちゃうっていうことをやっています。

ネット疑似選挙Teens Opinionの立ち上げ

その典型的な例が、昨年の衆院選の時に立ち上げた「選挙権のない10代がネット上で疑似選挙をやったらどうなるか?」というので、10代のネット疑似選挙Teens Opinionっていうものを、衆院選の時に立ち上げました。

これは、そもそもアイデアが浮かんだのが衆院選の公示日で、「そっからどうやろうか?」っていうので、まずアイディアをTwitterにポストしたら「参院選からやるんですか?」みたいなのがすごいきてたんですけど、「やるなら今回からだろう」っていうので、そこから10時間ぐらいでメンバー全部集めて、5日間ぐらいでとりあえず形にしました。

このサイトでは10代が主体なんですけど、成人された方も参加できて下は14歳から上は92歳までの幅の層で、この場を使って政治についてのいろんな議論が交わされました。

そして今でも、政治とは若干離れた体罰問題とかアルジェリア問題とかについても、今現在も議論が起こっています。これが10代オンリーの疑似投票のページです。ここから党を押して投票すると、疑似投票ができるという仕組みでした。

これが結果になるんですけど、よければぜひこの後Teens Opinionで検索してもらえば出てくると思うので、一般の選挙の結果とはまた異なった形で、すごいおもしろい10代の意見が集まってるな、と思います。

この円グラフの下に10代が、今の政治に対しての意見や国に対しての意見とか、未来に対して思うこと、っていうのを書いたものを一部抜粋して、下にずっと連ねてるんですけど、これもすごいいいコメントがたくさん集まりました。

不可能に挑戦するから応援される

このサイトをこうやって勢いよく立ち上げたんですけど、本当にたくさんの方に応援していただいて、著名な方だと音楽家の坂本龍一さんや、お笑い芸人のロンドンブーツ1号2号の田村淳さんや、今日来られてますけどジャーナリストの林信行さんにもいろいろコメントいただいて、たくさんの方に盛り上げていただきました。

こういうサービスを作るときに、僕がいつも思うことが、不可能そうなことをやるから応援してくれるっていうのを結構重要にしていて、僕はあえて、アイデアが浮かんだらすぐに公開をして、プロジェクトを進めていきます。

それが例えば、今回の衆院選の時みたいに、「普通間に合わないだろう!?」みたいな、ちょっと一般的には不可能そうだったり、リスクがあるようなものをあえてやるからこそ、周りがすごい応援してくれて、みてくれるんじゃないかな? と思っています。

まさにアメリカがはじめて月に行ったときみたいに「絶対無理じゃん!」ということをみんなが「やっちゃおう!」ってやって、あんなに盛り上がるから月に行けちゃうみたいな、そういう感覚でものづくりをしています。

「根拠のない壁」を壊す方法とは

ここで今日の僕のテーマ、さっきのTehu君の最後と若干かぶるんですけど、根拠のない自信と勢いに戻りますが、僕の活動にはすべて軸として「根拠のない自信と勢い」があります。

人間は何かを始めようとすると、知らないうちに「根拠のない壁」をたくさん作っちゃって、どんどんできないようにしていっちゃうと思います。例えば「画家になりたい!」という人が「私は絵が書けないから」とか、「私にはセンスがないから」とか、これは完全に根拠のない壁だと思ってます。

なので、僕は何かを始める時、頭を麻痺させるぐらいのスピードで物事を立ち上げて、とりあえず勢いと根拠のない自信で、何かを発信する、何かを作る、っていうことをやってます。

ゆとり世代がもつ可能性

ここまで話してきたんですけど、今回のイベントのテーマが教育っていうもので、僕は今、通信制の高校に通っていて、週1、2回ぐらいしか学校に行ってないんで「僕が教育のことを語るのどうなんだろうか?」って思うんですけど、ちょっと最後にひと言言いたいのが、「ゆとりってちょーヤバいな!」っていうのを(笑)。

世間的にはゆとり世代は失敗だとか、ダメだとかすごい言われるんですけど、僕自身は今の時代にすごくマッチした教育方法だなと思ってます。

一昔前みたいに、いい大学に入って大企業に入れば一生安泰みたいな、何かそういう話はもうたぶんとっくに終わっていて、今はそれぞれが自分の個性をもっと出して、自分を主張して生活していかないといけないな、と思うので。

勉強ももちろん大切なんですけど、勉強の時間がちょっと減って、その空いた時間を自分の好きなことや、興味があるものに費やすってことはすごくいいんじゃないかなと思っています。

視野を広げるっていうことがゆとりの世代はできるんじゃないかな、と思ってます。ぜひ僕らゆとり世代から、もっともっとおもしろいことをやっていけたらいいかな、と思っています。ご清聴ありがとうございました。

制作協力:VoXT

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