ビジネスユーザーのための、新たなる電話システム「kinfone」

高橋克己氏:みなさん、こんばんは。KDDIウェブコミュニケーションズの高橋といいます。今日みなさんにご紹介するのは、ビジネスユーザーのためのまったく新しい電話のシステム。その名も「kinfone」でございます。素晴らしいネーミングですね。

このkinfoneを開発するに当たって、私はコンセプトをこのように決めました。「普通に使ってもらえるアプリである」ということ。そのためには必要なことが「純正のAPIしか使わない」ということ。そのおかげでkintoneがアップデートされても安定して動く。これが重要なわけでございます。

今から3年前、私、この舞台でこのようにお話をしました。「これからの時代はLINEだよ。電話を掛けるやつなんか『電話野郎』とさげすまれるんだ」と言いましたが、実際どうでしょう? 

今年、電話が輻輳(ふくそう)して規制がかかるという、このような事態が起きたわけです。そう。みなさん、最後は結局のところ電話なんですよ、電話。でも、電話ってめんどくさいですよね。僕、実は電話が大嫌いなんです。なぜ電話が嫌いか? これをですね、ヒアリングしてみました。

そうしたらば、出るわ出るわ。10個ほどですね、イケてない理由というのが出てまいりました。特に黄色い部分。「出社しないと電話が取れない」「取り次ぎが超ウザい」「迷惑電話がめんどくさい」。さらには「個人の携帯電話の番号を出したくない」といろいろな意見が出ておりました。

これをズバリ解決するのがkinfoneでございます。このkinfoneは、具体的に言いますと2つのアプリケーションと1つのスペースからなります。

kinfoneが持つ、数々の便利機能

では、デモを見ながら解説をしていきたいと思います。

まず1つ目、内線管理。一人ひとりに内線番号を割り振りますが、この内線番号にはなんと「cybozu.com」を使うんです。ですからユーザー管理はcybozu.comで行います。そこに設定されている内線番号の4桁をSIPアプリに設定していただくだけで、セットアップは完了になります。

そして着信。今、デモが流れておりますけれども、電話帳に登録されていない電話番号から電話が掛かってきた場合には「デフォルト着信グループ」という端末がすべて一斉に鳴ります。そしてこの端末はみなさんのスマホなんです。もう世界中どこにいても、みなさんのスマホさえあれば着信ができると。このようになっています。

さらには電話帳ですね。電話が掛かってきたら、自動で電話帳に登録されます。そして非常に重要な「着信拒否フラグ」というのがあるんですね。この「着信拒否フラグ」をオンにしていただければ、次に電話が掛かってきた場合にも、その電話が迷惑電話として着信できないように勝手に断ってくれる。このような機能が付いてるんです。素晴らしいですね。これでもう迷惑電話に出る必要がないという仕組みになっております。

そして発信。先ほどのスペースをもう一回開きますと、ここには内線番号の他に電話帳というのがございます。この電話帳を選びますと「発信」というボタンがありまして、これを押しますと、なんとこのkintoneのアプリ上に電話が掛かってくるようになっています。

そして担当者着信。これはですね、電話帳にあらかじめ担当者を設定しておくと、他の人の電話が鳴らないんです。その担当者の電話しか鳴らない。担当者がもし出られない場合には、グループも設定できるので、そのグループの方に電話がエスカレーションされる仕組みです。

そして最後、留守番電話でございます。みなさんご存じのように、録音されたメッセージを聞くというのが普通の留守番電話ですね。でもkinfoneの留守番電話では、メッセージが自動で音声認識されるんです。音声認識されて、その内容がkintoneの中に保存される。もう、電話に出ることすら要らないということでございますね。

そしてもちろん、内線通話でもできます。

普通に「使いたいな」と思ってもらえるアプリを目指して

ではまとめましょう。まずコンセプトは先ほど言ったように、普通にみなさんに「使いたいな」と思ってもらえるアプリであること。「これ、使ってみたいな」という方はぜひ手を挙げてください。

そして安心安全の純正APIのみで構築されている。さらには、この後バージョンアップをいくつか行ってまいります。このような機能が今後も搭載をされるということで、みなさん、このアプリケーションを使いたいと思いますよね? 思った方はこの後に、ぜひ挙手をお願いします。

以上で私の説明は終わりでございます。どうもありがとう。