2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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記者1:過去数年で3つのデザインを見てきましたが、5年で人を月へ送ろうとしていますよね。これは最終決断でしょうか? もしくは来年にまたテストがあるのでしょうか? 2023年に完成するテストをどうやってプランしているか、教えていただけたりはしないでしょうか? 月の無人飛行など教えていただければと思います。
イーロン:デザインのプロセスやSpaceXについてはお見せしたので、バックグラウンドは知っていただけたと思いますが、BFRの大きな決断に関しては最終的なものだと言えます。
問題解決に関しては一つだけでなく、この前にもっとも悩んだのが、着地を分離させる部分です。もともと6つあったフラップで作動することにしました。美しさに関してはあまり好きではないのですが、3つの足のうち2つが作動して、大きな動く羽のようなものです。
他の部分にも関係していて、より良くなるかもしれないのですが、連結する足と作動ウィングの関係で技術的にややリスキーです。全体的な正しい判断だと思います。美しいと思います。タンタンロケットのデザインも好きですし。
世界を横断するフライトに関しては、テストフライトはたくさんあると思います。来年も考えています。その出来不出来によって、2022年に高速フライトも実施します。ブースターもテストします。
上手くいけば、2〜3年で軌道でのフライトができます。人を乗せる前にそういうテストをたくさんします。それで月に行くかどうかはわかりませんが、とにかく人を乗せる前にはやります。たぶん賢明な判断でしょうから(笑)。
記者2:イーロンさん、最初の乗客に日本人を選ばれましたね。
イーロン:彼が私たちを選びましたよ。
記者2:その背後にあるメッセージとは何ですか? アメリカ人や他国の人ではなく、最初の乗客が日本人です。この発表を通しての世界に対してのメッセージとは何なのでしょうか?
イーロン:彼がもっとも勇敢で、もっとも冒険心があると思いました。彼が一歩踏み出したのです。彼が私たちを選んだことを誇りに思っていますし、私たちが彼を選んだわけではありません。
彼もコメントしたいと思いますが、とても勇敢な人です。金額は公開していませんが、大金を払っていますし、ブースターの進歩の助けになります。そして最終的に、これから人間誰でもが月や火星に届けられるようになります。そのため、彼は結果として、一般人が他の星に旅行することを助けていることになります。
(会場拍手)
ポジティブに見られるように期待していますし、みなさんが興奮してもらうことを期待しています。はっきり言って危険なことですから。公園を歩くわけじゃありません。たくさんのトレーニングも必要です。境界線を押し広げる時に、確かなものなどないのです。どこかに飛行機で飛んでいくわけじゃない。残念なことになる可能性もあります。
そういうことを最小限にとどめる努力を私たちはしますが、新しいテクノロジーを使った、最初の宇宙への飛行はすごく勇気がいります。
イーロン:私たちが求めていた「ファルコン・ヘビー」や「ドラゴン」に乗って欲しいような人でした。月旅行は、低軌道を周回するドラゴンで行けば、2人乗りとなりますね。ドラゴンは本来、4~7人が乗れますが、SUVのようなサイズです。ぎゅうぎゅう詰めを避けるために2人程度しか乗れません。
しかし、BFRは100人ほどが乗れるスペースがあります。快適に乗るとすれば、およそ10数人を乗せるのが賢明でしょう。最初の旅行で宇宙へ行くのに、彼はアーティストに席を提供すると言ってくれました。我々はその飛行を成功させるため、出来ることすべてを必ず実行したいと思います。
10数人をBFRに乗せますが、念のため予備燃料や酸素、食べ物や水、部品などのためたくさんのスペースを残しておきます。もし何かあったときに回復できるよう、出来る限りの可能性を持っておきたいのです。
つまりこれは間違いなく危険なミッションということです。
記者3:危険ですかね?
イーロン:そうですね、危険ですね(笑)。
前澤:デンジャー?(笑)。
(会場笑)
前澤さん、この月旅行には今までどのくらいお金をかけているんでしょうか? まだお金をかけていないなら、どのくらいかけるんですか?
イーロンさん、SpaceXはイノベーションを引っさげて大企業となったわけですが、どのような特徴やカルチャーがあると思いますか。
前澤:すみません、金銭関係のことには答えられません。
イーロン:アーティストとして(金額を答えないでいてくれるのは)気が楽ですね。いい意思表示だと思うよ(笑)。
世界中の優れた人やエンジニアを魅了したのはSpaceXの何だったか、というお話ですが、それはSpaceX本来のミッションです。つまり、宇宙技術を進化させ、人類を他の惑星にも住めるようにしたいというミッションです。
一握りの優れたエンジニアたちにとっては、仕事や給料など以上に、かけた時間がどのくらい重要だったか、どんな意義がプロジェクトにあったかが重要なんです。
優秀なエンジニアはどこでも働けますからね。すごく大変ですけど、いい方法で進められるようにトライしています。優秀な人々がSpaceXで働きにきてくれる一番の理由はこれだと思いますし、このおかげで前進できているんだと思います。
締め切りに間に合わなかったプロジェクトを私たちは見てきてきました。例えばファルコン・ヘビーもそうでしたが、2023年に間に合うと確信しているのはなぜですか?
イーロン:ぜんぜん確信はしてないです。このへんをハッキリさせておきたいのですが、(2023年という)日付に関しては不確かなんです。水晶みたいなもので何にどのくらいかかるかを占って、それで知った日をあたかもXデーのように言えたらいいと思うんですが、もちろんそうはいかなくて、実際、挫折や壁がたくさんあるのが常です。
もし大体のものがちゃんと進めば「この日ですね」と言えるんですが、不確実なことがあまりにも多くて。革新的な技術が詰まっているバカみたいにデカいロケット。これを空に飛ばせると100パーセント確信しているわけじゃないんです。むしろ「100パーセントの確信」とすら言えない。かなりできそうですが、確信はしてません。
でも、私たちは全力で、できるかぎり早く、安全に飛行させたいと思っています。
記者6:イーロンさん、BFRを発着させる最初の用地は決定していますか。
前澤さん、具体的にいくらかは言えないとしても、現時点で頭金のようなものを支払ったかどうかだけでもお教えいただけませんでしょうか。
前澤:はい、もうすでに払いましたよ。
(会場笑)
イーロン:イエスイエス。
(会場拍手)
コイツは本物ですよ、みなさん。これはめちゃくちゃ重要なファーストデポジットで、金額も申し分なくて、実際のBFRの開発コストの支払いでも、リアルな影響がありました。非常に大きな実際のインパクトをBFRプログラムにもたらしてくれて、本当に意味がありました。
彼は行動で示す男です。本物です。
記者7:BFRの初期飛行と軌道飛行のための、打ち上げや着地用の場所はもう選ばれましたか。
イーロン:まだここと決めたわけじゃないんですが……手始めにテキサスの敷地でやりたいと思っています。テキサスの南海岸、ブラウンズビル近くにあるんですが、そこでやりたいですね。
たぶん、(ロケットに)別の名前をつけたほうがいいんじゃないかと思うんですが、(BFR自体が)コード名みたいなものだし、切り離せなくて。でもおそらく、この先で名前は変えると思います。
ひとつには、ダグラス・アダムス(注:イギリスのSF作家)の次に、初の「火星行き」には「ハート・オブ・ゴールド号」という名前をつけたいんです。『銀河ヒッチハイク・ガイド』に出てくる、私の好きな宇宙船の名前なんですけど。
そうだ、初の軌道飛行について質問を受けていたんでしたね。まだ決定事項はありませんが、おそらくフローティング・プラットフォームから打ち上げると思います。それなら可能かと思います。
記者8:質問の場を設けてくださって、ありがとうございます。先ほど宇宙船の外観を見せていただきましたが、イーロンさんご自身がこれまでに手がけた部分を教えてください。それから、宇宙船内部、生命維持や安全のために必要になってくる部分もお願いします。
先ほどこれは大変危険なミッションとなるとお話されていましたが、そこをもう少し詳しく教えていただけますか。例えば今行っている、炭素繊維製の身につけるものの実験などの結果といいますか、安全への配慮に関する話を、よろしくお願いいたします。
イーロン:内部に関しては、どういうふうになるかはまだ構想段階で、どんなミッションにするかにもよります。コンフィグレーション(設定)も異なったものになります。例えば、火星に行くとして、最低でも3ヶ月、もっと長くて6~7ヶ月過ごすなら、客室やレクリエーション用の共用スペース、ミーティングルームなどは欲しいですよね。なにせ、月単位での滞在ですから。
もし月やそのくらいのところに行くなら、数日間でしょうね。おそらく、火星へ行くときと同じように客室や共用スペースがほしいと思います。
無重力の中にあったら楽しいものが重要になってきます。楽しいものは過小評価されがちですが、思っているより3倍くらい楽しいものなんです。というわけで、できる範囲の中で一番楽しめると思うものをやりたいと思います。
安全については、「クルー・ドラゴン・デザイン」のNASAのメンバーと一緒に構築していきます。リサイクルシステムに力を入れていこうと思っています。
なぜなら、とても長い(月周回の)旅をするなら、循環システム、酸素・CO2システム、水システム、その類のものを必要とするでしょう。一方で、数日間だけ出ていくときに完全な循環システムは不必要と思われるかもしれません。
私たちは月旅行のために、宇宙ステーションへのNASAのクルーミッションを達成しています。私たちはNASAから本当にたくさんのことを学びました。本当にありがとうとNASAに言いたいし、NASAなくして今日があったとは思えません。NASAからは国家安全保障の観点において宇宙ミッションでの重要なものを受け継ぎました。ありがとうございます。
記者9:ハロー。2人に質問があります。
私がMZ(前澤友作)について知りたいのは、ミッションの前にどのようなトレーニングをするのか、旅行者としてのどのような経験をどれほどインプットされるのか、です。
イーロンさんは、このムーンミッションや、BFRの他プロジェクトに注いでいるパーセンテージは、2019年4月に行われる商業的なクルーフライトなども含めて、企業としての努力や時間として、どれぐらいになりますか?
前澤:全部日本語で答えてもいいですか? これから全部決めます。まだ何も決まってません。トレーニングもどんなことをするかわかりません。
イーロン:SpaceXのリソースについては、これは非常に多いですよね。(その中でも)BFRへの割合というのは少なく、その「5パーセント以下」を投入というかたちになっています。
今年に入って極めて変わった部分もあって、リソースを衛星の打ち上げなどに向けています。一番重要なものとして、来年に迫ったNASAのクルーミッションがあります。12月に「ドラゴン2」のテスト飛行をしたいと考えていますし、来年には有人飛行もしたいです。あるいは来年の第2四半期でも考えています。
だから、最優先事項として言えば、そこまでにドラゴンを完成させることです。それからもっとBFRにリソースを移行するでしょう。ナショナルミッションをこなすことは、SpaceXの今後に非常に大きく関わってくると想定しています。
すでに申し上げたように、それが最優先事項です。そういったことがもしうまくいったのなら、来年の終わりまでに、大量のエンジニアリングをBFRのために使おうと思います。
記者10:こんにちは。2つ質問があって、搭乗する方への質問とロケットについての質問です。
1つめは、宇宙で一番楽しみにしていることは何ですか? 月の周りで一番何がしたいですか。2つめは、BFRにかかるお金、開発にかかる費用についてです。
前澤:私はアートが好きです。アートとアートの融合だから、アーティストとアーティストがコラボレーションして、何が生まれるのかが目の前で見られるのが楽しみです。
イーロン:開発コストについては本当に言いにくいですね。BFRのパワーシステムについても、本当にざっくり言って50億ドル。これがどこまで上がるかは本当にお伝えしにくいですが、50億ドルぐらいだと考えています。
つまり、このプロジェクトにとっては少なすぎるけど、50億ドルは多額のコストで。それでもこのプロジェクトにとって50億ドルは少ないです。
記者11:こんにちは。1つ質問があります。BFR開発に投資するためにさまざまな収入源をプランニングしているとのことでしたが、BFRへの開発コストの見積もりをどのように見ているのでしょうか。
イーロン:見積もりについてはすでに話したように、BFRシステムの開発費は、おそらく50億ドルほどです。これが100億ドルを超えるとは思っていませんが、20億ドルを下回ることもないだろうと思います。
記者12:(時間が)あれば……もう少し質問を。
イーロン:もちろん。ここまで足を運んでくださったことだし、質問したいと思っていることがあればぜひ。私も答える努力を惜しみません。
記者12:それで、イーロンさん……。
イーロン:(記者の発言とかぶって)ここに来てくれた人たちに感謝を。すばらしいことです。
(会場拍手)
記者12:このようなイベントをありがとうございます。月面着陸と月旅行について1つ質問があります。
というのも、あなたの話には、人類の多惑星種のビジョンや、近い時期にやるべきことの具体的な話、追加収入の方法、以前にも言っていた乗客の話などがありましたが、ビジョンを訴えてBFRに参加させるだけの、億万長者の友人、富裕層の友人はいるのでしょうか。
つまり、BFRにもっと資金が必要になったときに、「イーロンのお願いだから」と言って、応えてくれるような友人です。お答えいただければ幸いです。ありがとうございます。
イーロン:そうですね、コーニー・ショーなどでよく観ていたような、「ムーン・ベース・アルファ」(注:SFドラマ『スペース1999』に登場した月面基地)のような月面基地を持つことができたら、非常にエキサイティングだと思うんですよ。
よくわからなくて、でもかっこよくて、月の上にある。私たちも月の上に基地を持とうじゃないですか! なぜ2018年に、月の上なんかに基地を作るのか。これがその1つの答えになるんです。私たちは月まで行かなきゃならないんです。基地が月にあるというのは、めちゃくちゃかっこよくて、めちゃくちゃ驚異的なことですよ。
信じられないような話だけど、富裕層の人じゃなくても行けるように私たちはそういったことがしたいですよね。
イーロン:BFRは、空気のあるところなら太陽系のどこにだって着陸できるように設計しています。それが垂直着陸の不可欠な理由です。
ウイングがあって、着陸装置があって、作動するための地面がある。それと、大気と滑走路が必要。滑走路は誰かが作るわけですが、その誰かにどうやって頼み込みましょうか(笑)。
その人が滑走路を固定してくれて、それでも月には空気がありません。でもウイングを使って、トリッキーに着陸します。垂直着陸で行くしかないでしょう。実際にこの方法しかないでしょうし、火星ではバウンドするというか、バウンシーキャッスル(注:空気圧式のトランポリン)的な感覚かもしれないです。
機体は垂直着陸用に設計されていて、フィンは幅広い大気条件に対応するようデザインにしています。なので、理論上では、他の惑星も大気があれば着陸できるはずです。
ただ、金星には着陸したくないですね。大気がたくさんあればいいんです。ガス惑星は困ってしまいますね。垂直着陸に必要な大気が使えて、ブレーキの助けになればいいですね。
ともかく、すごいことをしたいんです。月面飛行が規則正しくスケジューリングされて。すばらしい未来として、偉大な未来として残ることを祈っています。
2つめですが、ボーイングのCEOによれば、人類最初の火星到達者はボーイング社のロケットに乗っているそうです。
イーロン・前澤:(笑)。
記者13:そこで、激化する競争について言っておきたいことなどがあればお聞きしたいです。
(会場歓声)
イーロン:グッド!(笑)。
記者13:ありがとうございます。
(会場歓声)
イーロン:競争できることはうれしいことですね。競争すべきだと考えています。つまり、競争は良いことで、レースというものはおもしろいですよ。
月や火星へのミッションに向けて(競争が)ハードになってくれればいいと思うし……。私たちだって、できるだけ早く達成したいと思ってます。
私たちは、アクセルペダルをベタ踏み状態です。プライオリティはNASAのプロジェクトが上です。有人ミッションなどが現行の優先順位です。
それを実行して、BFRに使う時間を増やしていける自信があります。宇宙インターネットの「スターリング」の稼働もできるはずだし、できることならそれを成功させたい。うまく実現していきたいし、本当にこのプランの通りにやれるようになりたいです。ロケットもそうです。(そうなったら)すばらしいことです。
イーロン:そうです。あなたの気づいた通りです。とても鋭い質問です。開発リスクとコストを最小限にするため、共通の視点で決定しました。ブースターと船体の間にあるエンジンですね。BFSのためのアップグレードでは、真空に最適化されたノズルがあります。
これらのノズルは海面に適応でき、海面でもオペレート可能です。なぜかと言えば、ブースターのノズルサイズがカーゴ機の(モジューラーの)周囲長と同じように作られているからです。カーゴセクションとバキュームノズルバージョンは切り替えできます。
3~4倍のラプター出口直径で、周囲長にエンジンも見えると思いますが、基本的にはこれらのパーカーラップのうち2基が交換が可能です。バキュームエンジンと交換することができます。
火星でパフォーマンスが落ちると思いますが、大幅に改善されると思います。これらのエンジンがあれば、火星の表面に対して100トンですね。
バージョン2では、カーゴラックの代わりに7基のエンジンを搭載したコンフィグレーションの構成で、いつでもエンジンアウトが可能です。それは2基のエンジンアウトが可能で、どんな状況下で2基のエンジンをロスしても安全性が保たれています。
実際、状況によっては4基までアウトできますし、それでもぜんぜん大丈夫です。3基さえあれば着陸できて、それは7基中の3基ということです。
(前澤、通訳者に意味を聞く)
前澤:あー! そういうこと! 基本的には自分の好きなアーティストに声をかけたいです。(イーロンに向けて)5パーセントでもやってくれてありがとう。
イーロン:(金銭に関する)数字がわかってしまうようなパーセントなどの話は伏せますが、ヒントとして資材のパーセンテージですね。
記者16:スクリーンにてBFRの軌道を見せていただきましたが、最大でどれくらいの重力を乗客は体感できるのか、どのくらい月に滞在するのか、そしてどのくらい月面の近くにいくのかを教えてください。
イーロン:なるほど、それを心に留めておくことは大事なことです。最大重力にたどり着くことは可能で、ペイロード(積載物)を減らすことと引き換えに得られます。おそらくどの上昇フェーズでも起こるミッションとして、3G以下の上昇に保ちたいですね。
(みなさんは)5Gぐらいまでは行きたいかもしれませんが、3G以下でおそらく2Gかなと思います。あるいはその半分。なぜなら私たちは血圧がないから。そして大量のペイロードも余計に乗っています。
これは、月の周りをループする、まさに「ミッション」で、プロファイルは決まってませんが、きっとすごいエキサイティングなことです。例えば(月の)表面をスキミングして、すごく近づいて、ズームアウトするように遠ざかって、回りながら還ってきて。
図だと対称的に見えますが、近づいて、すごいスピードで月にズームして、遠ざかっていく。わかりますか、地球からある程度離れていって、比較的月は小さく見えて、(BFRが)またビュッと行く。
どちらの道もまっすぐ行って、比較的高いGの状況で、おそらく(突入時に)6Gかそこらでしょう。大気をなぞるようにして行って、速度を合わせて、地球低軌道にのって、軌道離脱噴射してやってくる。どちらのケースでも突入時のGは、できれば3前後に保ちたいです。この場のノリでかなり適当に言ってますが、近似値ではあると考えています。
記者17:イーロンさん、今あなたはまさに、宇宙に人を送るプロジェクトの最初の投資者の隣にいるわけですが、イーロンさん自身が宇宙へ行くことに対してどう思いますか。そして、いつそれが実現すると思いますか。
イーロン:私が個人的に、という話ですね。まず言っておきたいことは、こんなことをしてくれる人がいるなんて、人間はまだ捨てたもんじゃないなと思ったことです。自らのお金を、高リスクで、もしかしたら成功しないかもしれなくて。危険なこの新プロジェクトに寄付してくれたんですよ。「すばらしい」と言って。
私が宇宙に行くことについては、まだわかりません。もしかしたらこの旅行を糧にしたいだけかもしれません(笑)。
前澤:あー、そうかもね(笑)。でも乗ろうよ。
イーロン:わからないけど。みなさん、私たち2人は(このプロジェクトに)乗っていますからね。
(会場拍手、歓声)
イーロン:では、みなさんお越しくださってありがとう。絶対におもしろい旅になると保証するし、進捗があるごと報告したいと思っています。みなさんがワクワクしているといいなと思うし、私は今猛烈にワクワクしています。最高のプロジェクトになるよ。ありがとうございました。
(会場拍手、歓声)
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