北朝鮮の核実験に対しては断固非難の姿勢

菅義偉氏:私から読み上げがあります。さきほど、国家安全保障会議を開催し、北朝鮮による核実験実施情報について審議をいたしました。米国や韓国、関係国とも連絡を取ってまいりましたが、北朝鮮による特別重大報道やこれまでの情報を総合的に勘案した結果、本日、北朝鮮が核実験を実施したものと判断をされます。

平成25年2月12日に引き続き、北朝鮮が核実験を強行したことは、我が国の安全に対する重大な脅威で、そして地域及び国際社会の平和と安定を著しく損なう行為であり、関連安保理決議に明確に違反をし、日朝平壌宣言や六者会合共同声明にも違反をするものであります。

これは我が国として到底容認できるものではなく、北朝鮮に対して厳重に抗議し、断固として非難をします。本事案を受け、総理からは「関係省庁においては緊張感を持って、情報収集・分析に務めること」「国民に対して的確な情報提供を行うこと」「米国、韓国、中国、及びロシアを始めとする関係諸国と連携を図ること」この3点について指示がありました。

また、さきほど行われた国家安全保障会議において、総理から「北朝鮮の今後の動向等に関し、情報収集・分析の徹底を期すこと」、「核実験にともなう放射性物質の影響を把握するため、関係各国と連携してモニタリング体制を強化すること」「不測の事態にも備えるなど、国民の安全安心の確保に万全を期すこと」この3点について新たに指示がありました。

また、さきほど国家安全保障会議では、内閣総理大臣声明を審議し、お手元の配布資料の通りといたしましたので、ご参照願います。

なお、地下核実験に伴う我が国に対する影響についてでありますが、一般的に地下核実験の場合は大気中に放射性物質が放出される可能性は少ないと言われております。実際に過去3回の北朝鮮による核実験実施発表後に我が国において異常値は検出されておりませんでした。

国家安全保障会議における総理指示を踏まえ、放射能対策連絡会議を開催をしさきほど終了しました。国民の皆さんにおかれましては、冷静に平常通りの生活を送っていただきたいと思います。

私からは以上であります。