ウルトラマンの「Ultra」の本当の意味
宮川晴代氏(以下、宮川):3問目に行きましょうか「Ultra」は辞書を引くと「極端な」という説明がありました。では、「ウルトラマン」とはどういう意味ですか? また、オリエンタルラジオが歌っている「ウルトラタイガー」はどんな虎ですか?
西澤ロイ氏(以下、ロイ):いやー、いいですね(笑)。
宮川:まず、ウルトラマンはどういう意味ですか?
ロイ:まず「Ultra」を「極端」と言っているんですけど、極端というのを文字通り捉えてほしいんですね。極端、つまり「極」。
宮川:極める?
ロイ:例えばですけど、地球であれば丸い地球の上が北極、下が南極なんですよ。つまり端なんですね。ウルトラというのはその端にあるとか、端を超えちゃったりとか。そういうのがウルトラなんですよ。
宮川:じゃあ超えちゃってる?
ロイ:そう。1つだけ注意点は、発音はウルトラじゃなくて「Ultra(アルトゥラ)」、アなんですよ。例えば超音波ってあるじゃないですか、あれは「ultrasonic」。音波を超えてますよね。だからultrasonicですし、赤外線のことは「ultrared」、ウルトラレッドなんですよ。紫外線は「ultraviolet」と言うんですよね。
宮川:覚えやすいですね。
ロイ:だから、端っこだったりそれを超えている、多分超えてるイメージのほうが多いんですよ。なのでウルトラマンというのは人を超えた存在なわけですよね。
宮川:はあ〜。そうですね、究極というか超えちゃっている人なんですね。
ロイ:それで、オリラジというかRADIO FISHのウルトラタイガーは虎を超えている。一体なんなんだって感じですけど(笑)。あれ、人間ですけどね(笑)。
宮川:そうですね。
ロイ:でも、虎よりもすごいみたいな。なんかすごいんですよ、多分。
宮川:それを表現したかったんですね。
ロイ:そうそう。RADIO FISHはPERFECT HUMANとか歌ってますよね。やっぱりそれ系が好きなんじゃないですか?
宮川:わかりました、ありがとうございます。
「1つの文章に動詞が1つまで」は正しいか?
宮川:では、4問目に行きましょう。「1つの文章には、動詞が1つとは教わりましたが、『Let's go play outside.』という英文を見ました。これは間違った英語ですか?
ロイ:いや〜、素直な質問ですよね。確かに1つの文に動詞は1つと習います。それで、「Let's go play outside.」でgoとplayが並んでいるじゃないかと、すごく気持ちはわかるんですけど、これは例えば、日本語でも「遊びに行く」とか「食べに行く」とか、「◯◯しに行く」って言葉としてよく使うじゃないですか。英語はもともと「go and play」とか、もしくは「go to play」とか、andやtoが入るんですが、よく使うのでもう省略されちゃったんですよ。
宮川:そうなんですね。
ロイ:だからもともとは「Let's go and play outside.」って考えるんですけど、いつも言うのでLet's go play。
宮川:そうなんだ。それだけ使われているということですね?
ロイ:それで、1つだけ注意点なんですが、これが過去形になっちゃうと連続はさせないんです。「We went to play outside.」みたいな感じで、この場合はtoやandを入れたりします。
宮川:それが復活してくるんですね。
ロイ:そうですね。やっぱり「◯◯しに行く」という表現はよく使うんですよね。とくに人を誘うときとか。「◯◯しよう」ってよくいいますよね。
宮川:そっか。そういうのがこの他にもいくつかあるんですか?
ロイ:あるとしたらcomeですけど、どうですかね。
宮川:では、あまりない?
ロイ:まあgoが一番。comeも使いますけどgoが一番多いですね。
宮川:わかりました、これは勉強になりました。ありがとうございます。